*2020年10月19日:「ゴシック文学神髄」
*2020年10月20日:「彼女は弊社の泥酔ヒロイン」
*2020年10月21日:幻想美術選「恋人たちの変身」アンドレ・マッソン
*2020年10月22日:1週間も? [^.^]
*2020年10月23日:「宇宙・肉体・悪魔」
*2020年10月24日:あらためて発注 [;^J^]
*2020年10月25日:ぬくもりの森
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2020年10月19日:「ゴシック文学神髄」


 先日の日記 で取り上げたゴシック文学入門とペアになるゴシック文学神髄」(東雅夫編、ちくま文庫)を購入し、目次を開いて大爆笑。[;^.^]

*詩画集 大鴉」(エドガー・アラン・ポオ詩、ギュスターヴ・ドレ画、日夏耿之介訳)
*大鴉」(エドガー・アラン・ポオ著、日夏耿之介訳)
*アッシャア屋形崩るるの記」(エドガー・アラン・ポオ著、日夏耿之介訳)
*オトラント城綺譚」(ホレス・ウォルポール著、平井呈一訳)
*ヴァテック」(ウィリアム・ベックフォード著、矢野目源一訳)
*死妖姫」(J.シェリダン・レ・ファニュ著、野町二訳)

 ..[;^.^] すべて(他の翻訳で)何度も読んでいる作品であるが、「神髄」にもほどがある [;^.^]。東雅夫は、手加減つーものを、知らんのか。[;^.^][;^.^][;^.^]

 「死妖姫」とは「吸血鬼カーミラ」のこと。「オトラント」「ヴァテック」「カーミラ」は、「やや短めの長編」クラスとしては、ゴシック文学の全史を通じて、まさに究極のビッグ3! この長さ故に(厚めの文庫本)1冊に収録できるのである。[^.^]

 この3作のほかに「長めの長編」クラスの作品を3本、「マンク」(マシュー・グレゴリー・ルイス)、「放浪者メルモス」(チャールズ・ロバート・マチューリン)、「フランケンシュタイン」(メアリー・シェリー)を読めば、ゴシック小説の主要作は、コンプリートである。ちなみに重要作があとひとつ、「ユードルフォの怪」(アン・ラドクリフ)という大長編が存在するのだが、私はこれのみ、未読である [_ _]。邦訳はあるが抄訳なので、いずれ完訳されたら読もうと先送りにしてきたのだが、こんにちに至るまで完訳されておらず、したがって未読のままなのである [;_ _]。困ったなぁ..

 本書に収録されているのは、長編だけではない。「大鴉」が(しかも同じ翻訳者で)2編収録されているのは、一方が、ギュスターヴ・ドレの挿画付きという悶絶バージョン [;^.^] だから。また、「アッシャア屋形崩るるの記」は、もちろん「アッシャー家の崩壊」であるが、これは冒頭数ページのみの断章である。

 なんにせよ、「マンク」「メルモス」「フランケンシュタイン」は別途読んでいただくとして、この「神髄」1冊を読めば、「私はゴシックロマンを知っている!」と公言して構わない。私が許可する。それほどのラインナップなのである。

 ゴシックロマンは、こんにちのホラー小説、幻想小説、探偵小説/ミステリ、そしてSFの源流である。小説読みの初心者に薦めるつもりはないが、廃墟通信の読者に多数いるであろう小説読みのベテランたちには、別 [^.^]。一生に一度でいいから、読んで(押さえて)おくべきですよ [^.^]。サブテキストとして「ゴシック文学入門」も読めば、完璧である![^J^]v

*目次へ戻る


*2020年10月20日:「彼女は弊社の泥酔ヒロイン」


 彼女は弊社の泥酔ヒロイン」(梶尾真治、新潮文庫nex)、読了。う〜む..[;^J^][;^J^][;^J^]

