*2005年10月31日:玄関問題
*2005年11月01日:落丁事件
*2005年11月02日:現物主義
*2005年11月03日:大道芸in静岡 2005 第一日
*2005年11月04日:大道芸in静岡 2005 第二日
*2005年11月05日:大道芸とロボット
*2005年11月06日:本田美奈子. 逝去
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*2005年10月31日:玄関問題


 大分前に録画した「ロボカップ 2005」を観返していて想ったこと。

 この大会は(ご存知の方も多いと思うが)ロボットによるサッカー大会である。2足歩行ロボットだけではなく、様々な階級がある。(「犬型ロボットクラス」まである。[;^J^])また、サッカー競技だけでなく、「災害救助ロボット」などの技術を競うクラスもある。

 もちろん、最も注目されているのは人型2足歩行ロボットのクラスなのであるが、やはり最も難易度が高く、どうにかこうにかヨタヨタ歩いてボールを転がしている、といったレベルである。とはいえ、2050年にはワールドカップで人間に勝つ!というのが目標だそうだが、あと45年もあれば実現可能だろう、と思わせるところはある。

 もう耳タコの話だとは思うが、2足歩行にこだわる日本と、こだわらない(というか「不要な技術」としてまともに取り組むつもりのない)欧米。「実用性が無い」「遊びに過ぎない」という欧米の研究者たちの批判は、ある意味、全く正しい。そしてこれこそが、日本の文化水準の高さの証明なのである。よろしいか。国を挙げて「たかが遊び」に全力で取り組んでいるのである。欧米のロボット業界に、こんな余裕と懐の深さがあるか。

 欧米人が「人型ロボット」を忌避する理由として、「フランケンシュタイン・コンプレックス」が、しばしば指摘されている。人間は神の似姿として神に創られたものであるから、その人間の姿を真似ることは、神に対する冒涜だ、ということらしいが..まぁ、キリスト者ではない私には実感できない話であり、所詮は受け売りに過ぎない。それはそれとして、もうひとつの理由として、「人間の作りだした環境の中でロボットと共生する」という感覚が、欧米人には無いのではないかというのが私の持論。「人間の作りだした環境の中でロボットと共生する」ためには、人型の方が適しているのである。例えば、既に実用化されている「お掃除ロボット」について言えば人間型をしている必要は(今のところ)無いが、あれでは、床掃除しかできないのである。テーブルの上とかトイレの中とか屋根裏とか、ついでに車のワックスがけまでやらせようと思ったら、結局、人間型にしておく方が使い回しが効くと思う。なぜならこれらの環境や物品は、人間に合わせて人間が使いやすいように作られているからである。

 そして、特に日本においては、「人間の作りだした環境の中でロボットと共生する」すなわち「人間の住居の中にロボットを入れる」ためには、2足歩行である必然性があるのである。少なくとも車輪型ではだめだ。なぜなら、日本の住居の「玄関」には、必ず「段差」があるからである。近未来の「生活密着型ロボット」は、「買い物」(あるいは「犬の散歩」)と「掃除」の両方をこなせるというのが最低限クリアしなければならない必要条件であるが、「玄関」を突破出来ない車輪型ではこの壁を乗り越えることが出来ない。(まぁ、別に人間型でなくても、蜘蛛型でも構いませんけどね [;^J^]。家庭用としては蜘蛛型ロボットの市場は狭いと思うな、僕はなんとなく。[;^.^])逆に、オフィスや工場では車輪型でも構わないわけだし、既に導入が始まっている..

 ..と、ここまで書いてきて、重大なことに気がついた。ここ日本において「人間の作りだした環境の中でロボットと共生する」すなわち「日本人の住居の中にロボットを入れる」ためには、「玄関で靴を脱がなければならない」! 私はいまだかつて、「靴を脱ぐ」ロボットを見たことがない [;^.^]。鉄腕アトムにもそんなシーンは無かったんじゃないかなぁ..調べなおしている時間はないけれど。これは盲点でした。[;^J^]

 以下、余談。経営建て直し中のSONYが(選択と集中の一環として)AIBOを「切る」かどうかに、いま、注目しています。

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*2005年11月01日:落丁事件


 東証システムダウン。何やってんだか。 日本の面目、丸つぶれ。

 アマゾンで購入した「ダイロンの聖少女」(高千穂遙、ソノラマ文庫)。最終頁が「「リッキー、起きろ!」ネネトが叫んだ。」という行で終わっている。エピローグの3ページ目。なかなか見事な、緊迫したシーンでの断ち切り方であり、続編への期待がいやがおうにも高まろうというものである..

