2015年10月26日:某企画のお手伝いだが [;_ _] 2015年10月27日:不安定な時間..[;_ _] 2015年10月28日:立ち直る時間..[;^.^] 2015年10月29日:東奔西走の11月 [;^.^] 2015年10月30日:弘中アナのクセ [^.^] 2015年10月31日:大道芸in静岡 2015 初日 2015年11月01日:京都国立博物館/京都文化博物館/えむえむ目次へ戻る 先週へ 次週へ
詳述はできないが、仕事でヘロヘロ [;_ _]。それでも、20:00頃には引き上げる。なぜなら..
詳述はできないが、プライベートでもヘロヘロだからである [;_ _]。T氏関連企画。形になるかどうかはわからないのだが..結果的に、自宅に所蔵している限りの全作品を、数日間かけて全部3回読み直すハメに..[;_ _][;^J^]
目次へ戻る置き時計が狂っている..大事には至らなかったが、朝、5時のつもりでメールを書いたりしていたら、実は6時だったり [;_ _][;^.^] ..ときどき、針の歩みが遅くなるのである。[;^J^](気持ちはわかるけどね。[;^.^])何年前に買ったか記憶にない、超安物の目覚まし時計。偏見を持ちたくはないが、もちろん、某国で作られた製品である。まぁ、こんなものか。
それにしても、これは狂いかたとしては、可愛いものである。こちらの生活感覚とかけ離れていないし、予想がつかないでもないからね。以前使っていた(やはり超安物の)デジタル式腕時計は、凄かった。予想できないタイミングで、時刻表示がランダムにジャンプするのである [;^J^]。酔歩する時間というか..SFファンとしては必須アイテムな気もするが、市井の生活者としては、使い物にならないとも言える。[;^.^]
閑話休題 [;^J^]。とりあえず、この、遅れがちな時計の電池を入れ換えて、様子を見ることにするか..
目次へ戻る..狂わないんでやんの [;^J^]。そんなオチ? [;^.^] 当分、様子を見るしかないが..おかげで、このチャチイ目覚まし時計を捨てるチャンスを逸してしまった..(ご存知の方もいらっしゃると思うが、私は、まだ機能を失っていない(仕様どおりに動いている)製品を捨てる、ということが、どうしてもできないのである..)
目次へ戻るそこそこ残業。デッドラインが今月中の作業を無理やり終わらせて、ひと安心 [;_ _] ..とはいえこれからがまた、忙しくなるのだが..
11月から12月初頭までの、週末の予定のパズルを、遅ればせながら組み立てた。展覧会観覧だけなら(私の都合だけに合わせてスケジューリングできるので)話は簡単なのだが、そうはいかない固定案件がふたつもあるので、事態がややこしくなっている。いずれにせよ、ほぼ毎週末、東京か京都のどちらかにいることになりそうだが..浜松案件もあるのだ [;^J^]。どこにねじこもうかな..(それに、週末は休養をとりたい、という、わりと強めの願いもある..「週末」の本来の機能のような気が、しないでもないし..[;_ _][;^.^])
目次へ戻る私は、基本的にテレビ番組をあまり「幅広くは」観ない。バラエティにせよ、美術/音楽/旅/科学/サブカル系番組にせよ、精選した固定メニューだけであり、ついでに半分はBS/CSである。(だからといって、「地上波(TV/TV局)はもう終わりだ(未来はない)」などと声高に主張しているファナティックな連中に同調する気は、1ミクロンもないけどね。)
..というわけで、テレ朝の弘中綾香アナも、滅多に見ない。たまにMステを(ももクロが出演する場合に限り)観るので、そのときと、たまに「ももクロChan」に出演するので、そのときぐらいかな。(..結局、ももクロがらみかよ。[;^.^])
..で、たまにしか見ないにもかかわらず、すぐに気がついたことがある。彼女は、アナウンサーとしては、珍しいクセの持ち主なのだ。つまり、ときどき、「片頬を膨らませる」のである..
