*2013年08月05日:夏オフアフターオフ 2013
*2013年08月06日:咳が残ってしまった [;_ _]
*2013年08月07日:無知蒙昧にもほどがある [;_ _]
*2013年08月08日:“古典を消化する義務のリセット”
*2013年08月09日:諸星大二郎&吾妻ひでお原画展
*2013年08月10日:妖怪展をハシゴする
*2013年08月11日:「うちのメイドは不定形 2」
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*2013年08月05日:夏オフアフターオフ 2013


 ここ数年間、夏オフアフターオフにはご無沙汰していた。言うまでもなく、体力的な理由(有休取得済みの月曜日の、できるだけ早い時刻に浜松の自宅に帰って静養し、翌日からの社会復帰に備えたい)からであるが..今年は、帰宅時の通過地点である東京駅の直近で、1〜2時間つぶすのに手頃なイベントがあり、体力の損耗も軽くて済むと思われるので、これを絡めたアフターオフに参加してみることにした。

 幡ヶ谷のSホテルを9:15頃に発って、東京駅に着いたのが、9:50。例によって銀の鈴の大型コインロッカーにシンセを預け入れて(文字通り肩の荷を降ろし)、やれやれ。10:00に銀の鈴で待ち合わせ。最終的には10:15に、B氏とふたりで、日本橋三越本店へ。この陽気なので、メトロで行くという案も出たのだが、微妙な距離なので、徒歩で(ただし、できるだけ地下を通って [;^J^])。

 やはり、日本橋の老舗の百貨店は風格がありますなぁ、どんなに大きくても地方都市のイオンなんぞは、格下ですなぁ比較になりませんなぁ、ふぉっふぉっふぉっ..などと意味不明しつつ [;^J^] 新館7階ギャラリーへ向かう。手頃なイベントとは、「生誕45周年 ウルトラセブン展」なのであった。本日が最終日。

 内容は..まぁ、百貨店でのイベントとしては、悪くない。こんなもんでしょう。ただし、顧客像が不明確なきらいはある。たとえば、キャプションの漢字にルビが振られていない。夏休み企画なのに、子どもたちに対しての配慮が足りないのだ。かといって、完全にシニア向けかというと、そうでもない。物販もいまいちで、物欲を刺激されるものは無かったし..でもまぁ、そう難しいことを言わなければ、十分楽しめる催しであった。

 ここで、Fさんと連絡が取れる。現在東京駅方向に向かっている最中..というわけで、ますますもって東京駅近傍縛り [;^J^]。取り敢えず時間を潰せる場所をということで、丸ノ内側に出て、OAZOの1Fのオープンカフェ(みたいな店)に落ち着いたのが、12:25。ここでがっつり飲み食いもできるのだが、単なる時間調整に訪れただけなので、イタリアンなソーダ水のみ。結構、美味い。だらだら〜。まったり〜。(← これが、夏オフアフターオフの基本コンセプト。[;^J^])

 13:20にFさん合流。やや遅めの昼食はどこにしよう、6Fのそば屋は美味いが、あらら、混んでるし..それにそば屋って、食い終わったら(酒でも飲まない限り)あまり長っ尻(だらだらまったり)できないだろうし..とか迷っているうちに、Eさんからも、そちらへ向かうよ〜、という連絡。

 結局、OAZO(の一部)ではないのだが、OAZO圏内というかOAZO直近のビルの3Fの大戸屋へ。普通に食事できるだけでなく、ドリンクバーがあるので、だらだらまったりできるはずだというのが決め手。食事しているうちに、Eさんが合流。今年の夏オフの話、過去の夏オフの話、その他いろいろ。だらだら〜。まったり〜。(私はドリンクバーで、もっぱら、ジャスミン茶をおかわりしまくっておりました。[;^J^])

 私の帰宅予定に合わせていただき、16:10に店を出て、東京駅で散会。16:28発のこだまに搭乗し、18:23、浜松。19:00帰宅。

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*2013年08月06日:咳が残ってしまった [;_ _]


