*2017年07月03日:幻想美術選「万魔殿に入る堕天使たち」ジョン・マーティン
*2017年07月04日:停電予告/台風かする
*2017年07月05日:背中が痛い [;_ _]
*2017年07月06日:停電の証拠 [;^J^]
*2017年07月07日:川端龍子展/ジャコメッティ展
*2017年07月08日:アルチンボルド展/レオミケ [;^J^] 展
*2017年07月09日:吉田博展/水墨の風
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*2017年07月03日:幻想美術選「万魔殿に入る堕天使たち」ジョン・マーティン


 「幻想美術選」、第71回。「第31回:天国の平原」に続いてのジョン・マーティン(1789〜1854、Wikipedia)再登場であるが、「神の怒りの偉大な日」は、次にこの画家を取りあげる機会まで先送りにする。(事情については、前記第31回を参照してください。[_ _])その代わりというわけではないが、今回は、ヒロイックな魅力に満ち溢れた、この作品をご紹介する。

Picture

「万魔殿に入る堕天使たち」(ジョン・マーティン、制作年不詳)

 いきなり懐旧談で申し訳ないが、中学生の頃、亡父がアメリカ出張土産に買ってきてくれた、幻想絵画の画集に収録されていた作品であり、裏表紙にも掲載されていたこともあって、格別に鮮烈な印象を受けたものである。(なにしろ、私が手にした「初めての幻想画集」だったのだ。)爾来、この作品は私にとって、幻想美術のひとつの代名詞であり続けている。

 なによりも、そのタイトルに驚いた。英語タイトル「The Fallen Angels Entering Pandemonium」の、「Pandemonium」の読み方と意味を訊いたら、「パンデモニウム。万魔殿だ」、と..なんという響きだ! なんと禍々しい! なんと壮麗な! パンデモニウム! 万魔殿!

 もちろん、ミルトンの「失楽園」の一場面なのである。サタンは神に背き、おびただしい天使の軍勢とともに天国から追放され、大いなる深淵に落とされた。サタンと堕天使の軍勢は天国を再び掌中に収める希望を胸に、サタンの宮殿である万魔殿を造営する..

 「万魔殿」の作例は他の画家にももちろんあり、マーディン自身、何度か描いている。その中にはエジプト神殿風の、より巨大なパンデモニウム、あるいは巨大なホールを内側から描いたものもあるが、しかし、蝟集(いしゅう)する堕天使の大軍を、劇的な赤(毒々しい赤、まさに地獄の炎の赤!)が暗く輝く壮大な構図の中に描き出した本作をこそ、私はもっとも愛する。

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*2017年07月04日:停電予告/台風かする


 昨日届いていたんだっけかな。工事があるとかで、自宅(アパート)の停電予告。今週木曜日の午前中。雨天順延(金曜日の午前中)..なるほど。木曜日なら歓迎。金曜日だとちょっと困る。なぜなら金曜日は有休取得済みで、早朝から自宅を発っている..つまり、復電したときには、自宅にはいない(東京にいる)からである。

 停電で心配なのは、自宅の家電群の動作の連続性が維持されるかどうかである。早い話、録画予約だ。もちろん、停電中は録画できないのは当然として(幸い、木曜日も金曜日も、午前中の録画予約はない)、問題は、復電したあと、何事もなかったかのように、予約した録画を実行してくれるか、である。(自宅のBDレコーダーやTVなどには無停電電源装置をかませているが、無論、今回のように3時間にも及ぶ停電を支え切れるものではなく、BDレコーダー等の電源も、落ちることになるわけである。)

 木曜日の午前中に停電してくれれば、夜には帰宅するので、BDレコーダーが通常動作を続行しているかどうか確認できるし、万一、不具合が生じていても、(今回はもう終わったので)次回の停電までに対策を打てばよい。しかし、もしも金曜日の午前中に停電されると、仮にそれによって録画系に不具合が生じていても、手が打てない。日曜日の夜まで帰宅しないのだから、その間の録画が、最悪、できない可能性がある。(無論、ほとんど杞憂のワーストケースではあるが。)

 終業近く、浜松南部に(台風3号に起因する)暴風警報が出たらしく、さっさと帰れと通達されたが、(とはいえ、2〜3時間、残業したが、)帰宅の頃、ちょっと雨足が強くなった程度で、深夜までには、ほぼ、おさまってしまった。

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*2017年07月05日:背中が痛い [;_ _]


 朝は雨が残っていたが、昼にはあがり、夜には晴天。西日本は大変だというのに..

