2014年10月20日:「カシオペアのプサイ」 2014年10月21日:私を“作った”書物たち 2014年10月22日:こんなのをリピート再生 [;^.^] 2014年10月23日:指と目の汚染 [;^.^] 2014年10月24日:そうだ、京都に行こう!(鳥獣戯画篇) 2014年10月25日:浮気現場 [;^.^] 2014年10月26日:鳥獣戯画展(前期)目次へ戻る 先週へ 次週へ
先週の日記(「2014年10月18日:夢想の未来の果てに..」)で恥ずかしげもなく [*_ _] 吐露した、いい歳こいて(20歳も過ぎて)からの私の夢想を、憶えている読者がいるとも思えないが..実は、記憶の底からその「夢物語」をサルベージして要約しながら書き写していた私は、「これは、どこかで読んだことがある..」..と、ずっと、既視感めいたものに悩まされていたのであるが..今夜になって、ようやく思いだした。
「カシオペアのプサイ」(Charlemagne Defontenay)である。(私自身による紹介文はこちらにあるので、お暇ならどうぞ。)美、芸術、(少人数による小宇宙艇での)宇宙旅行..「ストーリー」は全く違うが、そのモチーフや漂うムードが、実に良く似ているのである..
..となると、当然、影響関係が疑われるところだが..逆なのである。私が夢想していたのは(おそらく)20〜23歳頃。それに対して、「カシオペアのプサイ」を読んだのは、36歳になってからなのである..しかしこれで、私が「カシオペアのプサイ」に惚れ込んだ(というか、溺れてしまった)理由も、よくわかった。「琴線に触れる」なんてものではない。20歳頃の私による「未来の追憶」。10数年後に「私に読まれるのを待っていた本」だったのである..
目次へ戻る昨日の流れで、私の人生というか記憶(深層心理)の奥底に重大な影響を与えた書物を、10冊程度に限って挙げてみようか。(冊数を限定するのは、列挙しだせばきりがないからである。)もちろん、一般性などないリストである。単なるノスタルジーの吐露に終わってしまう可能性の方が高い。
どうしても、少年時代に読んだ本が多くなる。逆に言うと、これから先、さらに歳を取って、新しい本を読む気力も意欲も失せた時、改めて手にとって(死ぬまでに)何度も読み返すであろう書物たちである。こういうのを人生の伴侶というのか腐れ縁というのか、なんとも言い難いところである。[;^J^]
繰り返すが、あくまでも私の「記憶の奥底(深層心理)に重大な影響を与えた」「私の考え方や感じ方、宇宙観や生命観の基礎を形作った」書物たちである。基本的に長編小説に限るが(短編まで考慮に入れると収拾がつかないから)、多少の例外も込み。また、言うまでもないことだが、これら以外に(これら以上に)「面白い」本も、山ほど読んでいる。以下、おおむね読んだ順であるが、多少は順序を入れ替えている。
宝島(Robert Louis Stevenson)
これが、基本。全ての基本。まさに「小説の王」である..あるいは他の人には「小説の王」とまでは思えないかも知れない。「深層心理の奥底に重大な影響を与えた」というのは、そういう意味である。評価基準(あるいは判断基準)が世間一般と食い違ってしまうほどのダメージを受け、自分では(主観的には)それに気づけず、仮に、そうかも知れないと気がついたとしても、それを修正するつもりなぞもはや全くない..そういう意味である。深紅の帆(Aleksandr Stepanovich Grin)
まさに絵に描いたような「幸福な物語世界」である。とくにラストシーン、小オーケストラに甲板上で演奏させながら海の彼方に去って行く「深紅の帆を張る帆船」のイメージは、生きている限り決して忘れられない..ファウスト(Johan Wolfgang Goethe)
読んでいない人があまりに多くて呆れる。未読のあんたら、バカぁ? こんなに面白くて楽しい作品世界など、滅多にないぞ。とはいえ私も最初は「ドラクロワによる版画」から入ったのだ。小学生時分だった。これにより「幻想文学」と「幻想美術」(そして「幻想音楽」..言うまでもなく、ベルリオーズの「幻想交響曲」と「ファウストの劫罰」をはじめとして)に、合わせ技で一気に引き込まれてしまったのだから、ドラクロワの罪は重い。私の人生を狂わせたという意味では、「ドラクロワの“ファウスト”」が、最大の戦犯である。あなたの子どもにも、必ず見せること。みんなで地獄に堕ちようよ。[^.^]都市と星(A. C. Clarke)
