*2023年01月09日:懐かしのエロジャケット
*2023年01月10日:懐かしのエロ本
*2023年01月11日:来週末のタイムテーブル
*2023年01月12日:「災厄の絵画史」
*2023年01月13日:だいたいまとまったかな
*2023年01月14日:再来週末のタイムテーブル
*2023年01月15日:JAFコール/高橋幸宏、逝去
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*2023年01月09日:懐かしのエロジャケット


 鶴ヶ峰の家で保管されていた物件を、改築中に業者に一時預かりしてもらうための箱詰め作業中、懐かしいレコードが見つかった。

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 チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲。チャイコフスキーの方は記憶しているが、シベリウスの方は、正直、小学生時分の私には響いていなかった。後年、偏愛する作曲家であり作品であるのだが、まだ子どもには早かったのだろうか..なんて話は、今夜のところはどうでもよくってだ [;^J^]。問題は、中袋。

 当時のこのレーベルのレコードは、中袋の両面に、他のレコードのジャケット写真がカタログとしてずらりと印刷されていたのである。それらの多くは、小学生の私にはまったく未知の作曲家、未知の曲名であり、おおいに夢想と憧れをかきたてられたものだ。

 中央の写真の下から2段目の、幻想交響曲のジャケット! 当時の私はこの曲をまだ知らず、まず、「ベルリオーズ」という「人名」、「幻想交響曲」という「曲名」の「響き」に、魂をわしづかみにされた! まさに「言霊(ことだま)」だ! そして、なぜ、これほどまでに美しい風景写真なのだろう、とも思った。少し後になってミュンシュ/パリ管盤を買ってようやく、これは「第3楽章 野の風景」の幕切れの情景だったのだ、とわかるのだが..

 ..しかし今夜の日記においては、この話すらどうでもよくってだ![;^.^] その裏(右写真)には、ポピュラー音楽のレコードのジャケットが並んでいる。こちらもまったく未知のジャンルの未知の曲名と演奏者ばかりだったのだが..問題は、下から2段目の右から4つ目のジャケット。

 小学生・倉田わたるは、普段はこの中袋のこちら側の面は極力見ないよう、心がけていた。そしてほんのときおり、そっと盗み見ては..「ブルー・ラテンとは、なんとエロい、なんとエッチな音楽なんだろう..おとなになったら、絶対にきく! [*_ _][*_ _][*_ _]」、と、胸をときめかせていたのであった..[;^.^][;^.^][;^.^]



 先日、メイワン谷島屋書店で見つけて確保していた1978年のまんが虫」(細野不二彦、小学館)、読了。「ガンダム」「マクロス」前夜の「スタジオぬえ」が舞台なのであるから、われわれ世代のオタクに面白くなかろうはずがない。若い世代にも、当時の空気感が伝わると思う。お薦め。

 横浜市の水道事務所に電話。鶴ヶ峰の家の水道を、解体直前の1月22日に止める旨、連絡。また、書斎の作業机は、別途購入して据えつけるのではなく、作りつけのカウンターにするのだが、その奥行きが60cmでは狭いことに気がついた。(55型のテレビを、モニターディスプレイとして乗せるのであるから..)70cm以上に変更、と、ミサワホームにメールする。

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*2023年01月10日:懐かしのエロ本


 昨日からのつながりである [;^J^]。1960〜70年代の少年をとりまく「エロ本」事情は、今とは全く異なっていたのである。もちろん、エロ本自体はいくらでもあったのだが、それらは基本的には「子ども」の目に触れない(触れにくい)場所に隔離されていた。だからこそ、当時の子どもたちは「見たいよう、見たいよう..」と悶々としながら、本屋の「いけない本」のコーナーに、店主に見とがめられないようこそこそと潜り込んだり、自宅の書庫の奥の方になにか(いけない宝物が)ないかと胸をときめかせて漁ったりしたわけである [;^J^]。それにくらべて、まだ大人にもならぬうちに不感症になりかねないほど「エロ」に取り囲まれているこんにちの子どもたちが不憫でならないのであるが..

 さて、私もそんな(悶々としていた半世紀前の)子どもたちのひとりだったのだが、私の渇を癒していたのは、中学校からの帰途にあった小さな本屋。入り口から入って右上の棚にあった、創元推理文庫のコーナー..