 ..なわけねーだろ! [;^O^] 奥付がねーんだよ、奥付が! [;^O^]凸

 長年、通販を利用しているが、落丁を掴まされたのは今回が初めてである。(通販以外では、何回か経験があるが。)30日以内なら返品を受け付けるということなので、あとで処理しておこう(..なーんて余裕をかまして先送りしていると、忘れてしまって、タイムアウトしてしまうことが目に見えているのだが)。

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*2005年11月02日:現物主義


 というわけで、ネットを大いに利用して書籍やCDやDVDやその他のオタク物件やらを購入しているわけであるが..ネットで買うのは(アマゾンでもヤフオクでも)ほんとはつまらない、と、今でも思っている。(古い人間なんですよ。)足で探し、手にとって品定めしたい。それが「本当の買い物」だ。それもできれば、神保町の三省堂とか八重洲ブックセンターとか渋谷タワーレコードとかの巨大なショップではなく、それぞれ得意技のある、小さな店を巡ってね。

 浜松でもそういう楽しみ方はできるのだが..というか、大都市のような巨大ショップが存在しない以上、そういう楽しみ方しかできないのだが..[;_ _][;^.^] ..良い店が減っているのは、争えない事実。とっくの昔に潰れた西武百貨店の中の書店の一角の幻想文学コーナーは素晴らしかったし、同じく閉店してしまった山本書店(有楽街店と富塚町店)の絶妙なバランス感覚のコミックコーナーは、いつ行っても何かしら発見があった。

 ヴィレッジ・ヴァンガードは数店舗あるが..これまた潰れた有楽街店の書籍の品揃えは、やや異常だった。知っている人も多いと思うが、ヴィレッジ・ヴァンガードは書店としは品揃えが歪(いびつ)で、極めて趣味的である。とはいえ大体どの店舗に行っても「精神世界系」が多いとか、ある程度共通した傾向は感じられるので、これは本部(社長?)の意向(趣味)によってベーシックな品揃えが決められた上で、あとは各店長の判断で仕入れているのかも知れないが(、真相は知りません、憶測です)..有楽街店は、サブカル系も極めて手厚かったが、それに加えて、数万円もする荒俣宏監修の「図鑑類」が、何冊も置かれていたのである [;^J^]。客層を考えろよ、客層を [;^J^]。1冊でも売れたのか? あれ..(僕は買いたかったけど。[;^.^])店長、趣味に走りすぎでした。[;_ _][;^J^]

 (念のための補足。ヴィレッジ・ヴァンガード有楽街店は、入居していたビルごと潰れた(再開発された)のであって、ヴィレッジ・ヴァンガード自身の経営不振とかの原因では無かったと思う。多分。)

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*2005年11月03日:大道芸in静岡 2005 第一日


 大道芸ワールドカップin静岡 2005 の開幕である! 今年は11月3日から11月6日まで4日間。この催しに参加し始めてから10年目であるから、過去の見聞録も(それなりのデータベースと言えるほどまでに)充実してきている。以下にまとめておこう。

*1996年 11/03
*1997年 11/01
*1998年 10/31 11/03
*1999年 11/03 11/06
*2000年 11/03 11/04
*2001年 11/01
*2002年 11/02 11/03
*2003年 10/31 11/01 11/02
*2004年 11/03 11/06

 (以上、去年の日記の再利用&追記。)

 今日が初日。8:30に自宅を発ち、9:02のJRで静岡へ。10:30過ぎには駿府公園に着いた。今年の目玉である「サーカスシアター・BINGO」のチケット売場に列が出来ていたので並ぶ。これがまた、ボランティアの手作業とはいえ、実に手際の悪い発券ぶりで [;^J^]凸 時間がかかるかかる。10:55頃にようやく買えた。19:00からの回である。

 このあと、プレミアムステージで11:30から始まるショーのチケットに並ぶ予定だったのだが、その列の、あまりと言えばあまりの長さに驚いて、パス。プレミアムステージに貼り付く予定だったのだがそれは諦めて、例年どうよう、行き当たりばったりに見て回ることとする。


