*2020年12月14日:幻想美術選「ベリー公のいとも豪華なる時祷書:地獄」ランブール兄弟
*2020年12月15日:一峰大二、逝去
*2020年12月16日:安易なことから始めよう [^.^]
*2020年12月17日:「デス・レター」「ヴードゥーの悪魔」「セラフィタ」
*2020年12月18日:ZOOM 忘年会
*2020年12月19日:薬追加 [;_ _]
*2020年12月20日:「ゴジラとヒロイン」
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*2020年12月14日:幻想美術選「ベリー公のいとも豪華なる時祷書:地獄」ランブール兄弟


 「幻想美術選」、第226回。地獄絵図3回シリーズ、第3回。

Picture

「ベリー公のいとも豪華なる時祷書:地獄」(ランブール兄弟、1413頃〜16年)

 ランブール兄弟(またはリンブルク兄弟、Wikipedia)の名は、比類無き「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」とともに、永遠に不滅である。Wikipedia の「ギャラリー」をご覧いただきたい。この写本の中でもっとも名高いのが、このギャラリーにも全図が掲載されている「月暦画」の挿絵連作である。どの図も本当に素晴らしく、まったく見飽きることがないのだが、なかでも「6月」は、私が小中学生時分に実家で愛読していた画集に収録されており、私の魂の底の底まで沁み入ってしまって、もはや分離不能。私の「中世ヨーロッパ」への憧憬の念は、この、たった1枚の図版によって醸成されたのである。

 この図(「6月」)を「幻想美術選」に加えられたら..と、懊悩したことは事実であるが [;^J^]、しかしいかに編纂者の特権を奮おうとも、これを「幻想美術」と呼ぶことはできない。(上部の半円形の中に占星術のシンボルが描かれていようとも。)そこで代わりにと言うわけではないが、これも名高い「地獄」を、ここではご紹介しよう。

 グリルの上で身を炙られているのは、怪物レビヤタンである。罪人たちを責め苛(さいな)む立場でありながら焼かれていてどうするんじゃい [;^J^] と思わないでもないが、この程度の炎など、屁でもないのだろう。両手両足で罪人たちを握りつぶし踏みつぶしながら、口から炎とともに罪人たちを吹き上げている。まことに独創的な図像である。

 両側で鞴(ふいご)を踏んでいる悪魔(悪鬼)たちが、面白い。また、遠景の山の中のそこここに穿たれている洞窟の中で炎に包まれている罪人たちが、遠目には何やら「天使(セラフィム)」のように見えるのも、面白い。素晴らしい色彩と幻想に彩られた、ゴシックの夢。人類の宝..

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*2020年12月15日:一峰大二、逝去


 快晴。寒い。テレワーク。

 一峰大二が11月27日に、脳出血及び大葉性肺炎のため、亡くなっていたとのこと。享年84。

 「電人アロー」と「閃光マック」が好きだった。「電人アロー」で恐ろしかったのは、「爆発圧縮法」(金属加工法の一種)のエピソードである。鉄の粉を密封して外部から爆発的なショックで圧縮すると、鋼鉄のように硬い塊となるのだが..あるエージェント2人が、敵によって巨大な煙突の中に誘い込まれ閉じ込められ、上から大量の鉄の粉をそそぎ込まれる。そして、煙突の外部から煙突の表面全体が爆破され、鋼鉄の塔が残り..その鋼鉄に、上着の一部が挟まっている..まず、鉄の粉に埋められた時点で窒息死したはずだが、そのあと、「鋼鉄の内部に」埋められてしまうというのが、本当に恐かった..[/_;][/_;][/_;] この作品に登場する、敵のロボットも怪人も、いずれも非常に個性的だった。(自意識をもった自動車が人間を襲うエピソードは、「怪奇大作戦」の「果てしなき暴走」に、3年以上も先行している。)

 「閃光マック」は(掲載誌の事情もあったと思われるが)連載期間も比較的短く、こんにちではあまり評価されていないのではないかと思われるが、少年・倉田わたるにはどストライクで、その思い出は、感動は、半世紀たった今もなお、まったく色褪せていない。「戦車人間」「紙魔(二次元の世界の生物)」「デモンボール(四次元の怪物)」など、敵キャラも個性豊かであった。

 どうもありがとうございました [_ _][^J^]。合掌..

