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「幻想美術選」、第111回。この画家は、「第9回:夢魔」以来、2年振りの再登場である。
Johann Heinrich Fussli(1741〜1825、Wikipedia)は、正真正銘の幻想画家である。こんにちに残る彼の作品の多くは、神話、歴史、文学などに素材をとった、「物語系」の幻想絵画なのである。
本作は、ウィリアム・クーパーの詩に題材をとった作品らしいのだが、詩の方は未読である。海難事故で恋人を失ったことを知った女性の「狂乱の場」を描いたもの。この瞳が、恐ろしい。この強烈な瞳から発する視線が、こちらを=鑑賞者を絵の中の世界に、ケイトの悲劇の世界に、引きずり込む。
雄渾な筆致で荒々しくシンプルに描き出された荒涼たる風景の中、ケイトは、この瞳で、幻想絵画史上に不滅の名を残したのである。
目次へ戻る1〜2年前からだと思うが..妙なことにこだわるようになってしまった。
それは、「髭剃り」である。
昔は、電気髭剃り機でおおざっぱに、それでも数分程度はかけて剃るだけだったのだが、最近は、実測値で15分程度。新聞を読みながら、徹底的に、つるっつるにしているのである。ひとたび剃り終えて、ざっと撫でてみてつるつるになっていても、油断してはいけない。しつこくしつこく、なんども撫でていると、髭が「掘り出されてくる」ことがある。それをまた、髭剃りで、ジョリジョリッ、チュリンチュリン、チリッ、チリッ、という音をたてて、それを耳と振動で堪能しながら、殲滅する。そしてもう一度、しつこくしつこく撫でまわし..(このループを、2回。)
剃る範囲も広い。耳の下の後ろの方から喉の周囲から喉仏のあたりまで、頬全面から目の下まで。この広大なエリアから、髭を一掃する快感に酔いしれているのである。
こんなに徹底的に剃ると、肌にダメージを与えることは、知っている。しかし、やめられるものではない..われながら、どうかとは思うけど。[;^J^]
目次へ戻る湯風景しおりには、「しおりギャラリー」という一角がある。多くの場合アマチュアの手になる、さまざまなジャンルの(押し絵とか、折り紙アートとか、瓢箪(ひょうたん)細工とか、ほんとうにさまざまな)作品が、展示されている。なかなか面白いものである。
ときおり(本当にときおり)、明らかにアウトサイダー・アート(アール・ブリュット)的なものが展示されることがある。もちろん、アマチュアたちの作品は(教育・訓練を受けていなければ)いずれもある意味「アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)」といえるのであるが、そういう広い視点ではなく、もっと小さい、例えば「作風」といった切り口で、明らかにいわゆる、そういう作品が。
私には、なんの偏見も先入主もないはずであるが、そういう作品をみると、やはり心が少しザワザワしてしまう点については、正直に白状しておこう。[;_ _][;^J^]
目次へ戻る..誰かに(何かに)似ているなぁ、と思っていたのだが(Wikipedia、画像)..そうか。
乃木坂46っぽいんだ! [^.^]
目次へ戻る有休取得済み。晴天。所要消化の一日となる。
8:30に車で出て、8:40に浜松医療センター。右耳のゴトゴト現象については、万策尽きた感じ。なんといっても、「測定できない」のだ。私の耳の中で鳴っているこの音は、測定器の測定限界以下というよりは、想定測定対象以外のところで、鳴っているのである。
つまり、医者の(あるいは科学の)視点からは、これは健康な耳なのである、そこに、患者からの申告だけを根拠に侵襲性の高い医療行為(不可逆的な筋肉の切断)を施すことは、(不可能ではないらしいが)難しい。「いっそ、耳の聞こえが今よりも悪くなってもらえれば、それへの対応手術の過程で、筋肉が必然的に切られるのだが..」とのこと。
今は、これに「慣れる/無視する」ことを試みるモードに、シフトチェンジしている。難しいことはわかっているのだが..どうしてもだめなら、いつでも、この先生に相談することはできる。
引き続き、O内科医院へ..月いちで通っているはずだったが、なんと前回から、3ヶ月も経っていたらしい [;*.*]。血圧とコレステロールの薬は、1ヶ月分しか処方されていないのである。まず、先生からの説教..[;_ _][;_ _][;_ _]
どうしてこんなに間があいたのかと言うと..どうやら、朝食後に薬を飲むという習慣が、失われ(かかっ)ているらしい。薬がなくなれば医者にいく、というルーチンだったので、消費速度の減退とともに、間隔があいてしまっていたのだ。それにしても、3日に1回しか飲んでいなかったのか。この3ヶ月..