*池田洋介
Picture  メトロノームを(それなりに)うまく使って「リズム」を表現した、パントマイムとジャグリング。強烈なインプレッションを残す類の芸ではないが、これはこれで価値があると思う。
*マイクマイケル
Picture Picture  これはなかなか面白い。左の写真の男が、イリュージョンで、右の写真のロボットに変身する。(こりゃ、ロボットというより、ほとんど内臓(筋肉、血管)模型だよな。)
*ティル ポールマン
Picture  ジャグリング。決して下手な芸人では無いが、6回落とした。私は別にミスの回数を数える趣味は持ち合わせていないのであるが、こうも目立つと、思わずメモ書きしてしまったりする。特に風とかの条件が悪かったわけでもないのだが。

 この場を借りて一言。「全くミスをしない芸人」というのは、実は極めて珍しい。特にジャグリング(典型的には、ボーリングのピンの様なクラブをお手玉する、アレである)は、ミスの危険が一杯で、ある意味、そのスリルを味わうところに妙味があるとも言えるのであるが..しかし私に言わせれば、そういう「ハラハラドキドキ」の芸は、やはり二流。「絶対にミスなどありえない」という風情でパフォーマンスを進めていき、そしてもちろん「金輪際、ミスをしなかった」という芸が、最上。それに次ぐのは、「ミスが観客の興醒めを引き起こさない」芸であろう。コミカルな仕草や話術で切り抜ける芸人は数多くいるし、そしてもちろん、オーディエンスがシラけなければ、何をやってもオッケーだ。

 ティル ポールマンの「ミス」には、そういう「華」がなかった。もっと修行が必要。
*ベンチャ
Picture  いわゆる「エアリアル」系。垂直に垂らしたロープやブランコにまとわりつく芸である。

 このジャンルの評価は難しい。ぶっちゃけ、極めて「大味」な芸人が多いのである。考えてみれば無理もない。なぜなら、空中高いところで美女(例え美女でなくとも、少なくともナイスバディ)が、姿態をくねらせてロープやカーテンに絡みつくのである。ビジュアル的には、これでもう十分だ! ..[;^.^] そしてまさにこの理由により、これ以上の高度な内容を持たない..そういう「エアリアル」芸人を、私は、いっぱいいっぱい観てきた。

 そして、この「ベンチャ」。突き抜けた内容は持ち合わせていない、と、私は思う。
*TENSHO
Picture  彼の芸は、何度か観ているような気がする。仮面を駆使するパントマイムとダンス。悪くない。悪くないが、幻想換起力が不足している。そこが物足りない。

 例えて言えば、「般若」の面だ。これは日本文化の生んだ真の傑作のひとつであり、これを装着して登場するだけで(誰でも)ある決定的な「意味」をまとうことができる..そしてほとんどの場合、それに「負ける」..まぁ考えてもみなさい。「般若」面に「勝てる」人間が、1万人中、何人いるか。

 そしてもちろん、プロの芸人たるパフォーマーは、その危険性を熟知しており、滅多なことでは「般若」面など装着したりはしない。TENSHOもそうだ。それはそれで良い。しかし、では、「般若」面なみの幻想換起力をどこかで身につけ、そしてそれを披露してくれているのかと言えば..まだまだかな。

*サンキュー手塚
 毎年、彼の演目は必ず観ている。ぶっちゃけ、それほど高度な(高級な)芸ではない。1999年にはワールドカップ・チャンピオンに輝いたが、これは(選考した)市民が血迷ったと言うべき結果であり、本来、彼の(くだらない [;^J^])芸には、こういう栄誉は似合わないのである。

