*2019年04月08日:「GENESiS 一万年の午後」
*2019年04月09日:幻想美術選「アストラル・サーカス」ロバート・ベノーサ
*2019年04月10日:「2010年宇宙の旅」
*2019年04月11日:肺に異常なし
*2019年04月12日:GAKUで歓迎会
*2019年04月13日:近所のカフェ
*2019年04月14日:突如発熱 [;_ _]
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*2019年04月08日:「GENESIS 一万年の午後」


 GENESiS 創元日本SFアンソロジー 1 一万年の午後」(小浜徹也、笠原沙耶香編、東京創元社)、読了。

 「一万年の午後」(久永実木彦)−吾妻ひでおの「銀河放浪」を想起した。「ビースト・ストランディング」(高山羽根子)−悪いが、もうひとつ乗り切れない。「ホテル・アースポート」(宮内悠介)−大変洒落たミステリ。宇宙エレベータを共鳴する「弦」に見立てており、ムードが良い。「ブラッド・ナイト・ノワール」(秋永真琴)−吸血鬼の世界の中で僅かに生き残った人類が「王族」として君臨しているという、魅力的な設定の中での、「ローマの休日」ノワール版という、万全の作。

 「イヴの末裔たちの明日」(松崎有理)−この作風は、星新一の系譜である。「生首」(倉田タカシ)−うーむ、いまいち..「草原のサンタ・ムエルテ」(宮澤伊織)−ウルトラマン(ウルトラセブン)世界か [;^J^]。「10月2日を過ぎても」(堀晃)−異常気象(大災害)が頻発した年に、しかしそれほどの被害が(地元・大阪で)発生しないのはなぜだろう?という着眼点のエッセイSF。(無論、現実には大きな被害が発生している。被害が出ていないというのは、フィクションでの設定である。)

 ほか、エッセイ2点、「SFと絵」(加藤直之)と「SFと音楽」(吉田隆一)も、悪くない。新たな「雑誌」形態をめざしているらしい。

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*2019年04月09日:幻想美術選「アストラル・サーカス」ロバート・ベノーサ


 「幻想美術選」、第157回。この画家(Robert Venosa(1936〜2011))については、実はあまりよく知らないのです。[_ _]

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「アストラル・サーカス」(ロバート・ベノーサ、1976〜78年)

 (興味を持たれた方は、こちらも参照のこと → Wikipedia(英文)画像検索結果)「Astral」を「星の」「星状の」などと訳してしまうと、オカルティックなムードが消えてしまって興醒めだし、だからといって「霊の」「星気の」などとストレートな訳語をあてるのも野暮である。ここは、日本語の機動力をフルに活用して、「アストラル」と、お茶を濁しておくことにする。[^.^][;^.^]

 実際、この作品は、画家が体験した霊的なヴィジョンを定着させたものらしい。そういう目でみると、万物が共生しているかのごとき絵画空間(絵画宇宙)は、確かに精神世界を想起させるが..スピリチュアル系が苦手な人も(かくいう私もそうなのだが)、この豊穣な神話的世界に(邪念に惑わされることなく [;^J^])ひたることは、できよう。

 まさに、サーカス! あちこちでさまざまな曲芸が繰り広げられている。解像度高めでスキャンしておいたので、じっくりと拡大して、厖大な情報量を堪能していただきたい。(飛翔する魚が、ラッセンのイルカを思い出させてイヤだという人も、いるかも知れないが..[;^.^][;^.^][;^.^])

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*2019年04月10日:「2010年宇宙の旅」


 ..信じようと信じまいと、未読だったのである [;_ _]。2010年宇宙の旅」(A.C. Clarke、伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫)、ようやく読了。(← リンク先は「新装版」だが、私が読んだのはもちろん、数十年間寝かせておいた積読である。[;^.^])言い訳というか理由としては、かつて映画を観たときに(何十年前だ)、あまり感心しなかったからである。思い出してみるに..1.ボウマンの亡霊が出現するシーンで、「2001年」のビジュアル資産を浪費している、2.木星が第二太陽化したラストシーンで、「地球には夜が無くなった」、と、いい加減なナレーションが被さっている(地球の空に太陽も木星も現れないタイミングは、あるのである)、そしてなによりも、3.レオーノフ号の船内を「走り回る」という雑な演出がなされていることが、気に障ったようである。(数十年前のことなので、記憶違いは乞うご容赦。[_ _])

 しかし、本書はいい。さすがはクラークである。ボウマンの「亡霊」の処理にも、説得力がある。また、幽霊船たるディスカバリーに乗り込むシーンは、簡潔な筆致ながら、迫力満点。(「ホラー」に必要以上に傾斜しない、上品な筆運びがまた、クラークならでは。)本書におけるディスカバリー号と(蘇った)HALの運命は、ここには書かないことにするが..客観的にみても(再び)「反乱」する「権利」があるのに、それをしないHALが、健気である..[/_;][/_;][/_;]