 ちょっと、ぶれているのではなかろうか..「三友商事の新入社員・中田栄子は、酒を飲むと超人的な能力を発揮するが、飲酒により異界から「怪魔」と呼ばれる化け物をも呼び寄せてしまう」..ほら、ベクトルが2本、くっきりと見えるでしょう? [;^.^][;^.^][;^.^] 良く言えば「過剰の美」であり、なんでもありのてんこもりの設定というのはむしろ私が好むところなのであるが(その究極は、SF中のSF、「ワイドスクリーンバロック」ということになるのだが)、本書では、ベクトルが殺し合っているように思える。早い話、これなら「ヒロインが泥酔しなくても成立してしまう」と思うのである。

 多分、ほんの少しの調整ミスなのだ。この大ベテランにしてからが、このタイプの作品を完璧に仕上げることができない。まったく、難しいものであるが..それはそれとして、気楽に読み流し、楽しめたので、文句をつけるつもりは(あまり)ない。[;^J^]

*目次へ戻る


*2020年10月21日:幻想美術選「恋人たちの変身」アンドレ・マッソン


 「幻想美術選」、第218回。直球ど真ん中のシュルレアリストをご紹介しよう。

Picture

「恋人たちの変身」(アンドレ・マッソン、1938年)

 Andre-Aime-Rene Masson(1896〜1987、Wikipedia画像検索結果)は、ある意味、もっとも真正なシュルレアリストであった。この運動の初期の重要な手法である「オートマティスム(自動記述)」を探求し、無意識の世界と存在の不合理を掘り下げた。そのもっとも主要な「目的と手段」は、エロティシズムと暴力性であった。

 ..と、今なら落ち着いて、立て板に水を流すがごとく、すらすらとこのように書けるのであるが(おとなってやだね [;^J^])、高校生時分に初めてこの作品を見たときには、心底、動揺した..エロい。グロい。気味悪い..タイトルがまた、最悪..こともあろうに「恋人たちの変身」である..

 「これが、性交の本質か..」「これが“恋愛”の“生物学的な意味”と“目的”か..」..と思い詰めた、純真な エロ餓鬼 美少年が、その後どういう人生を送ったか、詮索したければするがいいよ。[;^.^]

*目次へ戻る


*2020年10月22日:1週間も? [^.^]


 限られた文字数でニュースのポイントを簡潔に伝えてくれる、ネットニュースの見出し。

「年末年始の休暇分散策を議論へ」

 ほぉほぉ。私の勤務先の場合(前後に有休をくっつけたりしなければ)ちょうど1週間の休暇があるのだが、その分、散策してろってか? いいね [^J^]。私は好きだね [^J^]。わざわざ街中に出かけない限り三密にもならないだろうし、健康にもいい。粋なことを考えるじゃないか。[^.^]

*目次へ戻る


*2020年10月23日:「宇宙・肉体・悪魔」


 宇宙・肉体・悪魔 理性的精神の敵について 新版」(J.D. Bernal、鎮目恭夫訳、みすず書房)、読了。「1929年に書かれた、途轍もない未来予測の書/その後の現代SFのアイデアの宝庫」として有名だが..

*(生命としての)宇宙島
*手足肉体は無駄になるという発想
*蛹としてのサイボーグ(段階)、成虫としての脳人間・機械化人間
*脳の結合
*群体頭脳は不死であるとみなせる
*人工生命。意識の消滅
*人間世界の物理的消失

 ..などなどの、まことに派手で魅力的な、ステープルドンやA.C.クラークへと受け継がれていくヴィジョンだけに惑わされてはならない。けっして上滑りした空想の飛躍ではないのである。当時の社会と人間性の現実をしっかりと踏まえており、それは、100年近くたったこんにちにおいてすら、ほぼそのまま通用する。