 というわけで、例年のごとく「くだらない」芸を堪能した [;^J^]。「恐怖シリーズ」は、本格的にドツボ(ネタ枯れ)にはまっている。このパートが、観ていて一番つまらなかった [;^.^]。他のネタは、それなりに健闘。
*オペラララちゅうさん
 某所にて、私の「友だちの知り合い」に相当することが判ったので、急遽、予定に組み入れた。前半はパントマイム。後半は「オー・ソレ・ミオ」のメロディーで説明を歌いながらマジック。チャップリン風のキャラクターが良い。
*デュオ フルハウス
Picture  この芸人も、観たことがあるはず。写真ではエレピの曲弾きを披露しているが、その他、ジャグリングや多国語ギャグ(これはそうたいしたものではない)など。
*ユンゲ ユンゲ アンド デルーマー
Picture  これはなかなか良かった。写真でおわかりかと思うが、ドーナツ状の布を使って様々なものに化ける。(ドイツの伝統的な芸だという。)「ナポレオン」「尼僧」「ソンブレロ」あたりは誰でも予想がつくと思うけど、「タイタニック」にはどうやって化けたと思う? [^.^]
*アバンティディスプレイ
 まことに写真に収めにくい、不思議な芸。パンフレットでは「コメディ」ではなく「ストリートシアター」に分類されている。トリオによる寸劇で、舞台は喫茶店の内部。水芸よろしく、そこら中から水が吹きだしてきて、客が悩まされる(..と説明しても、わけわからないでしょ。[;^.^])
*クラウディウス シュペヒト
 ジャグリング。とにかく速い! ピンが高速回転する。ここまで来ると、スポーツ的な快感である。時々ミスはしていたが、爽快なスピード感で強行突破してしまうので気にならない。こういう行き方もあるのだなぁ。
*パワー ボム
 アクロバットとダンスを披露するストリートパフォーマー。こういう体育会系のノリは、ちょっと苦手である。というか、ストリートダンスに感動したことが無いのだ。
*ミス・サリバン
 私は彼女のファンである。これといって変わったことをするわけではないのだが、キャラクターが良いのだ。
*トリオ チャーサール
 アクロバットだが、シーソーを使ったダイナミックなハイジャンプに見応えがある。
*サーカスシアター・BINGO
 特設テントの中、かぶりつきで観られた。ウクライナから来た、男女12名。

 今年の目玉というだけのことはあり、綱渡りとエアリアルを中心としてなかなか見事なものであるが、要するに「体術」系であり、「サーカス」と言えば誰もが連想する、象さん熊さん火の輪くぐり、の類は一切ない。[;^J^]

 女性は美女揃いで目に優しいのだが(男性の容貌には関心は無い [;^J^])、しかしあの腹筋は、目に優しくない。[;^.^]

 今日はフェイス・ペインティングをしなかった。(明日もしないつもりである。)やはり、並んでいる時間が惜しいのでね。街を行く見ず知らずの人々にウケるという快感には捨てがたいものがあるのだが..[;^J^]

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*2005年11月04日:大道芸in静岡 2005 第二日


 今日のプログラムは昨日よりもスタートが遅い。というわけで自宅を発つ時刻も1時間ほど遅らせた。

Picture Picture  今日は平日。ということは「遠足日」である。ごらんのとおりの始末で、広い駿府公園の中のそこら中を、幼稚園や小学校の団体が、ピヨピヨピヨピヨピーチクパーチクと列を組んで練り歩いている。ま、可愛らしいものである。[^.^]

 ちなみに昼どきになると、(この公園はオフィス街に隣接しているので)スーツ姿のサラリーマンたちが繰り出してきて屋台村で大道芸を見物しつつ食事している。流石に昼間っからビールを飲んでいる人はいないが..彼らは別に可愛らしくない。[;^.^]


*王輝
 中国雑伎団からの参加は、今年も彼ひとりかな? 寂しいなぁ。彼の芸、悪くはないんだけれど..という水準。水流星と綱渡り(ロープの上でジャンプして前後に回転)。後者は、股間で(ロープに)着地するのが物足りないのだ。確かかつて、ロープの上で後方宙返りをして、足でロープに着地した芸人を観た記憶があるのだが..水流星(長いロープの両端に取り付けた盥(たらい)に水を満たして、これをぶん回しても水がこぼれない、という遠心力の芸)はお馴染みのものだが、最近は水しか入れていない。昔、金魚も入れていた人がいたと思うが..動物愛護的に問題あったのかも。[;^J^]

 既に正午過ぎ。今日は平日なので、人混みも(まだ)昨日ほどではない。駿府公園北側のポイント4あたりの国際屋台村の前のテラスで昼食休憩。ここは目の前のポイント4が山台の上で演じられるセッティングになっているので、後方で椅子に座っていても比較的見やすく、また、左隣のポイント5はエアリアル系で上空で演じられるので遠目が効き、右隣のポイント2はさすがに人山に阻まれているが、たまたまこの時は綱渡り系の芸だったので、やはり見物できる、という、一度に3つの芸が観られる、お得なポイントであった。

 今日は(今日も)あまりガツガツと数をかせぐことはせずに、祭りの雰囲気を楽しみながらのんびり見て回る予定である。となると、食い歩きだ。昨日の食事はおでん、焼きそば、フランクフルト、と、ちょっと凡庸だったので、今日はいくらか国際的な食事をすることにする。(ちなみに昨日の飲み物は、ワインの375cc瓶を、白×2と赤×1である。瓶には蓋がついているので、生ビールの紙コップと違ってこぼす恐れが無く、持ち歩きやすいのである。)

