2022年10月24日:似たようなもんだ [;^J^] 2022年10月25日:追いつかれるSF 2022年10月26日:まさかのネタバレ 2022年10月27日:「うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編」 2022年10月28日:ロ短調ソナタ 2022年10月29日:静嘉堂文庫美術館/三菱一号館美術館 2022年10月30日:「貞子DX」/雑踏事故目次へ戻る 先週へ 次週へ
昨日は「エアフェスタ浜松 2022」の会場から、8キロの荷物(カメラ×2+α)を担いで80分歩いて帰宅したら、マメができていたのであった。「明日は、出勤するのしんどいなぁ..テレクラにすっか..」、と、呟きながら寝たのであった。
というわけで、今日は久々のテレワークなのであった。[;^.^](昨夜のうちに気がついていましたよ、もちろん。[;^J^])
目次へ戻るツイッターで拾ってきた、まぁ内容自体は今さらどなたもご存じのことなのですけどね。
アメリカ人は暗算が苦手とよく言われますが、どれくらい苦手かというと、今日私が会議で「売上300万ドルで利益率16%だと利益は48万ドルだね」と暗算してホワイトボードに書いたら、参加者全員が「Whaat!?」と言ってスマホで検算を始め「It's Magic!」「Incredible…!!」と感動してくれるレベルです…
4〜50年前のことになるかと思うのだが、SFマガジンで読んだ、タイトルも憶えていないとある短編。主人公が未来にタイムスリップしてしまうのだが、そこの未来人たちに、過去から来たということを信じてもらえない。そこで、彼は「筆算」をしてみせた。すると未来人たちは(「計算」はすべて電子計算機まかせで、計算能力を失っていたので)驚愕し、なるほど、確かに過去(あるいは少なくとも異世界)から来た人間だ、と、信じてもらえたというエピソードが含まれていた。つまり、かつては「SF」だったのだ。(筆算と暗算の違いこそあれ)この事態は..
(この作品をSFマガジンのバックナンバーの大山脈から探し出す気力は、正確に、ゼロである。[;_ _][;^.^])
目次へ戻る不就労日。快晴。8:40に出てジムへ。10:30に、いったん帰宅。改めて車で駅前へ。メイワン谷島屋など。
これは、FBに友人が書いていたネタだったかな? 平家物語に基づくテレビドラマ(実写かアニメか忘れたが)の話題の中で、「このあと、平家は壇ノ浦の戦いで滅亡することになるんだけど」..と話したところ、「ネタバレはやめてくださいっ!」、と、怒られたというのである。[;^.^]
この調子では、本能寺で信長が光秀に殺されたことも知らないのかも知れないなぁ..どちらも人気キャラだから、事実を知ったらショックを受けるかも..[/_;][/_;][/_;][;^J^]
まぁ、日本がアメリカと戦争をしたことがあるということを、本気で知らない若者もいるらしいから、それに比べれば、800年以上も昔の源平合戦の結末を、知ってるほうがおかしいわな [^.^]。歴史オタクってヤツ? [^.^][^.^][^.^][;^.^]
目次へ戻る「うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編」(相原コージ、双葉社)を書店で見つけ、購入して一読。相原コージが心身の健康に問題を抱えている(いた)という噂は聞いていたのだが、こういうことになっていましたか..首つり自殺を試みて失敗するくだりでは、吾妻ひでおのエピソードを思い出さずにはいられない..現在の状況は、どうなのだろうか? 軽快されているのだろうか?
実は本書でいちばん印象的だったのは、吹き抜けのリビングの壁一面が本棚になっており、可動式のハシゴが取り付けられているシーン。「床から(高い)天井まで、壁一面、本!」というのは、本好きの子どもなら誰もが夢見ることである。私もそうだったし、今でも「いいなぁ..」とは、思う..思うけれど、問題点も、多々「知っている」。
足腰の健康を損ねたら、上の方の本は取れなくなる。(子どもは、将来自分が、ハシゴの上り下りがおぼつかなくなるかも知れないなどとは、夢にも思わないものである。)上の方には、大きな重い本を置きづらい。地震が発生すると、被害が大きくなる可能性がある..