 背中に謎の痛み。捻ったか? 悪い姿勢で固まったか? ギックリ腰の痛みではないし、動く。体操も(そっと)できる。思い切り伸びをしたり反り返ったりしたくなるが..それは、やめておこう。ストレッチもしないこと。軽く「ゆすって」わずかに「ほぐす」程度にして、少し様子を見よう。医者に行くのは、それからだ。

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*2017年07月06日:停電の証拠 [;^J^]


 背中の痛みは、一晩寝て、朝にはある程度軽減したが..まだ、油断できない。

 1時間程度の残業で帰宅。今日は木曜、雨も降らなかったので、午前中に停電したはずだが..「停電完了のお知らせ」は、ポストに入っていない。録画系の機器群は、全て平穏無事に動いており、本当に停電があったのかどうか、疑わしくなるほど [;^J^]。無停電電源装置も、常態。いったん、バッテリーが空っぽになったはずだが、復電後に充電しなおして、全くの通常動作に戻っている..あるいは、そもそも、なんらかの理由で停電がなかったか、だ [;^J^]。その場合は、明日の午前中に停電される可能性があるわけで、非常に歓迎できない事態である。今日、停電したという証跡が欲しい..

 ..と、ぶつぶつ言いながら台所の電子レンジのスイッチを入れて(というか、入れようとして)得心がいった。LEDが「88:88」で点滅している! 確かに停電してたんだ![;^.^]b

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*2017年07月07日:川端龍子展/ジャコメッティ展


 6:00に自宅を発ち、浜松駅前バスロータリーから7:00発の、渋谷新宿ライナー浜松2号。

 このバスは全席指定で、通路を挟んで二人掛けの席が並ぶという、ごく標準的な仕様。私の席は、窓側であった。出発間際に搭乗してきた女性が、私の隣(通路側)に座った。背は高くスレンダー。どちらかと言えば美人。(こんなことは、数年に一度もない。)ノースリーブの二の腕の肌が綺麗。名も知らぬ香水の香り..

 ..浜松市内を走り、東名に乗る直前のバス停で、運転手さんが客席を回って人数確認。すいている日で、二人掛けの席が(どちらも)空いているところが散見された。運転手さんは彼女に、おひとりで(楽に)座れますよ、と、席替えを提案し、彼女は、ありがとう、と移っていった..

 ..運転手さんの行き届いた心配りに、爽やかな殺意が初夏の風のごとく吹き抜けていったのはごく当たり前のことであり、なんら怪しむには及ばない。[;^.^]凸

 東名向ヶ丘を過ぎて、首都高が混んでいるとの、恒例のアナウンス。(これも恒例だが)用賀PAで臨時におろしていただいたのが、10:50。恵比寿で早めの昼食をとり、11:45、山種美術館。「没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」(前期:〜7月23日(日)まで)である。

 「慈悲光礼賛(朝・夕)」画像検索結果)は2点セットで、「朝」は光と青い葉、「夕」は、牛の瞳の光が印象的。「火生」画像検索結果)は有名な作品であるが、不動明王だと思っていたのは不覚。不動明王から日本武尊(の草薙剣の場)を想起した作品らしい。「鳴門」画像検索結果)も有名だが、これは実景を見ずに想像で描いたものとのこと。「草の実」画像検索結果)の美しさには驚いた! 黒バックで、金泥を絵の具のように使う、という、当時としてはありそうでなかった発想。「黒潮」画像検索結果)の独特の非現実感は、トビウオを撮るシャッター速度が速い(つまりほとんど静止して見える)のに対し、波を撮るシャッター速度は遅い(つまり適度にブレている)ところにある。(← だからそういう表現はやめろ。[;^J^])これこそ、後工程で合成しないと、一発撮りでは難しい効果だ(流し撮りでは表現できない)(← まだ言うか。[;^.^])

