*2017年05月29日:バタバタと予定変更
*2017年05月30日:幻想美術選「ドルバダーン城」J・M・W・ターナー
*2017年05月31日:レンズは別腹?[;^.^]
*2017年06月01日:多段ノスタルジア
*2017年06月02日:叔母の告別式
*2017年06月03日:Flower展/大エルミタージュ美術館展/伯父の書庫
*2017年06月04日:雑件、いろいろ
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*2017年05月29日:バタバタと予定変更


 叔母の告別式は、東京で今週末の金曜日。有休取得決定。金曜日に上京するのだから、その日は横浜の実家に泊まって、翌日土曜日、(本来、6月10日〜11日に予定していた)展覧会2件(山種美術館森アーツセンターギャラリー)を片づけて浜松に戻る(日曜日は浜松で用件あり)、と、予定を組み直す。

 つまり、6月10日〜11日の上京はキャンセル決定。6月10日朝の上京高速バスをキャンセル。「暇だったら遊んで〜♪」、と、打診していた、在京の飲み仲間たちにもキャンセルの旨、連絡を入れる。(もともと、飲みは成立しそうになかったのだが..)

 ついでに(勢い余って [;^J^])6月23日(金)に有休取得して、6月25日(日)まで、二泊三日で京都小旅行をすることにした。定宿のドミトリーTで、連泊で部屋を取れた。「1日1部屋限りの、超狭い部屋」である [;^J^]。なにしろ2泊で3600円だからね [^.^]。「脚伸ばせます」、て書いてある [;^J^]。「扇風機あります、エアコンありません」、とも [;^.^]。6月末の京都か..まぁ、大丈夫だろう。[;^J^]

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*2017年05月30日:幻想美術選「ドルバダーン城」J・M・W・ターナー


 「幻想美術選」、第66回。「第43回:蒼い馬に乗った死神」以来、2回目のターナー作品。この偉大なる風景画家の初期の作品である。

Picture

「ドルバダーン城」(J・M・W・ターナー、1800年)

 画家自身による、「絶望的なオーウェンよ、長い間幽閉されて」という詩句を添えて公開されたこの風景画は、ウェールズ旅行で想を得られたもの。オーウェンとは、ウェールズの太守オウアイン・ゴッホ・アブ・グリフィズのことであり、彼はヘンリー2世に敗れて、この城に23年間、投獄されていたという。13世紀のことである..

 ..というような背景も理屈もいっさい抜きで、大自然と廃墟の城の崇高美に、まず、息をのむ。そして、23年間、ここに幽閉されていたという物語(史実)を知って、さらに陶然となる..いやしくも太守である。幽閉とはいえ、いわば蟄居で、お付きのものもついて、城内では自由に振る舞えたのだろうか。あるいは、監獄であって、城内の一室に閉じ込められ、23年間、孤独に壁と向き合わなければならなかったのだろうか。後者の場合、窓はあったのだろうか。窓さえあれば、この美しい大自然の光景に心癒されることもあっただろうが、それも叶わなかったのだろうか。食事は満足に与えられたのだろうか。パンとチーズと水だけだったのだろうか。葡萄酒も飲めなかったのだろうか。無聊を慰める書物はあったのだろうか..

 ..そう、書物が一番重要 [;^J^]。もしも、それなりの食事とそれなりの酒と、最低限の水準をクリアする衛生環境があり、望ましくは一室だけでなくせめて数室は動き回れ(中庭にも出られればなおよい)、この風景を眺めやることができ、そして、十分な量(1万冊程度でよい)の書物を自由に読むことができるのなら..23年ぐらい、ここに幽閉されても大丈夫だと思う、私は [;^J^]。試してみる勇気はないが..(いまから23年間幽閉されると、寿命が尽きてしまいそうだし..)