 今日から社会復帰。やれやれ..(← こらこら [;^J^])

 夏オフ中、夏風邪が悪化することはなかった。というか、むしろ逆に大体治ったのだが、唯一、咳が残ってしまった。取り切れていない。喉は別に痛くないのだが..う〜む、こうなると、しつこいんだよなぁ..(O内科医院で追加の薬をもらいたいのだが、仕事が残業時間帯にかかってしまい、行けなかった。[;_ _])

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*2013年08月07日:無知蒙昧にもほどがある [;_ _]


 今日もまた、O内科医院に追加の薬をもらいに行くタイミングが取れなかった [;_ _]。有休とっている余裕はないし、下手すると、夏休み前にはいけない可能性すら、ある..[;_ _]

 本日、とあるクイズ番組で、衝撃を受けた。こういう番組の出演者(回答者)たちの無知蒙昧っぷりには、耐性が出来ていたつもりだったのだが..われながら、甘かったな..[;_ _]

 「働きバチはオスかメスか?」という問題である。総勢18人の回答者のうち、「自信がある人」のみ、回答するというシステム。たしか、12人が回答すると宣言した。「自信の無いやつが、6人もいるのか!」、と驚いたが、最大の衝撃は、その直後。なんと、12人中11人が、「オス」と回答したのである!

 「働きバチ」は、「すべてメス」! これは、「理科」の「基礎の基礎」ではないか! 彼ら11人(+6人)は、小学校で習ったことを忘れてしまったのだろうか? ..いや、そもそも習っていないか、または、授業をさぼっていた可能性が高い。なぜなら、「「働きバチ」は「すべてメスである」」という「事実」は、実に印象的なものであって、一度聞いたら、忘れるようなものではないからだ。彼ら17人が授業を聞いていなかったのならば、(個人の問題なので)どうでもよい。しかしもしも、そもそも教わっていなかったのだとしたら..事態は深刻である。

 単に、「「理科」の「基礎教養」を身につけそこなった」、というだけでは、すまないからである! 「情操教育の基礎」が、ネグレクトされていることになるからである! 「蜜蜂の社会にはオスの居場所などなく、単に女王を孕ませるためだけの存在であり、それまでは働かずに食うだけのニート生活をすごしていられるが、交尾が済んだらメスたちに巣の外に叩き出され、為すすべもなくのたれ死ぬ」..この、(とりわけ男子にとって)やるせない「認識の衝撃」によって、人格の奥底に仄かに形作られる「陰影」..この17人には、これが、存在しないのだ! 私にとっては、「モンスター」に等しい存在..とまでいうと言い過ぎだが、彼らの「世界観」「生命観」「人生観」が、根底の部分で私とは全く異なるのだ、という事実に、心底、衝撃を受けたのである..

 ..などと、(上から目線で)悲憤慷慨したときに限って、意外な(博識だと思っていた)知人から、「実は私も知らなかった..」..とカミングアウトされ、慌てることがままありますが [;_ _]、その際は、全力でフォローしますから..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2013年08月08日:“古典を消化する義務のリセット”


