2022年05月02日:幻想美術選「食慾の海」秋吉巒 2022年05月03日:大英博物館 北斎/井上泰幸展 2022年05月04日:THE GREATS/日本画トライアングル 2022年05月05日:某食堂 2022年05月06日:国会図書館/国際子ども図書館 2022年05月07日:あるあるである [;_ _] 2022年05月08日:空也上人と六波羅蜜寺/俊友会管弦楽団の幻想交響曲目次へ戻る 先週へ 次週へ
「幻想美術選」、第292回。前回に引き続いて、日本人画家をご紹介する。今回の作品は、私にとって極めて懐かしい、二重の意味での「幻想絵画」なのである。
秋吉巒(あきよしらん、1922〜1981)は、専門の美術教育を受けていない。2回召集されて復員し、戦後は、雑誌や単行本の表紙や挿画を生業とした。雑誌や書籍用ではない絵画も描いていたが、生涯、画壇とは無縁の存在であり、それらは1枚も売られることなく、また、個展も開かれなかった。無名の、市井の画家だったのである。
Wikipediaを読んでいただくと、彼が活躍したフィールドがわかる。いまでいうところの「サブカル」。昭和の言葉ならば「アングラ」。もっとわかりやすく言えば、いわゆるエロ雑誌、SM雑誌が主な発表の場だったようである。澁澤龍彦は、肯定的な意味で「通俗シュルレアリスム」と評しているが、言い得て妙である。(画像検索結果)
今回ご紹介する「食慾の海」は、半世紀以上も昔に、私が初めて目にした彼の作品である。当時はこの画家の名前も知らなかったのだが、「魔女の誕生」(都筑道夫編、新人物往来社、1970)というアンソロジーの表紙絵として採用されていたのである。
幻想文学受容史上に残る、「伝説のアンソロジー」である! 表紙に「幻想冒険譚 HEROIC FANTASY」と書かれていることからもわかるように、1970年当時、まだ日本には「ヒロイックファンタジー」という言葉は、無かったのだ。(このジャンルの英米作品の邦訳紹介自体は、1年ほど前から始まっていたようだが。)
収録されているのは、「魔女の誕生」(ロバート・E・ハワード)、「沈める島」(フリッツ・ライバー)、「ウェレランの剣」(ロード・ダンセイニ)、「不死鳥の彼方」(ヘンリー・カットナー)、「ヘルズガルド城」(C・L・ムーア)、という、珠玉の5編! 日本におけるジャンル草創期の時点で、これらを選ぶことができた編者(都筑道夫)の慧眼に驚くし、また、この段階で本書が出現したこと自体が、その後の日本の「ヒロイックファンタジー」の発展の、確かな礎となったとも言えるだろう。
ちなみに、本書は自分で購入したのではなく、親父の書庫を漁っていて発見したのであるが、当時の私はそれほどの名作群だとは知らず、それどころかほとんどまともに読みもしなかったのである。その理由は、カラー口絵と挿絵(から2点)を見ていただければ、自明であろう。[;^.^]
なにしろ、12歳である。小6なのである..やばいだろ、これ..[;^.^] 「別にそれほどのものでは..」と思われたとしたら、それはあなたが 薄汚れた おじさん(おばさん)だからである。小6男子だった頃の自分を思い浮かべて、これらを見たと想像してごらんなさい。(女子にはいまいち伝わらないかもしれないが。[;^J^])さらにできれば、「1970年(昭和40年代)の小6男子」が、これらを見たと想像してごらんなさい。令和の今とは、まったく違うのである。子どもを取り巻く「エロ」の環境が。[;^J^]
だから、小説の本文なんか読んでいる場合ではない。口絵と挿絵に興奮して、そういうシーン、そういう文章を探して..そしてもちろん、そんな過激なエロいシーンがあるわけもなく、思わせぶりな表現の断片をかき集めては、子どもには理解できないなりに(「思うがままにしている」ってどういう意味だろう?とか)妄想を悶々と繰り広げていたのであるが..[;_ _][;^.^][;^.^][;^.^]