 取りあえずはこのテラスで、ビーフストロガノフ。なかなか美味いが、朝食抜きだったのでまだ食い足りない。トルコ料理の屋台でチキンケバブを追加。これもなかなか美味い。白ワインを取りあえず1本。


*サンキュー手塚
 テラスでの食事が一段落ついたところで、目の前のポイント5で彼の演技が始まった。人垣が切れているところで脚立の下の段に腰掛け(上の段に座ると、背後のテラスで椅子に座っている人の視界を遮ってしまう)、食事休みを兼ねてのんびりと見物。ネタはもちろん、昨日と同じである。確かにマンネリだとは思うが、往年のドリフのマンネリ芸的な面白さは、確かにある。
*チャーリー フライ
 クラウン(ピエロ)の扮装で、ジャグリング。んーと、いまいち。ジャグラーとしては、ちょっと落としすぎ。クラウンとしては「落とす」のもありで、それらの「失敗」をネタにする芸かとも思ったのだが..いまひとつ、伝わってくるところがなかった。
*ハイソサエティ
 いったんは、別ポイントの「加納真実」(パントマイム系)を観に行ったのだが、ジャージー姿による、学校の体育の授業をテーマにしている?と思しき芸になかなか入り込めず、悪いが途中で見限った。後半は面白かったのかも知れないが..

 というわけで、エアリアル系のハイソサエティ。女性2名。ダイヤモンドを狙う泥棒、というキャッツアイな筋立てで、(常に大味になりやすい)エアリアル系としては、それなりの変化を演出している。
*ダメじゃん小出
Picture  コメディと軽妙なしゃべり。もちろん、ジャグリングなどもするのだが、こういう芸風にはほっとさせられるところがある。
*サブリミット
 実力派のアクロバット。悪いが中座させてもらったが、芸に問題があったのではなく、私が少々(ワインを)飲み疲れていたから。[;^J^]
*ダンボイ
 ソフトクリームを食べ歩きしたりしながら、駿府公園内のあまり行っていなかったエリアの屋台などを冷やかして、少し元気を回復してから、ポイント1へ。

 パンフレットで確認すると、コメディマイムということなのだが..残念ながら、この日記を書いている時点では、どんな芸だったのか、さっぱり思い出せない。

 ここで、昼休みというか午後休みを取ることにする。駿府公園内の、パフォーマンスをやっていない林の中の散策。中央の「大道芸うまいもん広場」の屋台村の前のテーブルに陣取って、熱燗と鰻蕎麦。ちょっと昼寝したりしつつ読みさしの文庫本を読む。

 隣りの山台の上で、ときおりチンドン屋系の編成の楽隊が、ルパン3世とかアンパンマンとかを演奏しているのを聞き流しながら、ダラダラと無為に時間を潰す。祭りの正しい楽しみかたである。極楽、極楽..

 17過ぎに再起動。駿府公園を出て街中へ出動。繰り返すが今日は平日なので、そろそろ勤め帰りのサラリーマンたちが、人垣に混ざってくる。街中の本部近くのビアガーデンのテントの下では、サラリーマンたちがフツーにビールを飲んでいる [;^J^]。なんか羨ましいぞ、この環境。


*ダンディGO
 これもマンネリ芸の美学。好き嫌いはわかれると思うが、私はファンである。
*ミスター・アパッチ
 BMX(自転車)。ダンディGOと同じく常連だが..どうも私は、このBMXの芸がピンと来ないのだ。実際には難しいことをやっているのだろうが、それが伝わってこない。スピード感はあるはずなのだが、今ひとつ迫力がない。迫力を出すための常套手段として、観客を4〜5人寝かせて、その上をジャンプしてみせるのだが..
*パヴェル&マルティナ
 男女ペア。名前を変えていたのでわからなかった。8年前に観た「パウロ&ダニエラ」ではないか。男が警官の扮装で走り込んできた瞬間、思いだした。女泥棒を捕まえても捕まえても、縛めからすり抜けてしまう、という芸である。(女性の方は、8年前とはメンバーチェンジしているようだ。)