..萌えた。[^,^]
目次へ戻る大道芸ワールドカップin静岡 2015 である! 今年は10月31日から11月3日まで4日間。この催しに参加し始めてから20年目であるから、過去の見聞録も(それなりのデータベースと言えるほどまでに)充実してきている。以下にまとめておこう。
1996年 11/03 1997年 11/01 1998年 10/31 11/03 1999年 11/03 11/06 2000年 11/03 11/04 2001年 11/01 2002年 11/02 11/03 2003年 10/31 11/01 11/02 2004年 11/03 11/06 2005年 11/03 11/04
2006年 11/02 11/03 11/04 2007年 11/02 11/03 2008年 11/01 2009年 10/31 11/02 2010年 11/05 11/06 2011年 11/04 11/05 2012年 11/02 11/03 2013年 11/02 11/03 2014年 11/02 11/03
(以上、去年の日記の再利用&追記である。[;^J^])..ちなみに先週の日記には、
..例によって初日(10月31日(土))は、チケットを買ってプレミアムショーケースに張り付きたいのだが、「ちけっとぴあ」でも「イープラス」でも、売り切れていた [;_ _]。まぁ、当日券はあるのであって、毎年、会場で売り出しの2時間ぐらい前から並んでいるのだが、今年こそ、あらかじめ前売券を買っておいて、楽をしようと思っていたのに..[;_ _](アクションが、遅すぎるよ..[;_ _])
しゃあない。例年どおり、早めに出発するか..天気が良ければいいな..
..と、まるで毎年、前売り券を買い損なって当日券の列に並んでいるかの如く書いているが、上記リンクを辿って調べてみたら、なんと、2011年、2012年、2014年(去年である)は、ちゃんと前売り券を(コンビニで)買っているのである [;_ _]。なに? この、驚異の記憶力..[;_ _][;_ _][;_ _](おそらく、「前売り券を買っていても、全席自由席だから、早めに行って“列に並んでいる”」、というところからきた、記憶の混濁なのだろうが..[;_ _][;_ _][;_ _][/_;][;^.^])
5:15、起床。6:18の始発バスに乗るべく、6:03に発つ。やや曇天。脚立は持参しない。チケット買いの列での座布団代わりに、寝袋をリュックに詰め込んでおいた。[;^J^](寝袋として使うのではない。円筒形に丸めたまま、その上に座るのである。[;^J^])浜松駅を6:40に発つ三島行きで、7:54に静岡着。8:10、駿府城公園のチケット売場。17人目ぐらいかな。楽勝である。(ただし、売り出し開始の10:45までに、プレミアムショーケースの前の列に(前売り券を購入済みの人たちが)どんどん並ぶので、入場の順序は、ほぼ最終グループとなる。よい席が取れるはずが無いが、仕方がない。)
11:30から、午前、午後の2部にわけて、14組。ワールドカップ部門エントリー13組+去年のチャンピオン(招聘されるのである)。この大会は4日間開催されるが、私は例年、2日間出動し、1日はこれ(プレミアムショーケース)を観てから、夜はナイトパフォーマンスを数組。もう1日は、市街地を散策しつつ、数組、というプラン..まぁ、市街地はやめて、駿府城公園に腰を落ち着けるとか、臨機応変に対応しているが。
また、近年は、脚立を持参しない年の方が多い。これは確かに便利なのだが、なにしろ、行き帰りに邪魔であることと、プレミアムショーケースでの観覧時にも、邪魔であること。必ず視界は確保できるのだが、そのかわり、パフォーマーからは遠く離れなければならないことなど、デメリットも少なくないので、敢えて身軽に、手ぶらで出向いているという次第。
以下、プレミアムショーケースでの午前の部。(ちなみに、プレミアムショーケースに限り、写真も動画も撮影禁止である。他のパフォーマンスポイントでは、ほぼ、どちらもOKだが、ユーチューブにアップするのはNG、というパフォーマーが多いようだ。)ちなみに、プレミアムショーケースの会場に入ったのはほとんど最終グループだったにも関わらず、正面にこだわらずに横に回った結果、結構前の方の見やすいポジション(地べた席)を確保できた。[^J^]
小ネタが多いな..いまひとつ。サイレントのハンディ(というか難しさ)は、あるだろう。「美しく青きドナウ」に合わせて風船を飛ばすギミックは、少しだけ面白かった。
ローラーアクロバット。円筒の上に板を置き、その上に乗ってバランスを取る、アレである。クライマックスでは、これを前後に並べ、前方の板の上からバック転して、後方の板の上に着地する。
悪くはないが..ただ、10数年以上も昔のことになるが、ローラーアクロバットでは、「王健」という名人の超絶技を見ているからねぇ..(それに比べれば児戯に等しい..とまでは、言わないが..)
