*2024年09月23日:東洋陶磁美術館/クランクレーデ演奏会
*2024年09月24日:PC小トラブル
*2024年09月25日:喉元過ぎ去る [;^J^]
*2024年09月26日:幻想美術選「カステルガンドルフォの思い出」ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
*2024年09月27日:ボタン付けは難しい [;^J^]
*2024年09月28日:田中一村展
*2024年09月29日:ローランドシニアクラブ総会
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*2024年09月23日:東洋陶磁美術館/クランクレーデ演奏会


 高速バスは、6:35に大阪プラザモータープールに着いた。ここに来るのは初めてである。マップを見ると、阪急の大阪梅田駅の近くである。このあたりの地理には(地下も地上も)暗い [;^J^]。今回の上阪の目的は午後からのコンサートであり、午前中がまるまる空いている。(今は6:35なのである。[;^J^])幸い好天なので、とりあえず中之島に徒歩で向かうことにする。途上、吉野家があったので朝食。

 7:30、大江橋を渡って中之島に着く。大阪市中央公会堂の前の広場まで、歩いてすぐ。私は大阪で一番好きな場所が中之島なのだが、その中之島でも一番好きな場所が、この広場なのである。さらに中之島公園をぶらぶらと散策。開店前のビアホールの前のベンチで読書。風が涼しく、快適である。

 9:30に、中央公会堂の向かいの大阪市立東洋陶磁美術館。ここに来るのは、改装されてからは初めて。「リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」」(〜9月29日(日)まで)である。(以下、iPhoneSE(最下層の iPhone [;^.^])のカメラで撮影したので、写真の画質については、ご容赦を。[_ _])

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 左から。まずは、国宝の「油滴天目茶碗」「青磁陽刻 蓮唐草文 壺」は、姿形のバランスが美しい。「青花透彫 龍文 紙筒」は、浮き彫りの龍文の立体感が見事。「青磁 天鶏壺」も、形態が面白い。



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 「三彩貼花 宝相華文 壺」。青磁もいいが、私は結局どちらかと言えば、本作のような色鮮やかな唐三彩が好きなのである [;_ _][;^J^]。「三彩貼花 宝相華文 水注」も同様。「木葉天目 茶碗」は、本物の木の葉(桑の枯葉)が焼き付けられている。「法花 花鳥文 壺」は、立体的な文様に施された色彩が、美しい。



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 この美術館は本当に素敵で、中之島に来る機会があれば是非とも訪れることをお薦めするが、その理由のひとつが、全ての展示ケースの前に設置されている、このひじ置き台。実に楽で快適なのである。

 現代陶器も、展示されている。左から、川崎毅の「街(高い所の家)」、秋山陽の「Heterophony 2」



 じっくり観ていると3時間程度はかかると思うのだが、あとの予定があるので [;^J^] 10:40に退出。なにわ橋駅を発ち、11:32、西宮北口駅。

 道中、メトロの自動改札を通ろうとしたとき、わたしの直前に改札を出ていた母子連れのうち、小さい男の子が一緒に通り抜けそこない取り残されていて、お母さんが、「ほら、おしゃれなお兄さんと一緒に出ていらっしゃい!」..

 ..「おしゃれなお兄さん」..

 ..これで、今回の往復交通費の元は取れた![^.^]

 「ふじや本店」で昼食がてら時間調整。ハイボール、子持ちししゃも、カレー鶏皮せんべい。12:45に出て、会場(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール)へ。13:30、「クランクレーデ」の演奏会の開演である。

指揮者: 田中一嘉
ソプラノ: 小玉洋子

リヒャルト・シュトラウス 4つの最後の歌
グスタフ・マーラー 交響曲第9番ニ長調

 このオーケストラは、弦の響きが美しい。木管金管のソロも達者である。「4つの最後の歌」では、ソプラノの声がもう少し届けば、とは思った。

 マラ9は、突端(とっぱな)が(私にとっては)鬼門である [;^J^]。オフビート気味の弱奏アンサンブルに、体がついていかないのだ [;^J^]。この「混迷」が作曲者の意図かとも思うが。以降、19世紀末の気分にたっぷりとひたらせていただけた。第4楽章が(ゆったりと、非常にゆったりと)終わったあとも、今しばらく、この音楽の時間にたゆたっていたい、と思った。

