*2021年11月15日:幻想美術選「聖書:死の騎士」ギュスターヴ・ドレ
*2021年11月16日:火災保険決定
*2021年11月17日:「調教中」..
*2021年11月18日:腹が壊れた [;_ _][;^.^]
*2021年11月19日:火災保険申込完了/98%月食
*2021年11月20日:曾我蕭白展/川瀬巴水展
*2021年11月21日:「最澄と天台宗のすべて」/河鍋暁斎展
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*2021年11月15日:幻想美術選「聖書:死の騎士」ギュスターヴ・ドレ


 「幻想美術選」、第273回。ギュスターヴ・ドレの作品のご紹介は、「失楽園:サタンの地球への降下」「神曲 煉獄篇 アラクネ」「節瘤だらけの怪物」に続いて、4回目となる。

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「聖書:死の騎士」(ギュスターヴ・ドレ、1865年)

 言うまでもなく、黙示録の「四騎者」のひとりであり、この画題の史上最高傑作であるデューラーの「四人の騎者」は、既にご紹介済みである。デューラー作品は、四人の騎者全員が描かれているパターンだが、個々の騎者が(特に「死」が)ソロで描かれることも多い。既にターナーの傑作をご紹介しているが(「蒼い馬に乗った死神」)、このドレ作品もまた、しかり。

 とにもかくにも、この「身もふたもない」カッコ良さを見よ! [^.^] 彼のヒロイックな作品の多くにその傾向が見られるのだが、どこか「劇画的」なのである。

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 その証左をお目にかけよう。右図は、「星雲児」(1982〜84、脚本:あかねこか、作画:池上遼一、Wikipedia画像検索結果)の「第3部 雷帝戦記」に登場する「百鬼軍団」である。ドレの「聖書:死の騎士」にインスパイアされていることは、一目瞭然であろう。

 そしてまたわざわざ言うまでもないことであるが、これは決して「盗作」でも「剽窃」でもない。ドレの図像をイメージソースとして選び出し、そこから、これほどまでに禍々しいイメージを「リ・クリエイト」してみせた池上遼一の創意と力量こそ、賛嘆すべきものなのである。



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*2021年11月16日:火災保険決定


 快晴。自転車出勤。

 会社で気がついたのだが、免許証が定位置(財布の中)に、ない [;^.^]。さて、どこだ..

 そうだ、先週末(日曜日)に、コピーしたんだった! セブンイレブンだ。マップで確認して電話したら、保管されていました [;^J^]。終業後に寄ることにする。ここでコピーした理由を書くのは面倒なので、暇なら先週の日記を読んでください。[;^J^]

 火災保険は、SBI損保に決めた。もちろん、評価基準は人により事情によりさまざまだろうが、現在の私にとってはベストチョイスだったというまでのこと。昼休み、仮見積を取った段階で電話をし、私が作成した(見積のベースとなった)マイページを担当者と確認・相談しつつ、条件を詰めた。「お客様の物件ではこれは過剰(不要)でしょう」、と、オプションをビシバシ切ってくれるので、かなりリーズナブルな価格になった。19日に申込書が届く予定である。

 会社からの帰途、セブンイレブンで免許証を無事に受け取る [;^J^]。やれやれ。

 建物用の全部事項証明書(登記簿謄本)が届いた。これを横浜の水道事務所に持参すれば、横浜の家の水道の所有者変更ができる。

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*2021年11月17日:「調教中」..


 ..「調整中」でした [;_ _]。某自販機。[;_ _][;^.^]

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*2021年11月18日:腹が壊れた [;_ _][;^.^]


 昨夜のどこかの時点で、腹が壊れた [;_ _]。私の腹は脆弱で、ちょっと冷やすと下痢を繰り返す体質なのだが、今回はいささかきついな。普段は壊したとしても、一晩に5〜6回程度、トイレに往復するぐらいなのだが、今回は、トイレから帰ってきてフトンに入った時点で、すでに催しているのである。我慢していても仕方がないので、またトイレに行く。帰る。フトンに入る。催す。トイレに行く(以下略)..これを一晩中、やっていたのである。[;_ _][;_ _][;_ _]

 それでも、5:30頃にはなんとか落ち着いてきたようなので、(自転車だと腹を冷やすのが怖いので)自動車で早朝出社したものの、さっそくトイレに2回..これでは打ち合わせ中に何回中座することになるかわからんし、睡眠時間も足りていないはずなので、有休申請しておいて始業前に退社 [;_ _]。なにしに行ったんだか。[;_ _][;^J^]

 午前中は自宅でおとなしくしている。昼食は、危なっかしくて外食できないので、蕎麦を茹でて食す。

 いちいち数えていなかったが、昨夜は(体感的には)20回はトイレに行ったと思われる。朝からも既に10回を軽く越えている。市販薬で対処できる状態ではないと判断して、15時過ぎに大坂内科医院へ。水分補給の点滴と、抗生剤と、整腸剤。

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*2021年11月19日:火災保険申込完了/98%月食


 だいぶ落ち着いてきたが、まだトイレが近いし、車で30分(自転車だと45分)かけて出勤するのは不安なので、テレワークとする。

 朝、雲が多い。今夜の月食(皆既に近い98%の部分食)は見られるだろうか?