軟体芸。小柄な美人だと思ったら、17歳の女子である! 17歳の女子である!..(← 3回書いたら、人格を疑われる。[;^J^])酢でも飲んでいるのか?などと、思わず前時代的非科学的驚嘆。[;^.^]
大きなホイールを複数、転がし続け、それに乗ったり降りたり..大道芸としても、新ジャンルらしい。単調といえば単調。催眠効果が..[;_ _][;^J^]
エアリアル。この芸ではカーテンを使うことが多いが、彼女はロープを20本ぐらいたらして行う。比較的珍しいかな。
何度か書いていると思うが、私は「エアリアル」というジャンルに対して、わりと観る目が厳しい [;^J^]。高い場所で(多くの場合)美女がクネクネするので、「格別なことをしなくても、簡単に絵になりやすい」のである。そのため、さほどの技量の持ち主でなくても、出場していたりする。
彼女の芸は、なかなか見られた。(手元のパンフには、「Good!」とフェルトペンでメモ書き。)ロープを使う珍しさというよりは、ストーリー(段取り)作りの丁寧さによるものである。
シーソーを使って、ハイジャンプ。空中で(体をひねったりしながら)回転。大味なジャンルで、あまり好まない。(これなら、オリンピックの体操競技の方が..と、思ってしまう。)
ダンス。悪いが、寝落ちタイムであった..(これは、私の睡眠不足のせいです。[;_ _])
以上、午前の部..といっても、既に14:00だが [;^J^]。1時間ほどのインターバルのあいだ、軽く買い食い。午後の部は、15:00から。
去年のチャンピオン。ギターのトリオによる、元気のいい音楽芸。これこそ、理屈抜きの高揚感である。[^.^]
さまざまな素材によるジャグリング。美人だが、突出した芸だとは思わない。(これも何度も書いていることだが、美人/イケメンであることは、むしろハンディキャップなのである。さほど芸が上達しなくても、集客できてしまうからである。何も、大道芸に限ったことではあるまいが。)
正統派の筋肉芸。マッチョは苦手なのだが [;^J^]、直球ど真ん中の正攻法の迫力を認めるには、やぶさかでない。
本日のベストワンか。フランス人の男性2人組。髭のお年寄りがアコーディオンを奏で唄い、もうひとりの若者が、エアリアル..といっても、紐一本というミニマムサイズ。哀愁漂う唄(シャンソン)をバックに、哀愁ただようエアリアル(ロープを伝っての上昇と下降)..素晴らしい。彼の動きに、心理的な裏づけ(必然性)があるのである。これなら(大味になりやすい)エアリアルにも、意味がある。
技量的には、ロープに下向きに(地面を向いて)垂直に立って、下向きに歩いて降りてくる..また、手も足もロープから離して、腰に巻いただけで、ゆっくりと回転しながら降りてくる..など、難易度はわからないが、目を奪われた。日本語の唄(アコーディオンのお年寄りとのデュエット)も、上手い。チャンピオンになるといいな。[^J^]
コメディなのだが、テンポが悪く、もたつく。つまらない。
フランスの、「男女エスプリ(恋模様の)寸劇ジャグリング」(← そんなジャンル、あるのかよ [;^J^])。ジャグリングしている男のスーツを、女が背後から引き抜くところなど、タイミング一発(だけ)なのだとは承知しているが、思わず目を奪われた。
自転車曲乗り。3人組。悪いが、私はこのジャンルには、レセプター(受容体)がない。[_ _](好きな人は、いるでしょう..)
