2018年02月12日:横浜美術館コレクション展 2018年02月13日:幻想美術選「ファウスト:天上のプロローグ」ウジェーヌ・ドラクロワ 2018年02月14日:不適切な略語 2018年02月15日:耳も耳だが眼も眼でしてね [;_ _] 2018年02月16日:キャンプもいいなぁ.. 2018年02月17日:海谷眼科 2018年02月18日:確定申告 2018目次へ戻る 先週へ 次週へ
快晴。実家前のバス停から9:01のバスで発ち、9:50少し前に横浜美術館に着き、10:00の開館を待つ。「横浜美術館コレクション展「シュルレアリスムの美術と写真」」(〜3月4日(日)まで)である。
この美術館のシュルレアリスムコレクションは、なかなかのものなのである。本展覧会の全貌は、前記リンクを参照のこと。所蔵作品に限ったコレクション展なので、観覧料も廉い。
展示構成は、シュルレアリスム入門編といった趣で、わかりやすい。どちらかと言えば写真に重点が置かれているようだが、しかしここでは、例によって、油彩画を中心にご紹介しておこう。多くは、この美術館で何度も観ているものなのであるが..
リュシアン・クートーの「西洋杉の姉妹」(画像検索結果)。画像検索結果は実に危うく(儚く)、展覧会の会期が過ぎたら見えなくなってしまうかも知れないが..[;_ _][;^J^] 昔から気になっている画家のひとり。知名度は低いのだが、この独特のささくれだったような人体表現は、記憶に残る。オスカル・ドミンゲスの「日曜日」(画像検索結果)..この検索結果も、危ういな [;^J^]。彼の「宇宙風景」は、大好きである。
マックス・エルンストの「少女が見た湖の夢」(画像検索結果)。これは、この美術館が誇る逸品のひとつ! 少女も湖も(ミノタウロス?も)視認できるだろうが、たとえば湖に映り込んでいる「影」を見るだけでも、ここがあり得ない世界だということは、わかるだろう。イヴ・タンギーの「風のアルファベット」(画像検索結果)は、彼の後期の代表的な作例。エルンスト作品ともども、シュルレアリスムの神髄ともいうべきものである。日本人作家の作品では、浜田知明の「群盲」(画像検索結果)が特に気に入ったが、この検索結果、いつまで有効かな..
11:10に発ち、11:46に新横浜を発つひかりで、13:21、浜松着。14:00に帰宅。
今更ながら、ゴールデンウイーク期間の桂離宮参観をウェブから申し込んだが、見込みは薄いかな..
目次へ戻る「幻想美術選」、第102回。今回は、自分語りがメインとなります。ご迷惑をおかけします..[;_ _][;_ _][;_ _][;^J^]
1973年9月の「オディロン・ルドン展」と、同年11月から12月にかけての「デ・キリコによるデ・キリコ展」が私の展覧会観覧人生の起点となったことは、この連載でも何度か書いているが、「展覧会観覧」以前にも、自宅で何冊かの画集に親しんでいたわけである。
なかでも重要なのが、「アサヒグラフ 増刊 ドラクロワ展」(1969/05/15 号)である。私は、この展覧会には行っていないと思う。記憶がない。おそらく、父だけが、あるいは両親だけが行ったか、または親たちも行っていなかったのか..ふたりとも亡き今、知るすべもないが..この特集号を見た私は、心底、驚いた。耽り込んだ..
「ラーベンスウッドのドラクロワ」「ドン・ジュアンの難船」「オフェリアの死」「墓地のハムレットとホレーショ」「レベッカの略奪」「激怒のメデ」「竜と戦う聖ジョルジュ」「アルジェの女たち」..出品以外の作品図版では、「民衆を率いる自由の女神」「シオの虐殺」「ダンテの舟」「裸婦とオーム」..なんと信じがたい作品たち! この激情的な筆致と色彩! 眼も心も奪われた! 夢中になった! ..そして、これらの油彩画群をも凌ぐ衝撃を私に与えたのが、ふたつの偉大な石版画シリーズなのであった!
「ハムレット」と「ファウスト」! シェイクスピアとゲーテ! 後年になってから気がついたことであるが、これはもろに、ベルリオーズではないか! ベルリオーズには「ハムレットの終場の葬送行進曲」があるが、それよりもやはり、「ロメオとジュリエット」である! なにより、青年・ベルリオーズが熱狂したのは、シェイクスピアを上演する「イギリス劇団」であり、その主演女優であるハリエット・スミッソンであり、彼女に対する一方的かつ熱狂的な恋慕が「幻想交響曲」に結実したのである。そして、「ファウスト」! 言うまでもなく、ベルリオーズの最高傑作、「ファウストの劫罰」だ!
この増刊号を見たときには、私はまだ「ベルリオーズ」も「幻想交響曲」も知らなかったはずだが、このふたつの石版画シリーズ、「ハムレット」と「ファウスト」は、後年の私のベルリオーズへの道を準備していたのだ。
むろん、音楽だけでは(ベルリオーズだけでは)ない。この、圧倒的に面白い石版画シリーズは、「ハムレット」自体、「ファウスト」自体の耽読に私を誘(いざな)い..それが私の文学趣味、いや、あえて言おう、「幻想文学趣味」の基盤となったのだ。そしてもちろん、「幻想美術趣味」のベースにも!
