2022年01月10日:方広寺/竜ヶ岩洞 2022年01月11日:幻想美術選「第二の幕間劇:地獄はキルケの仇討をするために武装する」ジャック・カロ 2022年01月12日:生き物たちの楽園 2022年01月13日:日付と署名 2022年01月14日:浜松に、雪 2022年01月15日:初山宝林寺/龍潭寺 2022年01月16日:摩訶耶寺/大福寺目次へ戻る 先週へ 次週へ
快晴である。
浜松に居るあいだに浜松観光を済ませておく必要を感じていたことでもあり [;^J^]、浜名湖の北側の「湖北五山」(方広寺、初山宝林寺、龍潭寺、摩訶耶寺、大福寺)から片づけていくことにする。京都等の寺社の場合とは異なり、スケジュールを詰めて駆け足で回る必要はない。何しろ地元なので、少しずつ通えるからね。
とりあえず、今日は1寺のみ。9:30前に車で発って北へ。オレンジロード経由で、10:05に方広寺。
五百羅漢がメインフィーチャーなのかな。いたるところに、ごろごろ居る。[;^J^]
半僧坊真殿の柱に刻まれている、上り龍下り龍。
石橋の上の羅漢像は、ときには五体、ときには四体となる「方広寺の不思議」とのことなのだが..「お化け煙突かよ!」(← お約束 [^.^])
食堂で昼食を取り、12:55頃に発つ。すぐ近所に 竜ヶ岩洞 があるので、ここにも寄ることにした。10分もかからなかったかな。
前回ここに来たのは、確実に30年以上前だ。1990年前後だったろうか..当時は日記をつけていなかったので、もはやわからない。浜松を訪れた両親を、「竜ヶ岩洞」→「龍潭寺」→「モーターボートで湖上遊覧@ヤマハアリーナ」の順に まだ廃車にしていなかった ホンダシティで案内したのである。「(地下 → 庭園 → 湖上、というプランは)一日の観光としてデザインがいい」、と、褒められたことを憶えている。
..やはり居た! 30年前からそこに居る! 洞窟の入り口の手前の、最初の展示。「ルーセットフルーツコウモリ」の檻である。見にくいかもしれないが、ほら、コウモリ(ガサ)も、ぶら下がっているでしょう..[;^.^][;^.^][;^.^]
洞窟に入ってしばらくの間は、どこのテーマパークかと思うほどあっさりとしているのであるが、本格的に鍾乳洞に入ってからは、見ごたえがある。
落差30メートルの地底の滝(黄金の大滝)。左から2枚目は、わかりにくいが、上から滝壺を見下ろしている。
出口にはエヴァとのコラボのポスター。[^.^]
14:05に発ち、15:15、帰宅。(..メモではこうなっているのだが、やや時間がかかりすぎている。どこかに寄り道していたのかな?)
目次へ戻る「幻想美術選」、第279回。ジャック・カロの作品をご紹介するのは、「聖アントニウスの誘惑(第2作)」以来、2回目である。
これは、舞台美術である。1617年、トスカーナ大公の妹カテリーナ・デ・メデイチとマントヴァ公フェルデイナンド・ゴンザーガの結婚を祝ってウフィツィ宮殿の劇場で演じられた、「トスカーナ人の始祖、ティレーノとアルネアの解放」の一場面。脚本の文学的価値を云々するのは野暮の極みというもので、アリオストの「狂乱のオルランド」やローマ神話のモチーフを混ぜ合わせた、魔女キルケ、ユピテル、冥府の王プルート、クピドたちも登場する、荒唐無稽で賑やかな祝祭劇である。
右下の余白には「ジュリオ・パリージが構想、ジャック・カロが素描と彫版」と刻まれており、パリージが構想した舞台美術に基づき、カロが下絵素描から版画を手掛けたと考えられている。カロは劇を構成する3つの幕を3点連作に記録したのだが、本作品は第二幕の最後を描いたものである。
まことにスタイリッシュでわかりやすい、中央に消失点をもつ透視図法と左右対称の揺るぎない構図を基本として、左右には廃墟、奧には冥府の川、ステュクスを配置する。中央に立つ大きな悪魔は小悪魔2匹を従えている。その背後で左右に対峙している、武装した小悪魔や奇怪な姿の生き物たちは、なにかの儀式(祝典)に参列しているように見えるが、タイトルに従えば、あるいは戦闘準備をしているのであろうか。閲兵のシーンなのだろうか。後方左手で笏を手にしているのが冥界の王プルート、その向かいで剣を構えるのがキルケである。
誇り高き冥府の支配階級たちが繰り広げる、壮麗極まりない地獄の光景に、私の魂は魅せられるのである..
目次へ戻る..という常套句を、多くの人がほとんど無意識のうちに使っていると思う。「生命/生物に満ち溢れた環境」に対して..しかしそこは、本当に「楽園」なのか?
生命が増えすぎると環境を維持できない。つまりそこは、弱肉強食によって生命が間引かれ続けている世界なのである。そこは本当に、「楽園」なのか?
それは、(ほとんどの環境/状況において)食物連鎖の頂点にいる「人間」だからこそ言える、「驕り/戯言(たわごと)」に過ぎないのではないか? 考えてもみてほしい。銃も刃物も、それどころか火も道具も持たずに肉食獣たちと同じ場所で生きていかざるを得ないとき、(「2001年宇宙の旅」の冒頭、モノリスが出現する以前のヒトザルたちの境遇を思い浮かべればよい、)果たしてそこを「楽園」と考えられるだろうか? なすすべもなく「天敵」に喰われることが約束されている世界が?