17:15に、午後の部は終わり。18:00から、今年の目玉のひとつ、「シアタートル」である。どこの国の団体なのかな。出演者の国籍は(日本人も含めて)5ヶ国にわたる。基本的には、クレーンで空中高く吊り上げて行われる(夜空に映える)空中芸であり、歌姫たちが(地上や空中で)歌う、ビゼーやプッチーニのオペラのアリアに乗って行われる。また、「天使たち」を運ぶ「自転車乗り」たちはヴァイオリニストであり、空中で四重奏を奏する。断言できないが、これらは多分カラオケではなく、生歌、生演奏。(ヴァイオリン以外の楽器音は、さすがにカラオケでしょうが。[;^J^])
まず、自転車が現れる。写真が酷くて(以下すべて同様だが [;_ _])よく見えないが、ヴァイオリンを弾いている。
赤い天使と歌姫。
羽をつけた天使と自転車乗りのペア(計4ペア)が、回転しながら上昇してゆく。地上からはアリア。空中では自転車乗りたちのヴァイオリン。
いったん地上に降りたあと、中央に赤い歌姫を吊るして再び上昇。彼女の足元からは、アクロバットダンサーが吊されて現れ、さらに花火が輝きを添える。
終演後、地上に降りてきた天使たち。
..音楽とのマッチングが素晴らしく、感興豊かで大いに満足したが、それにしても、写真の出来が酷すぎる..[;_ _] まぁ大体、毎年、夜間撮影の出来はこんなもんだが、何年も前に買った(何世代も昔の)コンデジを「夜間撮影モード」にしているだけだと、この程度である..(自分の技量と努力不足は、全力で棚に上げている [;_ _][;^.^]。このコンデジだって、マニュアルモードにして設定を追い込めば、遥かに素晴らしい写真が撮れるだろうことは、百も承知しているが..)
このあと、例年通り、ナイトパフォーマンスに繰り出すが、毎年大体、3人(3組)ぐらいはハシゴするところ、今年は興味を惹かれたパフォーマーが、かなり広いエリアに散らばっていて、移動時間(及び移動疲労 [;^.^])がそれなりにかかるところから、今夜はひとりだけ。
地味といえば地味なジャンルなのだが [;^J^]、それだけに、ギミックに頼らない(頼れない)腕一本の技が堪能できる。[^J^]
それにしても、写真の出来..[;_ _] 繰り返しになるが、私の腕前は全身全霊を込めて棚に上げた上で [;^J^]、「来年までには、一眼レフの人になってやる!」(← 自分で自分を追い詰めないと、何もできないタイプ..[;_ _][;^J^])..ま、機材を良くするだけでいい写真が撮れたら、誰も苦労しないんですけどね。まずは形から。[;^J^]
先述したように、今夜のナイトパフォーマンス観戦は、ここまで。20:19に静岡を発つ浜松行きJRで、21:29、浜松着。まだバスが使える時刻だが、なんの気力も根性も残っていないので(大威張りっ [;^.^])、タクシーで帰宅。時刻は忘れたが、10〜15分後ぐらいだろう。
帰ってから気が付いたのだが、リュックの底に「穴」が開いてる [;^.^]。穴というか、背の部分と底の部分を縫っている糸が、5cm以上にわたって解(ほつ)れてしまっている。これはもう、修復のしようがない。廃棄して買い直すしかない [;^J^]。いつ買ったか忘れたが、確実に10年以上、毎日毎日、ボロボロになるまで使い続けたのである。お疲れさまでした。[_ _][^J^]
目次へ戻る4:40に起床..は矢張り無理で [;^J^]、5:10、起床。5:25に徒歩で発つ。始発のこだま(6:32浜松発)に乗るためには、始発バスでは間に合わないので、浜松駅まで歩かなくてはならない。(ちなみに、昨日の今日のことなので、替えのリュックはない。容量が小さいのだが、普通の手持ち鞄である。当分、これを使い続けそうな気がする(リュックを買うのが面倒なので。[;_ _])..[;^.^])
6:25に下り新幹線のホーム着。途中のロスタイム(コンビニ等)を差し引いて、所要時間55分か..あと10分とは言わないが、5分は縮めたいところである [;^.^]。予定どおり6:32のこだまで、7:56、京都着。8:22、京都国立博物館。開館時刻は9:30だが、この時点で、280人目 [;^J^]。なぁに、先年の「鳥獣戯画展」の惨劇 [;^.^] を想えば、この程度、行列のうちにも入らんね [;^J^]。「琳派 京(みやこ)を彩る」である。前期展示は、今日(11月1日(日))まで。後期展示は、11月3日(火)〜11月23日(月・祝)まで。