 終演は、15:45。横浜に帰る高速バスは、大阪プラザモータープールから22:50発である。やることないぞ、どうしよう..[;^.^] と困りながら、西宮北口駅まで戻ってきたら、17:00からここで西宮高校吹奏楽部のコンサートが行われるという看板が。これを聴いていくことにしよう。近場のベンチで読書しながら1時間ほど待つ。

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 なかなか楽しいコンサートであった。(手間暇かけて丁寧にモザイクをかけているのだが [;^J^])ひとり、やたらと可愛い子がいて、目のやり場に困りました。[;^.^]



 17:35に終演。阪急神戸線で大阪梅田駅に着いたのが、18時前。コピペするが、横浜に帰る高速バスは、大阪プラザモータープールから22:50発である。やることないぞ、どうしよう..[;^.^] と、見回してみたら、「阪急古書の町」というのが、紀伊國屋の隣にある。やれやれ、これで少しはもつぞ、助かった。[;^J^]

 古書店街と紀伊國屋でしばし時間をつぶしてから、食事場所を探す。近場の「餃子のかっちゃん」。2時間飲み放題で、餃子、鶏皮ポン酢、サーモンユッケ。21:10に出る。あと1時間半 [;^J^]。大阪プラザモータープールからほど遠からぬところに(ベンチではないが)座れる場所があったので、読書..

 ..目が醒めた [;^.^]。大丈夫、寝過ごしてはいない [;^.^]。大阪プラザモータープールから、22:50のバスで発つ。

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*2024年09月24日:PC小トラブル


 5:50、横浜駅東口のYCATに着いた。6:16、鶴ヶ峰駅。涼しく爽やか。完璧な秋である [^J^]。昼はまた暑くなるのかもしれないが。6:45、徒歩で帰宅。

 昼いちで散髪したあと、写真の整理など。

 深夜、とあるアプリが不調になったため、アンインスト/インストや再起動をしているうちに、ブルートゥースマウスが動かなくなってしまった。予備のUSBマウスが..あるにはあったが無線マウスで、PCのUSB端子に装着するレシーバーが見当たらない [;^J^]。なんの役にもたちはしない。[;^.^]凸

 どうやらPC本体でブルートゥースが無効になっているのだが、有効にする方法がわからない。ドライバを再インストールするのが手っ取り早いが、マウスなしで操作するのがとても面倒 [;^J^]。急ぎの案件があるわけでもないので、今日は店仕舞いして、明日、USBマウスを買ってくることにしよう..

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*2024年09月25日:喉元過ぎ去る [;^J^]


 曇天。涼しい。

 9:07のバスで、鶴ヶ峰駅へ。横浜駅西口のヨドバシ。探していたのは「タイプC」のUSB無線マウスである。というのは、私のPCにはUSB端子がタイプAが3つ、タイプCがひとつ付いているのだが、タイプAが3つともほぼフル稼働であるのに対して、タイプC端子を使ったことが一度もないからである。仮に、ブルートゥースマウスが(長期間)回復せず、USBマウスを使い続けなければならなくなったとして、タイプA端子を使ってしまうと、いささか不便。それに比べて、タイプC端子にはなんなら差しっぱにしても、なんら実害がないからである。

 マウス売場に、無線USBマウスは山ほどあるのだが、ほとんど全てタイプA。ひとつだけタイプA/タイプC切換のものがあったので、購入。ついでに念のため、有線USBマウスも買っておく。有隣堂で雑誌を購入して、10:50、帰宅。

 有線、OK。無線、(タイプA/タイプCとも)OK..ほぼ必然的な成り行きであるが、ブルートゥース障害を解決しようというモチベが、いったん消滅..[_ _][;^.^]

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*2024年09月26日:幻想美術選「カステルガンドルフォの思い出」ジャン=バティスト・カミーユ・コロー


 「幻想美術選」、第306回。それにしてもこれは、なんという美しい情景であろうか..

