*2004年11月01日:「海底2万マイル」
*2004年11月02日:「ぼくらマガジン」
*2004年11月03日:大道芸in静岡 2004 第一日
*2004年11月04日:論外な話
*2004年11月05日:差別について
*2004年11月06日:大道芸in静岡 2004 第四日
*2004年11月07日:超宇宙的不具合
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*2004年11月01日:「海底2万マイル」


 イラクにて、香田さんの遺体が確認された。今度は確からしい..まぁ、彼の(明らかに無謀な)行動を非難するのはたやすいが..マスコミを信用できないという心情(信念)のもとに、自ら現場を見にゆくしかない、と思い詰めた(のであろう)気持ちは理解できる。この場合、それをするべきではなかった(あるいは、もっともっと慎重に行うべきであった)のだが。

 「海底2万マイル」のDVD(ブエナ ビスタ ホーム エンターテインメント、VWDS3364)を観る。1954年の、有名な映画である。これ、遙かな昔に観たことがあるとばかり思い込んでいたのだが..どうも、今回が初見のようだ。ほとんどのシーンに記憶が無い。スチール写真を見ただけだったのかなぁ..

 ま、一般人基準ならば、佳作と評価できるでしょう。(← えらそーに。[;^J^])わたくし的には..ちょっといただけないポイントが、少なくとも3点ある。

 第一点は、これは多くの人にも共感していただけると思うのだが..「壮大な感覚」が欠如しているのである。海上の航海とは異なり、潜水艦が舞台なのだから、どうしても閉鎖的・密室的になるのは当然だが、しかし、そうは言っても、世界周遊の旅を行っているのである! 陸地よりも遙かに広大な海洋を、自由に駆けめぐっているのである! もっとこう、ウキウキワクワクするような高揚感が欲しい。

 第二点は、これはやや特殊な嗜好 [;^J^] かも知れないが..アロナクス教授の従僕のコンセイユの存在感が、稀薄なのである。原作では、彼は博物学の分類の大家なのであって、とにかく「海底2万マイル」と言えば、コンセイユのいつ果てるとも知れぬマニアックな(というかほとんど“狂的”な)貝類の分類学の長広舌を思い出すほどなのであるが、そういうシーンは、この映画には全く無い。ま、映像化しにくいことは理解できますがね。[;^J^]

 第三の、そして最も許し難い欠点は..ネモ船長の居室の内装である。これがもう、全然ダメ。本来、1万2千冊の蔵書を誇る図書館であり、珍しい海産物の標本を収集した博物館であり、そして画廊でもあるはずなのだが..サロン・バーにしか見えないのである。とにかく蔵書が絶望的に乏しく、図書館というよりは「図書館の入口の雑誌コーナー」という雰囲気であり、並べられている標本の瓶の列がまた、妙に「ワインボトル」っぽく、不必要に豪華なソファーと相俟って「サロン・バー」的雰囲気をますます醸し出す [;^J^]。壁にチマチマと掛かっているチンケな額縁もまた、それに寄与している。繰り返すが、これはもう全く、許し難いのだ。「海底2万マイル」を初めて読んだ小学生時分の私は、「この図書室、博物館、画廊と共にならば、永久に海の底で暮らすことも厭わない!」、とまで感激し、思い詰めたというのに..

 ..でもまぁ、そんなことには関係のない普通の人々 [;^J^] には、「別にいんじゃない?」、と、お薦めできる映画ではある。(上記のネモ船長の居室に、お約束通りパイプオルガンが設置されているのは、笑うところです。[;^J^])

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*2004年11月02日:「ぼくらマガジン」


 まんだらけの抽選で当選した「ぼくらマガジン」が2冊、届いた。通巻第3号(1969/12/9)と第5号(1969/12/23)である。

 この短命な週刊誌は、私の小学生時代の最後の日々とピッタリ重なるだけに、ある意味、1年半ほど前の1968年3月に廃刊になった「少年」誌よりも、思い入れが深いのだ。今回と同じくまんだらけで、3年前に全巻揃い(76冊)が35万円で出た時には、気合いを入れて(覚悟を決めて)注文したものの、あっさりと抽選負けして無念の涙を飲んだものであるが..しかしまぁ、今回のように、比較的廉価で何冊かピンポイントで入手して手元に置き、時に読み返してノスタルジる..という程度が、この雑誌の「身の丈」に合っているのかも知れないなぁ。