ところで、これは、特に日本美術の展覧会を観る(というか、日程を組む/スケジューリングする)ときの重要な注意事項なのだが、パンフレットに書かれている「前期/後期」の日程を、真に受けてはいけない。多くの場合、展示期間は(1〜2週間刻みぐらいのレゾリューションで)最大6〜8分割されていて、作品ごとに展示期間が(2週間だけとか)きめ細かく設定されているのである。「前期/後期」というのは、「大雑把、前半、後半」ぐらいの意味だと考えて、詳細は、展覧会のページからダウンロードできる(ことが多い)「出品一覧(展示替予定表)」のPDFで確認し、いつ観に行くか、検討する必要があるのである。
まぁ、そうはいっても、普通は「ある程度、きれいに分かれている」ものなのであるが..本展覧会は、かなり複雑なタイプなのであった。「前期/中期/後期」の三段階とも言えないのである。今回、痛恨だったのは、俵屋宗達筆の「舞楽図屏風」(画像検索結果)を、観損ねてしまったことである [/_;]。多忙な10月、出向けなかったのだが、なんとか前期最終日の今日(11月1日(日))に滑り込め、あと、後期も1日は出向ける見込みなので、ひと安心と思っていたのだが..この作品の展示期間は、前期は前期でも、10月14日〜10月25日だけだったのである [/_;]。観たかったのに..観たかったのに..[/_;][/_;][/_;] ..まぁ、仕方がない。[;_ _]
なお、本展覧会の図像紹介は、画像リンクのみとさせていただく。工数の問題もあるのだが(この日記のアップも遅れてるし [;_ _])、なによりも、たとえばあなた、「モナリザ」を手間暇かけてスキャンする気になれる?(「ミロのビーナス」とか「ゲルニカ」とかでも。)つまり、そのクラスの超有名作品ばかりだということなのである。(いちいち書かないけど、国宝/重文、山盛りね。)
「第1章 光悦 琳派誕生」では、いきなりガツン! 本阿弥光悦作の「舟橋蒔絵硯箱」(画像検索結果)! このフォルム! この装飾! 琳派の開祖の記念碑的傑作である! そして続く「第2章 光悦と宗達 書と料紙の交響」では、まさかの全巻一気展示、本阿弥光悦筆・俵屋宗達画の「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(画像検索結果)!!!
私は、常々、尾形光琳の「燕子花(かきつばた)図屏風」(画像検索結果)と「紅白梅図屏風」(画像検索結果)こそが、日本美術の頂点に君臨する二大傑作である、と考えているのだが、「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」を観てしまうと、その信念が、グラグラと揺らぐ。まさに、究極の傑作である!
この驚異の作品について、必ず言われるのが、「まるでアニメーション」という形容詞だが..このリズムと配置、そして色彩! 本阿弥光悦の書との、絶妙なバランス! あっさりカミングアウトするが、私は日本美術(というか東洋美術)のさまざまなジャンルのうちでも、「書」については、まともな鑑賞眼をもっていない。何よりも、「読めない」[;_ _][;^J^]。それは、この作品についても同じことであるが..しかし、形態としての美しさは、理解できるつもりである。この本阿弥光悦の書体は、ただそれだけでも何時間でも観ていられるほどのものであるが、これと、「背景」となる俵屋宗達描く鶴たちとの交響たるや、もう..! さらに言うと、「背景」でもない。「字の上に絵が被っている」箇所が、何ヶ所もあるのである。つまり、光悦が書いたあと、さらに宗達が手を入れているのである。ある美術番組で、とある専門家が、「まるで、ジャズのセッションのような..」と表現していたが、言い得て妙である。
また、先に、「まさかの全巻一気展示」と書いたが、こういう「巻物」は(作品保護(あるいは出し惜しみ? [;^.^])などの理由により)一気展示せず、それこそ「前期/後期」で、「めくり替え」する(要するに、見せる場所を変える)のが普通なのであるが、今回は太っ腹なことに、全期間、全巻、丸出しである(← もう少しまともな表現はないものか。[;_ _][;^J^])この究極のリズムと流れは、「一気観」しないと、味わえない。本展覧会で一番混んでいるポイントでもある。万障繰り合わせて京都に駆けつけることを、強くお薦めする。この至高作を観るためだけにでも!