 「龍巻」画像検索結果)は構図が面白いが、それもそのはず、描き始めてから、途中で上下を逆にしたのである [;^J^]。「香炉峰」画像検索結果)は透明な航空機という発想の妙。「五鱗」画像検索結果)も、洗練された構図の妙。「爆弾散華」画像検索結果)..これが凄い! 個人的には、今回の展覧会でのベストワンである。終戦直前に画家宅が爆弾の直撃を食らい、幸い画家自身は無事だったのだが、裏庭と建屋の一部が被害を受けた、そのシーン。吹き飛ぶ土や爆弾の破片を金箔で表現し、あとは乱れ飛ぶ草花のみ。こんな表現をしていいのかどうか迷うが、実にスタイリッシュでクール。現代のマンガ・劇画をも凌ぐ迫力である!「百子図」画像検索結果)は昔から大好きな、楽しい絵である。

 13:10、退出。13:50、国立新美術館。「ジャコメッティ展」(〜9月4日(月)まで)である。

 ジャコメッティには普段それほど親しんでおらず、ある意味、知識の整理と勉強のために来たところはあるが..そういう低レベルの目的にはもったいないほどの、主要作品群である。「魚」画像検索結果)は、その異様なプロポーションに驚くし、「大きな像(女:レオーニ)」画像検索結果)は、ある意味、典型。「犬」画像検索結果)も非常に印象的で、パンフレットでもメインを張っている。そして、「ヴェネツィアの女」画像検索結果)が、実に感慨深い。オーディオコメンタリーで山田五郎が解説しているように、まさに、ワーク・イン・プログレスなのだ。

 「女性立像」画像検索結果)、「頭部」画像検索結果)、「歩く男」画像検索結果)、と、大作3点。この3テーマを押さえると、ジャコメッティ通ぶることができますので、お薦め。[;^.^]

 ちょっとだけ文句を。この展覧会のオーディオコメンタリー装置は、受話器型であった。たまにあるタイプだが(多数派はヘッドフォン型)、これは困る。片手を塞がれてしまうのだ。メモをとるときにはどうしても両手が必要なのであって、オーディオコメンタリーを聞いているあいだは、メモが取れないのだ。(私はなで肩のせいか、肩と耳で受話器を挟むのが下手でしてね。)ヘッドフォンは苦手だ(あるいは着けられない)という人がいるのは、理解できる。せめて両タイプ、用意できないものか。(コストアップ要因だということはわかるが。)

 また、観覧中に、浜松医科大学医学部附属病院耳鼻科より電話があった。トイレに退避して、小声で応対。先日の検査では、結果が出なかったとのこと。(私の右耳内部の「ゴトゴトボコボコ」は、計測できないと言うわけだ。)この状態では、手術はできない。[_ _](残念やら、ほっとするやら..)しばらく、また、投薬で様子を見ることになりそうだが、まずは8月に診療予約を入れた。

 15:30、発つ。17:10、横浜の実家へ。

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*2017年07月08日:アルチンボルド展/レオミケ [;^J^] 展


 実家前のバス停から、7:41のバスで発つ。9:00、国立西洋美術館着。9:25、入館。「アルチンボルド展」(〜9月24日(日)まで)である。

 アルチンボルドの主要作が、まとめてこれだけ観られるというのは、まさに圧巻! たとえば、もっとも著名な二大シリーズ、「春」画像検索結果)、「夏」画像検索結果)、「秋」画像検索結果)、「冬」画像検索結果)、以上、まとめて 「四季」画像検索結果)と、「大気」画像検索結果)、「火」画像検索結果)、「大地」画像検索結果)、「水」画像検索結果)、以上、まとめて「四大元素」画像検索結果)が、全部来ているのみならず、この8点のためにひと部屋使い、ペアになる「大気」と「春」、「火」と「夏」、「大地」と「秋」、「水」と「冬」を、四方の壁にそれぞれ組みで展示するという、これ以上はない、完璧なプラン!