 専門分化が障害となるという視点(60頁)。

 「おそらく、結局のところ一つの時代が創造的であるか否かを真に決定するのは希望である」(63頁)。

 「一つの時代または一個の個人が創造的な思考を発揮するか、または反復的なペダントリーに沈滞するかは、知的能力よりは願望の問題であり、おそらく人類がさらに発達するか否かを決定するのは、彼らの能力よりは彼らの願望の性質である」(67頁)。

 人類の二型分裂の可能性についての考察は、あるいは「タイムマシン」(H.G.ウェルズ)を踏まえているかもしれない。

 当然、時代を思わせるところもある。たとえば、ソビエトの国家計画に対して肯定的であるなど..しかし、再読・三読に値する名著である。量的に軽く、すぐに読み終えられるのも値打ち。強くお薦めする。

*目次へ戻る


*2020年10月24日:あらためて発注 [;^J^]


 先日、外付けBDドライブと間違えて内蔵BDドライブを発注してしまって凹んでいたのだが [;_ _]、なんとか立ち直り、あらためて「BDR-X12J-UHD」を発注した。本日の時価、27411円である。外付けドライブが納品されますように..[;-人-][;-人-][;-人-]

 快晴。風がいささか強いが危険を感じるほどではないので、10:10に自転車で出発。細江町の蔵前家まで、45分。ちょうどいい腹ごなしだ。

 家系ラーメンの店である。ここに来るのは何年ぶりだろう..もしかして初めてかも? ニンニクや生姜などの調味料はあえて追加せず、いわば素の味でいただく。いいね。

 帰途、三方原のアマノ書店に寄り、昼過ぎに帰宅。

 溜まっていた新聞切り抜きを、全部スキャンしてHDDに収めた。これでスッキリしたのだが..これは決して、「いいこと」ではないのだ。「ごわごわと嵩張る紙モノの山」には、確かな存在感があるのだが、それらをスキャンした「フォルダ名とファイル名」には、いわば「実体がない」。邪魔にならないことは確かだが、邪魔にならなさすぎて、そこに(HDDの中に)あることを思い出せない。PCで便利にブラウジングできるのだが、そもそもそこに存在することを思い出せないようでは、ブラウジングにまで辿り着けない。早い話、私の人生から失われてしまいかねないのである..

 これは、新聞の切り抜きに限ったことではない。これから私はCDの大々的なリッピングをしようとしているのだが、およそありとあらゆる「電子化」について、同じことがいえる。物理的実体を失った情報の「存在感」問題は、極めて重大であると考える。

*目次へ戻る


*2020年10月25日:ぬくもりの森


 快晴。以前から気になっていたぬくもりの森へ。(フラワーパークへの(ほぼ)通り道にありますのでね。)車で20分程度。

Picture Picture Picture

 想像していたよりもこぢんまりとした施設である。こういう「狭さ」は、好みである。少なくとも、だだっ広いエリアよりは、落ち着く。



Picture Picture

 コンセプトは、「ヨーロッパの小さな村」らしい。



Picture Picture Picture

 「ふくもり」という、フクロウ/ミミズク、ハリネズミ、チンチラをモフモフできる小屋がある。[^J^](さすがにハリネズミには、手袋を装着して触ります。[;^J^])

 フクロウをモフモフ..ミミズクをモフモフ..フクロウをモフモフ..ミミズクをモフモフ..フクロ(ここまでとします。[;_ _][;^.^])



 昼食は今日も家系ラーメン、麺匠家 西伊場店。いつもは醤油ラーメンを注文しているのだが、たまにはということで塩ラーメンを頼んでみたが..失敗 [;_ _]。私には塩辛すぎる。(あくまでも)私にはね..[;_ _][;^J^]

 BDR-X12J-UHD が、届いた。よしよし、外付けドライブであった [;^J^]。BDの再生はできた。OK。リッピングにトライするのは、数日後になる。

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 29 2020
Copyright (C) 2020 倉田わたる Mail [kurata@rinc.or.jp] Home [http://www.kurata-wataru.com/]