*2016年12月12日:「定本夢野久作全集」
*2016年12月13日:「クラッシャージョウ Blu-ray BOX」
*2016年12月14日:幻想美術選「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ドロテア・タニング
*2016年12月15日:フリッカー対策
*2016年12月16日:大森靖子について
*2016年12月17日:年末恒例「奇跡の1枚」
*2016年12月18日:カナではないか![^.^]
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*2016年12月12日:「定本夢野久作全集」


 帰宅したら、「定本夢野久作全集」のパンフが出版社から送られてきていた..どうしたものか..金はともかく、置き場所が..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

 もちろん、ちくま文庫版の全集は自宅(廃墟城)に揃っており、20年以上前に完読しているのだが、今回の全集は、徹底的に校訂して、ボリュームはちくま文庫版の1.5倍だとか..断簡零墨に至るまで収録したとのこと..(それでも、タイトルのみ判明していて初出誌(テクスト)を発掘できていない作品は残っているようだが..)迷う..

 実は全8巻中5巻を占める「小説」(編年体の編集)については、ちくま文庫版から追加されている作品は、2〜3を除いて、ほぼ、第1巻の前半に集中している。つまり最初期の作品群であり、もしかすると、習作レベルかも知れない。マニアには垂涎ものだが、一般読者とっては、さほど大きな価値はもたないかもしれない。問題は、「童話」「評論・随筆」「短歌・ルポ・伝記・座談会・雑録・異稿・補遺・書誌・年譜」の各巻であり、徹底的に拡充されている..というか、ちくま文庫版の全集には、これらのジャンルは、ごくごく一部だけしか収録されていなかったのだ、ということがわかる。トータルボリュームが「1.5倍」に膨れ上がった原因は、これらの巻にある..そして、まずいことにというかなんというか [;^J^]、夢野久作の「童話」「評論・随筆」「短歌・ルポ・伝記・座談会」は、「滅法、面白い!」のである..

 ..と、ぐたぐた書いているけど、もう、買うしか..[;_ _] 「ドグラ・マグラ」、「白髪小僧」、「氷の涯」、「戦場」、「木魂」、「少女地獄」。そしてなにより、「暗黒公使」と「瓶詰地獄」! これらは、倉田の魂の深奥の闇の底に、沈潜している..私の全ての精神活動、全ての文章に、何かしらの影(..暗黒の波動(..← トンデモ用語って楽しい [;^.^]))を落としているに違いないのだ。倉田を作った、最重要作家のひとりである。そもそも、迷う理由など、皆無なのであった。

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*2016年12月13日:「クラッシャージョウ Blu-ray BOX」


 「クラッシャージョウ Blu-ray BOX<初回限定生産版>」、届く [^.^]。「劇場版 クラッシャージョウ」「氷結監獄の罠」「最終兵器アッシュ」+特典映像。「氷結監獄の罠」「最終兵器アッシュ」は、実は未見である。(私がアニメ(というかOVA)から距離を置いていた時期に発表された作品なのだと思う。)これらも楽しみだし、「劇場版 クラッシャージョウ」は、文句なしの大傑作である。LDも持っているのだが、これは、映画館で観たときとの(一部のシーンでの)色彩の違いが納得いかず、数回観ただけでお蔵入りさせてしまっている。今回の版は、どうであろうか..

 今週末..いや、年内に、観られるといいなぁ..(無理っぽいが..[;_ _])

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*2016年12月14日:幻想美術選「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ドロテア・タニング


 「幻想美術選」第42回は、「マイナーシュルレアリスト 4回ミニシリーズ」の、第4回。さすがに、この画家の名前を知っている人は、業が深いと言わざるを得ない。[;^J^]

Picture

「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(ドロテア・タニング、1946年)

 ドロテア・タニングについては、Wikipediaの記述も、超簡略。多くのシュルレアリスムファンも、「マックス・エルンストのパートナーの絵描き」という認識にとどまっているだろう..と、偉そうなことを書いているが、実は私も似たようなものだ。いくつかの「シュルレアリスム系」の画集に収録されている複製図版が、トータル数十点、自宅(廃墟城)にあるに過ぎない。