「第3章 宗達と俵屋工房」では、俵屋宗達筆・烏丸光広賛の「牛図」(画像検索結果)がまた、凄い。西洋のシュルレアリストたちが技法的に追いつくために、何百年もかかったのである。俵屋宗達筆の「唐獅子図杉戸絵」(画像検索結果)は、検索結果中、金色の唐獅子が左で着地し、白い唐獅子が右で吼えている作品である。これも、間近で観ると凄い。グルグルうずまきが..(伊藤潤二ではない。[;^J^])同じく「槇檜図屏風」(画像検索結果)は、画像ではわかりにくいと思うが、実に繊細な美しさが印象的な作品。同じく「秋草図屏風」(画像検索結果)も、多分、複数の作品が検索されていると思うが、緑と白と金色だけで構成されている作品である。このハイセンスな色彩感覚!
「第4章 かたちを受け継ぐ」では、歴代の巨匠の、同じ題材による競作が堪能できる。ここでは、「風神雷神図屏風」だけに焦点を絞ってご紹介しよう。最初の俵屋宗達バージョン(画像検索結果)、それを模写した尾形光琳バージョン(画像検索結果)、さらにそれを模写した(俵屋宗達作品は知らなかったらしい)酒井抱一バージョン(画像検索結果)。この3作が同時に展示されるのは、なんと、75年ぶりらしい。これを観なくてどうするというのだ、こら、そこの読者![^.^]◎(ちなみに、この3作品を同時に鑑賞できるのは、11月8日まで..あなたがこれを読んでいる頃には、手遅れかも..[;_ _])
私自身は、(幼少期より画集で親しんでいたという刷り込みもあって)俵屋宗達バージョンが一番好きだが、人により、好みも考え方もいろいろあるだろう。よりまとまりの良い尾形光琳バージョン、ほとんど漫画的な酒井抱一バージョン..日本美術とは、なんと豊かな世界かと、息を呑む。
「第5章 光琳 琳派爛漫」では、まず、尾形光琳筆の「竹虎図」(画像検索結果)! この可愛らしさはどうよ! 虎のクセに! [^.^](京都国立博物館は、これをマスコット化するつもりらしい。それは構わないが、頼むから、ゆるキャラにだけはしないでくれ [;^.^] ..人気出るだろうけどさ。[;^.^])同じく「竹梅図屏風」(画像検索結果)の、小品ながら(あるいは小品ならではの)完璧な構図! 「第6章 くらしを彩る」では、尾形光琳画の「秋草文様小袖」(画像検索結果)。「第7章 光琳の後継者たち 琳派転生」では、酒井抱一筆の「四季花鳥図巻 下巻」(画像検索結果)..これ、画像検索結果では多分わからない(ポイントとなる箇所を検索できていない)と思うのだが、中間色のグラデーションが、すげぇ!のだ。そして同じく酒井抱一筆の「八橋図屏風」(画像検索結果)。
11:50、退出。後期展示は、11月21日に観に来る予定である。会期終了直前の三連休..並びますよ、並びますともさ! [;^.^][;^.^][;^.^]
引き続き「京都文化博物館」に向かうが..最初は徒歩で行こうかと考えていたのだが..すみません、京都の広さを「なめてました」[_ _](← 京都人の神経を無駄に逆撫でしてみるテスト。[;^.^])京都国立博物館の案内のお姉さんに道順を相談したら、歩くのはおやめなさい、と、制止され [;^J^]、12:05、博物館のすぐ裏手の東山七条バス停から207系に乗る。12:27、四条高倉で降り、さらに10分ほど歩いて、京都文化博物館着。ちょうど昼時だったので、目の前の店でカレーラーメン。
12:54、入館。「レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展」(〜11月23日(月・祝)まで)である。
