*2020年04月13日:幻想美術選「雨後のヨーロッパ U」マックス・エルンスト
*2020年04月14日:三密
*2020年04月15日:右耳の症状消えている?
*2020年04月16日:某申告だが..[;_ _]
*2020年04月17日:「不要不急」
*2020年04月18日:リングワンダリング
*2020年04月19日:ベルレクの映像の逸品
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*2020年04月13日:幻想美術選「雨後のヨーロッパ U」マックス・エルンスト


 「幻想美術選」、第192回。この画家も、ルドン、モロー、ダリと並んで6回目。先頭集団4人が横一線。別に狙っているわけではなく、こういうのはなんとなく、同期してしまいがちになるものである。[;^J^]

Picture

「雨後のヨーロッパ U」(マックス・エルンスト、1940〜42年)

 「第51回:沈黙の眼」と並び称される中期の代表作であり、シュルレアリスムが生み出した最高傑作のひとつである。絢爛たる色彩に彩られた輝かしくも暗澹たる壮麗な幻想に、息を呑まない人がいるであろうか。

 デカルコマニーによる大規模な廃墟図。このタイトルと制作時期から直ちに、第二次世界大戦終結後の荒廃したヨーロッパの幻視、と読み解きたくなるが、別にそれに囚われる必要もないだろう。むしろ、ヨーロッパを越えた、世界の終末図ではあるまいか。

 文明の産物はすべて焼けただれた残骸と化し、鉱物とも植物ともつかぬ奇怪な「自然」に覆い尽くされようとしている。圧倒的な混沌と腐敗の中で、鳥頭人間や裸女など僅かに生き残っているものたちも、何とも形容しがたいものに変貌/合体しつつある。どこか神話的な雰囲気が漂っているのは、右側の神殿?の瓦礫の下に埋もれている牛?が、ミノタウロスを想起させるからだろうか。あるいは、裸女(エウロペ=ヨーロッパ)を攫(さら)った、ゼウスの雄牛か。

 背後に抜けている空の青さが、地上の暗黒をさらに一層、際だたせている。これは、この画家が繰り返し描いてきた「ドイツの森」の、最終局面かもしれない。エルンストの「ドイツの森」については、いずれ改めて紹介したいと思っている。

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*2020年04月14日:三密


 ..をぐぐると、仏教用語が出てきた。「真言密教の修行を「三密」の行といい」..なるほど。日本(人)は、けっして「無宗教」なのではなく、さまざまな宗教を局面に応じて無節操かつ柔軟に適用するんだよね(..ボケはここまでとします。[_ _][;^.^])

 大体、字面も語感も不穏当(失礼 [;^.^])だというのだ。私は仏教用語は知らなかったが、「三密」と聞いて反射的に連想したのが、「密談」「密告」「密教」だったぞ。(4つめが「密室」。)「密告」を連想させちゃ、いかんだろう..

 「密」という「漢字」に、「パワー」がありすぎるのだ。伴っている(引き寄せてくる)「意味/ニュアンス」が重すぎるのだ。その一方で、「三密では意味がわからん」として「集近閉」が提唱されていると聞いた。素晴らしい。これなら、何を戒められているのか、一発でわかる。さすがという他はない「漢字の情報量」で、避けるべき状況が僅か三文字で、子どもにも伝わる。

 造語は、このように作れというのだ。

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*2020年04月15日:右耳の症状消えている?


 快晴。有休取得済み。最近は年に一度にペースを落とした、浜松医療センターのM先生による右耳のボコボコ現象の「経過観察」だが..あれ? 病院に出かける前に、現状の再確認のために「バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全集」(前橋汀子)を聴いてみたら..右耳がボコボコと鳴らない。これは、非常に安定して「症状を再現できる」音源なのだが..いくつか他のCDも聴いてみたが、鳴っていない..気がついていなかった..

