*2017年06月05日:幻想美術選「海獣」アルブレヒト・デューラー
*2017年06月06日:人間ドック 2017
*2017年06月07日:精密検査で測定できず
*2017年06月08日:防湿庫が必要か!?
*2017年06月09日:7月の展覧会観覧予定
*2017年06月10日:「メッセージ」
*2017年06月11日:「梯郁太郎 メモリアル セレモニー」
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*2017年06月05日:幻想美術選「海獣」アルブレヒト・デューラー


 「幻想美術選」も、第67回。ようやく、デューラー(1471〜1528、Wikipedia)をご紹介できる。[;^J^]

Picture

「海獣」(アルブレヒト・デューラー、1498年頃)

 私は、基本的には、「あまりにも人口に膾炙している作品は外す」ということは、しない。その画家の代表作でも、堂々とチョイスする。が..今回ばかりは、いくらなんでもあんまりだ [;^.^] ということで、「メレンコリアI」を敢えて外したことは、白状しておく。[;_ _](勢い余って、「騎士と死と悪魔」も外したことも。[;^.^])とはいえ、この「海獣」が、「知る人ぞ知る」的「マイナーな傑作」、というわけではない。赫々たる主要作である。(要は、「メレンコリアI」や「騎士と死と悪魔」の名声が、かっとび過ぎているだけのことなのだ。)

 格別の愛着のある作品である。わが廃墟城の中でも、最古参の図像のひとつなのだ。(実家に置いてきた、物心付いた頃には存在していた画集や複製の類を除けば..)1972年に国立西洋美術館で開催された「デューラーとドイツ・ルネッサンス展」の、絵葉書の包装袋(エンベロープ)に、この「海獣」が印刷されていたのである。以来45年間、このエンベロープは、私の手元にあり続けている。

 この連載(「幻想美術選」)でも書いているとおり、私の美術鑑賞人生の起点になったのは、1973年9月の「オディロン・ルドン展」と、同年11月から12月にかけての「デ・キリコによるデ・キリコ展」である。「デューラーとドイツ・ルネッサンス展」は、これらよりも1年早いのだが、こちらが「起点」とは言えないのは、「自発的に(友人と連れだって)観に行ったわけではない」ことと、「あまり内容を憶えていない」ことによる。とはいえしかし、手元にあり続けた(折に触れて手にとってきた)この作品だけは、深く、深く、私の魂に刻み込まれてきたのである。

 実のところ、何が描かれているのか、よくわからない [;^J^]。直感的、脊髄反射的には「エウロパの略奪」だが、よく見るまでもなくこの神話とは、さまざまな意味で違いすぎる。この作品が、何らかの「神話/伝説」を題材としていることは間違いないが、おそらくその「神話/伝説」は、デューラーが創作した、架空のものなのだろう。

 少年・倉田わたるは、いったいこの作品の、どこに惹かれたのだろうか..この、裸女ではあるまい(..いや、それも少しはあったかも知れないが。[;^J^])なによりも、背景の「城」(あるいは「城塞都市」)であったはずだ。さほど大規模ではない、どちらかといえばささやかな城であるが、もちろん、サイズなど問題ではない。今でも、何時間でも見ていられる。没入し続けられる..どこに船着き場(物資補給の生命線)があるのだろうか..この山の向こう側に陸路はあるのだろうか..「上の城」と「下の城」のあいだに連絡通路はあるのだろうか..それは、この断崖の中をくり抜いた「秘密の通路」なのだろうか..どのような城主が、どのような一族が住んでいるのだろうか..

 中景から遠景だけで、ここまでお腹一杯になるうえに、前景の不思議なドラマ..美女と(明らかに神性を帯びた)野獣の、誘拐劇(多分)..「メレンコリアI」ほど、徹底した「謎一杯!」ではなく、不可思議な要素はほどほどで、適度に解りやすくエンタメしているバランス感覚が、絶妙である。もっとも親しみやすいデューラー作品といえるであろう!(..などと力説しているのは、私だけかもしれないが。[;^.^])

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*2017年06月06日:人間ドック 2017


 今日は有休。6:20に出て、聖隷三方原病院へ。人間ドックである。今年の主たるオプションは、内臓CTスキャン。要は、輪切りである。[;^J^]

 意外にも、結果は悪くなかった。先週末まで、休肝日を省略して、家飲みし続けていたんですけれど..[;^.^] γGTPも、正常値でこそないにせよ、まぁ常識の範囲内の数値である。尿酸値も、コレステロールも..結局、今年は再検査の必要なし、と、無罪放免されました [^.^]。14:30頃、解放され、15:30頃、帰宅。