..ちなみに、この挿絵のようなシーンが無いのも道理。表紙絵と同様、4点の挿絵もおそらく、秋吉巒の既存作品を転用したものである。ただし、カラー口絵だけは描き下ろしかもしれない。巻頭に収録されている「魔女の誕生」(ロバート・E・ハワード)のクライマックスシーンと状況が極めて近いからであるが、しかし多少の違いはある。小説では、救出された(裸体の)女王は、このような勇ましいファイティングポーズを取ってはいないのであるが、まぁその程度は画家の裁量のうちである。[;^J^]
それにしても、表紙絵に採用された、今回の「食慾の海」! 都筑道夫が選んだのか、あるいは編集者の手柄なのかは知らないが、よくもまぁ、これを探してきたものである! 繰り返しになるが、右下に1957と年記があるように、本書のために描かれた作品ではないのだが、このただごとではない異境感! 細部を見れば、人間のパーツ(足や、爪や、あるいは全身)が樹木になりかかっている、異様な入江..彼方に現れる、女の(魔女の?)巨大な幻影..異境/異郷/異教の地、さらには夢の中の世界をも舞台とする「ヒロイックファンタジー」の精華集の表紙絵として、これほど相応しい絵画があるであろうか!
マックス・エルンストの影響を指摘することはできるが、そんなことはまったく問題にならない一流の幻想絵画であると同時に、一流の「幻想小説のアンソロジー」と結びつけられた、幸せな作品である。最初に述べた「二重の意味での幻想絵画」とは、このことを指す。
目次へ戻る好天。今週いっぱい、横浜の家。6:40に出て、バスで浜松駅へ。7:17のひかりに間に合ってしまったが、これに乗っても六本木で時間を持て余してしまうので、新幹線の待合室で読書。7:51のひかりで上京。9:45、サントリー美術館。10:00から、「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」(〜6月12日(日)まで)であるが..
..いつも書いていることであるが、北斎については、画像のスキャンもリンクも原則として勘弁していただきたく..[;_ _] だってたとえば、「モナリザ」や「ゲルニカ」の画像、いらないでしょ? [;_ _] ちょっと工数を割く気力がさ..[;_ _]
ということで、省力モードで失礼しますが [_ _]、どなたもご存知、「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、青が濃い。「冨嶽三十六景 山下白雨」は、刷りが赤っぽい..つまり、こういうことなのだ。これらは木版画なので、現存する1枚1枚、色やコンディションが違うのである。それが展覧会で浮世絵の実物を観る楽しみなのであるが、だから(ざっくりとした)「画像検索結果」へのリンクのご紹介は、いまいち馴染まないし、図録からのスキャンを添付する方がマシではあるが、それも図録の色彩の再現度次第であり、そしてそれは必ずしも常に期待通りではないものであり..[_ _]
「諸國名橋奇覧 飛越の堺つりはし」は、ひと目見たら忘れられない、恐怖のつりはし [;^J^]。想像上の(非実在の)橋らしい。「芙蓉 雀」の葉はベタ塗りで、マネの画風を想起。「苟藥 カナアリ」、「藤 鶺鴒」は、いずれも構図が洒落ている。鳥の姿がカッコイイ。
この美術館は2フロアにわかれているのだが、フロア間を移動する途中の幕間劇を、紹介しておきましょうかね。[^J^]
