*2020年11月16日:忘れてた。[;_ _]
*2020年11月17日:またか..[;^J^]
*2020年11月18日:幻想美術選「“聖アントワーヌの誘惑 第三集”より」オディロン・ルドン
*2020年11月19日:「GENESIS 2&3」
*2020年11月20日:基礎の確認/国会図書館
*2020年11月21日:アーティゾン美術館/日比谷図書文化館
*2020年11月22日:三菱一号館美術館/弥生美術館
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*2020年11月16日:忘れてた。[;_ _]


 会社からの帰途、3〜4年振りに、T整形外科に寄る。着いたのは、18:09。受け付けは18:30までなのだが..18:30まで受け付けているのは「リハビリ」であり、「診察」は18:00までだった [;_ _]。いま、思いだした..[;_ _]

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*2020年11月17日:またか..[;^J^]


 テレワーク。自宅での終業後、すぐに車でT整形外科へ。今日は18:00前に着きました [;^J^]。で..前回と同じ。「(初期の)変形性膝関節症」である [_ _]。前回同様、筋トレである。(湿布と飲み薬も処方されたが、これらは当座の痛み止めであって、治療ではない。)やれやれ..[;^J^]

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*2020年11月18日:幻想美術選「“聖アントワーヌの誘惑 第三集”より」オディロン・ルドン


 「幻想美術選」、第222回。「聖アントワーヌの誘惑」は、これまで、ヒエロニムス・ボスグリューネヴァルトサルヴァトール・ローザフェリシアン・ロップスの作例を取りあげてきたが、今回の作品は、ボスと並んで、この画題の白眉といえよう。

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「“聖アントワーヌの誘惑 第三集”より“死神:私のおかげで、お前も本気になることができるのだ、さあ抱きあおう”」(オディロン・ルドン、1896年)

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 ギュスターヴ・フローベール(1821〜1880、Wikipedia)が、「ピーテル・ブリューゲルの「聖アントニウスの誘惑」」に感銘を受けて、およそ30年もの歳月をかけて「聖アントワーヌの誘惑」(Wikipedia)を書き上げたことは、良く知られている。しかしここでよくやる間違いであるが、「ピーテル・ブリューゲルの「聖アントニウスの誘惑」」とは、ピーテル・ブリューゲル(父)の下絵にもとづく有名な版画作品、「聖アントニウスの誘惑」(画像検索結果)のことでは、ない。「ピーテル・ブリューゲル(子)、通称“地獄のブリューゲル”」の手になる、バルビ宮に飾られている「聖アントニウスの誘惑」である(右図..わが廃墟城には、この程度の画質の図版しかありませんでした [_ _])。「(子)」とは書いたが、文献によっては、「ピーテル・ブリューゲル(父)」とされていることもある。また、そもそもブリューゲル(一族)の作品ではない、という説もあるようだ..



 ..が、ここまでで既に十分に事態がややこしいので、これ以上深堀りするのはやめておこう [;^J^]。この絵画作品にインスパイアされたフローベールの作品に、さらにインスパイアされて制作されたのが、オディロン・ルドンの、全3集からなる連作版画「聖アントワーヌの誘惑」(画像検索結果)なのであった。

 何度か書いていることだが、いまはなき「カマキン(神奈川県立近代美術館 鎌倉)」で1973年9月に開催された「オディロン・ルドン展」が、私の美術鑑賞人生の起点となった。この展覧会で、私ははじめて「黒のルドン」を、就中(なかんずく)「聖アントワーヌの誘惑」全3集を構成する、約40葉のリトグラフを観たのである。観てしまったのである。まだ中学生だったのに..[;^.^] まぁ、観たとしても「流して」いれば大事(だいじ)なかったのであろうが、ついうっかり、精神基盤の最奥部に「呑み込んで」しまいましてね..[_ _][;^J^] 爾来半世紀近く、このありさまですわ..[;_ _][;_ _][;_ _]

