*2022年02月07日:幻想美術選「マンフレッドとアルプスの魔女」ジョン・マーティン
*2022年02月08日:形容詞は禁止なの?
*2022年02月09日:蔓延防止等重点措置延長
*2022年02月10日:スマホの使い方は難しい
*2022年02月11日:左耳が..[;_ _]
*2022年02月12日:左眼が..[;_ _]
*2022年02月13日:鈴木愛理について
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*2022年02月07日:幻想美術選「マンフレッドとアルプスの魔女」ジョン・マーティン


 「幻想美術選」、第283回。John Martin(1789〜1854、Wikipedia)の作品をご紹介するのは、天国の平原万魔殿に入る堕天使たち神の怒りの偉大な日ソドムとゴモラの滅亡ソドムとゴモラの滅亡に続いて6回目である。

Picture

「マンフレッドとアルプスの魔女」(ジョン・マーティン、1837年)

 これは、バイロンの詩劇「マンフレッド」の一場面である。主人公マンフレッドは、呪術を使ってアルプスの魔女を呼び出す。魔女は、力を貸す代わりにマンフレッドの魂を要求するが、マンフレッドはそれを拒み、不幸な死を宣告されることになる。

 総毛立つほどに劇的なシーンである。左上方から降り注ぐ光の中、魔女の姿は、洞穴の奥底にかかっている虹の下に、白く輝いている。マンフレッドの右側に彼と同じポーズで立っている半透明の亡霊は、マンフレッドの魂である。

 遠近法のトリックが、この作品に特別な「崇高美」をもたらしている。一見して消失点はふたつ、洞窟の奧と、右側の峡谷の下の遠方、それぞれ画面の下三分の一ほどのところに設定されているかのごとくであるが、だとすると、右上の山峡の遠い彼方の(空気遠近法による)青い「光景」が説明がつかない。右側の消失点が下の方にあるとすると、この青いエリアは「雲」である。劇的にうねり狂う雲ということになるのだが..どうみても、これは「雲」ではないだろう。固体である。遥か遠方の「山塊」のようであり、それを「上から」観ているかのごとくである。

 壮麗極まりない巨大な空間の中で繰り広げられる、魔術の戦い..まさに、ロマン派絵画の神髄と言えよう。(書き忘れていたが、これは水彩画なのである。)

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*2022年02月08日:形容詞は禁止なの?


 ネットニュースの日本語なんぞになんの期待もしていないし、テレビのアナウンサーの日本語も、それよりは(だいぶ)マシという程度だと諦めてはいるのだが、しかしやはりあまりにも気になるのだ。歳のせいだと認識してはいるが..

 「アイロニーな点」「シンメトリーな配置」「ファンタジーな風景」「シンフォニーな音楽」..

 ニュースを読むのも聞くのも、これらに遭遇した時点で、脊髄反射で打ち切ってしまう。それ以降に提供された(あるとすれば)有益な情報をロストしているわけで、明らかに損をしているのだが、仕方がない。(無論、なにごとにも例外はあるのであって、我慢する(見なかった/聞かなかったことにする)ことも(多々)ある。)

 テレビ局内に、「英語の形容詞は難しいから使わずに名詞に置き換えること」、という内規でもあるのだろうか..ちゃかしているのではない。私は本気(マジ)だ。なぜなら、アナウンサーはほとんどの場合、義務教育に加えて高等学校は出ていると思われるし、これらの単語(名詞)の形容詞形(アイロニック/シンメトリック/ファンタスティック/シンフォニック)を、中学高校の英語教育で習っていないはずがないからだ。「名詞+「な」」に、心理的抵抗を感じないはずがないからだ。

 それとも、本当に無知なのだろうか?