階段に向かう休憩スペースに、展覧会のチラシがいろいろおかれている。そのうち1枚を手に取って一瞥したが、あまり興味のもてない内容だったので、ろくに読まずに元の場所に戻そうとして..その隣りに「一度手に取ったチラシは戻さず、回収トレイにお入れください」という掲示と、回収トレイがおかれていることに気がつく。なるほど、このご時世なら当然か、と、元には戻さず、回収トレイに入れかけたが..このチラシはこのまま誰の目にも留まることなく誰の役に立つこともなく廃棄されてしまうのか..僕が(穢れた)手を触れたばかりに..と、哀れを催し、不憫になり、せめて僕が隅々まできちんと読んでから捨ててあげよう、と、落涙をこらえてポケットに入れたのである..[/_;][/_;][/_;]
..あなたの呆れ顔が目に浮かぶが、これが実に私の半生を通じての、基本的な感性、行動原理なのであった..[_ _][;^.^][;^.^][;^.^]
閑話休題 [;^J^]。12:00にサントリー美術館を出て、道中、昼食を取り、13:45、東京都現代美術館。「生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展」(〜6月19日(日)まで)である。
これは、なかなか「よいもの」である [^.^]。かつて特撮ファンだった(and|or 今も特撮ファンである)あなたは、観ておく方がいい。ただし、少なくとも3時間は確保しておくこと。私は絵コンテの文章とかはほとんど読み流した(スルーした)のだが、これらをきちんと読むタイプの人ならば、4時間以上かかる。
ハイライトは、やはり「空の大怪獣ラドン」(1956)の「岩田屋デパート崩壊の場」のミニチュアセットの復元である!(ここは撮影可。)当然、遥かな昔に廃棄されているので、マーブリングファインアーツが、当時の資料を元に再現したのであるが..これは、見応えがある! ここまで作り込んでいたのか..当時の岩田屋周辺の写真と並べた展示もあるのだが、もはや間違い探しである。[;^.^]
そして背景がまた、素晴らしい! これは写真ではない。「絵」なのである。日本一の「雲の神様」島倉二千六(ふちむ)が描いた傑作! 近づいてみると確かに筆の痕が見えるのだが、少し離れると、もう本物としか..ベラスケスやマネを想起した私を、何を大袈裟なと笑ったあなたは、実物を見るがいい。見れば、わかる。
ミュージアムショップでは、「フォーカート製 Hスノードーム キングギドラ」の最後の1個を買おうかどうしようか悩んでいたら、横から、どこぞのおばさん(といっても(いれば)私の娘ぐらいの歳だとは思いますが [;^.^])にさらわれた..[/_;][/_;][/_;](..まぁ、検索してみたら通販で買えるので、許してやることにしましたが。[;^.^])
「MOTコレクション 光みつる庭/途切れないささやき」(〜6月19日(日)まで)も覗いて(もう疲れたので、作品の紹介とかは略しますが [;_ _]、これも大変よい内容なので、時間と体力のある方にはお薦めします [;^J^])、17:15に退出。
17:53、大江戸線 清洲白河駅。19:06、鶴ヶ峰。駅前の筑前屋で一杯(..正確には、まだ廉い時間帯だったので、ビールを何杯もガブ飲み。[;^J^])「とろ玉納豆焼」が、美味い。
21:50、鶴ヶ峰の家。GW期間中(今週いっぱい)、ここが拠点となる。
目次へ戻る快晴。7:01のバスで発つ。9:00、東京都美術館。「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」(〜7月3日(日)まで)である。定刻前の9:20に入れていただけた。
以下、さくさく行きますよ [;^J^]。まず、「ルネサンス」の章では、エル・グレコの「祝福するキリスト(「世界の救い主」)」(画像検索結果)..とにかく、遠目に見ても、この人の絵は一発でエル・グレコとわかる。[;^J^]