 閑話休題 [;^.^]。その後ずっと、「“ルドンの”聖アントワーヌの誘惑」に耽溺していたのであるが、10年以上も経ってから、「そうだ、ルドンの霊感源のフローベールも読まなくっちゃ!」、と、遅ればせながら気がついて、さっそく読んでみたら..これがもう、面白いのなんの! 幻覚と対話(と言うか、一方的な饒舌)の素晴らしい迫力! メフィストフェレス的な悪魔は知識を餌にして誘惑する! ギリシャ/ローマ/エジプト/その他の神々が、次々と出現しては没落してゆく..(ほんとに面白いので、一読をお薦めする。→「聖アントワヌの誘惑」(岩波文庫)(Amazon))

 この幻想文学の傑作から、ルドンは約40葉もの驚嘆すべきイメージを抽出し、黒い幻想宇宙に封じ込めた。この奇怪な場面で手を取り合っているのは「死神」と「淫欲」であり、それは「闇」と「光」、「死」と「生」、「タナトス」と「エロス」の合体でもあるのだ。

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*2020年11月19日:「GENESIS 2&3」


 GENESIS 白昼夢通信 創元日本SFアンソロジー 2」(東京創元社)、読了。

 「配信世界のイデアたち」(高島雄哉)−SF考証テーマという珍しいタイプ [;^J^] の「お仕事SF」かと思いきや、別世界(パラレルワールド)の自分と行動がシンクロし、交錯する。「モンステリウム」(石川宗生)−実にここちよい、「幻想の町の風景(点景)」である。「地獄を縫い取る」(空木春宵)−「ベストSF 2020」で既読。ペドファイルと地獄太夫と(犯されるための)美少女AIの組み合わせという、発想の妙。「白昼夢通信」(川野芽生)−これもまた、たゆたうような幻想世界。いつまでも読んでいられる。

 「コーラルとロータス」(門田充宏)−関西弁の、過剰共感能力者。起きている事件は、ほとんど日常的といえるほどSF的な飛躍がないので、逆にうまくバランスがとれている。「痩せたくないひとは読まないでください。」(松崎有理)−うーむ [;^J^]。デブに対する嗜虐/差別で突っ走らずに、なんだかいい結末に着地したあとに、取ってつけたような「宇宙人の視点(デブの方が食用に向く)」オチ。まとまりのなさが狙いなのか?「調律師」(水見稜)−(長期間の宇宙飛行において)音楽を聴かないと、細胞分裂が促進されず早老症となる、というワンアイデアに、音楽ネタを上手にからめる。ほか、エッセイが2編、「アンソロジーの極意」(中村融)と「アンソロジストの個人的事情」(西崎憲)。

 GENESIS されど星は流れる 創元日本SFアンソロジー 3」(東京創元社)、読了。

 「エレファントな宇宙」(宮澤伊織)−このシリーズは、派手で面白い。地球に吹き飛ばされてきた宇宙人に憑依されるという、いわば「ウルトラマン」タイプなのだが、憑依する時点で宇宙人は「発狂」しており、また、憑依する対象が人間とは限らないところがポイント。「メタモルフォシスの龍」(空木春宵)−「新型コロナ」を「恋の病」に置き換え、安珍清姫モチーフと組み合わせるという時点で、すでに十分手の込んだ設定なのだが、さらに主人公は、恋に破れたのに蛇に変態しないので刺青を入れて蛇に化けているという偽物であった、なぜならそもそも..と、もう満腹 [;^.^]。「止まり木の暖簾」(オキシタケヒコ)−《通商網》シリーズ。スミレ・シンシア・ヒルが、旅立つまで。「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」(松崎有理)−数学の面白さを楽しく伝える異世界転生もの。

 「循環」(堀晃)−素晴らしい! 本書中、これがベスト! タイトルと、滔々たる水の流れのモチーフの時点でなんとなく気づき、「底の抜けたクラインの壺」のような小道具が出てきた時点で、エッシャーと確信した(← 別にネタバレでもないのでご安心を)。作者をモデルとした主人公(あるいは作者自身)の、サラリーマンエンジニアとしての夢のようなフェイドアウト人生が、羨ましくって仕方がない。結末で、かすかに(メタがかった)SFに振る気配をみせておいて、さらりと引っ込める呼吸も絶妙! 「されど星は流れる」(宮西建礼)−宇宙への想いをリリカルにストレートに描く。「蒼の上海」(折輝真透)−海の上を、もうひとつの「海」に覆われた世界。説明不足な感はあるが、悪くない。ほか、対談「プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事」(池澤春菜,下山吉光)を収録。