 それにしても、「人里離れた地の廃墟城への幽閉」に憧れるあまり、「アウトサイダー」(ラヴクラフト)の主人公をすら羨むことができてしまう、呪われた魂の持ち主なのであった..→ [;_ _][;^.^]

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*2017年05月31日:レンズは別腹?[;^.^]


 NIKKOR LENS の新製品情報が届いたよ。[^J^]

*AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED魚眼ズームレンズ
*AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED大口径広角レンズ
*AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRDX超広角ズームレンズ

 ..である。

 DXレンズは、取り敢えず対象外とする。28mmの大口径広角は、ざっくり25万。ちょっとハードルが高いなぁ..魚眼ズームはざっくり15万で、これなら射程内。非常に面白そうなレンズだし..[^J^][^J^][^J^]

 ..冷静になれってば [;_ _]。金銭感覚、おかしいだろ [;_ _]。もしかして、レンズは別腹!? [;^.^][;^.^][;^.^](..破滅の音が聞こえる..この歳になって..[;_ _][;_ _][;_ _][;^J^])

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*2017年06月01日:多段ノスタルジア


 録画の整理をしていたら、10年以上前の録画に突き当たった。CSのMONDO21で放映されていた「侵略放送パンドレッタ」である。私はこれを、2005年3月に偶然「発見」し、これは面白い、と、最終回まで録画していたのである。

 かいつまんでいうと「オタク向けバラエティ番組」ということになる。コスプレアイドルグループ(ビューティーズG4という)がMCというか狂言回しになって、ときには、唐沢俊一、眠田直、武田康廣、池田憲章、とり・みき、等など、オタク界の重鎮たちをゲストに迎え、さまざまなオタク系、サブカル系のトークや、施設・イベントのレポートをする。(特撮のパロディミニドラマもあったりする。)その中で、「サンダーバード」をテーマにした回も、あったのだが..

 ..涙が出るほど、懐かしい、と思った。

 「いや、それは当たり前だろう」、と、思われただろうが、ちょっと待って欲しい。サンダーバードの全話の録画は、手元にある。それを視るときも、また、そういうものとは無関係に、サンダーバードについて想い出したり話題にしたりするときも、もちろん、懐かしく想うのである。しかしそれらのシチュエーションに於いてよりも遙かに、「侵略放送パンドレッタの録画」を通して視た(あるいは想い起した)サンダーバードの方が、懐かしかったのである。涙が出るほど..

 これは、どういうことだろうか。

 私がサンダーバードを視ていたのは、おそらく、1967年前後である。今は2017年なので、約50年前。サンダーバードを直接想い出す(話題にする、懐かしむ)ときは、この「50年」を、一気にジャンプするわけだ。これに対して「侵略放送パンドレッタ」の「録画」を経由してサンダーバードに「触れる」ということは..

 ..まず、この番組を録画していた「2005年」への、「12年間の遡行」がある。十分長く、懐かしむに足る年月である。12年前、私は会社でどんな仕事をしていただろうか..どんな本を読み、どこに旅行し、誰と会い、どんな映画を観ていただろうか..胸が少し熱くなる..次に、この、「2005年に視た「侵略放送パンドレッタ」は、再放送であった」のである。そもそも、CSで2001年〜03年にかけて放映された番組。私が発見したのは第10回あたりだったから、2001年放映分。つまり、「4年間の遡行」がある。初放映当時現役だったビューティーズG4のメンバーの中でも、この再放送の頃には、既に引退していた人も、いたかも知れない..そして、2001年から1967年への、「34年間の遡行」。この番組内における、34年分の「懐かしさ」がある..

 要するに、3段階になっているのだ。一気に50年間遡行し、50年間分の懐かしさを受容するのではなく、12年+4年+34年、と、3段落ちにして、3段階それぞれでの懐かしさを加算していく。その結果得られる懐かしさの総量は、50年間単体の懐かしさよりも、大きいのである。

 これは、「距離感(センス・オブ・ディスタンス)」を演出するための、基本的なテクニックなのである。解りやすい例を挙げると..昔のSFでは、太陽系外の深宇宙(ディープ・スペース)に旅立つとき、冥王星に中継基地を設定することが、よくあった。(考えてみると、あまり意味の無い設定なのだが、話題がブレるので、今夜はここは掘り下げない。)これによって、地球から(たとえば)アルファ・ケンタウリまで一気に旅するよりも、いったん、(遙かなる)冥王星まで旅をして、そこからさらに(途方もなく遙かなる)アルファ・ケンタウリまで旅立つ方が、距離感が拡がるのである。

 映像や画像にも、応用できるはずだ。最近、細々と写真道楽を始めているが、生かせるといいな。

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*2017年06月02日:叔母の告別式


 5:55に発ち、バスで浜松駅へ。早くも暑いが、雨よりましかな..