..まったく私も、夢を失った 薄汚れた つまらない大人になったもんだ..
「環境保護活動家」、ですか..ゴッホ、モネ、フェルメール、ねぇ..1.彼らの「デモンストレーション」とやらは、世界中の誰がみても「絵に描いたような」二番煎じ以外の何ものでもないのに、なぜ、恥ずかしくないのだろう?(誰がうまいことを言えと)2.ターゲットとしたどの絵もガラスで「保護」されているから、安心していたずらできるんだよな。(誰がうまいことを言えと)3.どれもこれも、小学生でも知ってるメジャーな絵ばかりで、失笑。
午後半休。昼はみやひろでチャーシューワンタンメン。
16:45に自宅を発ち、アクトシティへ。「四季のコンサート:ダニエル・シュー ピアノリサイタル」である。事前に情報を仕入れておらず、プログラムが
シューマン 子供の情景 Op.15 抜粋 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110 リスト ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
..であることを、会場に着いて、初めて知った [;^J^]。「ロ短調ソナタ」を実演で聴いたのは、何回目かなぁ? 格別の思い入れがある曲であり、(手持ちのCDは、かなりの枚数にのぼっており、)また、ある意味「異様な」音楽でもある。
シューマンとベートーヴェンでは、ときおり寝落ちもしたのだが [;_ _]、ロ短調ソナタは集中してがっつりと聴いた。1853年の初演当時、クララ・シューマンらから「わけのわからん音楽だ」としてボロクソに貶されたらしいのだが、それはわかる。「ソナタ」と言われても、構造がよくわからない..というより、戸惑ってしまうのだ。単一楽章の「ソナタ」なのだが、展開部(に相当すると思われる箇所)が、何度も現れるのだ。ではロンド形式なのか? 違う。いっそ無形式の「幻想曲」なのか? いや、確かに「構造」は聴き取れるのだ。では、その構造はなんなのか? ソナタ形式なのか? ソナタ形式の拡張なのか?
かつて私は、「ロ短調ソナタ(Franz Liszt,1853)の構造分析」という文章を、ニフティサーブのFCLA(当時)にアップしていたのであった。1992年のことである。もしもあなたが暇ならクリックしても構わないが、いちおう、引き留めておく [;^J^]。「アナリーゼ(楽曲分析)」の真似事なのだが、今読むと我ながらドン引きするほどの偏執狂ぶりなのである [;^.^]。よくまぁここまで「分析」したもんだ。30年前の私は、こんなに暇だったのか [;^.^]。いまはもう、こんなことはできない。「分析」というよりは「妄想」に近く、したがっていっそ「文学的」とすら言える..前衛文学だが。[;^.^][;^.^][;^.^](..いま、いきなり思いついたのだが、この曲の冒頭と結末の呼応は、「ドグラ・マグラ」(夢野久作)を想起させなくもない..と、異端異形の「文学」につなげてみる。[;^J^])
有楽街の「食堂まぶち」で食事兼晩酌したあと、もう1軒寄り道してから、帰宅。
目次へ戻る快晴。6:00前に出て、浜松駅へ。バスロータリーから7:00発の高速バス(渋谷新宿ライナー浜松2号)で、11:20、渋谷マークシティ。すぐに有楽町に向かい、「curry shop C&C」でカツカレー。
12:30、静嘉堂文庫美術館。 この美術館は、世田谷区岡本の「静嘉堂文庫」に併設されていた頃に何度か訪問しているのだが、今月になって丸の内に「移転」したということで、初訪問。どこにあるのかと思ったら、なんだ、三菱一号館美術館から、道路を隔ててほとんど隣の、明治生命館の1階ではないか。また、「移転」というのは正確ではなく、どうやら本体(収蔵庫など)は残したまま、展示活動のみ、丸の内で開始したということのようだ。
「響きあう名宝 ―曜変・琳派のかがやき―」(前期:〜11月6日(日)まで、後期:11月10日(木)〜12月18日(日)まで)である。名品が多く、いちいち言及していられないので、駆け足でいくよ。[;^.^]