 この2冊に掲載されている漫画の中で、時代を越えて生き残った名作と言えるのは..「タイガー・マスク」(梶原一騎、辻なおき)、「デス・ハンター」(平井和正、桑田次郎)、「モジャ公」(藤子不二雄)。ちょっと落ちて「ハクション大魔王」(吉田竜夫とタツノコプロ)、と言ったところか。「デス・ハンター」のカラーページなど凄い迫力であり、これはのちの単行本では味わえない値打ちもの。

 この2冊よりのちの号に掲載された主要連載作品としては..「バロム1」(さいとうたかを)、「餓鬼」(ちばてつや)、「ガクエン退屈男」(永井豪)、「魔王ダンテ」(永井豪)、「ウルフガイ」(坂口尚)、「ハルク」(西郷虹星)、「狼ジンギスカン」(石川球太)等など..あぁぁ、やっぱり、全巻揃いが欲しかった! [/_;][/_;][/_;] 35万なら安かったよ! [/_;][/_;][/_;]

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*2004年11月03日:大道芸in静岡 2004 第一日


 大道芸ワールドカップin静岡 2004 の開幕である! 今年は11月3日から11月7日まで5日間。この催しに参加し始めてから9年目であるから、過去の見聞録も(それなりのデータベースと言えるほどまでに)充実してきている。以下にまとめておこう。

*1996年 11/03
*1997年 11/01
*1998年 10/31 11/03
*1999年 11/03 11/06
*2000年 11/03 11/04
*2001年 11/01
*2002年 11/02 11/03
*2003年 10/31 11/01 11/02

 (以上、去年の日記の再利用&追記。)

 つい先日、公式ガイドブックを入手したのだが、今年はどうも小粒な印象がある。ちょっと驚いたのはスティルト(高足)がひとりも来ていないことである。去年はスティルト特集だったので、その反動か。代わりに今年はトロピーズ(垂直に垂らしたロープやブランコを使って、空中高くアクロバティックな動きを見せる芸で、多くの場合、女性が演ずる)の特集で、5組、来ている。僕は、トロピーズよりもスティルトの方が、好きなんだけどなぁ..

 スティルトの不在に象徴されるように、今年は「怪奇・幻想・異世界・異生物」系の芸人がいない。(スティルトは多くの場合、幻想系である。)これも残念。また、中国雑伎団が、王輝ひとりしかいない(し、私はこの人の芸をあまり高くは評価していない)。雪竹太郎もいない。

 過渡期なのかも知れない。

 好天である。バスで出発。9:17浜松発のJRで、静岡着が10:32頃。演技開始が11:00なので、それまでにフェイスペイントを済ませておこう、という腹づもりである。(今年は、例年のルーシー・ブラウラードに加え、マリー・クロードという人も来て、2人体制である。毎年人気は上がる一方で、長蛇の列をさばききれなくなりつつあるので、処理能力の倍増を狙っているのであろう。)が..甘かった [;^J^]。タカラ堂前のスポットに着いた時には、既に長蛇の列で、ペイントが始まったのは11:00頃。私の番が回ってきたのは、13:00頃でした。[;^J^]

 ルーシーは私を憶えてくれていました [^J^]。「去年、花束を描いた人だったわね!」、と。(あ、もちろん英語でです。)今年は、まずは青い孔雀(フルフェイス)。なかなかの出来で、満足。すれ違う人々の視線と表情が眩しい。出会い頭だと、ほとんど転びかける人もいるし。[^.^]V