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 なお、本書の、クラークによる序文と、第12章「下り坂飛行」で言及されている、アレクセイ・レオーノフの絵画「月の近くにて」をご覧になったことがない方が多いだろうから、ご紹介しておく。これは、幻想美術選の「第22回:二重星を通過する宇宙船」でご紹介したのと同じ画集(クラークも言及している)からスキャンしたものであるが..どうです、確かに、「2001年宇宙の旅」の、アレでしょう..[^.^]

 本書の設定では、帰ってこれるかどうかわからないのに、レオーノフ号にこの絵画の原画が飾られているのだが..複製で我慢しろ、複製で! [;^.^]凸



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*2019年04月11日:肺に異常なし


 快晴。有休取得済み..のはずだったが、1日休んでいられる状況ではなくなったので [;_ _]、午前半休取得済み。[;_ _]凸

 7:15に車で発って、聖隷三方原病院へ。8:05、早めに着。アポは8:30である。

 肺のCTスキャン検査..異常なし。やれやれ。やれやれ..[;_ _][;^J^] 先週末、O内科医院では、レントゲン写真から、かなり(非常に)悪性の某肺炎が疑われたのである。それで、紹介状を書いていただいたのだが..ワーストケースを想定して、ただちに大病院の専門医に転送していただいたO内科医院は、信頼に値する主治医である。[^J^]

 昼食は、「さわやか 細江本店」。午後から出社。

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*2019年04月12日:GAKUで歓迎会


 今日は残業なし。自宅から徒歩で浜松の街中に向かい、有楽街の「イタリアン酒場 GAKU」。19:30から、部署の歓迎会である。

 飲み放題なので、ワインを「十分に」、いただいた [^.^]。料理も概ね、美味かった。

 iPhone のメモ帳には、「22:20」とだけ記録されているのだが、これが、お開きの時刻なのか、二次会の店に入った時刻なのかは、判然としない [;^J^]。近場の店なのだが、二次会の店の名前も憶えていない [;^.^]。意識は明晰でしたけどね。

 相乗りのタクシーで、23:55、帰宅。

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*2019年04月13日:近所のカフェ


 アマゾンプライムから、脱退する。年額3900円から4900円に値上がりしたからである。これまでも、見放題聴き放題サービスは全く使っておらず(そんな時間はなく)、また、お急ぎ便も、このサービスのおかげで追加料金なしで利用できるから利用していたまでのことであり、そこまで急いでいたことなどただの一度もないので、まったくの無駄金ではあったのである。だから、脱退するきっかけを作ってくれて、ありがとう、アマゾン! ありがとう、値上げ! \[^O^]/\[^O^]/\[^O^]/(← おやめなさい [;^J^]。困ってる人も大勢いるんだから..)

 快晴。近所(御前谷の桜並木沿い、浜松医療センター近く)に、以前はなかったはずのカフェがオープンしていることに気がつき、入ってみる。「Korkea salo(コルケアサロ)」という、老夫婦が経営されている店である。1年半ほど前に開店したとのこと。気がついていませんでした。[;^J^]

 スペシャルティーコーヒー(ブラジル)をいただく。駐車場はないので、徒歩圏の客層のみ。静かで、雰囲気がいい。11:00に発つ。店を出てから、店名の意味がわからないので調べていたら、紹介記事がヒットした。→(「cafe Korkea Salo 」)これによると、フィンランド語で「高い林」だそうである。そりゃ、読めんわ。[;^.^]

 帰宅したら..また、アンプから音が出なくなっている..[;_ _] 今回はジタバタせず、設定などいじらず、電源オンオフだけで対応してみる..何度か失敗したが、電源を切ってから、じゅうぶん、間を置いてから電源を入れたら、回復した。[;^.^]凸

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*2019年04月14日:突如発熱 [;_ _]


 曇天。

 午前中、指先が冷たい..(もう結果はわかっているんだが..と覚悟しつつ)体温を測ったら、37.2℃..微熱程度か..これ以外の風邪の症状、ひとつもなし。日曜日だし、主治医も休診だし、で、家事や調べ物などしつつ午前中をやりすごし..でも、相変わらず、指先が冷たい。11:20、再測定。37.5℃。これはいかん。近場で日曜日でも診療している病院を検索する。すぐ近くの佐鳴台こどもクリニックがあいている。電話で確認してから、11:40に車で乗り付ける。

 予告なしのいきなりの発熱ということで、もっとも危惧したのは、インフルエンザである。1月にA型に感染済みであるが、まだB型が残っている。来週1週間、休むわけにはいかないのだが..しかし、インフルエンザ検査は、発熱から1日経たないとできないとのこと。つまり、明朝。今日のところは、解熱頓服薬のみ。

 12:30に帰宅。頓服薬を飲んで静養するが、あまり熱が下がらない。37℃台の真ん中あたりでふらふらしている。薬が効いていないのか、効いているからこの程度で収まっているのか..

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Apr 18 2019
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