*2019年11月04日:スーパーリアルワールド展/有機ELのクセ?
*2019年11月05日:大道芸の結果
*2019年11月06日:幻想美術選「輝く天使」ジャン・デルヴィル
*2019年11月07日:ようやく年末調整手続き [;^.^]
*2019年11月08日:いろいろ組み換え
*2019年11月09日:ポーラ美術館/アキバで飲み
*2019年11月10日:「手塚治虫から“昭和”を覗く」
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*2019年w11月04日:スーパーリアルワールド展/有機ELのクセ?


 快晴。午前中は、所要いろいろ。昼頃に出て、佐鳴台の「はやたろう」で黒旨ラーメン。そのまま、浜松市美術館 に向かうが..いつもの駐車場が閉鎖されており、浜松城公園の駐車場を使うように、と掲示されていた。一時的な措置ではなさそうだ。まぁ、小型車でないと出し入れのしにくい、不便な場所にある駐車場だったからねぇ..

 浜松城公園の駐車場(ホテルコンコルドの隣)を使うのは実は初めてなのだが、キャパが大きいのはいいとして、激混み [;^.^]凸。ここから美術館へは、上り坂を少々登らねばならず、軽くプンプンである。[;^J^]

 12:50、美術館。「―奇跡の写実絵画―スーパーリアルワールド展」(〜12月15日(日)まで)である。浜松出身の写実画家、石黒賢一郎と斎藤雅緒の展覧会。

 石黒賢一郎作品では、「存在の在処」画像検索結果)が、特に知られているのではあるまいか。白墨の質感など、まったく尋常ではない。「3次元を2次元に写すという、絶対に不可能なこと」の解決策を模索し続けているらしく、それが、アニメとコラボしたり、いったん3次元作品を作ってからそれを描くという手法を試みたり、という活動につながっているようだ。個別の作品タイトルではうまく画像検索できないので、いっそ、「石黒賢一郎 アニメ」とかで。[;^J^](→ 画像検索結果「イスラエル製ガスマスク使用方法」などの作品も、興味深い。

 斎藤雅緒の作品こそは、誰もが目にしているものである(ということを、この展覧会で知った。[;_ _][;^J^])作者名でまとめて、→ 画像検索結果(「TOY(ブリキ玩具)」「湿原の夜明け」といったタイトルでは、うまく検索できない。)商業美術の、一方の極と言うべきか。

 13:50に退出。自宅に直帰。

 先週、4K放送から4K録画した「ガラダマ」でも気がついていたのだが..かつてCSからBDにハイビジョン録画していた「用心棒」を視聴して、改めて確認した。速い動きのオブジェクト(人体など)の「エッジ」が「乱れることがある」。

 「乱れる」というか..「腐る」というか..もっともわかりやすく例えると、「身体全体から噴き出すエクトプラズムが爆発的に燃える」(..どこがどのようにわかりやすいのか説明しろ。→ [;^.^])「2001年宇宙の旅」のBDと、ももクロのライブのBDから適当にサンプリングしたものも視聴したのだが、これらでは、この現象は観察されなかった。

 有機ELという素材のクセなのか、このTVのクセ(不良)なのか、ソフトに起因する問題なのかは、まだわからない。現時点でのインプレッションとしては、「こんなものはないに越したことはないが、無視できないわけでもない」といったところ。なぜ「無視できないわけでもない」のかというと、「あまりに異質な“異物”であり、本来のソフトの“一部ではない”ことが明らかである」からである。つまり、脳内で分離しやすいのだ。今日びの若者(40代以下 [;^J^])にはわかりにくい(意味不明な)喩えかも知れないが、「レコードの盤面ノイズ」のようなものである。