 火災保険の申込書が届いたが、仔細は省くが、提出書類がもうひとつ必要なようにみえる。その書類を用意するのは結構面倒で、どう考えても今月中には間に合いそうもない..サポートに電話して確認したところ、今回の私の保険の条件の場合は、それは不要とのこと。やれやれ。

 申込書に記入して、投函。この件はこれで完了である。

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 98%部分食のピーク時刻(18:00頃)には東の空の 蜘蛛 雲が分厚く、これは無理かと思ったのだが、1時間ほど待つと、雲の隙間からみえてきた。98%の「準皆既」の赤銅色は見えない、三日月から半月に近い姿であるが、よしとしよう。[;^J^]

 私の悪い癖で、三脚を使っていない。AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR(自重2.3キロ)をフルに伸ばしての手持ち撮影なのだから、褒めてもらってもいいと思う [;^J^]。これだけ長くて重いと、さすがにシャッター速度1/500秒を死守しないと手ブレしまくるので、明るさを稼ぐために、ISO値を640まで上げざるを得なかった。(ISO値を大きくすればするほど、画質が悪くなる(ざらざらになる)のです。)まぁ、こんなものかな。オートフォーカスなのだが、マニュアルにしたらもっとピントを追い込めるだろうか。(この場合はどうしても、三脚が必要となる。)



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*2021年11月20日:曾我蕭白展/川瀬巴水展


 快晴。腹は治った。なんとか連休に間にあった [;^J^]。6:55に発ち、バスで浜松駅に向かう。月曜日に有休を取得しているので、今日から3泊4日の遊蕩三昧というわけだ。[^.^]

 7:55の在来線で西に向かい、9:37に名古屋の栄..の予定だったのだが、線路内立入り事件があり、遅れが生じているとのこと。この状況は浜松駅に着いた時点でわかっていたのだが、安全確認だけなのだから、たいして時間はかかるまい、と判断してそのまま在来線に乗り込んだところ、舞阪でしばし足止め。判断ミスだったか。札ビラきって、新幹線にすべきだったかなぁ..25分遅れで動き出した。よしよし、この程度なら判断ミスではなかったといえる。結果オーライだが。[;^J^]

 開館時刻の10:00には間に合わなかったが、10:25、愛知県美術館。「曾我蕭白 奇想ここに極まれり」(後期:〜11月21日(日)まで)である。

 前期展示で観ているものは、基本的にサラッと流したし [_ _]、ここでも原則として触れないが、やはり「松に孔雀図襖」画像検索結果)は、再度メンションしておく。白と黒のコントラストがはっきりとしている松の木が目をひくのだが、これ、ウサギの怪物が右上を向いている様にしか見えないのだが..(ガクブル..[;*.*][;^.^])

 後期展示のみの作品からは、まず、よく知られている「富士・三保松原図屏風」画像検索結果)。やはり奇想である。遠景のそこここに、モコモコと丸い形状のものがあるのだが、いちおう、雲や山や岩ではあるのだろうが、例えば右翼の虹の下のモコモコは、どうしたって髑髏に見えるし、これが髑髏に見えてしまうと、中央付近に並んでいる白くて丸い岩は、巨大な歯としか..[;^.^] いつまでも観ていたい怪奇幻想世界である。[^.^]

 もう一点、「許由巣父(きょゆうそうほ)図襖」画像検索結果)も、面白い。画題を説明すると、ここに描かれているのはふたりの高士、許由と巣父。堯帝が、徳の高い許由に天下を譲ろうと言うと、許由は、耳が穢れたといって、川の水で耳を洗う。それを見た巣父は、穢れた水を牛に飲ませられるかと言って、牛を連れて帰ったという、栄耀栄華を忌み嫌うたとえ。

 右上で瀧に耳を寄せているのが許由、中央で(可愛い [^.^])牛を引いているのが巣父なのだが、異様なのは、重力に逆らって湾曲している瀧の流れ。キャプションで紹介されている一説によると、これを「天の川」と読み解き、するとすなわち「牛を引いている」巣父は、牽牛星=彦星になるというのである。なるほど面白い。ここまではね [;^J^]。だってそういうことなら、もうひとりの許由が、織姫になってしまうではないか [;^J^]。この小汚いオヤジが。[;^.^][;^.^][;^.^]

 11:30に出て、11:45に、上海湯包小館。「選べるBセット」で、オプションは坦々麺と油淋鶏(ついでに、生ビール)。想定外の量でいささか慌てた。[;^J^]

