2021年05月31日:「華氏451度」 2021年06月01日:現実が侵犯されつつある.. 2021年06月02日:幻想美術選「聖アントニウスの誘惑」ヨアヒム・パティニール 2021年06月03日:人間ドック 2021 1日目 2021年06月04日:人間ドック 2021 2日目 2021年06月05日:「HOKUSAI」 2021年06月06日:「借金は身を滅ぼす」目次へ戻る 先週へ 次週へ
高橋葉介画集のモノクロページ用のキャプションファイルを送る。あとはゲラチェックかな。
Eテレの「100分de名著」、今回から4回にわたって、ブラッドベリの「華氏451度」(Wikipedia)が取りあげられる。読書記録を確認してみたら、これを読了したのは「1971/01/29」である。半世紀以上前..[;^.^] ちょっと読み返してみようかと思ったら、宇野利泰訳の「銀背」で、これは横浜の家におきっぱだ..
なるほど、時宜に適っている..というよりは、ずっと以前から、ゆっくりとこういう世界になってきたのだ..本は、どんどん読まれなくなっていく..まったく受身の映像メディア(本作中ではテレビ、現実社会ではユーチューブやインスタ)からの情報を浴びる以外に、することもない..参加型の番組(現実社会で言えばソーシャルゲームか)も人気を博しているが、それも要するに与えられたプログラムやシナリオに沿って“参加”しているに過ぎない..思考能力は、もうほとんど失われている..
もっともすぐれた「ディストピア」は、民衆にとっては「ユートピア」である。そうでなければ、反逆が芽吹く。「華氏451度」の世界は、まさに民衆にとっての「ユートピア」なのである。だって、楽だし..何も考えなくていいし..
現実の社会も、その方向に進んでいるよね..?
目次へ戻るうっかり、「夢幻ループ」と変換してしまい、時が止まった..[;_ _][;^.^][;^.^][;^.^]
目次へ戻る「幻想美術選」、第250回。「聖アントニウスの誘惑」7番勝負 [;^.^] の、第2回である。
Joachim Patinir(1480頃〜1524、Wikipedia)のご紹介は、「カロンのいる風景」、「ソドムとゴモラの滅亡の光景」に続いて、3回目となる。この画題(「聖アントニウスの誘惑」)には「暴力型」と「色仕掛け型」の2タイプあるのだが、本作品はもちろん後者。それも「キャバクラ型」である [^.^]。しかもこのキャバ嬢(もとい悪魔の化身 [^.^])たち、いかにも清楚な淑女で、なかなかハイレベルないいお店ではないか [^.^]。リンゴで誘惑しているのだが、その寓意は明らかだろう。聖者の拒絶の仕草も弱々しく、そろそろ落ちそうである。[;^.^](ちなみに前景の人物たちは、友人の画家・マサイスが描いたらしい。)
「キャバクラ型」と書いたが、実は本図は異時同図法というか同時同図法(なんじゃそりゃ [;^J^])というか、つまり、背景のあちこちで、どうように聖アントニウスが誘惑されている。右中景では、脱いでしまった [*^.^*] 女たちが、あられもない姿で聖者を酒盛り(舟遊び)に誘っている。正面中景の粗末な小屋の前では、聖者がむくつけき悪魔たちにフクロにされている..つまりここでは「暴力型」。そしてその真上の遠景、雲の中でも、聖アントニウスが拷問を受けているような..と、視線を上げきることは、できない。途中で止まる。この、遥かに広がる、湖水地方の広大な風景に目を奪われて..
まさに、パティニールだ!
これが、パティニールなのだ!
「この絵の主役は風景だ!」、とまでは、さすがに言わないにしても、しかしその魅力の半分が、この絵の「上半分」の「世界風景」にあることは、論をまたないであろう。池と湖の中間ぐらいの大きさか..右岸には風車と小さな村と、少し離れたところに羊の群。右奥遥か遠方まで広がる豊かな森と草原..一方、左岸には、城郭とまではいえないが数階建ての建物が並び、船着き場では船が荷下ろしをしている..つまり、交易をしているのだ..ということはここは池でも湖でもなく、河なのだ! 左手前の岩山の背後と、蛇行して森の中に隠れながら画面中央の遥か彼方まで、この河は流れていくのだということに気づき、視線は(見えない)消失点まで、誘(いざな)われてゆく..
..これが、パティニールの魔力なのである!