 ブロガーやユーチューバーが同じことをやらかしたとしても、私は問題にもしない。アナウンサーやテレビ番組のナレーターとは、意味(重み)が全く異なるからだ。ブロガーやユーチューバーを差別している(下に見ている)のではない。彼らの無知は、彼ら個人に帰属するからだ。

 テレビは違う。テレビ番組は巨大な組織で作るものであり、アナウンサーのミスや無知は、アナウンサー個人のやらかしではすまされない。彼らは台本や脚本を読んでいるのであって、関係者全員、つまり、ライター、ディレクター、プロデューサーらが「承認」しているのである。(ついでに言えば、いちいちチェックしているとは思わないが、最終責任は社長が負う。)これが、個人が(良くも悪くも)勝手に発信しているブログ/ユーチューブとの、本質的な違いである。

 それとも、もはや「アイロニーな点」「シンメトリーな配置」「ファンタジーな風景」「シンフォニーな音楽」は、「正しい日本語」なのだろうか?

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*2022年02月09日:蔓延防止等重点措置延長


 東京など13都県の蔓延防止等重点措置が、3月6日まで延長される。(静岡などは2月20日まで。)さらに延長される可能性も、もちろんある。

 ..さすがに、上京できない。展覧会観覧予定が3つほどふっとんだが、もう、どうにもこうにも..[;_ _]

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*2022年02月10日:スマホの使い方は難しい


 「情弱」という言葉(の差別的な用法)が、死ぬほど嫌いである。いったい、どこの何様だ。

 スマホを使えない(苦手としている)お年寄りを鼻で笑う連中が、やはり、死ぬほど嫌いである。ちょっと「初期条件」が違うだけではないか。お前に誇るべき点が何かひとつでもあるのか。

 冷静に考えてみよ。スマホは難しい。とにかく、敷居が高いのだ。以下、私は Android を触ったことがないので、iPhone を例にするが..

 ガラケーや電卓(あるいは各種家電)の「ボタンインターフェース」しか使ったことのない人に、あの「液晶画面のタップやスワイプ」が、いかに不思議な操作体系であることか。また、「ひと通り憶えてしまえばいいんですよ、そうすれば、どのアプリもまったく同じように使えますから (^_^)」という(善意の)アドバイスが、いかに筋違いであることか。彼らが使いたいのは「電話」と「メール」だけなのである。この、たったふたつのことをするだけのために、全くなじみの無い操作体系を、いちから憶えなくてはならない。それは、役所や病院で横文字の用語の意味がわからなくて困っている人に、「英語さえマスターしておけば、ほとんどの外人と会話できますよ (^_^)」、と(善意で)アドバイスしているのと、本質的に同じことである。

 取り扱い方(触り方)も難しい。「液晶画面に触らないように」注意しなければならない。うっかり触ったら、何が起こるか(どんなアプリが立ち上がるか)わかったものではない。それでも、昔の iPhone なら「わけわかんなくなったら、とにかく、下のボタンを押して! それでチャラにできるから!」、と、アドバイスできたのだが..(私見では、iPhone の全操作体系中、もっとも優れた点(最大のアドバンテージ)であったのに..)

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*2022年02月11日:左耳が..[;_ _]


 好天。暖かい。廃墟通信を1日遅れで更新してから、10:00頃に車で発つ。(なぜ自転車を使わない。→ [;_ _])高丘のアマノ書店。駅前のザザシティのエル(リフォーム屋)で、補修に出していたスラックスを受け取る。

 沼津魚がし鮨で昼食。遠鉄ストア富塚店の向かいのガソリンスタンドの改修が終わっていたので、新装開店のサービスのティッシュ目当てで [^.^] 乗りつける..あらま、セルフになっていた。[;^.^]

 帰宅。スラックスの孔の補修(かけつぎ)は、非常にすぐれた仕上がりである。どこに孔が開いていたのか探しても、ちっとやそっとでは見つからない..マジで。これが850円では、廉すぎるのではないか。


 何年も前から、右耳のボコボコ現象のことはしばしば書いてきたし、ここしばらくは書いていなかった。症状が消えた(治った)のではない。事態はまったく変わらないが、諦める(甘受する)方向で、いわば心理的に対処しているのである。多くの耳鼻科医に数十年も診てもらっても、解決できないのだ。(いちかばちかの高侵襲性手術(筋肉の切断)をするつもりはない。)少なくとも、カーステレオでオーケストラ曲を聞いているときや、自宅でポップスを聞いているときには、気にならないことも多いのだし..