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「カステルガンドルフォの思い出」(ジャン=バティスト・カミーユ・コロー、1865年頃)

 Jean-Baptiste Camille Corot(1796〜1875、Wikipedia画像検索結果)は、静謐な風景画と肖像画で知られており、特に「“銀灰色の光と空気”につつまれた風景」は、まさにワンアンドオンリー。まったくの私見であるが、シベリウスの音楽をどこか思わせるところがある。

 「思い出」と題された一連の風景画がある。これは単なる写生画ではなく、ある土地、ある記憶を想い出すよすがとなる、さまざま素材(その多くはその土地で写生されたものであろうが)を組み合わせて作り出された想像上の風景であり、つまりは空想画なのである。

 この「カステルガンドルフォの思い出」は、「思い出」シリーズの中でも最高傑作のひとつとされている。この、夢のような色彩! 夢のような空気感! そう、「思い出」とは「夢」にほかならず、つまりそれは「幻想」なのだ。

 そしてこれも私見なのだが、この作品の「“夢”感」を強調しているのは、画面の真下から始まって時計回りに倒木、樹木、雲、と流れて行く渦巻き状の運動ではないだろうか。そう、まるで「ぐるぐるボケ」(画像検索結果)のような..

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 左写真を見て欲しい。これは、2020年1月2日の日記 に掲載した、「Lensbaby Velvet 56」で撮影した、鎌倉の長谷寺からの風景写真である。このレンズの得意技は、このような「ぐるぐるボケ」なのである。この日記で、私はこのように書いている。「このレンズの恐ろしいところは、「すべての風景を“夢”のなかに封じ込めてしまう」ことである [;^J^]。「“夢の風景の追憶”と化す」と言ってもよい。

 そう、つまり私は、コローの遥けき弟子なのであった(そこまで言うか。[;^.^])



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*2024年09月27日:ボタン付けは難しい [;^J^]


 朝から小雨。

 裏庭のトキワマンサクなどが、いつの間にか結構上方向に伸びている [;^J^]。まだ問題になるほどではないが、業者を呼ばなければならなくなるほど伸びてしまう前に自分で処理しなくては、と、スーパービバホーム長津田店へ。高枝剪定バサミ(1m)を購入する。

 昼食は、ココイチ緑区中山店。帰宅してから、トキワマンサクの先端を切ってみる。剪定バサミの長さはこれでちょうどよかった。剪定の仕方がこれで正しいのかどうかは、あとで調べておこう。[;^J^]

 曜変天目柄のシャツがクリーニングから帰ってきたのだが、ボタンがふたつ、取れかかっている。クリーニングのせいというわけではなく、どうやらもともと糸が弱いように見える。今週末に着用したいので、自分で付け直したが..

 ..私は家事全般、炊事洗濯掃除なんでもできるが、裁縫だけはダメなのである [;_ _]。なんとかできるのはボタン付けぐらいであるが、それとて、青息吐息。表からみればまずまず問題はないにせよ、裏からみるとまことに不細工 [;_ _]。この状態でも、付け直せたのであるから問題ないと言えなくはないが..今回、「ふたつ同時に」取れかかっていたということは、残り全部、危険にさらされていると考えるべきである。実際、そういう目で見てみると、「外れ予備軍」のボタンがいくつかある。全部、付け直すべきだ。あと、13個..