 しかしそれらの作品は、いずれもひと目見ただけで、ドロテア・タニングの作品だと、確信できるものばかりである。

 スタティック(静的)な作品世界もあるのだが、多くは、どこか「不安定に、揺らめき動いている」..この作品について言えば、巨大なヒマワリ、開いたドア、妖怪のごとく空中に伸びあがる頭髪、などなど、いかにも「らしい」モチーフの集合体であり、「きわめてわかりやすい、典型的なシュルレアリスムの「夢の世界」」、と、整理して受容する人が大多数だと思うし、別にそれで構わないと思うが、それにしても、この「夢の世界」の「ざわざわ感」は、異様である。

 あえてたとえれば、「不思議の国のアリス」の「暗黒面」..(あの作品自体、大概、暗黒だと思うけどさ。[;^J^])「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の「暗黒童話」の世界に、恐いもの見たさで入ってみてもよい..私にもまだ、そのぐらいの勇気はある。[;^.^]

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*2016年12月15日:フリッカー対策


 それにしても、昨夜は寒かった! 今夜も寒い!

 D750(デジカメ)で悩まされている、蛍光灯環境下での「フリッカー現象」の件。廃墟通信に書いたら、すぐに読者の方から、「フリッカー現象を抑える機能がカメラにあるのでは?」、と助言され、さっそく調べてみたら、ずばり、「フリッカー低減」という機能があった! ..が、残念、これは「動画撮影時」のための機能のようである。静止画撮影時には、効かない。

 軽くぐぐって見たところ、これは、プロでも手を焼く現象であり、シャッタースピードを遅くする以外の解決策はない、という説明に行き当たった。(まぁ、他にも対策はあるのかも知れないし、これを抑止する機能を持ったカメラもあるらしいのだが、少なくともこのサイトではそのように説明されていた。)

 そこで、「シャッター優先オートモード」にして(つまり、シャッタースピードを制御しやすくして)、シャッタースピードを(試しに)1/40秒にしてみたら、見事に解消した。[^.^]

 これで解決..といいたいところだが、そう単純な問題でもない。つまり、蛍光灯環境下では、高速シャッターは使えない、ということになるからである。前記ページには、「それは諦めろ」と書かれている(ようなものである)のだが、うーん、もうちょっと工夫できないかなぁ..少し、試行錯誤してみるか..(実際、高速シャッターで撮影したければ、それが動かない被写体であるのなら、連写して、一番色彩がまともなものを選ぶ、という力技も、ありうるのである。)

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*2016年12月16日:大森靖子について


 昨夜録画した、「坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT 木曜ワイドスペシャル「フNs音楽祭」」は、例によって、ゲストが豪華。主だったところを上げると、宇崎竜童、たかみな(彼女を豪華ゲストと見るかどうかは、価値観の問題 [;^J^])、そして、大森靖子である。

 大森靖子の名前は知っていた(というか、なんとはなしに、目や耳に入っていた)が、別におっかけていたわけではない。ただ、このオンエアを見て..彼女を見たことがある..それも、至近距離で..! と、記憶を刺激され、CDラックを探してみたら、彼女のCD(「魔法が使えないなら死にたい」)が出てきた! そう、これは、彼女の「ライブ」の物販で購入したものなのであった! それも、ただのライブではない。「吾妻ひでお・西原理恵子『実録!あるこーる白書』(徳間書店)出版記念イベント」(2013年4月7日)に、ゲスト出演したのである! 大森靖子が! 吾妻ひでおに寄せて、ミニのセーラー服にルーズソックスで [;^.^]。その時の模様は、当時の日記(→ 「2013年04月07日:「ドラマチック大陸」展/吾妻西原イベント」)に書いているが、そのときは大森靖子の名前などまったく知らず、「ちょっとあか抜けないけど、可愛いっちゃー、可愛いか..うわわわわ、なんだ、この歌は! この声は! このギャップは!」、と、驚愕したものである。

 当時の映像(同じイベントに参加したIさんが撮影したもの)が手元にあるが、見せてやんない [^.^]。とにかく、その頃に比べると、遙かに洗練され綺麗になり、しかし歌の衝撃力は全く衰えていないことに感心した。しかも、あーりんと「ももいろパンチ」をデュエットしたのである! あの迫力で! これは、お宝映像と呼べるであろう。[^.^]