私のSF観は、ほぼこの作品で形作られている。これが「正しいSF」なのである(私にとっては)。何か言う必要があるか? この「崇高な」作品に..私の人生、私の宇宙観・生命観の基本的な部分が「SF」で形作られている以上、本書は私の主要構成成分なのである。虎よ、虎よ!(Alfred Bester)
SFからもう1冊だけあげるとなると、本書以外には考えられない。「都市と星」を「高貴」とすれば、本書は「やんちゃ」[;^J^]。この迫力と狂熱! これもまた、私の血肉となっている。(一応、2冊でバランスが取れているところがなんとも。[;^.^])棺桶島(Maurice Leblanc)
古典探偵小説からは、あえてルブランの「棺桶島」。「ゴシックロマン」ジャンルも、本書で代表させたつもりである。アルセーヌ・ルパン(「ルパン三世」じゃないよ)のファンでも、本書を読んでいない人がいるかも知れないが、これまた極上のビンテージワインなのである。ラスト近く、ようやくルパンが登場して、それまで作品世界を覆っていた暗雲が一気に晴れる瞬間のカタルシスと、にもかかわらずラストシーン、島から脱出する潜水艦の潜望鏡越しに見える、浜辺の(想像上の)「静謐な」地獄絵図..ポオ小説全集(全4巻)(Edgar Allan Poe)
これは少しズルだな [;^J^]。「詩と詩論」(全1巻)も含めて、5冊にしてしまおう。作品としては玉石混淆なのだが、この「世界」もまた、まさに私の「基底」となっている。ちなみに、今回のセレクションから「クトゥルー系」が洩れているのは、ポオを入れたからだということに気がついた。ラヴクラフトは、ポオの影の中にいる..ペガーナの神々(Lord Dunsany)
創土社版が忘れられない。併録されている「五十一話集」、同じく創土社の「ダンセイニ幻想小説集」も合わせて代表して。この夢幻世界もまた、ラヴクラフトとクトゥルーの源流なんだよなぁ..(ダンセイニの作品には、夢幻系以外のジャンルもあるのだが。)幻想の画廊から(澁澤龍彦)
これは長編でないどころか、小説ですらない、エッセイ集。ドラクロワとの邂逅ののち、最終的に私を幻想美術のアルクトゥールスへの旅(David Lindsay)泥沼世界に引きずり込んだ、悪書中の悪書である [;^.^]。あなたの子どもに、必ず読ませること。みんなで地獄に堕ちようよ。[^.^]
「アルクトゥールスへの旅」、とタイプしただけで、魂が宙に飛んでいってしまう..数行では要約も紹介も不可能。もしも私に文才があれば、一生にこの1冊だけ書ければいい..そういう本。小説とは、これほどの高みに昇れるものなのか、と、愕然とした本..(私自身による(やや長い)紹介文はこちらにあるので、お暇ならどうぞ。)ドグラ・マグラ(夢野久作)
..ま、予想してたでしょうね、本書が入れられることを、そこの好事家のあなたは [;^.^](← 倒置法)。「アルクトゥールスへの旅」に匹敵する日本の小説となると、やはり「ドグラ・マグラ」ということになる。(ジャンルも読後感も全く違うのだが、その「サイズ感」において。)「悪夢の連鎖」「悪夢から醒めたらまた悪夢」という趣向は(厳密には、本書の各パートは「夢」ではないのだが、説明の便宜上、こう表現しておく)、今ではまったく手垢がついており、いったい何百(何千)の類似例があるのかわからないし、当然、それらのうちごく一部しか読んでいないわけだが..まず間違いなく、それらのうちどれひとつとして、「ドグラ・マグラ」の足元にも及んでいないだろう、と、断言できてしまう、つまりはそれほどの「迫力」と「巨大さ」なのである。この迷宮もまた、私の魂のもっとも深くて暗い部分に、沈潜してしまった..そして死ぬまで、そこに居る..(なお、対で語られることが多い「黒死館殺人事件」(小栗虫太郎)は、外した。「面白さ」としては(私にとっては)双璧なのであるが、「魂を変形させてしまう性質の書物」かというと..そうではない、と思えるからである。)タイタス・グローン(Mervyn Peake)