 検査と、M先生の問診。前記の現状を報告する。ここでおさらいをしておくと..数十年来のこの「右耳ボコボコ現象」は、気になる時期も気にならない時期もあったが、いずれにせよ、原因不明。そもそも、「医師に観測されたことが一度もない」のである。長年に及ぶ、ほとんど十指に余る医療機関での診察/検査において。私(しろうと)の直感としては、筋肉や骨の奥深いところが「揺すられている」ように思えるのだが、現代の「耳の疾患の検査機械」は、この症状を捉えるようには設計されていない(そういう症状があることを想定していない)のである。つまり、医者たちは、「私の訴え(申告)」以外に、原因を探る手がかりがないのである。

 それでも仮説は立てられており、右耳のとある筋肉の過剰反応ではないか、と、複数の医者が「推測」している。従って、その「筋肉」を「切れば」、この症状が収まるのではないか、と「推測」されている。しかし考えてもみて欲しい。このような「手術」(いったん切った筋肉をつなぎ直すことはできない、不可逆的な手術である)を、医者に依頼できるものだろうか。医者は、その手術の有効性(根拠)を、科学的な手段で確認していない。患者(私)の訴えだけなのである。そしてもちろん、リスクもあるのだ。(たとえば、口腔内の右半分の味覚を失う可能性がある。)もしも、右耳の「聞こえ」が悪化するようであれば、それに対処する手術において、この筋肉は切断されるので、結果的に、この「ボコボコ現象」への対処手術になるかもしれない、と、説明されている。しかし、まったくもって幸か不幸か、右耳の「聞こえ」は、過去数十年間、まったく、悪化していないのである..

 要するに、手をつけかねていたのである..1年前の「状況確認」のときには、間違いなく「ボコボコ現象」が発生していたのだが、今日の時点では、まったく鳴らない..先述した「手術への敷居の高さ」を勘案すると、今は何もできない..次にいつ症状が再発するかは、まったくわからない..

 いずれ必ず再発するはずだ。その前に、いまのうちに「クラシック音楽」を、出来る限り「聴きためておく」のだ。それ以外にすることは、ない。正直なところ、ボコボコ現象が発生していても「あまり」気にならない音楽は、ある。(ロックやJ−POPなど。)また、「あまり」気にならない「聴き方」も、ある。(通勤途上の「カーステレオ」など。)過去数年間、こういう「聴き方」と「聴く音楽のセレクト」で、やりすごしてきたのだが..いまようやく、「クラシック音楽」を、(たいしたオーディオセットではないが)室内の、落ち着いた環境で聴くことができるコンディションになった。過去数年間、聴くことを諦めていた「オペラ」や「室内楽」を、カーステなどではない、落ち着いた環境で聴くことができるようになったのだ。

 今のうちに、聴きためるしかない..

 いずれ必ず、数年後か、あるいは数日後に、この忌まわしい/恐ろしい症状は、再発するだろう..その状態が何年間続くかは、わからない..しかしそれもいつかは(不明な理由により、今回のように)解消する時が来るのだろう..

 ..希望は、あるのだ。

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*2020年04月16日:某申告だが..[;_ _]


 ..結局間に合わず、税務署に電話して 泣きつく 相談する [;_ _]。5月13日に浜松西税務署に相談に出向き、申告と納付をその日のうちにすませることになった。

 もちろん当初は、今日、4月16日にすませるつもりだったのだが、「申告は、4月16日の消印のある郵送でよい」、という告知は(人のことは言えないが)誤解を招くと思うぞ。煩雑なので詳述は避けるが、申告期限と納付期限があるのだ。

 以下、そもそも論。本来の〆切である3月16日から4月16日に1ヶ月延び、その後さらに(非常事態宣言を受けて)「申し出があれば4月17日以降でも可」..このように〆切がグズグズと延びる(しまいにはあるんだかないんだかわからない状態になる)というのは、ある種の心性の持ち主にとっては致命的な事態なのである..[;_ _] 着手したくてもできないのである..[;_ _][;_ _][;_ _](← ひとのせいにするきか。[;^.^])

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*2020年04月17日:「不要不急」


 まぁ、このぐらいならば「業務上知り得た秘密」でもあるまい。勤務先の「恥」を拡散する [;^.^]。社内掲示板に管理部門から投稿されたのだが..