*矢部亮
 ディアボロ(中国ゴマ)。なかなか達者な人なのだが、今回は、ミスも目立った。
*アキタ
Picture Picture Picture  トロピーズ。ドイツ人。これほどルックスが良いパフォーマーも珍しい。単に美貌というのではなく、フェイスとスタイルとコスチューム(と芸の内容)のバランスが良いのだ。
 写真を見ると、妙に「緊縛系」でしょう? これは何も私の嗜好を反映しているわけではなく [;^J^]、この芸の「ストーリー」が、そうなのである。
 「アキタ」というのは、この芸の主人公の「女忍者」の名前。彼女は、自分が所属している「組織」から与えられた試練(試験)を見事にクリアしてみせるが、何故か、その組織から裏切られ(捨てられ)、追っ手がかかる。逃走しつつ闘うアキタは、ついに(自爆装置 [;^J^] を使って)追っ手を壊滅させ、逃げ延びる..という物語。無論、ナレーション(ほとんど「ラジオドラマ」)は日本語である。
 (読んだことはないのだが)「あずみ」あたりにインスパイアされているのだろうか? 「アキタ」は「秋田書店」のような気がするが、残念ながら「あずみ」は「小学館」である。秋田書店系で、海外にも知られているような女忍者漫画って、あったっけ? ま、なんにせよ、ドイツのオタク女の芸、ということで。[;^J^]
*アンドレイ&ナターリア
Picture Picture  男女ペアのバランス芸。奇抜なコスチュームの男性は、綱渡りしながらジャグリングなど。女性は、玉乗りしながらフラフープ。
 ちなみに、この写真もそうなのだが、この大会でパフォーマーを正面から撮ると、何故か逆光気味になるのは、つまり、パフォーマーたちが太陽を背にしているケースが多いからである。
*シルコ インペルフェクト
 男女のトリオによるコミカルパフォーマンス。んーと、わたくし的にはいまいち。技術面での独創性があるわけでもなく、彼らの「笑い」に共感できるわけでもない。
*ソフィア ツォラ
 トロピーズ。ヘッドセットを装着し、ムーディなジャズを歌いながら、というのが珍しいが、まぁ、それ以上の感銘は無い。が、美しいボディラインが目に優しいのは事実だし、それで十分、と考えるのであれば、別になんの問題もない。[;^J^]
*ザ ハンサム リトル デビルズ
Picture  いろいろ演ったあとのジャグリングだが、去年の「サーカス オレンジ」と、全く同じネタである。ボウリングのボールと、生卵と、“電源が入ってブンブンぶん回っている”チェーンソー [;^.^]。もしかして、これは既に、「定型」(パターン)として確立しているのか?
*サンキュー手塚
 旧作と新作を織り交ぜて。過去のピーク時には及んでいないが、十分に高水準ではある。
*ミム ダニエル
 ダチョウに化ける芸。悪いけれど、この路線では、往年の「マイケル コーエン」には、遠く及ばない。マイケル・コーエンには「幻想」(あるいは「物語」)があったのだが..
*ミッシェル ロジェール
 全身のあちこちに楽器(太鼓とかラッパとか)を付ける。奇抜なのだが、あまり記憶に残らない。

 昼の部はここまで。例年どうよう、「ひょうたんや」で燃料補給。年に一度しか来ない客である私の顔を(複数のスタッフが)覚えてくれている店である。(脚立をぶら下げてフェイスペインティングをして入って来る客は年にひとりしかいないからだとか? いやいや、まさかそんなことは..[;^.^])夜の部(ナイトパフォーマンス)は19:00から20:30まで、3コマあるのだが、やはり例年どうよう、1コマ目はパスして、2コマ目(19:30)から見物する。


*バーバラ村田
 私、彼女のファンなんですぅ [;^.^]。ネタは去年と全く同じで、欧州の街角にて、という風情で、一人二役の芸(右腕を男にして、社交ダンス等)と、観客をひとりひっぱり出して、ロミオとジュリエットの寸劇。
*デュオ ディアゴナール
 男女ペアのコメディ。際だった特徴はなく、これを書いている時点では、もはや記憶が薄れかけている。

 初日は、ここまで。孔雀の顔でJRで浜松へ。某所で見せびらかしてから、帰宅。

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*2004年11月04日:論外な話


 ま、ブッシュでもケリーでも構わないのだが..(気持ち的には、いわゆる「負の選択」のフェーズに入っているのだが、)気になるのは、投票方式である。「まだあった、電子投票のダメなところ」、なんてのを読むと、溜息をつかざるを得ない。

 システムダウンの余波をくらって、投票の権利を行使しそこなう人々が出るかも知れない、とか、システムがバグって間違った結果を出してしまうかも知れない、とか、そもそもシステムに介入して結果を改竄することが可能かも知れない、とかいうのももちろん、極めてまずい問題点ではあるが、それらすら実は本質的ではない。