「バロック」の章では、アダム・エルスハイマーの「聖ステパノの石打ち」(画像検索結果)の輝く色彩。ディエゴ・ベラスケスの「卵を料理する老婆」(画像検索結果)は、上手いなぁ..(同案多数もいいところの凡庸な感想だが [;_ _]、「美味そうだなぁ..」と、せめて掛けているのである [;_ _][;^J^])、アールベルト・カイプの「ファルクホフ城の見えるネイメーヘンの風景」(画像検索結果)も、私の好み。
「グランド・ツアーの時代」の章では、ジャン=バティスト=ジョゼフ・パテルの「水浴する貴婦人たち」がヴァトーっぽくて興味深いが、画像検索で絞り切れない。ジャン=バティスト・グルーズの「教本を開いた少年」は上着の質感が見事だが、やはり画像検索で絞り切れない。フランソワ・ブーシェの「田園の情景」としてまとめられた3作、(「愛すべきパストラル」「眠る女庭師」「田舎風の贈物」)(画像検索結果)は、本来は個別の作品。超一流の作品ではないと思うが、まとめることで相乗効果が出ている。ジョシュア・レノルズの「ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち」(画像検索結果)は、この展覧会のアイコン。
「19世紀の開拓者たち」の章では、フランシス・グラントの「アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)」(画像検索結果)は、配色が効果的。ジョン・マーティンの「マクベス」(画像検索結果)は、なにしろジョン・マーティンだからな [;^J^]。ジョン・コンスタブルの「デダムの谷」(画像検索結果)は、さりげなく、素敵だ。ウィリアム・ダイスの「荒野のダビデ」(画像検索結果)と「悲しみの人」(画像検索結果)は、スコットランドの荒野の魅力。
エドウィン・ランドシーアの「荒野の地代集金日」(画像検索結果)は、状況がよくわからん [;^J^]。「地代集金」(あるいは「徴税」)というテーマならば、普通は農作業中か、屋内か、あるいは街中を舞台とすると思うのだが、こいつら、何やってんの? [;^J^] 姿勢を低くして伏せている連中が多いのだが、戦闘(あるいは偵察)中にしては、緊張感が足りない。望遠鏡を覗いている何人かが気になるし..まさか、バードウォッチング? [;^.^] 図録を買わなかったのはいいとしても、この絵の解説だけでも立ち読みしとくんだった [;_ _]。絵としては上手いと思います。ジョン・エヴァレット・ミレイの「「古来比類なき甘美な瞳」」(画像検索結果)は、問答無用の美少女。そして、「比類なき」と言えば、ジャン=バティスト・カミーユ・コローの「ラ・フェルテ=スー=ジュアール近郊の思い出(朝)」(画像検索結果)! コローの風景画の「銀色の空気」こそは、まさに、比類なきものなのである!
「エピローグ」では、これまた「問答無用」な、フレデリック・エドウィン・チャーチの「アメリカ側から見たナイアガラの滝」(画像検索結果)。ハドソン・リバー派の画家である。
11:10に展示室を退出。同じ美術館の中の美術情報室で調べごとをして、11:50に美術館を退出。
昼食をどこで食ったのか記憶が無いが(抜いた可能性もあり)、12:40、泉屋博古館東京。「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」(〜5月8日(日)まで)である。
東京画壇からは、橋本雅邦の「深山猛虎図」(画像検索結果)が、さすがは雅邦(なんのこっちゃ [;^J^])。山口蓬春の「如月」(画像検索結果)の、空間を切り裂く、枝の姿のカッコよさ。尾竹竹坡の「蜀三顧図」は、画像検索で絞りこめなかったが [_ _]、なんとなく、素朴でいい。
大阪画壇からは、上島鳳山の「十二ヶ月美人」(画像検索結果)は、現時点で展示されているのは4人のみだが、とにかく上手い。山田秋坪の「柘榴花白鸚鵡図」(画像検索結果)は、構図と色彩のバランス。村田香谷の「竹石図」は、画像検索で絞りこめませんでした。[_ _]