手塚治虫が、昆虫採集に熱中していた少年時代を追想する、とあるエッセイの中で、「草むらの下の、生き物たちの小さな地獄」と書いているのを読んで、感嘆したものである。この感性の持ち主なればこそ、「生命賛歌」を歌い上げる、あの巨大な傑作群を創り出すことができたのだ。
そしてまた、「生命溢れる、地獄の星」を描いた、もうひとりのSF作家の空前絶後の傑作を想いだす..半村良の「妖星伝」である。
目次へ戻るネットで調べごとをして、解決策が見つかったのでしばらく読んでいて..「Windows 7 かよ!」(ヘタすりゃ XP [;^.^]凸)
もちろん、私は手慣れているので、読む前にまず、記事の日付を確認する。「10年前の最新情報」を読まされてはたまったものではないからであるが、しかしそうはいっても、急いでいるとき、あるいはほかに手がかりがない場合には、うっかり古い記事を踏んでしまうこともあるし、そもそも、日付を確認しようにも、それが書かれていない記事やページの方が、遥かに多いのだ。
一般論として、「署名」と「日付」のない文書は、「参照される文書」としての要件を満たしていないのである。逆に言うと、「署名」と「日付」さえあれば、構わない。読者が内容の信憑性を判断する(しばしば必要にして十分な)手がかりを提供しているわけだし、仮に間違いや疑問があれば、指摘/質問をすることができるのだから。
私が、「倉田わたるのミクロコスモス」下のすべての文書、すべてのページに、署名と日付を入れているのは、この理由によるのである。
目次へ戻る快晴。夜間に少々、雪が降ったらしい。今冬、初? そうでもないか? とはいえ、積もるところまでは到底いかず、駐車場の車のフロントガラスに白い点々がついている程度。
車で出る。出勤途上、歩道と路側がうっすらと白い。これは..凍るとむしろ危険である。
勤務先に着いた頃には、ボタン雪がパラパラと。じきに晴れたが、本日は、念のためにテレワークに切り替えた社員もいたようである。
目次へ戻る咳がなかなか取り切れないので、朝いちで大坂内科医院。また、待合室で待たせてくれない [/_;]。駐車場の車の中で、呼び出し電話を待つ。[/_;][/_;][/_;]
薬をもらって、いったん帰宅。車で出直して、三方原のイエローハットで、カーナビをざっと視察する。今の車(中古車)にも実はカーナビは付いているのだが、この車を何年前に買ったのか憶えていないが、その時点で、すでに型落ちのカーナビだったのではなかったかな。DVD-ROM が入っているのだが、盤面に「2003」と刻印されている始末で、このデータが使えるわけもなく、最新版を入手可能なのかどうかも調べていないのだが、ちょっとこのカーナビを使う気にはなりませんのでね..(仮に動いたとしても、旧機種すぎて使い方を覚える価値がありそうもなく..)
価格差が相当あるなぁ..ま、買うと決めたわけでもないし(数年以内にほぼ確実に手放す車なので、今からあまり投資したくないのである)、今日のところはパンフをいくつか持ち帰ったのみ。
12:00、初山宝林寺。勤務先のすぐ近くなのだが、これまで一度も来たことがなかったのである。
小ぢんまりとした、インティメートな寺である。佛殿には、二十四善神立像。
裏手におわします、素朴な石仏五如来。
12:35に発ち、昼食は、とんきいで、ぶた中華そば醤油。
13:25、龍潭寺。月曜日の日記に書いたように、30年以上前に、ここに来たことがあるのだが、おそらく、それ以来である。
小堀遠州作の「龍潭寺庭園」がメインフィーチャーなのだが、日差しが意外に強く、撮影に際してはコントラストがつきすぎて苦労した。パラメータで弱くすると、くすんだ埃っぽい絵になるしね。RAW現像で化粧すれば、もう少しなんとかなるはずだが、ここは敢えてのスッピンで。[;_ _]
14:30頃に退出。湯風景しおりに寄って、ひと息ついてから帰宅。
目次へ戻る快晴。朝いちでそれほど寒くはないということは、今日は暖かくなるのかも。
さ、あと2軒、片付けよう [;^J^]。9:10に車で発つ。9:55、摩訶耶寺。ここに来るのも初めてである。
小ぢんまりとした寺なのだが、本堂格天井図がなかなか美しい。
そしてやはり庭園が見どころである。特に石組みが素晴らしく、角度によって、様々な「風景」を見せてくれる。
初夏になって芝生が青くなり、池に睡蓮が開花する頃に、また来ることにしよう。
11:10に発ち、5分後には大福寺に着いた。ここも初めて。
見所はやはり庭園。それも「廻遊式」であって、池の周囲を回れるのだが、写真ではわかりにくいが、この通り道(回廊)が微妙に狭い。最初は立入禁止なのかと思ったぐらいなのだが [;^J^]、そうでもないので一周してみた。雑に歩くと、池に滑り落ちそうなスリルを味わえる。[;^.^]
11:50に発つ。これで「湖北五山」が片付いた(← だから、言い方。[;^.^])今しばらくは浜松にいるので、季節が変われば、また暇つぶしに来ればいい。
浜名湖の西岸を(301号を走って)南下して、12:40、浜菜坊。ゆっくりと昼食。13:50に発って、14:20、帰宅。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jan 21 2022
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