 このアンソロジーシリーズは、アベレージが高い。次の巻が楽しみだ。[^J^]

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*2020年11月20日:基礎の確認/国会図書館


 小雨。6:15に発って、バスで浜松駅へ。6:54のひかり。8:38に横浜・鶴ヶ峰に着いた頃には、雨はやんでいた。

 散歩がてらゆっくり歩いて、9:20に鶴ヶ峰の家へ。10:00にリフォーム業者来訪。基礎の状況の確認に来られたのだが..「築40年にしては、異常にしっかりとしている」とのことであった。(業者さんに伝えそこなったのだが、本当は築50年である。[;^J^])上物(うわもの)はあちこちガタが来ているのだが、基本的には(半世紀前に)いい仕事をしてくれていたようだ。感謝。

 追加の基礎工事の費用とか、それに先立つ解体の費用と工期とかの話もするが、2年以上先の話であるし、今、コストを詰めていっても(間違いなく世の中が変わっているので)仕方がないでしょう、とのこと。

 30分ほどで帰られる。雨は降ってはいないとはいえ、いささか不穏な空模様。風が強い。

 直近のバス停から10:56のバスで発つ。昼食は鶴ヶ峰駅前のサイゼリヤ。国会図書館着が、13:15。(抽選に当選していたのだ。)美術系を中心に18:25まで資料調査。成果はまずまず。「このシリーズ/叢書には、求める情報は“ない”」、ということを次々と確認していく、いわば「負の成果」であるが、これは非常に重要なことなのである。

 18:25に発ち、19:46に鶴ヶ峰。20:10に、久しぶりにわたりどりで軽く飲み食い。22:20、鶴ヶ峰の家。

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*2020年11月21日:アーティゾン美術館/日比谷図書文化館


 快晴である。浜松に帰るのは明日であり、今日は都内の施設をハシゴするのだが、大きなリュックは邪魔なので、必要最低限のものだけをサブバッグに入れ、8:01のバスで発って、朝食は鶴ヶ峰駅前の松屋。

 相鉄線、JRと乗り継ぎ、アーティゾン美術館へ向かうが..JR車中で展覧会のホームページを確認していたら、音声ガイドが専用機ではなくスマホアプリ。最近、増えてきたパターンである。(新型コロナ時代になってからは、さらなり。[_ _])従って、スマホのイヤフォンが必要なのだが..忘れてきた [;_ _]。それもむかつくのは、浜松に忘れてきたのではなく、鶴ヶ峰の家に置いてきたリュックの中に入れてあるということ [;_ _]。「必要最低限のもの」として認識していなかったのだ。(私はふだん、スマホで音楽や動画を視聴しないので..)「お持ちでない方は、あらかじめミュージアムショップでお買い求めください」とのことだが、絶対、割高 [;_ _]。というわけで、有楽町のビックカメラに寄って行くことにした。

 開店前の9:40に着いたのだが、並んでいるのも退屈なので、しばし周辺を散歩する。このあたりは、いい場所である。通勤は大変なのでしょうが [_ _]、それに見合うだけの絶対的な価値がある。街はきれいだし緑は多いし、(当たり前だが)無茶苦茶便利。徒歩圏内に素晴らしい美術館が5つ。画廊は数えきれないほど。ショッピングは完璧だし、うまい料理も酒も選び放題。綺麗なねーちゃんも大勢(← ジェンダー的に完全にアウトだと承知しておりますが、ここは敢えての昭和モードなので、みのがしてください [;_ _])無論、比率は一定なので、綺麗でないね(やめろ。[;^.^])

 そうこうしているうちに開店 [;^J^]。手持ちの iPhone SE を見ると、ライトニング端子である。「リュックの中に置き忘れてきたのと同じ型」のイヤフォンをダブり買いするのは悔しいので、ミニプラグイヤフォン(758円)と、ミニ <-> ライトニング変換アダプタ(1100円)を買う [;^J^]。こんなにちいさいアダプタ、なくすに決まってるではないか..[;_ _][;^.^]