まさに、(幻想)美術、(幻想)文学、(幻想)音楽の全てについて、私の生涯を決定したシリーズだったのである!
とはいえ、これは、数十年後に振り返るからこそ、わかること。耽読した小学生の頃からおそらく10年と経たぬうちに、このアサヒグラフは実家内で行方不明となり、恐らくは他の紙屑と共に廃棄され、忘れ去られて幾星霜..今から14年前、とあるリサイクルショップで、劇的な再会を果たしたのである! 埃っぽい、古道具や古着や古家具や古レコードなどなどの山の中に、たった1冊だけボロボロの古雑誌があり..それがなんたる確率か、小学生時分の私の精神生活の支柱のひとつであった(そして何十年も忘れ果てていた)大切な大切な、大切な雑誌だったのである!(ほとんど崩壊しかかっていたので、さすがに買うのは思いとどまり、誌名と月号だけ控えておいて、すぐにネットで入手した。)
この増刊号には、「ファウスト」全17葉のうち、11葉が掲載されていた。ここにご紹介するのは、なかでも有名な、「天上のプロローグ」。正確に言えば、天上で神と取り引きをしてきたメフィストフェレスが、「ときどきあのおやじさんに会うのもわるくないな。彼とは絶交しないように気をつけなければいけない」と呟きながら、地上に降りてきた(これから、ファウスト邸に向かう)ところである。
まさに、ロマン派! ビクトル・ユーゴー、ベルリオーズと共に、フランスロマン主義の聖三位一体と呼ばれたドラクロワ! ..この図版は、この作品シリーズこそは、「ルドンの黒」と共に倉田わたるを作った、「ドラクロワの黒」だったのである..
目次へ戻るフィギュアスケートをフィギュアと略されると、紛らわしくて困る。
ゴールデンウイーク期間の桂離宮観覧は、やはり落選。往復はがきでリトライしよう。(ウェブからよりも当選確率が高いという噂があるのである。)
目次へ戻る飛蚊症は、確実に症状が悪化しているのだが、いわゆる「正常な範囲」なのかどうかがわからない。また、「閃輝暗点的症状」も、発生頻度が極度にバラつく。「的症状」というのは、閃輝暗点の主要な(本質的な)症状である頭痛を伴わないからである。視界を邪魔するフラッシュパターンのみ。一度これが発生すると、45分間、絵を見るのが不自由になる..
というわけで、この土曜日に、眼科を訪れることにした。(同僚から、よい眼科病院を教えてもらいましたので。)
目次へ戻る最近はまっている、柴田阿弥の「金曜TheNIGHT」(AbemaTV)[;^.^]。今夜の特集は、「ひとり女子キャンプ」であった。
私にはアウトドアの趣味は、ほぼないのだが [;^J^]、それはこれまでしてこなかったというだけであって、キャンプには興味はある。「面倒」「ひとりで行ってもな..」という壁を乗り越えなかったというに過ぎない。今夜の番組をみたところ、なかなか手軽で(というか、手軽に取り組む方法があって)楽しそうである。
番組の中で、「女性ひとりでキャンプなんて、危なくないですか?」「そんなことありませんよ」。そりゃ確かに、深山幽谷にひとりで入ってひとりで寝るとなれば話は別だろうが、整備されたキャンプ場ならば、安全性は高いだろう。
それはそれとして、「女性専用のキャンプ場があれば、安心ですよね〜♪」..(← 男性がいなければ安全、とは限らんぞ(← 瞬時に入る鬼畜スイッチ [;^.^](← すみません。[;_ _][;^J^])))
目次へ戻る晴天、暖かい。6:40に出る。7:00前に海谷眼科に着く。早過ぎるのだが、受付は開いていた。
大層、混み合う病院なのだが、起動が早かったためか、さほど待たずに(院長先生に)診てもらえた。今まで一度もやったことのないような検査を、たくさんしてもらった。
結果、網膜が一部脆くなっていて、剥離のリスクが高まっている。そうなれば手術が必要になってしまう。3ヶ月様子を見て、レーザー施術をするかどうか決めましょう、とのこと。いずれにせよ、飛蚊症は治るようなものではない。症状を悪化させる要因を予め取り除いていくこと。目をあまり酷使しないこと。閃輝暗点については、血圧のチェックをすること。主治医の先生に相談すること。症状が悪化するようなら、脳MRIを受診すること。
昼前に終わり、昼食は久々に天下一品、コンビニでチケットを購入、郵便局に寄り、百均で買い物。
目次へ戻る快晴。寒い。7:30に徒歩で発ち。8:15、アクトシティ。確定申告の会場である。ざっくりとした目算で300人弱の行列だったのだが、受付番号は177だった。(二人連れ、家族連れが、多いからであろう。)読書もままならぬほど寒かったが、30分少々で(9:00前に)受け付けてもらえた。
「どうしてe−Taxしないんだ」、と呆れられているだろうが [;_ _]、いわゆる「3000円の壁」なのである [;_ _]。必須となるカードリーダー。金額の問題ではない。年に一度しか使わないハード&ソフトは、維持しきれない。(現に、私の知人でも、去年から今年のあいだにOSが変わってしまって、アドオンの工数(と出費)を強いられた人が、何人もいる。)せめてカードリーダーに、ほかの使い道があればねぇ..
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Feb 22 2018
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