「第1章 静嘉堂コレクションの嚆矢―岩ア彌之助の名宝蒐集」からは、「倭漢朗詠抄 太田切」(画像検索結果)。私だって「グラフィカルに」美しい「書」ならば、鑑賞できるのである。バカにしちゃいけませんよ [;^.^][;_ _][;^J^]。菅原直之助の「刺繍額「翁」 」は、うまく検索できないのが残念。刺繍だというのが(単眼鏡で精査したのだが)ほんとうに信じられない。特に顔は、写真をコラージュしたようにしか見えないのだ。驚異である。
「第2章 中国文化の粋 第1部 宋〜元時代 / 第2部 明〜清時代」では、建窯 の「油滴天目」。画像検索結果には、「曜変天目(稲葉天目)」も混ざってしまっているのだが、青くない、粒の細かい方。このシックな色調の方が(稲葉天目よりも)好きかも、という人は、意外に多いんじゃないかな。
「第3章 金銀かがやく琳派の美」からは、「秋草蒔絵謡本箪笥」(画像検索結果)、尾形乾山の「色絵定家詠十二カ月花鳥図色紙皿」(画像検索結果)、酒井抱一の「絵手鑑」(画像検索結果)、鈴木其一の「雨中桜花楓葉図」(画像検索結果)など、いずれも本当に素晴らしい。何度かご紹介していると思うのだが、山田五郎の、「日本人が何かをカッコイイと思ったとき、それは琳派である」、という名言を思い出す。
そして「第4章 国宝「曜変天目」を伝えゆく―岩ア小彌太の審美眼」では、もちろん、建窯の「曜変天目(稲葉天目)」(画像検索結果)。景徳鎮官窯の「豆彩龍鳳凰文盤 「大清雍正年製」銘 」は、画像検索で絞り込めない。そして、手掻包永の「太刀 銘 包永」(画像検索結果)など。
国内に(というか全世界に)3点だけ存在する「曜変天目」を、私は全て観ているし、この「稲葉天目」も何度か観ているのだが、確かに(「稲葉天目」としては)今回の「鑑賞体験」が、もっとも美しいように思う。これは、稲葉天目のために誂えられた「照明技術」(たとえば、影を作らないように当てるなど)の賜(たまもの)だろう。「稲葉天目」は、他の2点と比べて、どこか「アニメ的」とすら言える明るさ、わかりやすさが持ち味であり、誰が観ても感心できると思う。観たことがない方は、是非とも。
14:50頃までにはひととおり観終えたのだが、隣の三菱一号館美術館の観覧予約は「15:00〜15:30入場」なので、時間調整のため、なかなか豪華な空間であるホワイエ(画像検索結果)で、しばし読書。
..きりのいいところまで読み終えたのが、15:15 [;^.^]。ま、全然間に合うので、余裕である。15:20、三菱一号館美術館。「ヴァロットン―黒と白展」(10月29日(土)〜1月29日(日)まで)である。
..まずはひとこと、文句を言っておこうか [;^.^]凸。音声ガイドがスマホのアプリのみ、というのは、まぁ問題ない。最近、よくあるパターンだしね。しかし、1Fからエレベーターで3Fに上ったところにある入り口の立て看板を見て、初めてそれとわかるのだ。そこでQRコードを読み取ってアプリをダウンロードするのだが..もちろん、イヤフォンで聞かなければならないのである。全てのスマホユーザーが、ポケットにイヤフォンを常備してると思うなよっ! コラッ![;^.^]凸 1Fまでエレベーターで戻って、受付のおねーさんに、「コインロッカーまでイヤフォンを取りに行ってきま〜す!["^.^]凸」、と(大人げなく [;_ _][;^J^])イヤミを言って、リュックからイヤフォンを取り出して、改めて3Fに戻ったのである。[;^J^]
ヴァロットンの主要な木版画を(ほぼ全て?)観ることができる。どなたにもわかりやすく、受容しやすい作品世界だと思うので、強めにお薦めしておく。
左から、「街頭デモ」。デモのシーンというよりは、警官たちがやってきたので、蜘蛛の子を散らすように逃げているシーン。「暗殺」は、肝心な(どぎつい)部分を隠して、効果を上げている。