京都画壇からは、木島櫻谷の「葡萄栗鼠」(画像検索結果)の、尾のもふもふ [^.^]。富岡鉄斎の「掃蕩俗塵図」(画像検索結果)は、うまく検索できているか、心配。そしてなんといっても本展覧会のハイライトが、原田西湖の「乾坤再明図」(画像検索結果)である! 西のサロメ、東のアメノウズメ。この清楚な美女が、これから脱いで踊るのである..[*^.^*][*^.^*][*^.^*] めっちゃエロい絵だと思うぞ。[;^.^]
13:40、退出。15:10、鶴ヶ峰。16:10、鶴ヶ峰の家。17:45、竜泉寺の湯。ここの食事処は食事のメニューのバリエーションは問題ないし美味しいのだが、つまみ系、単品系のメニューのバリエーションが少なく、また、あまり更新されないので、居酒屋づかいには向かない。(居酒屋づかいしましたけどね。[;^J^])20:00頃、鶴ヶ峰の家に戻った。
目次へ戻る早朝、空は白っぽいが晴天。徒歩で6:00に、昨日見つけておいたコインランドリー。コインランドリーを使うのは、生まれて初めてなのである [;_ _][;^.^]。なんとか使い方を確認して、スタート。800円とは、高いじゃないかぁ..[/_;] ..10分ほど経ってから気がついたのだが、洗濯・乾燥をワンタッチ(ワンストップ)で両方やる機械だから高いのであって、洗濯専用の機械は400円、乾燥専用の機械は100円。つまり、500円ですんだのであるが、もう遅い..[/_;][/_;][/_;](なにしろ、生まれて初めて使うんだからな..[/_;][;_ _][;^.^])
近所を散策するなどしているうちに、洗濯・乾燥終了。ふむ..便利なものだな、コインランドリーとは [;^.^][;^.^][;^.^]。毎日少量ずつ使ったりしてると破産するが、量をまとめるとかすれば、リーズナブルといえるかも。7:00に鶴ヶ峰の家に戻る。
午前中の早いうちに、妹たち来訪。特に用件があるわけではないが、しばらく会えていませんでしたのでね。1時間ほどで帰る。
近所を散歩。10年以上前に数冊購入したことがある(小さな)古書店が、まだ生き残っていた。嬉しくなったので、1冊購入。
面白い食堂がオープンしていた。「おひとりさま食堂」である。ラーメンの「一蘭」みたいなものかな、と思ったら、全然違う。1/2/3時間の飲み放題(アルコール 有り/無し)。料理(軽食)のクオリティは、まぁ凡庸というか [;^J^]、レンチンプラスアルファ程度のものであるが、実はこれはネガティヴポイントでも本質でもない。なぜならそもそも食べ物は持ち込み自由だからである。
要するに、「時間つぶしできる居場所を提供しますよ」、というコンセプト。Free Wi-Fi、電源、もちろん完備。「飲み放題」のシステムも、アルコール類やソフトドリンクや水や氷が並べられているテーブルで勝手についでいくというもの。(これなら、ワンオペで回せる。)客が私ひとりだったからということもあろうが、なかなか居心地がいい。気に入ったが..このコンセプトは、いかにも「アーバン」なのである [;^J^]。そしてこの町は、「シティ」ではないのである [;^.^]。どのくらいの需用が見込めるものだろうか..
夜は、わたりどり。22:30頃まで。
目次へ戻る明るい曇天。7:31のバスで発ち、9:15、国会図書館。開館は9:30であるが、おや、検温なしである。なるほど..それはそれとして「アレ」の精度とか信頼性とかは、遥かな以前から疑問に思っているのですが、閑話休題。[;_ _][;^J^]
美術系の探索が中心。手塚治虫の新規発見短文のコピーを、1件確保。
14:30に出て、上野の国際こども図書館へ。「ダイノトピア 地下世界への冒険」を閲読。結構、時間がかかり、閉館間際になんとか読了 [;^J^]。やっぱ、購入しとくかな、これ。ネット古書店で、5千円弱かぁ..
