2021年02月01日:今日の空耳 2021年02月02日:確定申告のネタがない [;^J^] 2021年02月03日:3月以降のできれば観たい展覧会 2021年02月04日:マーラーの恐ろしい言葉 2021年02月05日:幻想美術選「シバの女王の船出」クロード・ロラン 2021年02月06日:人間ドックの予約をする 2021年02月07日:怪物原稿に難渋する目次へ戻る 先週へ 次週へ
正:おとどけ便
誤:おとぼけ便
..すみません。[;_ _][;^J^]
目次へ戻る昨夜来の雨が、朝まで残る。
いろいろ後ろ倒しになった去年の轍を踏まぬよう [;_ _] 今年は確定申告を早めに済ませなくては..と、我ながら感心な心持になっていたのだが、よく考えてみたら昨年は本当に動きがなく、給与所得以外の(納税しなければならないほどの)収入が、(たぶん)ないのである。医療費も、人間ドックを除いてしまうと、トータル66480円。全然足りない [;_ _]。こりゃ、今年は無しかなぁ..こういうのは毎年やっておかないと、勘が鈍るものではないかなぁ..なんか、ネタないかなぁ..こんなことなら、もっと金のかかる病気にかかっておけば(違
緊急事態宣言、3月7日まで延長。2月の展覧会観覧予定は、全部吹っ飛ぶ。3月も危ない。善後策を練る。
目次へ戻る昨日までのあらすじ:
「2月の展覧会観覧予定は、全部吹っ飛ぶ。3月も危ない。善後策を練る」
..というわけで。
福田美術館
「栖鳳の時代 〜匂いまで描く」
前期:3月8日(月)〜3月22日(月)まで
後期:3月24日(水)〜4月11日(日)まで
東京都美術館
「没後70年 吉田博展」
〜3月28日(日)まで
東京国立博物館
「洛中洛外図屏風 舟木本 VR上映」
〜4月11日(日)まで
東京国立近代美術館
「あやしい絵展」
3月23日(火)〜5月16日(日)まで
愛知県美術館
「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」
4月23日(金)〜6月27日(日)まで
岡田美術館
「東西の日本画 ― 大観・春草・松園など―」
4月3日(土)〜9月26日(日)まで
「トライアローグ」は、横浜美術館(2月28日まで)は諦めて、名古屋の愛知県美術館に先送り。なんとかここでは観たい。ここでも(その時期でも)観ることができない場合は、ラストチャンスは富山なのだが、富山はさすがに遠い..[;_ _]
目次へ戻る「私はシェーンベルクの音楽が分からない。しかし彼は若い。彼のほうが正しいのだろう。私は老いぼれで、彼の音楽についていけないのだろう。」
クラシック音楽をよくご存知ない方のために、説明しよう。マーラーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した大作曲家であり、シェーンベルクは、その次の世代の「いわゆる現代音楽」の基礎を作った大作曲家である。マーラーの音楽には現代的な尖っているところもあるとはいえ、多くの人の耳に比較的馴染みやすいものであるが、シェーンベルクが発明したのは「十二音技法」といって、「調」も「コード」もわからない、「耳に優しくない」、それまでの19世紀のロマン派の音楽を聴いてきた人にとっては「およそ音楽とは思えない」ようなものである。
その違いは、美術にたとえる方がわかりやすいだろう。マーラーは、いわばセザンヌである。それに対して、シェーンベルクは、ピカソなのだ。セザンヌは、ある意味では「ピカソの父」とも言えるのだが、彼は、ピカソの「アビニヨンの娘たち」以降のキュビスムの作品を見る機会はなかった。果たして、ピカソの革新的な絵画世界を、どう評価したであろうか..
冒頭に引用したのは、マーラーの言葉である。
まったく、なんという度量だろう! シェーンベルクの音楽が分からないのは、マーラーの世代としては無理もないことなのだが、「今どきの若いもんは、音楽の基礎も知らんのか..」、と、否定するのではなく、「未来を担うのは、彼ら若者なのだ。だから、彼らの方が正しいのだ」、と、認めて引き下がる..
