2020年10月12日:永年の懸案 [;^J^] 2020年10月13日:吾妻ひでおの命日 2020年10月14日:レーザーディスクは何者だ? [^.^] 2020年10月15日:幻想美術選「呪いI」H・R・ギーガー 2020年10月16日:「ヒロシのソロキャンプ」 2020年10月17日:国会図書館/MANGA都市TOKYO/ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 2020年10月18日:ショーン・タンの世界展/都内某所にて目次へ戻る 先週へ 次週へ
ようやく対処した..できるだけ視界に入らないよう台所の片隅にそっと忍ばせておいた、年代物のフルーツ缶とツナ缶の処分である [;^J^]。いずれも消費期限を10年以上すぎており、ツナ缶はさほどでもないのだが、フルーツ缶は、明らかに樽型 [;^J^]。気のせいか、この問題から目を逸らして先送りにし続けてきた歳月を通じて、よりまろやかになってきたような気がする..形が。[;^.^]
..もう、仕方がない。いつかは破局を迎えるのだ。先手を打つべきだ。今日が、その日だ。以前、やはり年代物のカットトマト缶を開封したときには、室内(台所)で行ったために大惨事となったのだが [;_ _]、聡明な私には学習能力がある。駐車場の片隅で、フルーツ缶のフルオープンエンドの開口部を地面の近く、樹木(茂み)の方向に向け、タブをゆっくりと..ゆっくりと起こして..
..フトンが吹っ飛んだ..もとい [;^J^]、フタが吹っ飛んだ [;*.*]。指先をタブの穴にひっかけていたのだが、指先に残ったのは、フタのタブ側の半分である。残り半分は、茂みの中に消失した..[;*.*][;*.*][;*.*](教訓は自明なので略。[;_ _][;^.^])
筒美京平、誤嚥性肺炎のため、逝去。享年80歳。合掌..
目次へ戻る..もう1年か..というのは、正直な感慨ではないな。逆だ。やっと1年か..ファン葬も、ずいぶん昔のことのように思える..けっこう、いろいろありましたからね、この1年..[;_ _]
まつもと泉、10月6日に逝去。脳脊髄液減少症。享年61歳..私よりひとつ下だったのか..合掌..
目次へ戻る18:30に、アポしていた、ワインの訪問販売のピーロートのM氏、初来訪。
私の部屋を訪れる人は、必ず「本が多いですねぇ..」、と 呆れる 感心するのだが、そこから話がはずんで、彼が親族の遺品(だったかな)のレコードを9000枚も引き取ることになったという話になり、私「大変ですね、すごい量でしょう」、彼「申し訳ないが、全部売り払いました」、というやり取りから、私「ここにはレコードはないけれど、同じサイズのレーザーディスクがこれだけあって」..若い彼は、レーザーディスクを知らなかった! [^.^] 期せずして2週間前の日記のタイトルが「東京さ行ぐだ [;^.^]」だったのだが、まさに吉幾三。リアル「レーザーディスクは何者だ?」、である [^.^]。彼はこの曲は知っていたが、この有名な一節を憶えていなかった。意味がわからないので印象に残っていなかったのだろう。
DVDのひとつ前の世代の規格と説明したが、「こんな大きなものから映像が出るんですか!」、という、面白い感心の仕方を。[;^.^]
目次へ戻る「幻想美術選」、第217回。ついに登場。
Hans Ruedi Giger(1940〜2014、Wikipedia、画像検索結果)をご存知でない方は、この日記の読者にはほとんどいないのではなかろうか。あなたの彼とのファーストコンタクトは、なんだったのであろうか。やはり「エイリアン」(1979年)かな?(画像検索結果)私なんかはそれ以前に、ELPの「恐怖の頭脳改革」(1973年)のレコードジャケットで知ってたもんね。[^.^](画像検索結果)..まぁその類の(このように自慢する)タチの悪い [;^.^] プログレ者も、やはりここの読者には多そうだ。[^.^]
ギーガーを「幻想美術選」に迎え入れるにあたっては、彼のどの作品でも良かったようなものである。歪曲した極端な遠近法が印象的な、この「呪いI」についても、格別な情報は持ち合わせていないし、それが必要だとも思わない。「人間、生命、機械、建築が融合した、生命機械的(バイオメカニカル)なヴィジョン」とでも言っておきましょうか。どこかからコピペしたかと疑われかねない、ありきたりの言葉でありますが。[^J^]
どう見ても「地獄(あるいはデストピア)」であるが..しかし、一周回って「天国」なのかもしれない。暗黒のユートピアとでも言うべきか..先ほど「融合」と書いてしまったせいか、「生物都市」(諸星大二郎)のヴィジョンが召喚されてしまった。[_ _][^.^]
目次へ戻る話題になっている「ヒロシのソロキャンプ 自分で見つけるキャンプの流儀」(ヒロシ、学研プラス)を購入し、一読。いやぁ、これはいいなぁ..