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*2020年12月16日:安易なことから始めよう [^.^]


 数日前から、自宅のネットがガクンと遅くなっていたのである。[;_ _]

 テレ朝動画の「ももクロChan」の再生が、最低レートでも止まりまくっており、つまり、視聴できない水準なのである [;_ _]。生き甲斐をなくすとまでは言わないが、有意なレベルで目減りして..[;_ _]

 ..で、こんなしょーもないことで直ったら苦労はしないんだが..[/_;]、と、半べそをかきながらルータの電源を入れ直したら..症状消滅。[;^.^][;^.^][;^.^]

 教訓は、自明である。「まずは一番安易なことを![^.^][;^.^]」

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*2020年12月17日:「デス・レター」「ヴードゥーの悪魔」「セラフィタ」


 晴天。寒い。自転車通勤時、ついにグローブ装着である(← これまで手袋を使っていなかったのだ(← 無茶すんな。[;^J^]))

 ここ最近、読書ノートをアップしていなかった。DBから3冊ほどご紹介しておく。

 デス・レター」(山田正紀、東京創元社、創元日本SF叢書)

 (大切な人の)死を予告する手紙(デス・レター)を撒く少女と、彼女を追う「死神」のエピソードの連鎖に「不思議の国のアリス」のモチーフもからまり、いったいこれはSFなのか? と、不安になるが [;^J^]、もちろん、終盤でガッツリSFになる。二段構えのどんでん返しではあるが、すれたSF読者にとっては、それぞれ「0.5段」相当で、合わせて1段かな [;^.^]。ネタバラシを避けると、これ以上は書けない。この作者の最高傑作クラスの作品群には及ばないとはいえ、悪くない読書体験であった。強くお薦めとまではいかないな。穏やかにお勧めする。[;^J^]

 ヴードゥーの悪魔」(John Dickson Carr、村上和久訳、原書房)

 かつて熱心にディクスン・カー(カーター・ディクスン)を読み漁っていた頃に購入した、「最後の邦訳」。これをもって、作者の全作品が邦訳されたのである。ここまでのすべてを私は読んでいるはず。(単行本に収録されなかった中短編を、2〜3、読み落としている可能性はあるが。)これでコンプリートなのだ! もったいなくて、あだやおろそかに読むわけにはいかない! ちょうどいい機会がくるまで大切にとっておかなくては..!(私はときどき、「機会/環境」に、えらくこだわるのだ。26年前、カーの「火刑法廷」を読むに際して設定した状況(嵐の夜、蝋燭のあかりの元で..)は、われながら感動的なものであった [;^J^]。お暇なら「“類別トリック集成”読破リスト 付録B:私撰ベスト10」の P.S. をお読みください [;^J^])..と、大切にとっておいたのはいいが、大切にとっておきすぎて、すっかり忘れてしまい、14年後の今年になって、積読の山の底から発見(発掘)されたという次第である [;_ _][;_ _][;_ _]。新本で買ったはずなのだが、すっかりいい感じに古色を帯びた姿で..[;^.^][;^.^][;^.^]

 カーの最後の作品というわけではなく、あくまでも「最後に邦訳された作品」なのであるが..奴隷制度が残っている時代のニューオーリンズが舞台。当然そこに言及されるし、登場人物構成にもかかわってくるが、あまり深堀りはされていない。登場人物たちはいずれも奴隷制度に肯定的か、そうでなくとも、積極的には否定していない。そういう時代が舞台なのだ。馬車からの人間消失と、階段からの転落死。正直、これもまた、作者の最高傑作クラスの作品群と肩を並べる出来とは言えず、マイルドな読後感ではあるのだが、ファンには幸福な読書体験を与えてくれる。カーを読み込んでいない一般の読者にお薦めするのは、やめておこう。これより先に読むべきカーの傑作は、たくさんあるのだから。

 セラフィタ」(Honore de Balzac、沢崎浩平訳、国書刊行会、世界幻想文学大系)(リンク先は、入手しやすい新装版である)

 私は、バルザックの良い読者ではない。人間喜劇も、一部しか読んでいない。それも、かなり歳をとってから、長いインターバルをおいて少しずつ読んだので、肝心かなめの「人物再登場法」(複数の作品に同じ人物が登場し、全体としてひとつの巨大な作品世界を構築する)が、実感(把握)できていないのだ。(できれば、若いうちに)数十作、固め読みしなくてはならないのであった。まぁ、退職してからの楽しみにとっておくが..