 6:46のこだまで、9:30頃に、都内某所の寺へ。10:00から、叔母の告別式と、初七日。会食。確かに、たとえ少々暑くても、好天でよかった。

 昔に比べて、随分、(遺族に対して)気遣いをするようになっていると思う。棺の蓋を「釘で打ち付けない」のは、かなり前からだが、火葬炉の扉が、非常に「優しく」閉じられるように(スライド式に)なっている。昔は、両開きの扉を、「ガシーン!」、と、閉じたものであるが..私は、これは「よくない」、と思っていた..内部から、ゴウゴウという炎の轟音が聞こえてくるだけに、(気を悪くされる読者の方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい [_ _])「地獄への扉」を連想させてしまうのである..ここが改善されたということは、同じように感じている人が多かったということだろう。

 14:30に散会し、16:40、横浜の実家。

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*2017年06月03日:Flower展/大エルミタージュ美術館展/伯父の書庫


 実家前のバス停から8:26のバスで発つ。9:50、山種美術館。「花 * Flower * 華 ―琳派から現代へ―」(〜6月18日(日)まで)である。

 春の章、夏の章からは、石田武の「吉野」画像検索結果)、山口蓬春の「梅雨晴」画像検索結果)、高山辰雄の「緑の影」画像検索結果)など。秋の章、冬の章からは、酒井抱一の「秋草図」画像検索結果)、同じく「月梅図」画像検索結果)など。

 「花のユートピア」と題された、オールシーズンの画題(春夏秋冬の花が全て咲いている)では、鈴木其一の「四季花鳥図」画像検索結果)、田能村直入の「百花」画像検索結果)など。また、シーズン縛りを外れて、別扱いで特集されている牡丹図では、渡辺省亭の「牡丹に蝶図」画像検索結果)など。

 10:45に発ち、昼食は恵比寿駅前で蕎麦。11:40、森アーツセンターギャラリー。「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」(〜6月18日(日)まで)である。もう、この日記を読んで知ってからでは、閉会に間に合わない可能性の方が高いだろうが..悪いことは言わないから、これは観ておけ! 想像を越える、傑作の花束である!(ちなみに、図録は買わなかった [_ _]。当初は、買う気満々だったのだが、現物を見ると、色が暗すぎて [;_ _]..こういう言い方をすると、編集者や印刷会社のスタッフの方々には本当に申し訳ないのだが、このレベルでリリースしちゃいかんでしょう..と、嘆息する品質 [;_ _]。もちろん、時間切れで、忸怩たる思いに苛まれながらGOしたのだ、ということは、重々承知しておりますが..というわけで、今回、図録からのスキャンができない。画像検索結果へのリンクだけだが、悪しからず。[_ _])

 まず、この展覧会の基本アイコンである、ウィギリウス・エリクセンの「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」画像検索結果)。「イタリアの章」では、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの「羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像」画像検索結果)は、やはり素敵だ [*^.^*]。ポンペオ・ジローラモ・バトーニの「聖家族」画像検索結果)は、光の表現が出色である。

 「オランダの章」では、まず、レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レインの「運命を悟るハマン」画像検索結果)なのだが..これ、ちょっと釈然としないところがある「傑作」なのである..[;^J^] 人物の表情も筆致も、(まさにレンブラントならではの)光の演出も素晴らしいのだが..「構図」は、どうよ? なんとなく、すわりが悪くない? 私が気になるのは、後方にいるふたりである。どちらも、頭を少し左に傾げている..なんとなく(妙な連想かも知れないが)和声法の代表的な禁則、平行5度、平行8度を想わせるところがあると思うのだが..中央のハマンの左に傾斜したラインと、ふたりの頭部を結ぶラインをクロスさせている、という設計は、わかる。しかし、だとすると、少し重心が高すぎる..(なんと、レンブラントにダメ出しをしております。→ [;^.^][;^.^][;^.^])

 ピーテル・デ・ホーホの「女主人とバケツを持つ女中」画像検索結果)、ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームの「果物と花」画像検索結果)、アールベルト・カイプ(?)の「川沿いの夕暮れ」画像検索結果)は、いずれも素晴らしい。

 「フランドルの章」では、ピーテル・ブリューゲル(2世)(?)の「スケートをする人たちと鳥罠のある冬景色」画像検索結果)、ペーテル・パウル・ルーベンスと工房の「田園風景」画像検索結果)、ヤーコブ・ヨルダーンスの「クレオパトラの饗宴」画像検索結果)。ダーフィット・テニールス(2世)の「厨房」画像検索結果)は、寓意を読みとりたいんだがなぁ〜 [^J^]。フランス・スネイデルスの「鳥のコンサート」画像検索結果)は、本展覧会一番とも言える、楽しい作品 [^J^]。手塚治虫(就中(なかんずく)「ジャングル大帝」)を想起せずに観ることは、ほとんど不可能である![^.^] 「スペインの章」からは、絶品の、フランシスコ・デ・スルバランの「聖母マリアの少女時代」画像検索結果)!