 相変わらず、スピードが凄い。彼女をぎちぎちに緊縛して、スーツを着た観客の男性と共に小テントに入れる。(観客の男性は顔だけをテントから出している。)テントを開けると男性のスーツを彼女が着ていて、しかも彼女はスーツの上から緊縛されたままなのである。この間、僅か15秒!
*ヨーヘン シェル
Picture  基本はディアボロかと思うが、今年はそれは前振りで、東洋風の雰囲気で独楽の曲芸を見せてくれた。(ロクでもないピンぼけ(手ブレ)写真なので [;^J^] わかりにくいと思うが、日本刀の上で回しているのがおわかりだろうか。)胡乱な雰囲気に満ちた、大道芸人らしい大道芸人である。私は彼のファンである。
*オペラララちゅうさん
 上記、ヨーヘン シェルを持って、今年の見物は終わり..の予定だったのだが、静岡駅への途上、オペラララちゅうさんの芸に行き当たったので、2回目になるが観ていく。やはりなかなか心和む芸風である。
*ママルウ
 引き続き同じポイントでママルウも始まったので、観ていく。スイスから来た女性のコメディアン。う〜ん、これはいまいち波長が合わないなぁ。笑いのポイントが私のツボを外しているのである。

 以上。今年も、幻想・異生物系の芸人が来なかったのが、寂しいなぁ。スティルト(高足)が来なかったこととも関係している。なぜならスティルト芸人は、かなりの割合で幻想・異生物系だからである。来年こそは、白昼夢のごとき異世界を現出させてくれるパフォーマーと出会いたいものだ。

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*2005年11月05日:大道芸とロボット


 ..というわけで今年も大道芸を堪能してきたわけであるが..考えてみれば(考えてみるまでもなく?)大道芸の「ネタ」は、レトロなものである。最新技術(最新のアイテム)が取り扱われるケースは、極めて稀..というほどでも無いが..今年はiPODネタを使っている芸人がいたが、「珍しいものを見た」という感銘を受けたほどである。携帯ネタすら珍しいのだ。

 まぁそれも無理はない話であり、とにかく(何の罪もない [;^.^])通りすがりの老若男女をつかまえて惹きつけなくてはならないのだから、どんな階層にも理解できるネタに偏るのは、当然のことではあるのだ。となると、必然的にレトロシフトすることになる。

 特にロボット。ロボットネタの大道芸は多いが、ほとんどの場合、それはフランケンシュタインレベルというか、ゴーレムレベルというか。老若男女、誰もが理解できる「ロボット」というのは、つまりはああいうものなのである。まだ「メトロポリスのマリア」まで進化していないのだ [;^.^]。「鉄腕アトム」なんか、とてもとても。(「鉄人28号」ならば、見たことがあるような気がする。)

 今後は、ASIMOネタに期待したいことであるよ。

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*2005年11月06日:本田美奈子. 逝去


 日曜日は仕事である。休憩時間にウェブのニュース速報を見て..顔から血の気が引いた。

 本田美奈子. 逝去。享年38歳。急性骨髄性白血病。

 まず、この事実自体に大きな衝撃を受けたが..次に、自分がこれほどの衝撃を受けたという事実にも驚いた。何故だ。

 私は、彼女のコアなファンではなかった。まず、彼女のアイドル時代をほとんど知らない。CDを1枚も持っていないのはもちろん、どんな曲を歌っていたのかも思い出せない。(さすがに不思議なのでちょっと調べてみたら、彼女がアイドルとして活躍したのは80年代後半であり、それは、私が(諸事情から)日本のポップスから離れていた数年間と、ピッタリ重なっていたのであった。)その後、ミュージカルに転じたことは知っていたが、その舞台を見たことも、一度も無かった。

 唯一、今から2年ほど前に「AVE MARIA」(Jroom, COCQ-83633)というCDを買っており、これがなかなか気に入っていて、時折聴き返していたに過ぎないのだが..そしてこのCDの姉妹盤が最近発売されたと聞いて、そろそろ買いに行かなくてはと楽しみにしていたに過ぎないのだが..それだけの「付き合い」に過ぎなかったのだが..

 ちなみに「AVE MARIA」のインプレは、2003年07月08日の日記(「CDのインプレ3件」)に書いている。また、このアルバムの中では、とりわけ「ジュピター(“惑星”より)」という曲が好きで、これはホルストの原曲のカバー(替え歌)としては、大ヒットした平原綾香バージョンよりも遙かに素晴らしいと思っているのだが..この曲のインプレは、2003年07月18日の日記(「宇宙的難癖」)に書いている..まぁ、非論理的な歌詞に対する揚げ足取りばっかなんですけどね [;^J^]。これも愛情の裏返しということで。[;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 15 2005
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