 その「人間喜劇」のうちでも、最難関の曲者 [;^.^] とされている、本書。「人間喜劇」の作品群をダンテの「神曲」にたとえれば、「天国篇」に相当するとされている、本書..なんでまたそんなものを積読の山の底から引っ張り出してきたのかというと、「幻想文学」史上、必ず言及されている、避けては通れない作品だからである。避けては通れない作品ではあるのだが..

 天使であり両性具有であるセラフィタ=セラフィトゥスの「昇天」を描く(語る)思索小説/天使論で、スウェーデンボリの思想の紹介が、延々と続く。はっきり申し上げるが、まことにもって退屈この上ない [;_ _]。冒頭の山岳風景をはじめとするいくつかの情景は確かに美しく、それが救いではあるのだが..[;_ _][;_ _][;_ _] 私が読んだ「人間喜劇」は、「ゴリオ爺さん」「知られざる傑作」「ゴプセック」「沙漠の情熱」「赤い宿屋」「恐怖時代の一挿話」などであり、それらとこの「セラフィタ」が、同じシリーズ、同じ世界に属するのかという驚きがむしろ大きく、「人間喜劇」世界のパースペクティブの広大さに感動した次第ではあるが、それはそれとして..

 健常者 通常の読者には、強くお薦めしない。[_ _](「強く」をどちらにかけるかは、読者の判断に委ねる。[;^.^])

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*2020年12月18日:ZOOM 忘年会


 テレワークは、好きくない..私は、「好きくない」のような「壊れた」日本語を「敢えて」弄ぶのが好きで、わりと濫用しているのだが、こういう態度は問題あるのかな [;^J^]。「これは(本来)“ダメ”」だということを自明の前提として了解しあっている「ディレッタント」同士の「優雅なお遊び」、という側面は、確実にあるなぁ..やめるつもりはないが、TPOは考える必要があるかもだわ。[;^.^]

 19時から、部署のZOOM忘年会..まぁ、これからずっとこの方式かと思うと、正直、やりきれないが [;_ _]、いずれは元の方式に戻せる、それまでのしばしの「珍しい体験」と考えれば、そう悪くはない。幹事はなかなか頑張っていたと思うし..ただ、全員の顔を正面から見ているというのは、やはりどうにも、あれだよなぁ..[;^.^][;^.^][;^.^]

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*2020年12月19日:薬追加 [;_ _]


 O内科医院で、月いちの定期検診。今月から、某薬を追加..[;_ _] 別に病気というわけではないのです。まぁ、生活習慣的な? ..[;_ _][;_ _][;_ _] うーむ、「自業自得」以外の言葉が、われながらまったくでてこない..[;^.^]

 アマノ書店で、鬼滅の第8巻を、確保 [^.^]。先日、最終巻(第23巻)も購入済みなので、これで全部そろった [^.^]。あとは、読む時間なんだけどね [;^J^]。ま、正月休みになんとかしましょ。

 湯風景しおりに寄ってから、帰宅。

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*2020年12月20日:「ゴジラとヒロイン」


 昨日BSから録画した「ゴジラとヒロイン 特撮怪獣映画27本大集合!銀幕女優が勢揃い!」を、ヘビロテしてるのである。[;^J^]

 企画よし。構成良し。MCの塚地は危なげなく、佐野史郎のコメントはもちろん的確だし、当然といえば当然のスペシャルゲスト、水野久美については、今さらなにか語る必要があるであろうか [^.^]。X星人やマタンゴのフィルムもたっぷり流れ、眼福眼福。[^.^][^.^][^.^]

 しかしある意味、一番衝撃的だったのは、もうひとりのヒロインゲスト、釈由美子である!「ゴジラ×メカゴジラ」で、機龍に乗っていた頃のフィルムが流れたのだが、18年たった今も、見た目の印象が、ほとんど変わらん![;^.^][;^.^][;^.^] 当時の(本物の)コスチュームを着て、ゴジラを一喝する演技をしたのだが、その凛然とした気迫もアクションも、まったく同じだろ、18年前と..[;*.*][;*.*][;*.*]

 そのあとのトークが、楽しかった。彼女は、この番組の収録に先立って、久しぶりに「ゴジラ×メカゴジラ」のDVDを、4歳の息子と一緒に(自分が出演しているということは内緒にしておいて)観たところ..息子は途中でうろたえて画面と(となりの)母親を二度見三度見し、「これ、ママだよね..!?」..そのあとはもう大興奮で、メカゴジラ(機龍)に搭乗してゴジラと戦う家城茜に、「ママ、がんばれー!!」..いいねぇ、こういうエピソード..[^.^][^.^][^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Dec 24 2020
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