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 ..「馬鹿にするなよ、これのどこがエロ本だ!」、と、石を投げられそうだが [;^J^]、半世紀前の中学生の 劣情を刺激した 魂に響いたカバーイラストなのだ! 特に私にやばかったのが、右写真の右下の「金星の火の女神」のカバーで、これがもう、これがもう..[*^,^][*^,^][*^,^] 棚ざしの文庫本を人目をはばかってそっと抜き出しては、表紙絵をみてドギマギして、慌ててそっと差し戻していたのだ。こんにちの基準ではどう見ても「露出度ゼロ」なのだが、これに(もはや)「エロ」を感じられない現代人が哀れでならない(いや、マジで)。(ちなみに、左写真の右上の「火星のプリンセス」の表紙イラストについては、「幻想美術選」の「第4回」で取り上げて、熱く語っております。[*^.^*])



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 口絵についても言及しなくては。当時、もしかすると店頭では開く勇気がなかったのかもしれないのだが、左図は、先述した「金星の火の女神」の口絵である。「これのどこが..」という不満はごもっともであるが、この密やかな控えめなエロがいいのだ。むくつけき(かつ見苦しい [^.^])男どもの中の、紅一点! [*^.^*][*^.^*][*^.^*]



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 これらすべて、挿画家・武部本一郎の傑作であり、女性の魅力についてだけ触れるのは片手落ち。当時はレトロフューチャーという言葉はなかったと思うのだが、そのセンスたるや、21世紀のこんにちの水準を、遥かに越えている。右写真の下の「火星の幻兵団」の口絵のビークルは、上で引用した「火星のチェス人間」の表紙イラストにも登場しており、この、超科学と原始性が同居している、未来的なのか野蛮なのか、進んでいるのか遅れているのかわからない不思議な世界観を代表する、最高にかっこいいメカである!



 SBI損保に電話して、横浜の家の火災保険を1月いっぱいで止める。電気はウェブから、解体直前の1月22日に止めるよう手続きした。

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*2023年01月11日:来週末のタイムテーブル


 不就労日。快晴。暖かい。9:30からジム。昼食は自転車で出て、(友人のフェイスブックの記事で、その存在を思いだした)佐鳴湖畔の「印度カレーmana」で、チキンマサラ。辛口しかないのでちょっとびびったが、大丈夫、辛いのが比較的苦手な私でも、十分に食べられる辛さであった [;^J^]。美味いね。[^J^]

 軽くポタリング(自転車による徘徊)をしてから、13:30、帰宅。再度自転車で出て、楽天で購入した LIFEBOOK のバッテリーパックをセブンイレブンで受け取る。

 1月20日の夜、桜木町のライブハウスに、旧友のご子息が出演されるとのこと。ちょうどその週末には、横浜の家の解体直前の作業のために泊まっているので、ちょうどいい..ということで、来週末のタイムテーブルは以下と決まった。


*1月20日(金)
・新幹線で横浜・鶴ヶ峰に向かう。(途中、横浜で金を下ろす。)
・鶴ヶ峰の家の保管物件の箱詰め作業を終わらせる。
Jazz Spot DOLPHY
・鶴ヶ峰の家に泊まる。
*1月21日(土)
・保管物件の箱詰め作業が終わっていなかった場合の予備日。
・午後、業者とともに、近隣への挨拶回り。解体業者との打ち合わせ。
 (鶴ヶ峰の家に泊まるのも、今夜が最後である。)
*1月22日(日)
・9:00にハトのマークの引越センターがくる。
 家電撤去。不用品の撤去。保管物件の持ち出し。
・分電盤のブレーカーを下げる。水道の元栓を閉める。
 (翌日から、ついに解体である。)
・昼過ぎに発ち、14:00、東戸塚のミサワホームで打ち合わせ。

 夜、LIFEBOOK のバッテリー交換をする..死ぬほど簡単だった。[;^.^]

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*2023年01月12日:「災厄の絵画史」


 災厄の絵画史」(中野京子、日経プレミアシリーズ)、読了。例によって面白い。以下、数ヶ所抜き書きしておく。

 ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の大洪水の天井画について、「木によじ登ろうとする若者もいる。自分だけ命長らえようと、親や負傷者など顧みもしない醜い人間を象徴、との説もあるが、近くにもっと陸地がないか探そうとしているだけかもしれない。なぜなら命からがら集まってきたこのグループには、親子の情、夫婦の情を感じさせる行動しか見られないからだ。反骨精神の主ミケランジェロは、神罰がはたして絶対的に正しいのかという疑問を(密かに)投げかけた可能性がある」(26頁)..なるほど。「山火事を描いた作品は驚くほど少ない。火山噴火の絵画は多いので、水と同じく火もまた画家の創作意欲を刺檄するのは間違いないのに、これはどういうことだろう。神の怒りを想起させる派手な噴火ではないからか、それとも単に画家が山火事に遭遇する確率の問題か?」(94頁)。