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*2016年12月17日:年末恒例「奇跡の1枚」


 私の年末年始のテレビ視聴は、まったくのワンパターンである。年末の楽しみは、「ロンドンハーツ」の「奇跡の1枚」と、「紅白歌合戦」。年始の楽しみは、「芸能人格付けチェック」。これだけ。他にも山ほど特番はあるし、まぁ、それぞれ、それなりに面白いのだろうが(ホームパーティでもしながら、BGVとして流しておくぶんには最高だろうと思えるものもたくさんあるのだが)、これだけに絞っている。

 昨夜録画した「金曜★ロンドンハーツ 2時間スペシャル」から、「奇跡の1枚」の部分だけ切り出して、BDとHDDに保存。例によって面白かったが、やはり気になったのは、ノンスタイル井上が消されて、カズレーザーに置き換えられたこと。実に自然に処理していたが、序盤で2〜3回、雛壇に井上がいる箇所はいかんともしがたく、「これは12月7日に収録したものです」というテロップ。そして中盤以降井上は姿を消し、カズレーザーが「途中参戦」。もちろん、いずれも理由は説明されない。

 それにしても、12月12日に事件が判明して以来、16日の放映までに、カズレーザーのスケジュールを押さえて「奇跡の1枚」を撮ったのみならず、出演者たちをもう一度集めて(井上の代わりにカズレーザーがいる)雛壇シーンを撮り直したのである。(井上がキャスティングされていることは、以前から知っていたので)最悪、年に一度の楽しみにしている番組が飛ぶかと覚悟していただけに、テレビ局のこの頑張り(と、出演者たちにかかった負荷)には、本当に頭が下がる。感謝の言葉以外は、無い。我々庶民にエンタメを届けるために寝ないで頑張っている「テレビ」と「テレビ関係者たち」を貶める「(主としてSNSで活動している)巷の評論家たち」を、だから私は、軽蔑する。

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*2016年12月18日:カナではないか![^.^]


 MOMOIRO CLOVER Z DOME TREK 2016 "AMARANTHUS/白金の夜明け" LIVE Blu-ray BOX [4Blu-ray Disc+2CD]<初回限定版>」(EVIL LINE RECORDS、KIXM-90249~52)を、2日間かけて観終えました [;^J^]。なにしろ、「トリスタン」+「マイスタージンガー」ぐらいの時間が(だからそういうたとえは、やめろ。[;^.^])

 例によって、特典映像(メイキング)が面白い。今回のツアーでは、各メンバーの「ソロ挑戦」がフィーチャーされており、その悪戦苦闘ぶりが見所である。「ソロ」というのは、れにが「タップダンス」、しおりんが「ピアノ」、あーりんが「エレキギター」、ももかが「ドラム」、と、これらはいずれも「子どもの頃、少し習ったことがある」または「つい最近始めた」もので、その意味では、昔懐かし「新春隠し芸大会」に、限りなく近い。まだまだ初心者だし、たどたどしくはあるのだが、しかし「かなり、観られる(聴ける)」ものになっているし、この短期間でここまで仕上げたベクトルを慮ると、伸びしろは非常に広大である。今後が楽しみだ。[^J^]

 以上4名は、いずれも(過去の、あるいは比較的最近になってからの)経験者だったのだが、違和感(というか新鮮さ)を感じたのが、百田夏菜子の「フープダンス」である。新体操をしていたことは知っているので、「フラフープ」ならわかる。しかし、「フラフープ」と「フープダンス」は違うのである。新分野に挑戦したというわけだ。

 そして、特典映像に話を戻すのだが、百田夏菜子のコーチとして登場した、パフォーマーカナ! 得心がいったし、嬉しかった。なぜなら私は、「大道芸ワールドカップin静岡」に毎年出演している「パフォーマーカナ」(または、「カナ∞」)の、大ファンだからである。(「2015年11月03日:大道芸in静岡 2015 最終日」、「2016年11月05日:大道芸in静岡 2016 第三日」の、それぞれ終わりの方の写真を参照のこと。)この特典映像(DAY1、DAY2 の両方とも)には、ほとんど準主役級で登場し、最高の人柄と魅力で、百田夏菜子にフープダンスの素晴らしさを伝えており、感動的である。この特典映像を観れば、誰もが、なぜ、私がカナのファンであるのか、納得できるであろう。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 22 2016
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