「ゴーメンガースト」「タイタス・アローン」も含めて「ゴーメンガースト」三部作としてのエントリになるかな。これもまた「迷宮」系の書物だが、「ドグラ・マグラ」などと比較すると、より直裁に視覚的で、それもピラネージの「牢獄」や、ブリューゲルの「バベルの塔」といった元ネタ(ではないのだろうが、元ネタ的な)イメージがはっきりしている分、ややマイナス評価になるのだが..それを相殺してあまりあるのが、この異様な文体! 文章に淫する悦楽(あるいは地獄)に、心ゆくまで耽ることができる、絶品!(最近、「タイタス・アウェイクス」という「第4部」が刊行されたんだけど、これは著者亡きあと、創作メモを元に夫人が書いたものらしくて、読むべきかどうか、実に悩ましい..[;^J^] 7:3で見送ると思うけど。[;^.^])孤島の鬼(江戸川乱歩)
そしてもちろん、乱歩を入れなくてはならないのだが、これがもう、迷った迷った。ポオではズルしたけど、まさか「乱歩の全作品」とエントリするわけにも行かず..それに「原則として長編」という縛りを付けたため、珠玉の中短編群から選ぶこともできず..もちろん、長編でも、「黄金仮面」や「パノラマ島奇談」のイメージは、はっきりと魂に刻みこまれているのだが、結局、「孤島の鬼」ということになる。なんといっても、中間部に挿入される「人外境だより」という手記! 小説で味わった最大の恐怖のひとつであり、これこそまさに、私を「作った」素材のひとつと言える。
これでぴったり13エントリか..(どこが「ぴったり」なんだか。[;^J^])挙げられなかった作品のあまりの多さに愕然とするし、違う日に選べば違う結果になるだろう..ま、ご参考までに。
目次へ戻るネタが無い日は、なんでも書く。[;^J^]
読み古した、じゃくなくて、観(み)古したバラエティ番組の録画を、睡眠薬がわりのBGVとして使っていることは、最近ときどき書いている。近頃のお気に入りは、「有吉反省会」の 2014/10/12 の録画の大場美奈のパート。SKE48のメンバーである彼女は、乃木坂46の西野七瀬を「愛しすぎている」ことを「反省」しにきたのだが..
..有吉にさりげなく、「だからといって、女好き、てわけじゃないんだよね。男で一回、失敗してるもんね」(※1)、と、突っ込まれたときの、大場美奈の狼狽・動転の表情が、もう美味しくって美味しくって..[;^,^][;^,^][;^,^](何十回リピートしたかわからん。← 莫迦 [;_ _])(永久保存版だ。← 莫迦 [;_ _])(結局、寝ないで観てるじゃねーか。← 莫迦 [;^.^])
※1.3年前にやらかして、半年ほど謹慎されたそうです。[;^.^]
結局、「大道芸ワールドカップin静岡」の10月31日の「プレミアムショーケース」のチケットは、ヤフオクで落札されなかった。(考えてみれば平日だしな。[;^J^])今から再出品しても、支払いとか郵送とかで、当日に間に合わない可能性がある。しゃあない、ドブ捨て。
目次へ戻るネタが無い日は、なんでも書く。[;^J^]
スケジュール管理などは、完全にPC&スマホに移行しており、手書きの手帳は「思いつきのメモ」「その日にあったことの備忘」にしか使っていない。つまり、指で文字を書かなくなる一方である。おかげで、小学生時代から「クラスでナンバーワン」の称号を恣(ほしいまま)にしてきた「字の汚さ(可読性の低さ)」に磨きがかかる一方であり、このままでは死ぬ直前にはどんな文字(というか、線あるいは図形 [;^.^])を書いているのやら、想像もつかないありさまなのであるが..[;_ _][;^J^]
..昨日の手帳に、「雲が多い」と、手書きしていた..のだと思われる。前後関係から推測して。何度判読し直してみても、「霊が多い」としか読めないのだが [;^.^]、そういう事実はなかったと思われるので。多分。[;^J^]