とはいえ、血圧を測ったら、正常値である。コレステロールも測定するために採血。こちらの結果は今日は出ないが、これらを勘案して、薬の量を調整することになった。
引き続き、三菱UFJ銀行、中央郵便局、ビックカメラ。久々に古書肆の時代舎にも寄ってから帰宅。
今朝、1日遅れで更新したばかりの、廃墟通信の最新号を読み返していて、愕然。「国家安康 君臣宝楽」という、致命的な誤変換をやらかしている![;*.*][;*.*][;*.*] 大慌てで「君臣豊楽」と修正したが、すでに何人の目に触れていたことか..[;_ _][;_ _][;_ _]
その、最新号の廃墟通信に掲載されている先週末の京都旅行の写真を見ていて..やはり、梅雨明けの時期にも行きたいものだという想いを抑えがたく、7月14日(土)15日(日)に上洛することにした。心積もりとしては、14日に「苔寺」、15日に「修学院離宮」の再訪である。いずれも予約申し込みが必要。修学院離宮には、取り急ぎWebで申し込んだ。「苔寺」への申し込みは2ヶ月前から(往復はがき)なので、来月に。多分、両方とも当選するはず。あとは、苔の名所を見繕ってスケジューリングしなければ。
ついでに、日本SF大会の参加申し込みもしておく。こちらは、7月21日(土)22日(日)である。
目次へ戻る快晴。天気予報を見るまでもなく、今日は暑くなる。ついに今シーズン初の、半袖ワイシャツ、上着なし、である。8:10に車で発ち、8:30にフラワーパーク。入口に掲示されている「今日の見どころ」を確認したところ、既にチューリップはほぼ終わっており、フジとオオデマリがメインターゲットとなりそうだ。
フジの写真を2点。左は、松井冬子の絵画「世界中の子と友達になれる」(画像検索結果)にインスパイアされたもの。(← えらそーに。[;^.^])わりとよく撮れていると思う。右は可もなく不可もない..というのは、我ながら嘘だな。構図は明らかに、×。
フジの写真を3点。まぁこんなものか。もう少し、奇抜なアングルで撮ってみてもよかったかもしれない。真下からとか(それは面白そう)、真横に倒すとか(..それは、やめた方がいいと思う。[;^J^])
左の写真は「カラー」という花。オランダカイウとも呼ばれる。ややまばらに群生しているのだが、これをまとめて写真に撮るのが、難しい。私の技量では、どうにもこうにも絵にならないのだ。やむを得ずソロのアップ。
中央写真は、オオデマリの群生。右写真も、オオデマリ。
特に右写真。個々の花を人間の(例えば赤ん坊の)頭部と見立ててみると、ほ〜ら、たちまち諸星大二郎 [^.^]。一番右につきだしている(群体生物全体の頭部をなしている)一輪は、明らかに横顔。睫毛も見えるでしょう? [^.^]
六高菊桜。なんということもない写真と思われるでしょうが..実は、私にとってはエポックメイキングな、前例のない写真なのである [;^J^]。つまり、「現物とは違う色に変えた」のだ。
これまでも、実物どおりの色に撮れていない写真は、い〜っぱいある。しかし、現物の色の再現を狙って、それが果たせなかった写真と、現物の色が気に入らないので敢えて現物とは違う色に着色した写真とでは、まったく意味が異なる。ベクトルが180度違うといってもいいぐらいだ。
私はこれまで、「現実の色がもっとも尊い。現実の色を再現する!」、というドグマで自分を縛ってきた。そして今回、この六高菊桜は、ほぼ現物どおりの色で撮れたのに..その「現実の色」とは違う、「架空の(私の観念の中の)色にしよう!」、と、決心したのである。まったく新たなステージに足を踏み入れたという意味が、おわかりいただけるだろうか。
実のところ、こんなことは、誰でもやっている(はずの)ことである。少なくとも写真の教科書/ガイドブックの類には、しばしば、「現実の桜は、思ったほど“桜色”ではなく、ほとんど“白”に近いのです。そのまま撮ると桜っぽくならないので、ホワイトバランスを操作してピンク色に染めてみましょう」、と、書かれている。これまでの私は、その趣旨はわかるものの、まぁ邪道とは言わないが、なんだかなぁ..と、そういうことはいっさいしてこなかったのであるが..
..えーっと..ようやくオトナになった感じ? [;^.^][;^.^][;^.^]
(どうでもいい蛇足:この写真のキャプションでは「現物」「現実」「実物」をきめ細かく使い分けています。決して混乱しているのではありません。[;^J^])
これが本日のベストショット。オオデマリである。背景が綺麗に暗く溶けてくれた。実物はもっと白いのだが、意図しない色被りでうまい具合に染め上げられている。また、実際の背景はもっとはるかに明るいのだから、露出の操作でここまで暗くすること自体、「現実とは異なる姿に撮る演出」とも言えるわけだ。
早めに帰宅する。(「はやめ」をいちいち「駛馬」と変換されて、煩わしいことこの上ない。[;^J^])
目次へ戻る快晴。まずは朝いちで市役所。住民票とか印鑑登録証明書とか。
湯風景しおりに寄ったあと、平野美術館へ。 「木村圭吾[美の宇宙]拡張する日本画」(〜6月17日(日)まで)である。
実にわかりやすい作品たち。観る人次第で好悪はわかれようが、「理解できずに門前払いをくらう」人は、ほとんどいないのではあるまいか。私がときどき使う例だが、作曲家にたとえれば、ジョン・ウィリアムス的なわかりやすさと大衆性。
左から、「千年雪桜」、「華厳」、「白峰伝説」。
龍が登場する作品も多い。左が、「龍の起源」。ファンタジーの世界である。右は写生画、「風雲の刻(ローテンベルク)」。
ビックカメラでNDフィルターを買う。ND4にしようかさんざん迷ったのだが、結局、ND8にした。帰宅してから試用..なるほど、サングラスなのか [;^J^]。そりゃそうだ [;^J^]。ものの見事に(理論値どおり)同じ明るさを保ったままシャッター速度が3段階落ちたことに感心した [^.^]。使い方の練習は、これから。[^J^]
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Apr 26 2018
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