 以下は、常識として身についているべきでありながら、不勉強ながら知らなかったこと。[_ _]「狩猟民族のヨーロッパ諸国で獣姦が問題視され続けていたのは、中世の動物裁判記録からも明らかだ。人間の相手をした動物まで有罪で処刑された事例が多数ある。そして(なんと!)今もEU加盟国の大半が、獣姦に関する刑法を定めている(日本にはない)。2015年にデンマークが遅ればせながら獣姦禁止法を定めたが、その理由が衝撃的だった。デンマークなら逮捕されないと、獣姦愛好家が他国からおおぜい集まってきていたからというのだ。動物愛護団体の突き上げもあって、法整備がなされたらしい」(96頁)。アメリカで黒人のコロナワクチン接種率が突出して低い理由のひとつは「タスキギー梅毒実験」(131頁)。

 ジェフ・ベック、細菌性髄膜炎のため、10日に逝去。享年、78。R.I.P..

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*2023年01月13日:だいたいまとまったかな


 ミサワホームからエクステリアの図面と見積が、届いた。タイルテラスからウッドデッキに変更したことにより、**万円、コストアップしているのだが、このぐらいなら許容範囲である..

 ..などということを10回積み重ねるとえらいことになるのは、どなたもご存知のとおり [;^.^]。合算した最終見積りを受け取るのは、1月22日である..(ドキドキ..[;_ _][;^J^])

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*2023年01月14日:再来週末のタイムテーブル


 朝、雨が残っている。午前中は降るらしい。

 1月28日〜29日の上京タイムテーブルを作成した。


*1月28日(土)
・朝いちのバスで発ち、9:00過ぎに横浜・鶴ヶ峰の家。
 絶賛解体中のありさまを記録撮影。
・昼前から15:00まで、国会図書館。
・16:00までに、東京都庭園美術館
 「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
 (〜3月5日(日)まで)
・18:30までに、渋谷まんだらけ。
・そのあと渋谷で酒池肉林! \[^O^]/
・(もう、鶴ヶ峰の家には泊まれないので)「サウナ&カプセルミナミ 学芸大店」
*1月29日(日)
・9:00、国立科学博物館
 「特別展「毒」
 (〜2月19日(日)まで)
・13:00、出光美術館
 「江戸絵画の華
 (第1部:若冲と江戸絵画:〜2月12日(日)まで)
 (第2部:京都画壇と江戸琳派:2月21日(火)〜3月26日(日)まで)

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*2023年01月15日:JAFコール/高橋幸宏、逝去


 明るい曇天。朝っぱらから録画消化に忙殺される。[;_ _]

 11:10、車で出ようとしたら、バッテリーが上がっていた [;^.^]。室内灯つきっぱ [;^.^]。いったいいつからだ..昨日はヒッキーで車で外出しなかった可能性がある..とすると一昨日(金曜日)の夜からか? そりゃ、あがるわな。[;^.^]

 というわけで、JAFコール。到着まで1時間半ほどかかるということなので、自転車で出動。クリーニング出しのついでに、近所をポタリング。浜松には今年の9月までしかいないというのに、30年以上もこの街に棲んでいながら、一度も足を踏み入れたことのない路地の方が、圧倒的に多いのでね..12:00過ぎに帰宅したら、暑い [;^.^]。たまらず、冷房を入れる。[;^.^]

 12:45、JAF到着。作業は15分。エンジンがかかって電装系が生き返ったとき、たまたまカーステに入っていたCDが、めたくそハードな現代音楽(しかもオンド・マルトノのソロ)だったので、思わずJAFの人に「あ、カーステ壊れてません、再生は正常です」とフォローしてしまった [;^J^]。このあと30分ほど、軽く充電ドライブ。

 高橋幸宏、逝去。享年70。つい先日、ジェフ・ベックが亡くなったばかりだというのに..訃報というのは続くものである..(という文言自体、最近、書き連ねているような気がする..)NHKから録画したまま再生していなかった「ノーナレ:808 Revolution」「星野源のおんがくこうろん シ―ズン2:808」を昨日ようやく観て、久々にYMOサウンドを懐かしく聴いたばかりだった。合掌..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jan 19 2023
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