 とりあえず、iPhone か何かでこの現象を録画して、メーカーに問い合わせることにするか。

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*2019年11月05日:大道芸の結果


 大道芸ワールドカップin静岡 は、昨日が最終日なのであった。昨日は出向かなかったので、結果だけ書いておく。

* ワールドカップチャンピオン クァトロ ストンプ(カナダ/フランス/アメリカ)
* シルバー賞 アダム&ベンジャミン(ハンガリー)
* ブロンズ賞 チャーリー ケーパー(スウェーデン)

 妥当な結果だと思う。クァトロ ストンプは、今回、最も感銘を受けた4人組だったし、アダム&ベンジャミンのアクロバット(チャイニーズポール)も、質実剛健でオーソドックスな芸だった。チャーリー ケーパーのマジックも、決して派手ではないが、見事なものであった。

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*2019年11月06日:幻想美術選「輝く天使」ジャン・デルヴィル


 「幻想美術選」、第173回。

Picture

「輝く天使」(ジャン・デルヴィル、1894年)

 この画家は、4回目の登場である。よろしければ、前3回(「第53回:サタンの財宝」「第73回:オルフェの死」「第117回:スチュアート・メリル夫人の肖像“ミステリオーザ”」)も、ご参照いただきたい。

 2人の天使のうち、右側の妖しい表情をしている方は、体に蛇が巻き付いているところからも、明らかにルシフェルであろう。では、左の天使は誰なのか? 「聖書」や「失楽園」を読み返している時間が取れないのだが [;_ _]、このような「女性的」な大天使がいたであろうか?(ミカエルもラファエルもガブリエルも、「武闘派」というイメージがあるのだが。[;^J^])この「天使」からは、どちらかと言えば、異教的な印象を受ける。デルヴィルの神秘主義に由来するものであろうか?

 デルヴィルの「観念世界」は「悪魔主義」と「天使主義」のあいだを揺れ動いている、と、以前ご紹介した。この絵画作品は、どこか、「闇の光」「輝く闇」という「観念」を呼び起こすところがある。19世紀末を象徴する傑作のひとつだと思う。

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*2019年11月07日:ようやく年末調整手続き [;^.^]


 今日が、年末調整のウェブ提出(ウェブ登録)の締切日だったのである [;_ _]。もちろん、今日まで、先送りし続けてきたのである [;_ _]。やってみれば、無茶苦茶簡単だったのである..[;_ _][;_ _][;_ _] ..というわけで、

 誤:今後も、ぎりぎりまで着手しなくて可。

 正:今後は、さっさと処理して終わらせろ。

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*2019年11月08日:いろいろ組み換え


 今月末から来月頭にかけて発生する大きな割り込みに対応して、展覧会観覧予定(等)の組み換え作業を行う。ほんの1〜2日のことではあるのだが、会期に余裕がない展覧会が多かったため、かなり大規模な組み換えとなる。見送るものも数件発生しそうだが、仕方がない。これからは、こういうことがどんどん増えるはずだ..

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*2019年11月09日:ポーラ美術館/アキバで飲み


 6:00に発つ。曇天だが次第に晴れてきた。バスで浜松駅へ。8:45、小田原着。おや、ポーラ美術館にバスで直行できない。いったん、宮城野営業所行きのバスに乗り、終点で乗り換えよ、と、指示される。どうやら、台風の土砂崩れ被害から、まだ復旧できていないようだ。

 というわけで、10:15、ポーラ美術館。「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」(〜12月1日(日)まで)である。(以下、「画像検索結果」ではなく、この展覧会のサイトの「出展作家」のコーナーへのリンクを張る。)

 セレスト・ブルシエ=ムジュノの「水とうつろい」作家紹介..ここに紹介されている画像は別の作品だが、同じ手法による同類の作品である。以下の作家についても同様)に、やはり最も感銘を受けた。(対応して展示されていたモネの作品から受けた感銘は、「フツー」である。[;^.^])緩やかに流れている水の上に浮かべられた白い皿たちが互いにぶつかりあって、絶え間なくランダムに鳴り続けている。つまり、風鈴の変形なのだ。私は、こういうの、一日中でも観て(聴いて)いられるのだが..[;^.^][;^.^][;^.^] 危険極まりないタイムイーターなので、心を鬼にして、このインスタレーションから私を引き剥がした。[;_ _][;^J^]