..ここは正直になろう。先ほどの琳派展のレポートで疲れ果てたので [;_ _]、この展覧会(出品作品など)については、前記ホームページを参照してちょうだい [;_ _][;^.^]。ポイントだけ述べておくと、従来の多分に「様式的」「静止的」な戦争画に対して、レオナルドは、まさに革命的な迫力と描写の戦闘図を描いた..ただし(おそらくは純粋に技術的な失敗により)下絵だけを残して放棄した。その下絵も、現存しない。現存するのは(そして今回の展覧会で展示されているのは)その下絵に基づくさまざまな模写である。それらを観ることによって、レオナルドのプランを忖度(そんたく)しようというわけである。
だから、(誤解を招く言い方だが)個々の作品の芸術的完成度が問題なのではない。レオナルドのプラン(というか革命)が、のちの戦闘図/戦争画に影響を与えていく流れを示す展示は面白かったが、しかし同時に、「全てはレオナルドから始まった」、という論旨の運びも、いささか強引ではないかとも思った [;^J^]。いずれにせよ、興味深い展覧会ではあった。
15:00、退出。もう、へとへとだが [;_ _]、ここからは地下鉄で京都駅に戻ればあっという間に浜松である..ということを心の支えに、案内のお姉さんに地下鉄の駅までの道順を聞いて(ほど近くである)、そこに着いてみれば..
..しまった、ここは、烏丸御池駅である。[;_ _](道理で、道中、既視感に苛まれていたわけだ..)目と鼻の先に、えむえむ(京都国際マンガミュージアム)がある..まさか、スルーできないでしょ、立場的にも、倉田わたるとしては..[;_ _][;_ _][;_ _] というわけで、疲労困憊しているというのに、半べそをかきながら [/_;][;^.^] 入館したのが、15:18。「琳派オマージュ展」をやっていた [;^J^](11月3日までなので、あなたがこれを読む頃には、終わっている)。さすがは「琳派誕生400年」である。廃墟通信にいちいち書いて来なかったが、今年は、テレビの美術番組(BSも地上波も)も、琳派推しなのである。[;^J^]
琳派は、歴史上の(終わった)流派ではない。今も琳派の技法を受け継ぐ、琳派の画家たちがいる。彼らによる、漫画とのコラボレーションである。いくつか紹介しよう..と思ったものの、これがまことに困難。図録はないし、絵葉書は発色が鈍いし、トリミングされているし..それでも、なんとか。
左図は、この展覧会でもっとも気に入った作品、「レオとユニコ」であり、元ネタは、俵屋宗達の「双犬図」(画像検索結果)である。実は掛け軸であり、実際はもっと左右にも上下にも空間が広がっているのだが、このようにトリミングされたものしか入手出来ず [;_ _] ..さらに言うと、絵葉書の色彩は気に入らなかったので、まだマシなクリアケースを購入し、そこからスキャンしたのだが、そもそもクリアケースの「色」が実物と違い、それをスキャンした色合いがまた、クリアケースの色すら再現できていない..(スキャナにとって、難しい素材だということは、理解しております。[_ _])実物の背景は金箔であって、もっと、キラキラしているのである。
右図は、「火の鳥」。これは、クリアケースもなかったので、やむを得ず、絵葉書からのスキャン。岩の「垂らし込み」がわかりにくいし、これも上下左右を派手にトリミングされているし..[;-_-]凸(あとから気が付いたのだが、前記本展覧会のホームページを見たら、「火の鳥」の「トリミングされてないバージョン」が掲載されているし..[;_ _][;^.^])
16:05に発つ。16:56、京都発のひかりで、18:05、浜松着。18:40、ヘロヘロになって帰宅。[;_ _][;^.^]
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