 ただ、これに加えて、今度は左耳の、「別の種類の」パタパタ音が目立ってきた [;_ _]。これも数年前(もしかしたら10年以上前)からある症状とはいえ、頻度が非常に低いので、無視していたのだが..数か月前から目立ってきた。

 外界からの音や振動がまったくない状態(たとえば、フトンの中で横になっているとき)でも、不随意運動として、左耳(の鼓膜?)が不規則な振動を開始する。高速エレベータ(や飛行機)の気圧変動で「ボコッ」と鳴る感じの、右耳の「ボコボコ」とは質の違う「浅い」箇所での振動である。頻度のふり幅は極めて大きいが、もっとも激しいときで、1分間に300回以上。この状態が10分間は続き、不規則なインターバルを置いて、また突然始まり..全然発生しない日もあるのだが、そういう日は少なく、たとえば今日は、フトンから出る前(朝の4時か5時頃)から深夜まで、ずっとこの状態であった。ざっくり試算して、軽く10万回は越えていたと思う。

 そしてひとたびこれが始まったら、音(音楽)に反応して振動することは、言うまでもない。音楽を邪魔する程度は、右耳よりはまだマシなのではあるが、邪魔は邪魔である。[;_ _]

 右耳の「ボコボコ」は、さまざまな測定方法を試みたものの、どの医者もついに測定することができなかった。これは、現代の耳鼻科の測定器の性能の問題ではなく、「そもそもこういう症状を想定していない」ので、測定しようがないのではないかと思う。左耳のこの「パタパタ」も、そうである可能性が高そうだ..[;_ _][;_ _][;_ _]

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*2022年02月12日:左眼が..[;_ _]


 数ヶ月前から、左眼も“微妙に”不調なのである [;_ _]。2019年に白内障手術、2020年に網膜光凝固(網膜剥離の予防)手術、2021年に後発白内障手術を行い、これまで概ね問題はなかったのだが..左眼の視界が“微妙に”に滲んでいる感覚がある..というか、明らかに滲んでいるのだが、10秒程度たつと「滲みが軽減する」のである。これは、病的な状態なのだろうか..?

 病的であろうとなかろうと、鬱陶しいのは事実なので、やはり眼科医に診てもらうことにしよう。飛蚊症も数年前よりは明らかに進行しているし..(これは、治るような性質のものではないと承知しているのだが、別の病気の症状が飛蚊症として顕れている可能性もあるので..)

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*2022年02月13日:鈴木愛理について


 私のどストライクであるところの石橋亜紗アナがアシスタントをしていた「ららら♪クラシック」(Wikipedia)が終わってしまってくよくよしていたところ、後続の「クラシックTV」においてMCの清塚信也をサポートするアシスタントの鈴木愛理の、信じがたいほどのチャーミングな可愛らしさに驚いて、じゃぁ、まぁいっか..[*^.^*] という、絵に描いたような不誠実な心持ちに切り替わったのが、昨年6月 [;^J^]。その時点では、彼女が(℃-ute(キュート)出身の)歌手でモデルで女優であることも知らなかったのだが、数ヶ月遅れでそれを知った今でもなお、彼女のCD/BD/DVD(今なら「配信」か)には手を出して(聴いて/観て)いない。写真集も(まだ)買っていない。

 別に積極的に避けているわけではない。ももクロを知ったときも、そうだった。まず「バラエティタレント」としての彼女らを認識してから、実際にその音楽を聴くまで、1年とは言わないが、半年以上のタイムラグがあったはずだ。

 要は、「もったいない」のである。少しずつ味わって行きたいのだ。

 そしてまた比較的最近になって、鈴木愛理が「火曜The NIGHT」(Wikipedia)に、MCの矢口真里の産休中の代理MCとして計9回(その他にゲストとして1回少々)出演していることを知り、ABEMA のアーカイブからそれらを iPhone にダウンロードして、相好を崩している次第である..[;^.^][;^.^][;^.^]

 歌とかモデルとかの本業は別として、彼女の最大のチャームポイントは、言うまでもなく、「逆八重歯」というか、中央の前歯(中切歯)のすぐ右隣りの「側切歯」が引っ込んでいることである。(私 のチャームポイント も同様である。)頼むから、血迷って歯並びの矯正などしないで欲しい(フェチではない)。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Feb 17 2022
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