ヒエロニムス・ボスの有名な誘惑図よりも、20年ほどあとに描かれた作品であるが、パティニールがボス作品を知っていたかどうかは、わからない。構想の雄大さ、アイデアの豊かさではボスに軍配を上げざるを得ないが、「風景の魅力」となると、もう圧倒的に、比較にならないほど、パティニール作品の方が上である。
私は、こういう作品であれば、何時間でもみつめていることができる。この風景の中で、何時間でも遊んでいることができる..しかも、この風景の中で旅することに疲れたら、前景には美女が3人 [^.^] それも、ただの美女ではないぞ。正体は悪魔だというところが、また、素敵ではないか![^.^](..何を言っておるのだ。[;^.^])
目次へ戻る今年の人間ドックは、オプションをいろいろつけて2日間。例年ならば「宿泊ドック」なのだが、多分コロナのせいなのだろう、今年は「通い」である。いささか残念。(本当にささやかながら、小旅行気分を楽しんでいたのだ。)
7:20に、三方原の聖隷予防検診センターへ。今年のオプションは、下記である。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
大腸ファイバー検査
頭部MRI検査
PSA(前立腺特異抗原)検査(これは無料)
内臓脂肪CT検査
頸動脈エコー検査
大腸ファイバー検査のみ、明日(2日目)。胃カメラ問題なし。綺麗なもんだが、胃酸が仕事をし過ぎていて、これはもう長年の持病とも言うべき逆流性食道炎。(直接の原因は、胃と食道のあいだのふた(つーか)が、きちんと閉まっていないことなんだけどね。)私自身、別に我慢できないようなものでもないのだが、一応、主治医への紹介状をいただいた。
帰宅した頃に、Aさんから追加作業の依頼メール [;^J^]。夜にはさらに追加で確認依頼メール。[;^.^]凸
目次へ戻る人間ドック2日目である。今日は雨。9:00に聖隷三方原。
今日は大腸ファイバー検査のみ。午前中いっぱいかけて腸の中を綺麗にし、昼過ぎから検査。まったく、なんら、異常なし。次の検査は、5年後でOKとのことである。
15:00に帰宅。風雨がかなり強い1日だったが、15:30までには収まってしまった。
目次へ戻る昼前にサンストリート浜北へ。フードコートで、博多屋台ラーメンを食してみる。ふむふむ、悪くない。
トーホーシネマで、「HOKUSAI」を観る。これは、なかなか良い。フィクションというより、ほとんど「想像」の世界なのだが(何しろ、資料が極端に乏しいので)、うまくストーリーの筋を通している。
最期のあの有名な言葉をどう演出するのかを楽しみにしていたのだが、なるほど、そこで終わるのか。これはこれで潔い。お薦め。
浜松日産伊場店に寄り、定期点検。2年後に横浜に引っ込んだら車を手放すかどうか、実はまだ悩んでいたりして..
目次へ戻るふと、「借金は身を滅ぼす@」というページに迷い込み、読み始めたところ、強い既視感..調べてみたら、「借金は身をほろぼす」という本を読んだ感想を、2006年11月26日に廃墟通信に書いていた。ブログを元にまとめられた書籍だが、当時は、元ネタブログを見つけられていなかった。これだったのか..(これ自体は、メルマガをまとめたページのようであるが。)
一読の価値はある。お薦めしておく。
ただし、タイトルに偽りあり。「借金は身を滅ぼす」というタイトルは、自分を飾っている(見栄を張っている)。正しくは、「パチスロ依存症は身を滅ぼす」である。実際、「借金」自体には、なんの罪も害もない。多くの国民は「住宅ローン」という、非常に高額の借金を背負っているはずだが、圧倒的多数の人々は、身を滅ぼすどころか、健全で幸せな人生を送り、そしてもちろん、借金を予定通り完済しているのである。著者の身を滅ぼしたのは「借金」それ自体ではなく、借金の仕方、あるいは借金の「返済計画の無さ」である。彼が救われる(楽になる)チャンスは何十回もあったのに、そのことごとくを潰しスルーし、より最悪な(「より最悪」というのは日本語として間違っているが、それでもこの言い回しが相応しい)行動をとり続けるのだ。何十回も..
その意味ではここに書かれている彼の行動には普遍性がなく、私を含めて多くの人にとっては「ひとごと」だし、この際正直に書いてしまうと、嗜虐趣味を満足させる「面白いエンタメ」ですら、あるのだ。この著者の「破滅への道程」を楽しませていただいた、と、ここは白状しておこう。[_ _]
ただし、「依存症」というのは「人格」や「生活態度」の問題ではなく、「病気」である。「病気」に罹患するチャンスは、誰にでもある。その視点からは、この「借金は身を滅ぼす」には、普遍性があると言えるのだ。「いくらなんでも、こんな行動を取るはずがないだろう..」、いや、いつの日か私やあなたが、取らないとも限らないのだ。なぜならこれは、「病気」なのだから..
従って、このブログ(の最終章)に、「依存症の治療」というステップがないのは、疑問である。彼は、治療していないのだろうか? もしもしていないのだとすると、いつか必ず同じことをしでかすはずなのだが..
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jun 10 2021
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