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*2017年06月07日:精密検査で測定できず


 午前半休。浜松医療センターの耳鼻科に9:00に予約していたのだが、少し早めに出て、8:30に着いたところ(自宅から徒歩10分である)、早めに検査を開始ししていただけた。

 右耳のゴロゴロ現象というかバタバタ現象というか..さすがに我慢も限界よ、と、手術に踏み切ろうとしているのだが、その手術の成功率を高めるため(空振りしないため)にも、精密検査する必要があるのである。どういうことかというと、手術というのは、右耳(というか、右の聴覚系)の不要な振動を押さえるために、筋肉を切るというものなのだが、切る候補が(詳細は略すが)3本ある。見当違いの筋肉を切っても効果はない。だから、どこがどのように「不要振動」しているのか、観測する必要がある..何よりも、まだ一度も、この(私の主観的には)我慢ならない「騒音(騒振動)」が、観測されていない(先生がこの現象を目にしていない)のである。

 結果として、今日も、測定(先生による観測)は、失敗した [_ _]。iPhone に仕込んだ音源とイヤホンで、左耳から音楽を流し込む。右耳で、それに反応して、盛大にゴトゴトなっている音/振動(..というか、板敷の廊下を歩くと、「軋む」ことがあるでしょう。「ギリギリギリギリギリ..」、と。あれに近い。あれが、耳の中で発生しているのだ)を、キャッチできないのである。そもそも耳鼻科で用意している測定機器は、このような現象を想定していないので、なんとか応用して捉えようとしても、すり抜けてしまう。私の右耳と先生の耳をチューブでつないでも、先生には聞こえない(助手の方にも聞いてもらったが、やはり聞こえない)..

 仕切り直しである。大学病院に、より高性能の機器があるか(そしてそれを使えるか)どうか先生が確認して、連絡していただくことになった。

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*2017年06月08日:防湿庫が必要か!?


 マップカメラから届いたDMに、「雨の季節がやってきた! 防湿庫の準備は?」的な記事が..げ、湿気対策を、全然考えていなかった [;^.^]。ちょっとぐぐってみたところ、レンズに黴が生えると、被害甚大である。これは大変。まだまだ品揃えはささやかであるとはいえ、数万乃至十数万のレンズが、既に5本、あるのである。台無しにして、なるものか![;^.^]凸

 とはいえ、防湿庫など、置く場所ないぞ..というか、無理すれば設置できるのだが、しわ寄せが半端なく..と、ひとしきり頭を抱えてから気が付き、あらためてぐぐる。要は、適正な湿度を保つことができればいいのだ。防湿庫が唯一の解ではないはずだ..

 現在、レンズの保管に使用している「ストッパーボックス」+防湿剤+湿度計、ぐらいでいけるのではないか [;^J^]。問題は、ストッパーボックスの気密性。もともとそういう用途ではないので、気密性能に期待することはできないと思われるが、試してみないとわからない。防湿剤(と湿度計)を買ってきて、まずは試してみよう。ストッパーボックスでは埒が明かないようなら、別の気密ボックスを試してみよう。どうにもならなかったら、最後の手段は防湿庫、という順序かな。

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*2017年06月09日:7月の展覧会観覧予定


 ざっとリストアップしてみた。6月中は(京都はともかく)東京行きは、多分、無理。7月7日〜9日は上京していられそうなので、そこで、まずごっそり、減らすことにしよう。

*出光美術館
 「水墨の風 ─長谷川等伯と雪舟
 〜7月17日(月・祝)まで

*山種美術館
 「没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―
 前期:6月24日(土)〜7月23日(日)まで

*京都国立近代美術館
 「技を極める―ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸
 〜8月6日(日)まで

*損保ジャパン日本興亜美術館
 「生誕140年 吉田博展
 7月8日(土)〜8月27日(日)まで

*三井記念美術館
 「地獄絵ワンダーランド
 前期:7月15日(土)〜8月6日(日)まで

*国立新美術館
 「ジャコメッティ展
 〜9月4日(月)まで

*国立西洋美術館
 「アルチンボルド展
 6月20日(火)〜9月24日(日)まで

*Bunkamuraザ・ミュージアム
 「ベルギー奇想の系譜
 7月15日(土)〜9月24日(日)まで

*三菱一号館美術館
 「レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ展
 6月17日(土)〜〜9月24日(日)まで