 10:20、アーティゾン美術館。かつてのブリジストン美術館である。「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」(前期:11月14日(土)〜12月20日(日)、後期:12月22日(火)〜1月24日(日))。それにしても、アーティゾン美術館になってから来るのは初めてであり、まだ慣れていないせいもあるのだが、どうしてもリアディゾン(略)。ミュージアムショップを確認する。ライトニング端子のイヤフォンは、3200円であった。よしよし。[;^J^]

 なかなか面白い切り口の展覧会である。趣旨の詳細は前期リンク先を見ていただくとして(手を抜かせてくださいよ [;_ _])、印象に残った作品を、既知/初見、取り交ぜて、適当にピックアップしておく。(あまりに当たり前な既知の有名作は、高い確率でスキップしております..そんなのにいちいち工数かけてられるか。[;^.^])

 俵屋宗達の「狗子図」画像検索結果)は、果たして可愛いだろうか..目が恐いんですけど、私は [/_;]。鈴木其一の「夜桜図」は、画像検索結果 中、黒のグラデーションのみで描かれているやつ。やはりこの人はセンスがいい。尾形光琳の「富士三壺図屏風」は、うまく検索できなかった。 クロード・モネの「睡蓮の池」..この人の睡蓮シリーズにはいちいちつき合わないことにしてるんですけどね [;^.^]。まぁ、いいものはいいんで、「クロード・モネ 睡蓮の池 アーティゾン美術館」で 画像検索 しといたんで、適当に見といて [;^J^]。これ以上手間暇かけて絞り込んでられるか。[;^.^]凸

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 そして、俵屋宗達の「舞楽図屏風」(左図)!! 私はこれを観るために、この展覧会に来たのだ!! 何年間もタイミングが合わず、観る機会がとれなかった、眷恋の作品なのである!!(前期展示のみ。)



 さて、ここで問題です。この作品は、「三島由紀夫がもっとも均衡のとれた豪奢と絶賛した日本美術の最高峰」として知られているのだが、あなたの目には、正直、どう見えていますか?「日本美術の最高峰」だと思えていますか? 私自身は、日本美術の最高峰は、尾形光琳の「紅梅図屏風」画像検索結果)または「燕子花図屏風」画像検索結果)だと思っており、本作品を観てもその考えが変わることはなかったのだが、しかし、この「舞楽図屏風」の素晴らしさも、十分、理解できているつもりである。そのリズム感。金色の空間の中、精緻に計算された踊り手たちの視線の方向も含めた、絶妙な配置と色彩のバランス..(なんとも「当たり前に」さりげない画面でありながら、しかしおそらくそれだからこそ?本当にいつまでも、観ていられるのだ..)

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 しかし最大のポイントは、「図像表現的には、俵屋宗達のオリジナリティが、実はほとんどない」ことではあるまいか。この作品を構成しているパーツのほとんどは、伝統的な「舞楽図屏風」で使われてきた「ありもの」の再利用なのである。右図は、作者不詳の「舞楽図屏風」であるが、どうです、俵屋宗達作品のほとんどの「具材」は、ここにあるでしょう。

 そして、作品の「クォリティ」の差は、もうまったく、問題にならない。この作者不詳作品は、いわば賑やかな「図鑑」の域を一歩も出ておらず、しかしもちろん、出るつもりもなかったのだろうから、これはこれで「完備」な作品であり、その意味では貶す余地は全くないのであるが、そこから慎重に選び出された必要最小限のパーツを配置し直した「だけ」の俵屋宗達作品は、完全に別次元の完成度を見せているのである..ほとんど恐ろしいほどまでに。

 これ(俵屋宗達作品)は、「デザイナー」が作った作品なのであり、そこに本質的な意義がある。そこにはまた、すぐれて現代的な美学/方法論も垣間見えるのだ。リミックス/サンプリング/アレンジ..