テレビに出れば見る程度ではあったが、昔からヒロシのファンだった。最近はキャンプにはまっているという話は、少し前から聞いていた。BSで「ヒロシのぼっちキャンプ Season2」という番組が先日(10月6日)から始まっているので、録画している。(「Season1」は見ていない=知らなかった。)そのながれで、本書も買ってみたのである。
これは..「ぼっちキャンプ」に手を出してみたくなるなぁ..キャンプ場に行くためには、やはり、車は手放さない方がいいのだろうか。完全退職後は都会(横浜)に戻るし、維持するのが負担なので売り払うつもりだったのだが..本とカメラで大荷物、という末路もなんとなく見えてくるし。[;^J^]
目次へ戻る小雨である。6:15に徒歩で発ち、バスで浜松駅へ。7:17のひかりで、9:00、国会図書館。9:20、入館。抽選制なので人は少ない。
久しぶりだが勘は鈍っていなかった。あらかじめ作成しておいた予定表(チェックリスト)に従って、さくさく調査。9割程度片づけたところで時間切れ。十分だ。11:52に発ち、永田町の駅ナカでポークカレー。
12:35、国立新美術館。「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」(〜11月3日(火・祝)まで)。もちろん事前予約制であり、そのためか、ほどほどの混雑に押さえられていた。(私は、12:30〜13:00入場の回。)
2018年冬にパリのラ・ヴィレットで開催された「MANGA ⇔ TOKYO」展の、凱旋公演つか凱旋展覧会らしい。中央に巨大なジオラマスペースを設定した会場の構造に、まず驚いた。「破壊と復興の反復」「東京の日常」「キャラクター VS. 都市」の3セクション構成。「破壊と復興の反復」は、もちろん、ゴジラ、AKIRA、エヴァを中心に、千年女優や帝都物語など。「東京の日常」は、江戸から始まって、明治、大正、戦中戦後、高度成長、バブルとその崩壊、停滞期、と、各時代の象徴的な作品をピックアップ。「キャラクター VS. 都市」のセクションが、私見では一番緩かったかなぁ [;^J^]。この展覧会のキーポイントは、「破壊と復興の反復」をベースにしたことではないか。
必見..とまでは言わないが、会期はまだ少しあることだし、機会を作れる方にはお薦めしておく。
16:05に美術館を発ち、16:50頃に 国立西洋美術館。「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」(〜10月18日(日)まで)の、17:00〜17:30入場の回である。(東京展は明日で終わり。このあと大阪に巡業 [^.^] するので、見逃した方は、そちらでどうぞ。)
さて..[;^J^] こんなもん、まともにインプレ書いてたら終わらないので [;_ _][;^J^]、全速力で書き抜けるよ。[;^.^]
「I イタリア・ルネサンス絵画の収集」
パオロ・ウッチェロの「聖ゲオルギウスと竜」(画像検索結果)は、ついにこれを観れた!、と、思わずら抜き言葉で感激 [;^.^]。カルロ・クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」(画像検索結果)は、過剰で執拗な描き込みが楽しい [^J^]。天からの光を室内に通すために壁に穴を空けるという、無駄に理詰めな姿勢も [;^J^]。ティツィアーノ・ヴェチェッリオの「ノリ・メ・タンゲレ」(画像検索結果)は、マグダラのマリアが、いいねぇ [^J^]。それと、そんなかっこの庭師はいないから [^.^] > キリスト。ヤコポ・ティントレットの「天の川の起源」(画像検索結果)は、やや珍しい画題かと思う。
「II オランダ絵画の黄金時代」
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レインの「34歳の自画像」(画像検索結果)は、ドヤ顔はドヤ顔なのだが、この類にありがちな鬱陶しさ、疎ましさがない。そこが値打ちかな。ヨハネス・フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女性」(画像検索結果)は、いい絵だとは思うが..正直、「フェルメールにしては」微妙ないまいち感があると思う [_ _]。よく言われる光(の方向)の問題ではない。ヴァージナルの蓋の裏の絵が、なんだか気に入らないのである..[_ _] ウィレム・クラースゾーン・ヘーダの「ロブスターのある静物」(画像検索結果)は、とにもかくにも、超絶技巧の細密描写がもたらす質感の再現に驚く。フィリップス・ワウウェルマンの「鹿狩り」(画像検索結果)は、空気感がいい。
「III ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」
トマス・ゲインズバラの「シドンズ夫人」(画像検索結果)は、絵はもちろんいいのだが、とにかくモデルがいい。尋常ならざる美人だと思う。(どこまで盛って描いたのかは知りませんが。)
「IV グランド・ツアー」
カナレットの「ヴェネツィア:大運河のレガッタ」(画像検索結果)が、やはりピカいちか。褒め言葉としての「最高の絵葉書」である。