しかし、私亡き後、後世の「倉田わたる研究家」が、私の手書きの手帳(またご丁寧なことに、過去35年ぶんぐらい、捨てずに保管してあったりするのだが)を調査したとき、この記述に出会って、何か、私に関して重大な誤解をするのではないかと思うと..今から心配しても(今さら)仕方がないことではあるが..[;^.^]
「チョッキン[完全版]1」(復刊ドットコム)、届く。さて、リスト(「吾妻ひでお 著作リスト」)を改訂しなければならない [;^J^]。このリストは、後世に残す、私の重要な仕事のひとつなのですからね。
目次へ戻る私は、まともな筆記用具を持っていない。使っているのは、コンビニかどこかで買ってきた安物のシャーペンとボールペン(あるいはノベルティ品かも知れない)である。バカである。「ナチスの科学は世界一チイイイイ!!」..じゃなくって [;^J^]、「日本の文房具の技術力は世界一チイイイイ!!」、なのである。世界最高のハイテクの結晶であるハイエンドの文房具たちの書きやすさ使いやすさたるや、比類がない(..らしい。私は使っていないので、わからない。[;_ _])
なぜ、使わないのか。それは、私には「文房具をなくす」という業病があるからである [;_ _]。つい無意識のうちに、どこかに置き忘れてしまうのである [;_ _]。とはいえ、二度と見つからなかった(完全に失われてしまった)ことはそれほど多くはなく、大概、数十分ないし数週間以内に見つかるのであるが..高性能(=それなりに高価)な文房具を、半べそかきながら捜し回るのはイヤである [;_ _]。最悪、見つからなくても後悔しない程度の安物を使い続けている唯一の理由が、これである [;_ _]。情けない..[;_ _][;_ _][;_ _]
閑話休題。[;^J^]
これからしばらくはこれといった展覧会はないな(正確に言うと、面白そうな展覧会はあるのだが、会期にまだまだ余裕があるな)、よしよし、土日はゆっくりできるぞ..などと甘く考えていたら、冷や水をぶっかけられた。Nさんからの情報で、現在、京都国立博物館で開催されている「修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺」の前期が、もうすぐ終わるぞ、と..やばい! 会期は11月24日までなので油断していた。確認したら、前期は11月3日(月)までではないか。11月1日〜3日の連休は別件で埋まっている。今週末しか、空きがない。土曜日は薬をもらうために医者に行かなくてはならない。引き算の結果、必然的に、次の日曜日に上洛決定 [;^J^]。いやはやまったく、きわどいところだった。Nさんに感謝。[_ _][^J^]
せっかく上洛するのだから、ついでに京都でやってるほかの展覧会をもうひとつぐらい片付けられないかと調べたのだが..京都国立近代美術館でやってる、「ホイッスラー展」ぐらいか。11月16日(日)までなので、これもほとんど会期に余裕がない。しかしこれは、12月6日(土)〜3月1日(日)まで横浜美術館に巡回するんだよな。帰省がてら、いつでも観られる(当分は)。無理するには及ばないか..
目次へ戻る快晴。朝いちで洗濯、O内科医院、布団干し。店が開くのを待ってクリーニング出し。その足で湯風景しおり。14:30頃帰宅するついでに、セブンイレブンで、京都国立博物館の鳥獣戯画展のチケットを購入。
BSプレミアムで「サマーピクニック Love&Peace」というコンサートのライブを録画した。南こうせつが主催している「伝説の野外コンサート」らしい。もちろん、フォーク系。(客の平均年齢が、日本SF大会よりも高い。[;^.^])私はもともとフォークにはたいして思い入れが無かったのに何故録画したのかというと、ももいろクローバーZが出演するからである。そこだけ切り取って保存しとこうという腹なのである。[;^J^]
シークレットゲストとして登場したももクロは、南こうせつ、伊勢正三と共に、「七色のスターダスト」という曲を歌い、まぁ、悪くはなかった。このイベントにおいてはももクロは、あくまでもゲストであって主役ではなく(そもそもジャンルも違うし)、アクションも控えめというかほとんどなく、そこら辺は分をわきまえた大人しい歌い方で、こういうのも箸休め的にはOK、OK..