 石塚 元太良の「Le Conte_Glacier#001」作家紹介)は、ルネ・マグリットの「前兆」(画像検索結果)とのペアで展示されているが、これはうまいアイデアである。(念のため、「前兆」と同類の作品の「アルンハイムの領土」の画像検索結果もリンクしておく。)「異形の自然」というくくりである。

 アリシア・クワデの「まなざしの間で」作家紹介)は、鏡とガラスの組み合わせが精妙。オリヴァー・ビアの「悪魔たち」作家紹介)は、いわば音響展示である。

 館内の「レストラン アレイ」で、「鶏の巣籠もり丼」。12:35のバスに乗り、また、宮城野営業所バス停を経由して、13:40、小田原駅。小田急で新宿へ。池袋経由で江戸川橋の現代マンガ図書館へ。久々の高橋葉介関連調査である。

 といっても、大規模な包括的な調査は何年も前に終えている。どこの図書館でも(古本市場でもネットでも)探しだせず、現物を参照できていない初出誌が数件残っており、諦めきれずに、またぞろ調査に来たという次第だが..結果、やはり、無いものは無いのであった。15〜35年前の読み捨て雑誌など、地球上から消滅してしまっている可能性が高いよなぁ..

 18:00過ぎ、秋葉原でY君と待ち合わせ。しばし秋葉散策..久しぶりである。

 1軒目は、UDXビル 1Fの「ウルビアマン」。2軒目は、「フレンチ食堂 ぶどう」。いずれも、なかなかリーズナブルで美味かった。四方山話、いろいろ。業界関連の話は意外に少なかったかな。Iさんの最後の仕事の話とか、映画の話とか。

 結婚するといっさいのプライバシーを失う生活が生涯続く、自分の(秘めたる)趣味の本を読むために、台所の床下収納庫に僅かばかり隠しておいて、深夜にこっそりと読むしかない(しかももちろん結局配偶者にバレてしまい危機に陥る)という、私が聞き知った身の毛もよだつエピソードを引用しつつ、そのような災厄から無縁の人生を送れてきて良かった、と、筋道の通ったことを言っているのに、一度は結婚しておけ、などと、意味のわからないことを言われたり。[;^.^]

 正確な散会時刻は忘れた。0:45、横浜・鶴ヶ峰の家。

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*2019年11月10日:「手塚治虫から“昭和”を覗く」


 快晴。妹たちが来る。若干の打ち合わせなどしてから、9:35頃に徒歩で出て、9:50、白根地区センター。旭区誕生50周年記念講演会「手塚治虫から“昭和”を覗く」である。(講師の黒沢氏は、知己である。)

 もちろん、紹介されている手塚作品のエピソードは全て知っているのだが、横浜・神奈川にフォーカスしてピックアップしている視点が、新鮮で面白い。昔から「地元」という概念に、たいして親近感を抱いていない私だが、なるほど、作品世界への親しみが一気に増すということもあるのだな、と、何を今さらながら感心した。また、内容的にオーディエンスは年寄りばかりになるかと思っていたのだが、「若い人」(一般には中年と呼ばれるお年頃かも知れませんが [;^J^])も、それなりにいらっしゃっていた。

 12:40頃に会場を発ち、黒沢さんも含めて5人で2台の車に分乗し、食事できる店を探す..これがなかなか見つからない [;^J^]。最終的には、鎌倉パスタに13:15。(途中でひとり離脱して、計4人。)言うまでもなく手塚関連の四方山話をいろいろ。

 14:30に発つ。二俣川駅まで送っていただき、相鉄線で横浜回りで、15:35に新横浜を発つこだまで、17:20、浜松着。18:10、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 15 2019
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