「さすが、マーラーは超一流だ! 自分と自分の音楽、自分のやってきた仕事に自信がなければ、ここまで言えるものではない! クールだぜっ!」、と、思っていた。若いころにはね..[;_ _][;^.^]
中年になっても、まだそう思えていたが..しかし老境に差し掛かった今となっては、彼のこの言葉は、ただただ恐ろしい..「あ、あいつらのやってることなんか、認められるか! 全然おかしい、全然ちゃらい! あんなのが席巻するようになったら、今以上に蔓延するようになったら、未来は闇だ! 闇に決まってる!」..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
目次へ戻る「幻想美術選」、第233回。今回から3回連続で、爽やかな空気感の作品を、ご紹介する。
まずは、ぼやきから [;_ _]。Wikipedia で、うっかり、この作品の 単体項目 を検索してしまったのである [;_ _]。ここにもう、全部書いてあるじゃんか..[;_ _] 検索しちまったもんは仕方がないので、リンクは張っておくけどさ [;_ _]。普通、私はこういうことはしないのである。これだけ長期の連載であるから、Wikipedia に完備した単体項目がある作品は、ほかにもいーっぱいあるのだが、しかし、(たとえば「ベリー公のいとも豪華なる時祷書:地獄」のような)例外的なケースを除けば、作品自体を Wikipedia で検索することは、しないのである。その必要がない(ほとんどの場合、手元の資料で十分である)からでもあるし、Wikipedia の記述に引っ張られるのが、イヤだからでもある。(画家本人の項目は Wikipedia で検索してリンクを張っているが。)
..ま、気を取り直すか [;^J^]。検索はしてしまったしリンクも張っておくが、内容は読まずに書く。記述に相違が生ずるかもしれないが、悪く思うな。[;^.^]
Claude Lorrain(1600〜1682、Wikipedia)の作品を取り上げるのは、「プシュケとクピドの宮殿のある風景」以来、2回目である。ロレーヌ出身のフランスの画家であり、その「理想的な風景画」は、まさに世界を驚嘆させた。
まぁ、画像検索結果 を観てごらんなさい! ..呆れたでしょう [;^J^]。恐るべきワンパターンであるが [;^.^]、しかしこれはまた、なんと魅惑的なワンパターンであることか! かつて全ヨーロッパが、このワンパターンに魅了され、そして今なお、多くの人々を魅了し続けているのである!
すぐに気がつくのは、魔術的な「光」だ! その「光のグラデーション」が、息をのむほど効果的な空気遠近法と相まって、完璧な、そして夢のような、「理想の風景」を作り出す!(彼は、太陽そのものを描いた、最初の画家でもある..私の記憶に間違いがなければ。)次に気がつくのは、「水平線(あるいは地平線)」。そして「ルプソワール」というのだが、画面の両端に建物や樹木のような背の高いものを置いて、画面中央の消失点に視線を誘導する技法。誘導された先には、水平線が、ほとんど「容赦なき水平線」と呼びたいほどの「完璧な水平線」が待ち構えており、観る者の視線と魂は世界の彼方に、遙けき世界に運び去られてしまう..両側に立ち並ぶ建造物は、多くの場合、さまざまな国や地方、さまざまな時代の様式が混交しており、つまり現実にはあり得ない風景なのだが、それがまた、まさに「夢」のような世界、「夢」のような絵画空間を、作り上げているのである!
今回ご紹介する「シバの女王の船出」は、彼の代表作のひとつ。上述した特徴がすべて当てはまるのは、一見しておわかりになるだろう。題材は、やや珍しい。「シバの女王」がおわかりにならなければ、それこそ Wikipedia で調べていただきたいのだが、普通、彼女が芸術作品に取り上げられる場合、ソロモンの元に「到着」したときか(ヘンデルの「シバの女王の到着」が有名ですね)、あるいはソロモンと対峙しているシーンである。ここで描かれているのは、ソロモンの元へ出発(船出)するところなのである。
光も空気も構図も、なにもかもが素晴らしいのだが、とりわけ魅惑的なのが、そのディテールである。帆船の艤装の細部、船乗りたち、お付きの者共、見物人..いつまで見ていても、見飽きることがない..
目次へ戻る人間ドックの予約をする。(6月に受診予定である。)自己負担費用は会社もちなので、オプションをつけなければ無料なのであるが(ありがたいことです [_ _])、しかし、過去2年間、これといったオプションなしだったので、今年は豪儀に6つ付けることにした。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
大腸ファイバー検査
頭部MRI検査
PSA(前立腺特異抗原)検査(これは無料)
内臓脂肪CT検査
頸動脈エコー検査
計、65450円也。6月の廃墟通信では、グロ画像を多数ご紹介できる予定である(やめなさい。[;^J^])
ちなみに、大腸ファイバー検査をつけると宿泊ドックになるはずだったが、今年は宿泊ではなく、2日間の通いである。確認しなかったけど、やはりコロナのせいなのかな。宿泊するのを楽しみにしていたので、少し残念である。
快晴。昼は「暖かい」ではなく、もはや「暑い」。湯風景しおり。
目次へ戻る..と書くと、略しすぎだな [;^J^]。T氏の某シリーズに登場する怪物たちをネタにして、一席ぶたなくてはならないのだが、これがなかなか難しくてねぇ..仔細は略すが(まだ書けないが)最初からバランスが悪いのだ。これをどう取りまとめるか..このシリーズに属する全単行本を何度も読み返し、俎上に載せる怪物たちの配列方法を工夫する..
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Feb 11 2021
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