 12:15に出て、名古屋を12:49に発つのぞみ。14:44、新宿。予約していた15:00ほぼジャストに、SOMPO美術館。「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」(後期:〜12月26日(日)まで)である。

 この版画家の作品は何度もご紹介しているし、もういちいちスキャンも画像検索結果へのリンクもしないよ [;^J^]。まぁ、ざっくりまとめると、「古き良き日本の風景なんか、もう全部失われても構わない。川瀬巴水が記録して残しておいてくれたから」..それほどのものなのである。とにかく前期と後期で、主要作品のほとんどが観られた展覧会なので、ざっくり、「川瀬巴水」で 画像検索 しておけば、この展覧会のご紹介としては必要十分なはずだ。論理的には。[;^.^][;^.^][;^.^]

 16:15に発ち、新宿から16:33の相鉄・JR直通線。17:20、乗り換えなしで鶴ヶ峰。超便利。

 17:30、駅前の山内農場。通常営業に戻っている。この状態が続けばいいのだが..17:40から2時間飲み放題で、角瓶のストレートをあおり続ける(無茶すんな。[;^J^])

 20:10のバスで、20:20、横浜の家。

 大家志津香、AKB48卒業。

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*2021年11月21日:「最澄と天台宗のすべて」/河鍋暁斎展


 晴れているが、雲優勢。7:01のバスで、鶴ヶ峰駅へ..バス停の東側の樹が、全部切り倒されている [/_;]。なぜ? [/_;][/_;][/_;]

 例によって松屋で朝食。出るときに顎マスクをしたまま約1分間マスクを捜しまくるという昭和ボケをひとくさり。[_ _][;^.^]

 7:55、鶴ヶ峰を発ち、8:52、上野。9:00、東京国立博物館。9:30から、「伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」」である。本日最終日。滑り込みだった。このあと、九州と京都に巡回しますので、見逃された方は、そちらでどうぞ..ちなみに、出展作品は3美術館で大幅に入れ換えられるという凶悪仕様の企画である [;_ _]。全国を追っかけろとでもいうのか。[;^.^]凸

 嵯峨天皇宸筆の「光定戒牒」画像検索結果)! 何度か書いていることだが、日本美術愛好家・倉田わたるの最大の弱点は、「茶道具」と「書」である。まったくもって、猫に小判、豚に真珠なのだが、たとえばこの「書」の素晴らしさは、わかるつもりである。字の強弱の変化とバランスが見事であり、ほとんど「観る快楽」と言えるほどなのだ。(読めない字の方が多いけどね。[;_ _][;^J^])書のジャンルからもう一点、如意御前筆の「法華一品経(慈光寺経)勧持品第十三」画像検索結果)。いくつか出展されている「装飾経」の中では、これが一番美しいと思う。

 根津美術館所蔵の「金剛界八十一尊曼荼羅図」画像検索結果)は、ケバくて面白い [;^J^]。延暦寺の「護法童子立像及び像内納入品」画像検索結果)は、目つきが「悪い」と言うと怒られるかもしれないので [;^J^]、「微妙な目つき」と言うことで [;^.^]。「目つき」つながりでは、瀧山寺の「十二神将立像」画像検索結果)..[;^J^] これ、絶対に狙っただろ。[;^.^][;^.^][;^.^]

 そして、深大寺の「慈恵大師(良源)坐像 」画像検索結果)は、とにかくデカっ![;^.^] といっても、別に「巨像」「大仏」という訳ではない。「ちょうど一線を越えた」感じの、「いやぁなリアリティのある(こらこら [;^.^])」巨人像なのである。[;_ _][;^J^]

 11:45に退出し、12:40、原宿。ここに来るときは、いつも「九州じゃんがら」で豚骨ラーメン。だいぶ曇ってきた。

 13:15、太田記念美術館。「河鍋暁斎 ―躍動する絵本」(前期:〜11月23日(火・祝)まで、後期:11月27日(土)〜12月19日(日)まで)である。

 非常に面白い。たとえば「北斎漫画」よりも好きかも知れない。しかしこれもまた、個々の作品は画像検索で絞り込みようがないので、ざっくり、「暁斎百鬼画談」画像検索結果)、「暁斎酔画」画像検索結果)、「狂斎画譜」画像検索結果)、「暁斎漫画」画像検索結果)、と、検索しておいたので、ざっと眺めてみてちょうだい。要するに、こういう展覧会なのである。楽しそうでしょ。[^J^]

 明治神宮前から、渋谷回りで鶴ヶ峰。ポツポツ雨。バスで早めに横浜の家に戻った時点で、小雨。夕方に出て、徒歩10分ほどのスーパー銭湯「竜泉寺の湯」へ。食事処で2時間ほど飲み食いしてから、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 25 2021
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