16:50頃に出る。17:11に上野を発ち、18:00、鶴ヶ峰。今夜は山内農場。20:25に出る。21:00までに鶴ヶ峰の家へ。
目次へ戻る曇天。遠出はせずに、近所のディスカウントショップで総菜を買って来るなどして、鶴ヶ峰の家にひきこもり、読書など。
暑いので、エアコンのリモコンで冷房を入れた。
数分後、寒くなってきたので、エアコンのリモコンを探したが、ない。目の前にリモコンがあるが、これは天井の照明のリモコンだ。見つからないぞ、よくあることだが、困ったな。
この部屋からは持ち出していないはずだが、念のため、隣の部屋、玄関、台所、洗面所まで探すが、みつからない。
捜し初めて、既に5分以上経っている。寒くなってきたぞ、困ったなぁ..[/_;]
..目の前にあるリモコンを、もう一度よく見てみたら、これは照明のリモコンではない。
エアコンのリモコンだった..[;_ _][;_ _][;_ _]
目次へ戻るGWは今日まで。快晴。7:01のバスで発つ。8:40、東京国立博物館。「特別展「空也上人と六波羅蜜寺」」(〜5月8日(日)まで)である。開館時刻は、9:30だが、9:20頃には入れてもらえたかな。
そもそも六波羅蜜寺には、4年半前 に行っており、「空也上人立像」(画像検索結果)も、「平清盛坐像」(画像検索結果)も、そのときに観ているのであるが、特に今回、「空也上人立像」は、360度全方向から観ることができるというのが、ポイントである。六波羅蜜寺にはまた何度でも行けるが、空也上人を後ろから観る機会は今後はなかなかないと思われるので、その方向から重点的に鑑賞。
10:30頃に退出。時間のあまり方が微妙なので、東京国立博物館の本館の1〜2Fの展示室群を(ムソルグスキーっぽく)そぞろ歩き。11:30に退出。上野駅の上のやなぎ茶屋で食事をし、12:25、錦糸町のすみだトリフォニーホール。俊友会管弦楽団第62回定期演奏会 である。
ベルリオーズ/幻想交響曲〜ある芸術家の生涯のエピソード〜
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
ビゼー/交響曲ハ長調
冨田実里[指揮]
石井竜一[演出・振付]
井上バレエ団
俊友会管弦楽団
13:30開演。
期待していた以上の名演であった! 「ローマの謝肉祭」には、ウキウキするような爆発力があった。(ビゼーのインプレはちょっと略させていただきまして [;_ _]、)そして、「幻想交響曲」。
「バレエ付き」なのである。普通に考えると、幻想交響曲の音楽は十分に文学的、視覚的で、ここに視覚的要素を付加するのは、それがバレエであれ、劇であれ、あるいはアニメであれ、蛇足になると思われるので、どのように処理するのであろうかと、興味津々であったのだが..
..なるほど。基本的にはベルリオーズのプログラム(粗筋)をなぞっている。登場人物は、まず、作曲者自身。「恋人」は「女優」設定となっており、あとふたり、女優友だちがついて、多くの場合、3人で登場する。特徴的なのは、ふたりの「天使」。キューピット属性を持つ狂言回し的な機能。そして、コロスが12人。
前半3楽章はともかく、後半2楽章は、ヘタにリアリティを追求するとかなりえげつないことになるのではないかと心配したのだが、抽象性と具象性のバランスをうまくとって、品格を保っていた。第4楽章のラストでは、主人公は舞台後方のバルコニーに拉致されて首をさしのべ、コロスのひとりが手刀を首に当てる..つまり、斬首される。ここが一番具象的なシーン。第5楽章の「娼婦の踊り」も、品を保ち、感情を喪失した(ややロボットダンス的な)動きで表現していた。
..と、どうしてもバレエのインプレが中心になってしまうのだが [;_ _]、なにしろ視覚情報の方が量的に支配的だから..[;_ _]、オーケストラの演奏も、とにかく素晴らしかった。弦の(各奏者の)ピッチが良く、音色が綺麗。管楽器をはじめとするソロも、いちいち上手い。
また、冨田実里の指揮姿が、実に活力があって、音楽的。普段のコンサートでは、目を閉じて音楽に集中して聴いていることが多い私であるが、(バレエの登場しない)「ローマの謝肉祭」やビゼーでも、そんなことはもったいなくて出来なくて、ずっと指揮者(等)を観ていた次第である。
特に、リズミカルな局面で腰を左右に振るのが、可愛らしくて、チャーミング..などと、今どきこんなことを書くと怒られることは百も承知だが [;_ _]、昭和世代の既得権益として、ここは通しだ![;^.^]
15:40、終演。16:27、東京発のこだま、18:19、浜松。19:00、帰宅。
明日から仕事だ、やれやれ..[;_ _][;^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: May 12 2022
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