2022年05月09日:GSの屈辱 [/_;] 2022年05月10日:「旱魃世界」 2022年05月11日:上島竜兵、逝去 2022年05月12日:5〜6月の展覧会観覧予定 2022年05月13日:「白い液体」 2022年05月14日:「シン・ウルトラマン」 2022年05月15日:「バブル」目次へ戻る 先週へ 次週へ
GWが始まる前までは、1万円札がずいぶん財布の中にあったような気がするのだが、ふと見てみたら、紙幣は、5千円札×1+千円札×2のみである [;^J^]。まぁ、割安回数券が使えない時期の新幹線で浜松から東京まで往復したんだし、横浜の家に滞在しているあいだは、連日居酒屋で豪遊(当社比)していたからなぁ..[;^J^]
会社からの帰途、ガソリンがほぼエンプティ状態なので近所のスタンド(ここではいつも現金払い)に寄るが、満タンにするのは危険である [;_ _]。なにしろこのあと浜松西郵便局まで、送料受取人払いの郵便物を引き取りに行かねばならないのだ(750円)[;_ _] ..というわけで、価格指定で4千円ぶんだけ、入れた..く、屈辱である..[/_;][/_;][/_;] なにもかもすべて、ガソリン価格の高騰が悪い!(違うよ [;^.^])
目次へ戻る「旱魃世界」(J. G. Ballard、1965、山田和子訳、創元SF文庫)、読了。
J.G.バラード(Wikipedia)の「破滅三部作」(「沈んだ世界」(The Drowned World、1962)、「燃える世界」(The Burning World、1964)、「結晶世界」(The Crystal World、1966))は、オールドSFファンにとっては基礎教養というか基本図書なのであるが、若いSFファンには読まれているのだろうか? 「旱魃世界」は「燃える世界」の(翌年に出版された)改稿決定版で、タイトルも「The Drought」と改められた。「燃える世界」が邦訳されたのは1970年なので、それ以来実に半世紀ぶりに、決定版が邦訳されたわけである。
私が「燃える世界」を読んだのは、しかしその邦訳よりはかなり遅れて、1992年。30年前である。他の2作の読了よりも10年近く遅くなった理由は、今となってはわからない。当時の読書記録から抜粋すると、「バラードのいわゆる破滅物は、訳の判らん「狂風世界」を除いて(あるいは「狂風世界」すらも?!)みな同じ世界を描いている。それは、心象風景/内宇宙であるシュールなランドスケープを、ユートピアと認識する主人公の世界である。いずれにせよ、凡作。」
..「いずれにせよ、凡作」、ね..[;^J^] 「旱魃世界」は、凡作ではなかったよ [;^.^]。いま、「燃える世界」を読み返している時間はないのだが、若気の至りの尖った感想だったのか、あるいは、「旱魃世界」ではかなりの大変更が加えられているようなので、オリジナルの「燃える世界」は(今読んでも)本当に凡作なのかは、不明としておく。[;^J^]
あるいは、読者である私の、30年の時間経過が影響しているのかもしれない。この(破滅に瀕した)作品世界、読んでいるぶんには、なかなか居心地は悪くないと感じてしまうのである。イヴ・タンギーのシュルレアリスム絵画、「緩慢な日々」を「借景」としている。
目次へ戻る原則として、毎週水曜日は不就労日である。曇天。降るかもしれないという予報だったのだが、結局、晴れた。
一昨日の窮乏に懲りて、朝いちでりそな銀行で現金を多めに下ろす [;^J^]。昼は高丘のCoCo壱。アマノ書店に寄って、帰宅。
上島竜兵、逝去。自殺らしい。驚いた。享年61ということは、2歳も年下ではないか..理由は知らないし、詮索するつもりもないが..参ったなぁ..合掌..