「V スペイン絵画の発見」
フランシスコ・デ・ゴヤの「ウェリントン公爵」(画像検索結果)は、やはりその虚ろで疲れた瞳と多数の勲章の対比が、強烈である。さすがはゴヤだ。エル・グレコの「神殿から商人を追い払うキリスト」(画像検索結果)は、例によって構図がすごい。そうだな..まるでガスコンロの炎のように、上に向かってゆらめき広がる群像..(もう少しまともなたとえは思いつかんのか。[;_ _])そして例によって例の如くの「エル・グレコ原色」! ルカ・ジョルダーノの「ベラスケス礼賛」(画像検索結果)は、「ラス・メニーナス」へのオマージュと言われれば、なるほどなと思うが..不思議な作品である。フランシスコ・デ・スルバランの「アンティオキアの聖マルガリータ」(画像検索結果)にも、不思議な印象を受ける。あまりにもくっきりと鮮やかな民族衣装。バルトロメ・エステバン・ムリーリョの「幼い洗礼者聖ヨハネと子羊」(画像検索結果)は、これはもう仕方がない [;^J^]。ムリーリョなんだから、勘弁してやってくれ。[^.^](← なぜに上から。[;^.^])
「VI 風景画とピクチャレスク」
クロード・ロランの「海港」(画像検索結果)..これももうどうしようもない。ロランなんだから、勘弁してやってくれ(← まだ言うか。[;^J^])サルヴァトール・ローザの「道を尋ねる旅人のいる風景」(画像検索結果)..とにかくこの画家が、好きでねぇ..リチャード・ウィルソンの「ディー川に架かるホルト橋」(画像検索結果)も、なかなか素敵 [^.^]。そしてこの章ではなんといっても、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの「ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス」(画像検索結果)だ! この1枚のためだけにでも、本展覧会に来た値打ちがあった!
どこにポリュフェモス(巨人)がいるのか、わからないでしょ? 私も長年、探し出せていなかった [;^J^]。今年の4月に「ぶらぶら美術・博物館」でこの展覧会が(2週にわたって)取りあげられたときの解説で、ようやくわかったのだ [;^.^]。多分、画像検索結果の中に、巨人を赤ペンで囲っている画像が含まれているのではないかと思うけど、つまり、そこ。「雲」と「巨人」のダブルイメージなのだが、巨人が右手で顔を覆って、左腕を少し捻って変な角度で上げているのである。
よく見ると、あちこちに神話的なイメージが埋め込まれている。そしてこの光と空気! 絵画を観る歓び、ここに極まれり!
「VII イギリスにおけるフランス近代美術受容」
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの「アンジェリカを救うルッジェーロ」(画像検索結果)も来ていたのか! やはり美しいなぁ..私は基本的にはドラクロワファンだが、ドラクロワの敵のアングルの作品を認めないほど狭量ではないのである(← まだ上から。[;^.^])ピエール=オーギュスト・ルノワールの「劇場にて(初めてのお出かけ)」(画像検索結果)も、素晴らしい! 印象派嫌いを標榜しているクセにとか、笑うんじゃねーよ。ルノワールは、そんじょそこらの印象派とは、違うんだよっ![;^.^]
そして、フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」(画像検索結果)。7枚ある「ゴッホのひまわり」のうち、特に重要とされているもの。実は日本にも1枚、SOMPO美術館にもうひとつの「ゴッホのひまわり」が常設展示されていて、これは何度も観ているのだが..う〜ん、難しいな..私は、SOMPO美術館バージョンの、より強烈な厚塗りの方が好きなんじゃないかと思うけど..これはもう、好きずきとしか。
常設展もざっと観て、19:35に発つ。20:41、横浜・鶴ヶ峰。晩飯(晩酌)のために駅前のサイゼリヤに入ったが、22:00閉店とは、想定外 [;_ _]。コロナ憎し [;^.^]凸。500mlのデカンタワインを慌てて飲み干し、21:50過ぎに出る。バスで鶴ヶ峰の家に着いたのは、22:20。結局、終日雨だった。
目次へ戻る好天。妹たちが来る。11:26のバスで発ち、12:05、そごう美術館。「ショーン・タンの世界展」(本日最終日)である。
この画家は以前から知っていたのだが、絵本というか作品集というかは、1冊も所有していない。全貌を知るいい機会になった。作風もわりと好みである。今日のところはミュージアムショップでは買わなかったが、いずれ1〜2冊、購入するかも知れないな。
横浜駅地下のPRONTOで、サーモンのタラコクリームパスタ。東急で、13:26、渋谷。このあとバスを使って、都内某所でTさんと15:00に待ち合わせ。吾妻ひでお関連の打ち合わせである。仔細は略す。このあと近所のジョナサンに席を移し、16:50まで、ほぼすべてオフレコ話 [;^J^]。まぁいろいろあるわな。[;^.^]
18:03に東京発のひかりで、浜松 19:27。20:00までには帰宅したかな。
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