「可愛い天使たち」は、皮肉なタイトルが大好物の作品 [;^J^]。ケチなことをやらかして警官にしょっぴかれている貧乏人(ホームレス?)を面白がって、わらわらと見物に(からかいに)やってくる、「身なりのいい」子どもたち..どうみても「小悪魔ども」だろ、こいつら。[;^.^]
とにかく、黒ベタの使い方が、凄いのだ。左から、連作「楽器」(楽器を奏する友人たちが主題)から「ピアノ」。連作「アンティミティ」(男女の親しく微妙な関係を暗示している)から「お金」。そして「交響曲」..ちょっと尋常ではない。「お金」など、画面のほとんどが単調な黒で塗りつぶされている。大胆にしてスタイリッシュな画面構成、絶妙な心理描写、などと、高く評価されており、それには私もまったく同感なのであるが..それと同時にもしかして 省力化 手抜き 〆切が..[;^.^][;^.^][;^.^]
右端の「愛書家」は、やはり私としては取り上げておかないとね [^J^]。ちなみにさすがにここ15年ほどはやっていないが、以前は、アパートの部屋の中の書架の前で、私は本当にこんなことをやっていたのである。天井の照明は消して、室内の灯りは燭台に立てた3本の蝋燭のみ。それを片手にもって、書架の前で本を探していたのである..[;^J^](外から見られる心配がないよう、雨戸を閉めきっていたので、なんの問題もない。[;^.^][;^.^][;^.^])
そしてやっぱり、一番好きなのが、この、「怠惰」! 「エロいからだろ」そーだよ、悪いか![;^.^][;^.^][;^.^] 装飾性豊かな寝具と、白い裸体、そして白い猫が、互いに絶妙に引き立て合っている。
17:25に退出。18:03に東京駅を発つひかりで、19:27、浜松。今日は「食堂まぶち」が満員だったので、有楽街の別の店に入ってみた..客も店員も、ギャルやギャル男が多めの店だったけど、たまにはよしとしよう。[;^.^]
..そっか。まだ10月31日ではないが、ハロウィン期間なのか。カウンターで隣に座ってる男性が、白衣はともかくとして聴診器を首にかけているので、おかしいとは思ったんだ [;^.^]。まぁ、それを言うなら、「席、空いてる?」、と、白人の吸血鬼がドアから首を突っ込んできたのも、なんか変ではあったけどな。[;^J^]
外の通りを見渡しやすい席である。眺めているとときどき、小学生ぐらいの三角帽子の魔女とか、大鎌をもった死神とかが歩いていく。渋谷や六本木が、いまどういう状況になってるのかは知らないが、この程度の人口密度の、ゆる〜い感じ、悪くないね。[^J^]
22:35、バスで帰宅。
目次へ戻るサンストリート浜北で、11:40からの回で、「貞子DX」を観た。
..ま、いいんじゃないかな。「笑い」の方向に振っている。といっても、ギャグにしたというわけではなく、「恐怖」と「笑い」のいい感じのバランスを模索しているのである。現実問題、「貞子」の氏素性も謎も(万人に)周知徹底されている以上、今さら「恐怖」だけで勝負するのは難しい。実際、(私には)さほど恐い映画ではなかったわけなのだが、これはディスっているのではない。
胡乱な役回りを演ずる俳優たちは、概して好演しているし、構えずに「楽しむ」ことが可能である。「貞子ブランド」を傷つけてはいない。先行作の二番煎じになることは回避できている..もちろん、「ジャンル映画において、二番煎じのどこが悪い!(二番煎じこそ本質!)」、と、開き直ることも可能だったはずではあるが。
「ウィズ貞子」という幕切れは、なかなか吹っ切れている [;^J^]。次回作をもしも作るのならば、これは「無かったことにする」しかないだろうとは、思いますけどね。[;^.^]
ソウルの梨泰院(イテウォン)の路地で、昨夜(29日)22:15頃、大規模な将棋倒し(雑踏事故)が発生したらしい。なんだか、死者数が非現実的である..極めて狭い路地に人波が集中したようなのだが..
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