目次へ戻るGW期間中に頑張って前倒しして片づけておいたおかげで、ずいぶん、少なくなりました。
平野美術館
「花鳥画展ー花は根に鳥は古巣にー」
〜5月29日(日)まで
京都国立近代美術館
「没後50年 鏑木清方展」
5月27日(金)〜7月10日(日)まで
すみだ北斎美術館
「北斎 百鬼見参」
前期:6月21日(火)〜7月24日(日)まで
後期:7月26日(火)〜8月28日(日)まで
国立西洋美術館
「自然と人のダイアローグ展」
6月4日(土)〜9月11日(日)まで
京都国立近代美術館の鏑木清方展は、時間的余裕があるように見えるが、(5月19日時点ではまだ明示されていない/あなたがこれを読む頃には明示されているかもしれない)前後期にわかれていることに注意。少なくとも2回、京都に行かなくてはならないし、どうも、ごく短期間しか展示されない重要な作品もあるようなので、日程を慎重に設定しなくては。
目次へ戻る大雨というほどではないのだが、終日、雨。
こんな雨の日に思い出すのは、池上遼一の「白い液体」..この傑作恐怖漫画をご存じの方は、もしかするとここの読者でも、少数派かも知れない。
ごく初期の作品である。受験勉強に倦んだひとりの学生が、あてもない鉄道旅行の途上、見知らぬ駅に、ふと、おりてみる。まったく何もない、ひとけもない、荒廃した村。雨に追われて、みすぼらしい家に宿を乞う。そこにはひとりの先客がいたが、ふとんに横になったまま、何もしない。なんと1年間も、泊まりっぱなしなのである。彼らに与えられる食糧は、得体の知れない白い液体のみ。それで空腹は満たされ、それなりに美味であるが、強度の眠気をさそうのだ..年に一度しか、汽車は来ない..連日の雨。連日の白い液体。体はだるくなり、次第に気力も失せてゆき..
まさに、忘れ得ぬ作品である。「池上遼一 白い液体」でぐぐれば、収録書はいくつかみつかる。「男組」「サンクチュアリ」の池上遼一しか知らない方には、是非とも読んでいただきたい。
目次へ戻る夜間、風雨が強かったが、早朝にはやんでいた。曇天。
朝いちで、サンストリート浜北。「シン・ウルトラマン」である。
素晴らしい! もともとまったく心配していなかったが、その期待を遥かに上回る出来であった! ここの読者の過半数は観るだろうし、ネタバレスレスレを書くまでのこともない。必見、と言っておく。
目次へ戻る今日もサンスト。11:20、「バブル」である。事前情報、予備知識、ゼロ。
うーむ..物理的に納得いかーん![;^.^]凸
とにかく、設定を把握するのに時間がかかった。なぜなら、東京(中心部)が巨大なバブルの中に閉じこめられていて(そのわりには、外の世界と出入り自由のようであるが)、小さいバブルの群れのほか、建物の残骸など、いろいろなものがプカプカと浮いている世界で、少年たちが「超絶的なジャンプ力」を駆使するゲームに没頭している。この「超絶的なジャンプ力」が、アニメ的な誇張なのか、あるいはさまざまなものが「浮いている」という重力異常ゆえのものなのかが、わかりにくい。「ジャンプ力を強化する特殊な靴」も登場するしね。
ま、ネタバレは書かないが..それにしても、「重力異常と言えばなんでも通ると思ってんじゃねーぞ![;^.^]凸」「そうだとしても、これは「選択的重力異常」だろ![;^.^]凸」
..とかなんとか突っ込みはじめ、ディスりはじめると、本当にキリがないのだが [;^.^]、「絵は美しい」[;^J^]。お暇なら、どうぞ。
サンスト内のサイゼで時間調整。15:45から、「シン・ウルトラマン」2回目 [;^J^]。今回は、長澤まさみを重点的にチェック。[;^.^]
(未来からの介入になるが、この文章を書いている5月19日時点で、一部で問題になっているのだが)セクハラ呼ばわりされかねないシーンが、いくつかある。ひとつは(ネタバレにならないよう、ぼかして書くが)メフィラスが登場すれば、そりゃ、そういう展開になるよな、というシーン。(← 自明か。[;^J^])
この「あと」の展開が、実は私がこの映画でもっとも興じているシーケンスである。SNSに大量に拡散された自分の画像/映像を見て、(元公安の)長澤まさみは「公権力を使ってでも、こいつらを全部消してやりたい!」、と、歯ぎしりする。すると(紳士的な)メフィラスから「こんなに下劣なやつらがいるとは知らなかった、迷惑をかけた」というメッセージが届き、彼はその超絶能力でSNSから長澤まさみの画像/映像を全て削除してしまう。それをみた長澤まさみは、「ぃよっしゃー!」、と、喜ぶ..
「公権力を奮いたいという発想が、そもそもダメでしょ!」「メフィラスによる“検閲”を喜んじゃダメでしょ!」[;^.^] ..でもね。ここは大切なシーンだと思うのだ。「(本来、いけない“検閲”を、自分の利益のためなら喜ぶ)長澤まさみも含めて」、地球人類は「下劣」なのであり、しかしそんな地球人を、ウルトラマンは(そしてメフィラスも!)「好き」なのである。
この一連のシーンを「セクハラ」という文脈でしか捉えられないとしたら、「なんと寂しい連中だ」としか、私には言えない。
いずれにせよ、ブルーレイボックスが出たら、一番高いのを買います。[^J^](サブスクなんかの出る幕じゃねーよ![^.^])
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: May 19 2022
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