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*2017年06月10日:「メッセージ」


 8:35に車で出て、高丘のヤマト営業所で不在通知の荷物受け取り、高丘のアマノ書店、クリーニング出し。浜松日産伊場店に9:55。所要は短時間で片づき、10:05に発つ。

 浜松駅前のビックカメラに10:30。野暮用ひとつ片づけてから、防湿剤を買って、10:40に発つ。11:00から14:50まで、湯風景しおりで読書。15:05にいったん帰宅してから、自転車で百均へ。湿度計を買う。

 19:25に再び車で出て、クリーニングを受け取ってから、サンストリート浜北へ。早めに着いた。21:05からの回で、「メッセージ」。

 ..素晴らしい! 原作(テッド・チャン「あなたの人生の物語」)はもちろん既読だが、観ながら、「あれ? こんな派手な展開、あったっけ?」、と、いささか気になったので、帰宅してからざっと読み返してみたところ、もちろん私の記憶どおり、(展開だけを言えば)地味なディスカッション小説であった [;^J^]。暴動も起きないし、宇宙船群に対する戦端も開かれ(かけ)ない。しかしながら、観ているあいだ中、この派手な展開が(いわば)「サービスショット」であるとは、全く思わなかった。むしろ、より自然な展開であるとすら、言える。

 傑作である。悪いことは言わないから、これは観とけ! ..といっても、公開期間はもう終わりか..別に、パッケージメディアでも、電波でも、ネットでも良い。(大画面が必須、というわけではない。)「2001年」や「ブレードランナー」を凌ぐと言えるかどうかはさておき、SF映画の、21世紀型の新基準を呈示したと言える。(とはいえ、この「流派」が形成されるとは、思わない。その意味でも、やはり「(後継者のいない)孤立した傑作」であった「2001年」に良く似ていると、言えるかもしれない。)

 以下、アトランダムに。

 一番最初に気が付いたのは、被写界深度が浅い(要は、ピントが合わずにぼけている領域が広い)シーンが多い、ということである。この映画、あるいはこの監督の、特性かしら? あるいは、もともと映画というのはこういう撮り方がされているものであり、たまたま私が(最近、一眼レフをいじっていて、「被写界深度」にセンシティブになっているので)この映画で気が付いたというだけのことなのだろうか?

 ヒロインの、ワイングラスの持ち方が、なってない [;^.^]。あっためてどうするんだよ。それはブランデーの持ち方だ。

 「変分原理」のくだりは、いっさい省略されたな。まぁ、仕方ないな。SF映画の宿命のひとつだ。

 音楽というか、音響が、本当に素晴らしい。エンドタイトルの音楽も..大体、エンドタイトルで、作品の雰囲気をぶち壊す(というか、作品の雰囲気とは無関係な)ポップス/ロックが鳴らされる例が、多すぎるのだ。差し障りがあるので、どの映画が、と具体的に挙げるのは控えるが。(それらに携わったミュージシャンをディスるつもりは、全くない。ミュージシャンの(適材適所の)キャスティングがまともにできないプロデューサーに、全責任がある。)

 23:50、帰宅。ストッパーボックス、3つをカラにして、防湿剤を入れた。(レンズ等を入れる前に、まず、からっぽの状態で、理想的な湿度に下げなさい(それには、4〜5日かかる)、と、防湿剤の取扱説明書に書かれていたので。)現時点で、湿度55%。さて、何日後に(レンズにとっての理想値とされる)40%まで落ちるか。(無論、百均の湿度計だから、精度は求めない。傾向を見るだけである。)

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*2017年06月11日:「梯郁太郎 メモリアル セレモニー」


 11:00に出る。浜松駅前のホテルで、「梯郁太郎 メモリアル セレモニー」。今春逝去された、私の勤務先の創業者である。13:00に始まって、私が退場したのが、14:50頃。(終わりの時刻は、参加者によって大幅に違うはず。最後の献花のあと、親族/主催者に挨拶するところがクリティカルパスとなり、大渋滞が起きていたから。)列席者の錚々たる顔ぶれとか、書くのもどうかと思われるので、省略する。

 この機会に、同期会。16:50、「濱松たんと」という店に、1984年入社組が25人前後集まったが、半分ぐらいは、OB/OG(既に退社されている)である。さすがに懐かしい話を、たくさんできた。

 19:30に、お開き。近所の「鳥Bouno!」という店で、19:45から21:00まで、二次会。21:40に、バスで帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 15 2017
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