 以下、おフランスの画家たち。印象派には 壁を作っている 距離を置いている私であるが、こんなの並べられちゃ、仕方がないよな。[;^J^]

 ピエール=オーギュスト・ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」画像検索結果)は、この美術館の顔のひとつで、ロリコン御用達。同じく「少女」画像検索結果)は、もう少し上の年齢がお好みの方へ(こらこら [;^.^])。 ベルト・モリゾの「バルコニーの女と子ども」画像検索結果)は、昔から好きな作品であるが、確かにマネを思わせるところがあると思う。クロード・モネの「黄昏、ヴェネツィア」画像検索結果)は、この画家の作品の中でも、私がもっとも認めているもののひとつ(上から [;^.^])。ポール・セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」画像検索結果)は..もう、仕方がない [;^J^]。あまりお近づきになりたくない画家なのだが [;_ _][;^.^]、半世紀以上もお付き合いのある(中学校の美術の教科書に載っているのを見る以前から、実家にあった画集で見ていた)絵であり、ある意味、「西洋美術」の最もティピカルな作品のひとつとして刷り込まれてしまっているので..

 「石橋財団コレクション展」も観ていくが、こちらについては言及省略。ブリジストン美術館の頃からだが、もう、「美術の教科書」状態で、ほとんど笑ってしまいますからね。[;^J^]

 12:30に出る。音声ガイドスマホアプリであるが..近くの絵が自動的にブルートゥースで検出されてサムネイルに表示されるので、それをタップすればよいというすぐれものなのだが、それはいいとして..画面に表示される解説を読みあげているだけではないか。イヤフォン、不要だったやんけ [;_ _]凸..まぁこれは、事前にはわかりようがないことだからな。[;_ _]

 13:10、上野の国際子ども図書館。昔と全然違うので、迷う迷う [;^J^]。かつて私が通っていたころには、こんな扇状の棟は、そもそも存在していなかった [;^J^]。当時は、国会図書館本館はオンラインで資料請求する方式になっていたにも関わらず、その分館たる国際子ども図書館は相変わらず手書き請求だったのだが..今は同じオンラインシステムになっている。ただし、資料貸し出し時の手順が微妙に異なるのが、逆に謎 [;^.^]。調査は2件。1勝1敗である。[;^J^]

 13:50に発って、霞が関へ。14:40、これまた超久しぶりの、日比谷図書文化館。「荒俣宏の大大マンガガラクタ館」(〜12月16日(水)まで)である。

 荒俣宏に興味のない人はお断り、な展覧会かと思っていたのだが [;^J^]、そうでもない。基本的には荒俣宏の個人史の展示なのだが、「図鑑の博物誌」や「アラマタ美術誌」のコーナーには、興味深い展示もある。(あくまでも、私にとっては、だが。)また、「帝都物語」のコミカライズの原画、藤原カムイ版と高橋葉介版が、かなりのページ数、展示されているのも、彼らのファンにとっては嬉しいプレゼントである。ただ、これは昔からよくあることなのだが、「漫画の原画の展示は、多くの場合、ページの順番が狂っている」のである。今回の2作品はいずれも長編であり、もちろん、抜粋。ページが飛んでいるのは構わない。ただ、連続している複数ページの順番が、しばしば正しくないのである。これは本当に不思議で仕方がない。展示したあと、読んでみていないのだろうか?

 16:00に発ち、17:45、鶴ヶ峰の家。18:05に出て、徒歩10分とかからぬ「竜泉寺の湯」へ。こんな近くに、このクラスのスーパー銭湯があるというのは、ラッキーである。願わくば、私がここに引っ越す(というか引っ込む)3年後までに、つぶれませんように [-人-]。せめて鶴ヶ峰でリタイア生活を始めてから、10年ぐらいはもちますように..[-人-](← 失礼なことを。[;_ _][;^J^])

 21:30頃に発ち、21:40、鶴ヶ峰の家に戻る。

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*2020年11月22日:三菱一号館美術館/弥生美術館


 快晴。7:51のバスで発つ。鶴ヶ峰駅前のすき家で朝食。

 9:30に、三菱一号館美術館。開館までの30分間、中庭で暖をとりつつ読書 [;^J^]。「1894 Visions ルドン、ロートレック展」(〜1月17日(日)まで)である。

 ここで、小破局(精神の危機 [;^.^])を記録しておこう。ここでも、音声ガイドはスマホアプリ。イヤフォンが必要なのであるが、せっかくなので、昨日急遽購入した「ミニプラグイヤフォン+ミニ・ライトニング変換アダプタ」ではなく、浜松からもってきて昨日は使えなかった「イヤフォン」を使おうと、リュックの中からそれを取り出したら..なんと、これもそもそも「ミニプラグイヤフォン」だったのである [;_ _]。私が今使っている iPhone SE にはミニプラグイヤフォン端子はないので、どのみち、ミニ・ライトニング変換アダプタが必要だったのである [;_ _]。少し前まで使っていた iPhone6 は「ミニプラグ」仕様であり、何度かこのイヤフォンで聴いたことがあったので、完全に勘違いしていた。言われてみれば、iPhone SE に買い換えてから、イヤフォンを使ったことは一度もなかったではないか..