 もっとも本質的でヤバイのは、「システムが間違った(あるいは結果が改竄された)としても、あとから検証不可能である」ことなのだ。なぜなら、「紙」という形で証拠が残らないからである。今の時点で、電子投票システムに全幅の信頼を寄せている人はいない(いるとしても少数派である)と思うし、それはある意味で健全なことである。どんなシステムも完璧ではないからだ。しかしエラーが発生したときに、それを検証できない、あるいはそもそも、「エラーが発生したか否かの検証すらできない」、というのは、根本的に存在してはならないシステムであるし、それをこともあろうに「大統領選挙」に使おうという国家と国民は、根本的に存在しては、もとい、[;^.^]、根本的に道を踏み外しているのではないか。

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*2004年11月05日:差別について


 数十年前の、野田昌宏(野田宏一郎)の名セリフである。(確か、SFマガジンの連載エッセイのどれかに載っているのだが、数百冊のバックナンバーから探し出す元気は無い。[;^J^])彼が当時、テレビ番組の「制作会社」をやっていた、という予備知識を持っておいて頂いて..


「士農工商テレビ局。代理店、犬、制作会社」

 ..どうです、なかなか小気味が良いでしょう [;^J^]。なんといっても、「私ら制作会社は、世間で一番くらいが低いんです。犬より下なンです。人間扱いされなくても、当然なんですぅ..」、と、一見して謙虚も謙虚な姿勢なのであるが..これに騙されてはいけない。制作会社をこき使う「テレビ局」も「代理店」もまた、「士農工商」の「下」なのである。「あんたらもイバッているけど、堅気の世間から見れば、下も下なんだよ」、と、冷笑しつつ、しかしやはり自分たち「制作会社」を一番下におき、しかも間に「犬」をはさむほどの低姿勢ぶりなので、仮に「テレビ局」や「代理店」の人間がこれを目にしたとしても、文句も言えない、という、トラップをかけてあるのである。

 ..もっとも、今どきの雑誌や書籍にこんなの載せたら、回収されるかも知れないなぁ..[;^J^]

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*2004年11月06日:大道芸in静岡 2004 第四日


 結局初日は、フェイスペインティングに並ぶだけで、午前中から午後にかけての半日が潰れてしまった。今日は、はやめに到着して、はやめにペインティングを終わらせることにする。

 ..というわけで、8:33浜松駅、9:50頃静岡着で、ペインティングスポットには10:00に着いたのだが..既に長蛇の列 [;^J^]。並んでいる最中に、勤務先のKさんがご子息を連れて通りすがる。昨日、「はじめて大道芸見物に行くのだが、アドバイスを」、というメールをもらっており、「公式ガイドブックと脚立を入手しておくように」等などの注意書きを返信していたのであった。

 初日とは異なり10:15頃にペインティングがスタートし、11:25には私の番が回ってきた。今日は「赤い蜘蛛」を(やはりフルフェイスで)描いてもらったのだが..なんだかまるで「蟹」になってしまった。[/_;](あえて「蟹道楽」とは言いたくないが(泣)[/_;][;^.^])しかしこれは、私のリクエストが悪かった。そう見えるのは当然だ。バグではなく仕様だ。まぁこれでも十分にインパクトはあるし、すれちがう人々の半数以上は「蜘蛛」と認識してくれているようなので、オッケーだ。