「レジャーや帰省目的での都道府県外への移動については、不要不急の場合を除き原則禁止とします。」

 ..正直なところ、私も一回目にはスルーしてしまった [_ _]。違和感を感じて読み直して、気がついた。私に(「逆だよね」、と)指摘されてもまだわかっていない同僚女性の読解力は、論外だとしてもだ。[;^.^]

 結局は、「不要不急」というワードの「強さ」故だろう。この一語が、コンテクストも結論も、すべて内包しているのだ。その前後の語やコンテクストが「肯定」であろうが「否定」であろうが、問題にならないのである。

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*2020年04月18日:リングワンダリング


 朝、昨夜来の雨。10:00に市野の「日産 U-Cars」に出向き、保険の更新。「通販型」の保険にも興味はあるのだが、まぁ、これが最後とは言わないまでも、あと1回ぐらいだしな..(3〜4年後に横浜に隠居したら、「自家用車」からは足を洗う予定なのである。免許を返納する予定は(まだ)ないが。)

 夕方になって、雨上がる。

 非常事態宣言、拡大。静岡の主要施設も、5月6日までは、ほぼ閉鎖される。

 一昨日にNHK BSプレミアムから録画した、「ダークサイドミステリー 八甲田山遭難事件 運命の100時間」を、観る。この事件について、私が何か述べたり解説したりする必要は、皆無だろう。知らない読者は、ぐぐりなさい。

 この大惨事の主要な原因のひとつである、「リングワンダリング」。私はこの現象を、半世紀ぐらい前の子どもの頃(小中高のいつだったのかはもはやまったくわからないが)に、知ったはずである。たしか、白土三平の劇画だったと思う。砂漠をさまよって遭難するというシーンの「解説」として、「目標のない砂漠などでは、一方向に曲がって歩いてしまい、その結果として、同じ場所を繰り返し繰り返し歩き続け、ついには死ぬ」..と、書かれていたと記憶する。(当時は、「リングワンダリング」という言葉は使われていなかったと思うが。)作品名は、まったく不明。捜し出す気力も皆無。[;_ _][;^.^]

 それにしても、あれだね。私ぐらいになると、iPhone(のマップ)さえ手元になければ、街中でも十分、リングワンダリングする自信あるね [^.^]b。遭難するね。死ぬね。[^.^][^.^][^.^]b[;^.^]

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*2020年04月19日:ベルレクの映像の逸品


 言うまでもないが、私が「ベルレク」と言う場合、一意に「ベルリオーズのレクイエム」を指す。(ヴェルディのレクイエムを指したいのならば「ヴェルレク」だからね。気をつけていただきたいものである。[-.-]凸)

 数日前に書いた理由により、クラシック音楽とまともに向かい合って聴くことができる(心理的、肉体的)コンディションとなった。過去数年間、買いだめていながら聴くことができずに積み上げていたクラシック音楽のCDや映像ソフトを消化するチャンスなのである。いずれまた、右耳の症状が再発することは間違いないから..

 今日の時点で感心したのは、「死者のための大ミサ曲(ベルリオーズ)」(ERATO、0190295430641、John Nelson指揮、フィルハーモニア管弦楽団、Michael Spyres(テノール独唱)、フィルハーモニア合唱団、ロンドンフィルハーモニー合唱団)である。気がついていなかったのだが、CDのほかにDVDが付いていた。こういう場合、普通は映像は抜粋というか、ハイライト箇所が選択されて収録されているものなのであるが、このソフトでは、全曲が、CDとDVDの両方で収録されている。豪儀である。

 そしてこのDVDが、実に見応えがあるのだ! 過去に観た(手元にある)「ベルレク」の映像ソフトの中では、間違いなくトップクラスである。もちろん、演奏が音楽的に素晴らしいことは、大前提。それに加えて..

 教会堂におけるライブなのだが、この曲の巨大編成が「素直に自然に」、映像として表現されている。引き/寄り/アップの角度やタイミングが実にうまく、この曲の「尋常でなさ」が、腑に落ちる。

 そしてまた、オーケストラと合唱団の面々が「老若男女を問わず」美形が多く、目に優しいのだ。[^.^](無論、本質的に重要なのは「若」かつ「女」である。[^.^])ブルーレイであればなお良かったが、贅沢は言うまい。これは、様々な角度から長く楽しめるソフトである。良い買い物をした。[^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 23 2020
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