 「ソムリエ」画像検索結果)、「司書」画像検索結果)、「法律家」画像検索結果)、と、3点そろったのも、見応えあり。「上下絵」では、「庭師/野菜」画像検索結果)もいいが、やはり、「コック/肉」画像検索結果)の不気味な迫力が、より一層迫ってくるように思う。

 周辺画家たち、影響を受けた画家たちの展示も多く、また、「驚異の部屋」についての掘り下げや時代背景への目配りも完備しており、アルチンボルドファン向けにとどまらぬ広がりのある展覧会である。お薦め。

 この展覧会を特徴づけているのは、子どもの観客が多いということであり、また、単に多いのみならず、概して楽しんでいる。多くの場合、展覧会に(親に連れられて)きている子どもは、(残念ながら)退屈そうにしているものなのだ。無理もないとは思うが [;^J^]。しかしこの展覧会では、目を輝かせている子が多い。面白い絵が多いからね [^J^]。はたで見ているこちらも嬉しくなるが..しかし考えてもみよ。こんなに小さいころから超一流の絵で見る目を養い素養を深め小金もためてコレクターとなり老後の私の邪魔をするのだ、あぁぁムカつく腹が立つっ!(← 予見型被害妄想の初期症状。[;^.^])

 10:55、退出。11:35、三菱一号館美術館。「レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ展」(〜9月24日(日)まで)である。(言及/画像検索結果を紹介する作品数こそ少ないが、これは私の疲労が原因 [;_ _]。見所満載ですよ!)

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「少女の頭部/《岩窟の聖母》の天使のための習作」画像検索結果)とミケランジェロの「《レダと白鳥》の頭部のための習作」画像検索結果)が、この展覧会のアイコンとなっている、両巨頭を代表する二大傑作。レオナルド・ダ・ヴィンチ(あるいはチェザーレ・ダ・セスト)の「老人の頭部」は、画像検索結果中、赤い、正面からこちらを睨んでいる作品。とにかく、レオナルドのデッサンは、上手すぎる..などという表現では追いつかないな。神品。ミケランジェロも凄いけど。

 「レダと白鳥」競作。レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく(すなわち後世の模写である)「レダと白鳥」画像検索結果)は、好きな作品ではあるが、この灰色の白鳥の太さというか、逞しさに驚く [;^.^]。フロイト系の解釈は読まずとも明らか [;^J^]。失われたミケランジェロ作品に基づく(フランチェスコ・ブリーナに帰属する)「レダと白鳥」画像検索結果)は、より一層直截な表現の傑作であるが、しかしいずれもオリジナルは失われているというのが、なんとも..

 13:20、退出。14:05、国会図書館。調べものをして(まずまず成果あり)、15:45、退出。16:05、渋谷。まだ待ち合わせ時刻には早いので、現金を下ろしてから、そぞろ歩き(プロムナード)で時間をつぶす。

 17:30過ぎ、ハチ公前の交番でKさんと落ち合い、17:50、羊料理の「羊一」へ。(「渋谷陽一か」、という親父ギャグは、このふたりの年齢から、まったく無理もないことである。[;^J^])待ち合わせ時刻の18:00より少し早いが、とにかく暑いので、先にふたりでビールを注文(それでも一応、乾杯は18:00ジャストまで待った。[;^J^])10分ぐらい経って、Yさん。さらに5分ぐらい経って、Y君。

 羊を貪り食う。羊を貪り食う。羊を貪り食う。パクチーを貪り食う。パクチーを貪り食う。パクチーを貪り食う。パクチーを(そうと認識して)食べるのは初めてではないかと思うが、美味い。そして、これを全く食べられない(受け付けない)人がいるのも、理解できる。聞けば、カメムシの臭いと同じ成分らしい。確かにね〜。[;^J^]