..とか、余裕をかまして再生していたら、さらなるシークレットゲストが登場。「もののけクローバーZ」というおばさんトリオで、これがなんと、イルカと尾崎亜美と太田裕美。[;^.^](理由はすぐあとで書くが)動転した。[;^.^]
全員で「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌い、まぁ、各人の個性が十分出ていたかというとそうは思わないが、これはもう顔見世興行なのでそんなことはどうでもよく..しかし、まさか、こんなところで太田裕美 [;^.^] ..フォーク系のイベントに出てくること自体は不思議ではないというか当然であるが、まさかももクロと共演..[;^.^]
私は、アイドルファンとしては、もともと「太田裕美」だったのである。私の世代だと、ティーンエイジャーの頃にはまるアイドルは、山口百恵や岩崎宏美あたりだったのではないかと思うが、私は高校時代にはクラシックとプログレで満杯で、歌謡曲なんぞに割くシェアなし。少し時間差あって、大学に入ってから太田裕美に目覚めたのである。私が惚れ込んだ、初めての「アイドル」である。とにかく声が、最高だった。
学生時代には、レコード(LP)だけでなく、EPも何枚か買った。(意味がわからん若造は、ぐぐれ。[;^.^])就職してからは、CDでひととおり揃え直した。(データベースでカウントしてみたら、15枚。それと、いささかマニアックな「太田裕美の軌跡」という6枚組。)
しかしそれらはもう、何年間も聴いていなかったのである。別に飽きたわけではないし、これらを手放す気もないが..まぁ、「昔はファンだった」、という位置づけになるのかな..その太田裕美と、現在(非常に)入れ込んでいるももクロの、「不意打ちの共演」なのである。[;^J^]
夢のようだ、と、陶酔した..と、思った? ま、そういう一面もなくはない。ゼロではない..しかしそれよりむしろ..若い愛人との浮気現場に、古女房が踏み込んできた衝撃というか..[;^.^] いや、私は、そんな修羅場は知りませんので、あくまでもイマジナリーな破局ですが。[;^.^]
目次へ戻る始発バスでは僅かに間に合わないので、5:40、徒歩で出発。6:32に浜松を発つ下りこだまで上洛。8:20、京都国立博物館着。開館70分前だが、この時点で行列が50人。[;^J^](このあと、どんどんえらいことに。[;^J^])「修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺」である。鳥獣戯画の「甲巻」から「丁巻」までの全巻を、全部観られるのだが、各巻とも、前期と後期で半分ずつ観せてくれるというわけで、つまり、前期と後期の両方、来なくてはならない。前期は11月3日(月)まで。後期は11月24日(月・休)まで。
..今さら、「鳥獣戯画」の画像、要る? [;^J^] ..まぁ、一応リンク張っとくか。「甲巻」、「乙巻」、「丙巻」、「丁巻」、以上 [;^J^]。確かに、修理の効果は素晴らしく、これは会場で本物を観る価値がある。それにしても、4年がかりの(130年ぶりの)修理の前には、相当酷い状態だったらしく(特に紙のたわみが)、その修理以前に刊行され、私が購入した小学館の大型本は、今見直してみても(汚れはともかく)たわみは目立たずに複製しているのだが、撮影には苦労したんだろうなぁ..
ほか、「白光神立像」(画像検索結果)、「将軍塚絵巻」(画像検索結果)なども面白かった。後者は、螺旋状にうねる描線の伸びやかさが素晴らしいのだが、画像検索結果では、それがわかりやすいファイルが見つからず、残念。
ちなみに、高山寺と聖フランシスコ教会が、1986年にブラザーチャーチとなっていたとは知らなかった。ほぼ同時代を生きた明恵(1173 - 1232)とアッシジの聖フランチェスコ(1181 - 1226)が、いずれも動物に縁が深いという縁(ゆかり)らしい。なかなか意気な話である。
11:10に発つ。目の前の三十三間堂をガチ無視 [;^.^] し、その他、半径1キロ以内に限っても掃いて捨てるほどある有象無象の神社仏閣(大変失礼 [;_ _][;^.^])を全てスルーして、バスで京都駅に直行。駅前のポルタ地下街の「洋麺屋 五右衛門」で、パスタで昼食。フォークじゃなくて割り箸。食べやすくて、大変結構 [^J^]。12:56、京都発のひかりに乗り、14:06、浜松。(近いよねぇ。)京都では暑いほどのガチ晴れだったのに、浜松では雨。駅前のピックカメラに寄ってから、15:15に帰宅。夕方までには雨上がる。
赤瀬川原平、逝去。敗血症。享年77歳。合掌..
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