 結局どのみち変換アダプタは必要だった/昨日のミニプラグイヤフォンの購入は完全にかぶっており無駄だった/しかし昨日は浜松から持参したミニプラグイヤフォンを忘れて美術館に行ってしまったので購入しなければしかたがなかった/しかし実はその「音声ガイドアプリ」ではテキストを読めば十分なのであってイヤフォンは必要なかった/..という思考の渦のゴールが見つからず、半ギレした状態で係員に「イヤフォンがないんですけどっ」、と(我ながら意味不明な)事実に反する訴えをしたら、「音量をしぼって耳に当てていただければ (^_^)」..確かにこれで、音漏れはほぼ発生しないのである。となるとますますもってイヤフォンの必要性が..(以下、思考の渦に再ダイビング [;_ _][;^.^]凸)

 ..閑話休題 [;^J^]。この美術館の誕生の年にフォーカスした、これもいささか珍しいテーマの展覧会であるのだが、正直なところ、構成がやや散漫であると感じた。ルドンとロートレックの二人展という訳でもない。ただ、素敵な作品が数多く観られるので、もちろん、価値ある展覧会ではあるのだ。

 印象派嫌いであろうとも、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「長い髪をした若い娘(あるいは麦藁帽子の若い娘)」画像検索結果)を認めないほど、狭量ではないよ [^J^]。それに、ルノワールは「単なる印象派ではない」し。[;^.^](でました、最っ低の「単なる〜ではない」用法。[;_ _][;^.^])オディロン・ルドンの「永遠を前にした男」画像検索結果)は、私の生涯を決定したかも知れないとすら言えるほどの作品。(「幻想美術選:第85回:永遠を前にした男」参照。)同じくルドンの「絶対の探求...哲学者」画像検索結果)も、素敵だ。どこか(ジョジョの)「スタンド」を想起させたりして [;^J^]。以下もルドン。「アポロンの戦車」画像検索結果)(同タイトルの作品は数多くあるが、爆発的な赤が特に印象的な作例)、「グラン・ブーケ(大きな花束)」画像検索結果)(JPEG では判りにくいかもしれないが、実物を何度みても裏から照明を当てているようにしか見えないのだが、もちろん、そんなことはしていない)、「オリヴィエ・サンセールの屏風」画像検索結果)(もう露骨に「屏風」です。[;^J^])

 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」画像検索結果)は、やはり驚くべき傑作である。この空気感、デザイン感覚! フェリックス・ヴァロットンの「怠惰」画像検索結果)は、昔から好きなんだなぁ..(エロいからだろう、とかの、図星な指摘は不粋だよ。[;^.^])モーリス・ドニの「なでしこを持つ若い女」画像検索結果)は、検索できているかなぁ..超タイプ [^.^][;^.^]。アンリ・ル・シダネルの「月下の川沿いの家」画像検索結果)のムードも、いい。

 12:00に発つ。12:55、根津。昼食はアルファカフェ(年内で閉店らしい)で、Cランチ。13:50、弥生美術館。「奇想の国の麗人たち 〜絵で見る日本のあやしい話〜」(〜1月31日(日)まで)である。予約した14:00に入館。

 うーむ、この展覧会の印象は、いささかマイルド [_ _]。これは客を選ぶなぁ [;^J^]。私は、「麗人たち」というタイトルに引っかかってしまった。必ずしも(人間/人外/男女は問わぬとして)「麗人たち」の作品ばかりではないのだ。橘小夢の作品も多いし、悪くない展覧会ではあると思います。料金(一般1000円)も妥当。

 15:00に発つ。16:03に東京発のひかりで、17:27、浜松着。17:55頃、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 27 2020
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