 こんなに食っていいのかと思うぐらい食ってから、O−nestへ河岸を変える。Kさんはここで離脱したんだったかな。さらに花魁へ。

 新御茶ノ水(だったっけ? [;^J^])まで見送りしていただいてから、今夜は、久しぶりにスパ ラクーア。着いたのは、23:15。

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*2017年07月09日:吉田博展/水墨の風


 8:35、ラクーアをチェックアウト。9:15、損保ジャパン日本興亜美術館。読書をしつつ [;^J^] 10:00の開館を待つ。「生誕140年 吉田博展」(7月8日(土)〜8月27日(日)まで)である。(前期は、7月30日まで。)

 なんというか、もう..「言葉を失う(評言不要な)系」の作品ばかりなので、画像検索結果の羅列になってしまうのだが..[;_ _] 「第2章 外遊の時代」からは、「霧の農家」画像検索結果)。「第3章 画壇の頂へ」からは、「穂高山」画像検索結果)。

 「第4章 木版画という新世界」から、まず、「帆船 渡邊版」画像検索結果)。朝日、日中、夕日を、色彩を変えた別刷りで表現している。要するにホワイトバランス(やめろっ [;^.^])。「マタホルン山 欧州シリーズ」画像検索結果)、「スフィンクス 欧州シリーズ」画像検索結果)。「剣山の朝 日本アルプス十二題」画像検索結果)には、誰もが息を呑むであろう。有名な「光る海 瀬戸内海集」画像検索結果)。「帆船 瀬戸内海集」画像検索結果)もまた、色彩を変えた別刷りで、さまざな時刻を表している。(きりがないのでいちいち触れないが、欧州シリーズなども、そうである。)「朝日 富士拾景」画像検索結果)、「平河橋 東京十二題」画像検索結果)、「雲井櫻」画像検索結果)。「雲海 鳳凰山」画像検索結果)、「渓流」画像検索結果)、「駒ヶ岳山頂より 日本南アルプス集」画像検索結果)。これらが、木版画なのである。言葉を失っていなければ、あなたは人間ではない(そこまで言うか。[;^.^])

 「第5章 新たな画題を求めて」からは、「カンチェンジャンガ 印度と東南アジア」は画像をうまく検索できなかったが、「タジマハルの庭 印度と東南アジア」画像検索結果)など。他の章にも見所は多いのだが、画像 をうまく検索できないなどの理由で、ご紹介を見送った [_ _]。この展覧会、見逃すと損しますよ。[^J^]

 11:10、退出。12:10、出光美術館。「水墨の風 ─長谷川等伯と雪舟」(〜7月17日(月・祝)まで)である。(6月25日までが前期展示だったのだが、スケジュールが合わず、後期にしか来れなかった。[_ _])

 玉澗の「山市晴嵐図」画像検索結果)の素晴らしい余白。同じ雪舟でも、「破墨山水図」画像検索結果)と、「四季花鳥図屏風」画像検索結果)(伝 雪舟だが)では、まったく印象が異なるのが面白い。

 長谷川等伯の「四季柳図屏風」画像検索結果)の、ほれぼれするほどの現代的なデザイン感覚! 同じく等伯の「松に鴉・柳に白鷺図屏風」画像検索結果)は、私にとっては花鳥画のひとつの理想型に近い。狩野探幽の「叭々鳥・小禽図屏風」画像検索結果)も、同じく。浦上玉堂の「奇峯連聳図」画像検索結果)は、あまりにアヴァンギャルドで、観ているこちらが狼狽(うろた)える [;^.^]。他、画像検索できなかった作品の中では、谷文晁の「風雨渡江図」、岩佐又兵衛の「瀟湘八景図巻」、狩野尚信の「酔舞・猿曳図屏風」などに、格別の興趣を覚えた。

 13:00、退出。東京駅で土産を物色し、14:03、東京発のひかりに乗る。15:31、浜松着。八丁蔵で一息ついて、19:00、帰宅。録画整理に忙殺される。(そう言えば、背中の痛みはいつの間にか、消えていた。)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 15 2017
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