*サンキュー手塚
 やはりどうしても、彼のパフォーマンスは見てしまうなぁ。初日とは少しネタを入れ替えていた。多少解りにくかった(新作の)ネタは引っ込めて、もっと解りやすい(旧作の)ネタに差し替えていた。
*デビッド・ラムゼイ
Picture  常連中の常連であり、安心して観ていられる、大道芸の王道である。
*ローラン ベレッタ
 カードマジック。あとからあとからカードが出現するという、定番ネタ。観客から預かった千円札を(両腕を二の腕まではだけて、両手首をそれぞれ観客に掴ませておいて)手モミすると、1万円札に変貌する、というトリック。
*ルーカ ルーカ
 男女ペア。オーソドックスなジャグリング。
*王輝
 とおりすがりに前半だけ見たが..中国雑伎団から来ているのが彼だけだ、というのが残念である。はっきりいって、彼の芸に感心したことがない。バランス芸の張雪&張梅、ローラーボールの王健、一輪車の秦亜利らの芸を、もう一度見たい。
*イマーゴ
 これはメインステージで見た。男性ペア。王道の肉体派アクロバット。近くの子供が全くステージが見えない状況だったので、後半は彼に脚立を貸してあげた。
*ルディ&クリスティ
Picture Picture  昨年度のチャンピオン。このデュオはいいですよ。つかみのパバロッティの物真似が良い。この体格(もちろん、腹には詰め物)でオ・ソレ・ミオを歌う真似をしながら、いきなり飛んだり跳ねたりするのだ。
 本番に入ってからのバランス芸のクライマックスの力技は、ごらんのとおり、通常の男女の役割を逆転させているのがポイント。
*アキタ
 目に優しいので、時間調整に、もう一度見ました。[;^J^]
*フランメ ファタール ミーツ ボバリーノ
Picture  男性ひとり、女性ふたりのトリオで、炎をあやつる芸。夕方になり、陽が陰ってくると、こういう「ヒカリモノ」が映えてくる。
*ヨーヨーピープル
 うーん、いまいち。「上手なヨーヨー」、という以上の印象が無い。
*ステッケルズ
Picture  男女ペアのコメディアクロバット。非常にテンポが良く、完成度が高い。若い人にはわかりにくい喩えかも知れないが、ドリフターズ的である。

 昼の部はここまで。例によってひょうたんやで鋭気を養い、ナイトパフォーマンスへ。


*シャルコフ ブラザーズ
Picture  男性ペアのアクロバット。とにかく体が柔らかく、非常に完成度が高い。
*レザクロスティッシュ
Picture  男性トリオ。まずは安定感の高いジャグリングから入り、コメディアクロバットへ。この写真では何をやっているのかというと、倒立して(顎にサングラスをおいて上下「逆」の顔になって)モーツァルトの三重唱を歌っているのである。(曲名、わからず。)こういう芸は、初めて観た。

 ..というわけで、今年の大道芸見物は、これにて終了。(大会自体は、明日まである。)むろん、わたくし的には、この顔でJRで浜松に戻って帰宅するまでが、大道芸である。[^J^]

 初日には、「今年の芸人の平均点は低い」という印象を受けたのだが、今日の、特に後半に見た芸人たちは、平均点が高かった。まぁ、なんといっても、2日かけても、半数以上のパフォーマーを見られていないのだから、昨年度との比較などできるわけも無いのである。あくまでも、私が見物した範囲での感想でしかない。

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*2004年11月07日:超宇宙的不具合


 大道芸で大量に撮ってきたデジカメ写真の整理を始めた直後に、愛用のビューアー(ACDsee)の挙動がおかしくなる。起動直後、あるいはブラウジング開始直後にエラーで落ちるようになってしまった。

 きっかけは、はっきりしている。フォルダの選択後、まだサムネイルのペインに「キャッシュ」されていない画像群を逐次キャッシュしている最中に、サムネイルのペインを高速スクロールしていたら、エラー(「不正な処理」)で落ち、その後、起動しなくなってしまったというわけだ。リブートしてもやはりエラーで落ちる。

 これまでの経験から、こういう場合はセーフモードで起動してスキャンディスクをかけると大体復旧できるのだが、これでもダメ。(あ、Win95です。)このソフトのフォルダか初期ファイルに「傷」でも付いた可能性があるので、アンインストール/インストールする。

 なんと、これでもダメ! 症状同じ。アンインストールを乗り越えて症状が引き継がれるというのは、喩えて言えば、(ちょっと古いモデルだが)宇宙がビッグクランチで終焉を迎え、次なるビッグバンで宇宙の次のサイクルが始まったときに、前の宇宙の情報が生き残っているにも等しい、異常事態である..ま、レジストリになんか書き込まれてしまっているのであろうが。(「レジストリ」というのは宇宙論的にも異常な存在であることの、例証である。[;^.^])

 まぁ一応、というわけで、レジストリエディタでざっと眺めてみるが、見当はつかない。確証も無しにレジストリをいじるべきではない。よしよし、ここは大技を繰り出すべき局面だ。ワークエリアのデイリー(差分)コピーをzcopyで取り直した上で、数ヶ月前のVFATBAKフルダンプイメージをリストアし、先ほどのデイリーコピーから、ワークエリアのデータファイルを戻す。時間はかかったが、これで問題は解決した。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 10 2004 
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