 「フランスの章」からは、まず、定番中の定番、アントワーヌ・ヴァトーの雅宴画、「困った申し出」画像検索結果)..この軽薄さ、いい感じですね〜〜 [^.^]。ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラールの「盗まれた接吻」画像検索結果)も、実にうまい。完璧である! 風景画系では、クロード・ロランの「港」画像検索結果)は、やはり挙げておかねば..(この画像検索結果には、本展の展示作品ではない作品も、いろいろ引っかかっているが、このタイトルでは仕方がない。[;^J^])そして、ユベール・ロベールから2点、「運河のある建築風景」画像検索結果)と、「ドーリス式神殿の廃墟」画像検索結果)。

 「ドイツ・イギリスの章」では、ルカス・クラーナハの「林檎の木の下の聖母子」画像検索結果)は、やはりクラーナハならではの、マリアの エロ 色っぽい表情が、みものである [^.^]。ベンジャミン・ウェストの「蜂に刺されたキューピッドを慰めるヴィーナス」画像検索結果)、トマス・ジョーンズの「嵐、ディドとアイネイアスの物語」画像検索結果)にも、感銘を受けた。

 14:00に発ち、御茶ノ水へ。行き付けの古書店を数軒、回る。16:00頃、茗荷谷。従姉妹に迎えに来ていただいて、伯父(故人)宅へ。

 2011年に亡くなられているのだが、そろそろ蔵書を処分しよう、ということで、古本業者に(法曹関係を中心に)ごっそりと引き取ってもらったのだが、まだまだ大量に残っている、とのことで、私にできるだけ引き取ってもらえれば..と、昨日の告別式で誘われていたのである。ありがたいが、引き取ろうにも、こちらのキャパが既に限界 [;_ _][;^J^] ということはお伝えしていたのだが、もちろん、こういうのは、数(冊数)が問題ではない。ありがたく、お邪魔することにしたという次第。

 ..話には聞いていたのだが、立派な可動書架である。確かに、ごっそりと減っていることはわかるのだが、それでも、非常に大雑把な目算だが、小冊子、切り抜きのスクラップ、ノート類を別にして、約7000冊。これらは、古本業者が持っていかなかったものなのだが..要するに、(法曹関係など)ジャンルごとの「まとまったサルベージ」には引っかからなかったということだろう。辞典/事典類だけで、書棚ひとつぶんはあるし、百科事典も数種類。諸橋大漢和が残されているのには、驚いた。古本業者曰く、売れないそうである。そうだと思う。古本屋は売るために買い取るのだから、売れない本を引き取るのは死活問題。特に、こういう場所を食うものは..諸橋大漢和を必要とする人は、とっくの昔に買っているのだろうし、新たな需用がどれだけあるか..寂しいが..私は、持っていない。欲しい! 今ならただで手に入る! ..置き場所がない..[;_ _][;_ _][;_ _] 情けない..[/_;][/_;][/_;]

 あと、SF関係も、ほとんど残っていなかった。SFマガジンの全巻揃いは某個人図書館に寄贈したとのことなので、(聞きそびれたが)その他のSF関係蔵書も、おそらくそこにまとめて寄贈したのだろう。数千冊は所蔵されていたはずであるから。

 結局私がピックアップしたのは、浜松の廃墟城のキャパを考えて、10冊程度。18:30頃から、食事をいただきながら歓談。20:50頃においとました。

 21:30に東京を発つひかりで、22:48、浜松着。バスで、23:30、帰宅。

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*2017年06月04日:雑件、いろいろ


 9:25に自宅を発ち、クリーニングの出し入れをしてから、9:45に浜松日産伊場店へ。6ヶ月点検である。10:00に予約していたのだが、早めにスタートしていただけた。

 10:40、点検が終わり、発つ。浜松駅前のビックカメラに寄り、11:00に発つ。11:25から15:30まで、湯風景しおり。15:45に、いったん帰宅。

 18:00を回って、クリーニングの受け取り。また、ナカノサイクルセンターに、TSマーク点検出ししていた自転車を(徒歩で)受け取りに行く。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 10 2017
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