 ..心がへし折れた [;_ _]。金で解決するしかない [;_ _]。週が明けたら、業者に依頼しよう。[;_ _]

 自民党新総裁、石破茂。

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*2024年09月28日:田中一村展


 11:28のバスで発つ。13:20、久しぶりに国会図書館。購入に値するかどうか迷っていた書籍のチェックや、旧雑誌からのコピーなど。14:20、退出。

 15:10、東京都美術館。「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」(〜12月1日(日)まで)である。

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 ごく初期の作品から。「蘭竹争清図」「藤花図」の、植物の生命感。「蘭竹図/富貴図 衝立」は両面に描かれているのだが、墨一色と極彩色の対比が面白い。



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 「鶏頭図」は、なんというかその、「叩きつければ血が弾け跳ぶような何か」を壁に叩きつけた痕のごとくというか..[;^.^]。「清風高節」の遠近感。「雁来紅」も、背景の空気感が素晴らしい。「雁来紅」とは「雁が渡って来る頃に葉が紅色になる葉鶏頭(ハゲイトウ)の別称」とのことで、まことに美しい呼び名だと思うが、ここに描かれたフォルムは、どこかケムール人を..伝わらなければ、いいです [;_ _][;^.^]。「秋色」も、なかなか素敵である。



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 「黄昏野梅」「千葉寺 杉並木」「水辺夕景」とも、実に美しい千葉の田園風景。こんな写真を撮りたいものである。「幽渓帰樵」も、素敵な山水画。下の方に、樵(きこり)が描かれている。



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 「秋晴」は、色彩が面白い。「軍鶏図」の、姿勢の良さ。「忍冬に尾長」の、色彩の清々しさ。「青島の朝」は、九州旅行の魅力的なスーベニールである。



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 そしてここから以降が、終焉の地・奄美での作品である。「初夏の海に赤翡翠」「大赤啄木鳥と瑠璃懸巣」「枇榔樹の森に浅葱斑蝶」「榕樹に虎みゝづく」は、ほとんど魔術的な絵画空間である。



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 「枇榔樹の森」の、モノクロームな宇宙も、素晴らしい。そして代表作、「アダンの海辺」! 何度か実物を観る機会に恵まれているのだが、これは本当に、一度は観ておくことをお薦めする。jpgファイルでも辛うじて伝わるかと思うのだが、尋常ではない砂礫のリアリティと、異郷感に満ちたアダンの樹木の彼方の、陸地→海原→空と拡がり行く世界..「不喰芋と蘇鐵」の豊かな色彩も、忘れがたい。



 17:30に退出して、鶴ヶ峰に直帰。筑前屋で食事して、21:50に帰宅。

 PCに、無線とブルートゥースのドライバ、及びBIOSの更新勧告メッセージが届いた。ブルートゥースのドライバ? もしかして先日、突然マウスが使えなくなったことと、なんらかの関係があるのか? BIOSをいきなり更新するのは怖いので、とりあえず、無線ドライバ、ブルートゥースドライバを、順次更新した..ブルートゥースマウス、動いた [;^J^]。というわけで、購入したばかりのUSBマウス(有線と無線)は、さっそく、非常時対応用機器のボックスへ。

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*2024年09月29日:ローランドシニアクラブ総会


 ひっさびさの早朝起動。4:50に徒歩で出発 [;^J^]。曇天。横浜から在来線で、9:55、浜松。(新幹線を使えば、もっとずっとゆっくり出られるんですけどね。[;^J^])10:30、駅前のホテルクラウンパレスの4Fの芙蓉の間で、ローランドシニアクラブ総会の受付開始。

 11:00から開会。東京/浜松/大阪で開催されるこの会、去年は(横浜から近い)東京の方に出席したのだが、40年近くも浜松で勤務したので、さすがに浜松の方が知り合いが多い(東京にも多いけどね [^J^])、ということで、1年おきに東京と浜松に交互に出席することにしたのである。コウモリ博士と呼んでくれ。[^.^]

 懐かしい人たちと、懐かしい話をたくさん。14:00に閉会。そのあと1Fのロビーで、7人でお茶。16:00前に散会。

 これまた久しぶりに某所に寄ってから、ひかりで帰る。鶴ヶ峰駅前の日高屋で肉そば。20:50、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 3 2024
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