 なんとか時間を作って、O内科医院へ。喘息系の薬をもらいました。風邪は大体治っているのだが、どうも私は、気管支をやられやすいようなのである。

 「SFマガジン」9月号の239頁(「大森望の新SF観光局」)に、面白い一文があったので、紹介しておこう。

 去年、中央大学文学会に呼ばれて、“SFの今”というテーマで話をしたとき、終了後の懇親会でスタッフの学生から聞いてなるほどと思ったんですが、“伊藤計劃以後”という線が引かれたことで、SFを読みはじめるハードルが低くなったのだという。星新一・小松左京・筒井康隆(もしくはアシモフ、クラーク、ハインライン)まで遡って、膨大なSFの蓄積を読まないといけないと思うとそれだけで気が遠くなるけれど、とりあえず“伊藤計劃以後”だけフォローしようと思うなら、一気に楽になる。伊藤計劃から飛浩隆や長谷敏司や円城塔を読み、そこからイーガンやチャンに挑戦して、余裕があればギブスンやスターリングに遡ってもいいし、神林長平に行ってもいい(実際、大学読書人大賞で『いま集合的無意識を、』の推薦文を書いた関西大学現代文学研究部の女子学生は、伊藤計劃経由で神林長平を知り、はじめて読んだ神林作品が同書だったという)。
 要するに、新本格ミステリの勃興期、綾辻行人『十角館の殺人』が果たした役割(古典を消化する義務のリセット)を、伊藤計劃『虐殺器官』『ハーモニー』が果たしているわけですね。

 「古典を消化する義務のリセット」! まさに目から鱗が落ちた! 多忙な現代人にとって、これほど重要なものが、他にあろうか!(← いや、ありますけど、それはそれとして。[;^J^])

 あらゆるジャンルについて言えることなのだが、上記引用文にならってSFを例に取ると..要するに、初心者にSFを手ほどきするときの問題である。ベテランのSF読みであればあるほど、ついつい、山ほどの古典を列挙してしまう。到底、読み切れないほどの量の古典を..彼(SFバージン)は、ほかにもやることが山ほどあるというのに、100冊も200冊も「必読書」を積み上げられてしまっては、鼻白み、後じさりし、以後、SFは敬して遠ざけるのが落ちである。人のことは言えない、私だって、「SFのさまざまな領域をバランスよく知ってもらいたい」、と、真剣に考えた上で..やはり、2〜30冊は挙げてしまうかな。多すぎる。明らかに、多すぎる。

 私の友人に、古いSFファンではあるが、いわゆる「氷河期」よりも以前の「浸透と拡散の時代」のあとぐらい、多くのSF作家が「中間小説誌」に進出した頃に、「日本SF」を見放して読まなくなり、「80年代以降、日本SFは衰退した」..という史観を持っている人がいた。数年前に、Mixi日記で、そのように書いていたので、「長年、読んでいなかったのだから知らないだろうけど、21世紀に入る頃から、日本SFは大復活を遂げたんだよ。とりあえず、この7冊を読んでみたまえ」、と、薦めたのが、「虐殺器官」「ハーモニー」「グラン・ヴァカンス」「太陽の簒奪者」「ペンギン・ハイウェイ」、及び、「ゼロ年代日本SFベスト集成(2巻)」である。われながら良いセレクションだと思うが、しかしたった7冊に絞り込めたのは、彼が、70年代以前の日本SFを熟知している人だったからである。日本SFをまったく知らない人に、「まず、この7冊だけ読め!」、と渡す勇気があっただろうか..

 ..それで構わない! 伊藤計劃以後だけでよい! という提言なのである。繰り返すが、目から鱗が落ちた。とっかかりは、それでいいのだ。まずは、ハードルを越えてもらわなければ(読んでもらわなければ)始まらないのだ。

 SFに限った話ではない。たとえば(近しいジャンルである)ミステリ。ミステリマニアであるあなたは、「ミステリ初心者」に何を読ませますか? やはり、ドイルから? まさか、ポーから? 基礎を押さえるなら、チェスタトンは絶対! カー、クイーン、クリスティ..こんなことをしていては、何百冊読んでも、21世紀に辿り着けない。純文学でも、あるいは世界文学でも、同じこと。さすがにホメロスやラテン文学や中世文学はパスするにしても、シェイクスピアは外せない..とか言い出すと、19世紀に辿り着くのも容易ではない。

 もちろん、いつかは、古典に遡ってもらいたい。でも、それは、「今じゃなくてもいいでしょ!」(← ..すみません。[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^])


 附記:

 ミステリの場合は、「トリックの再利用」「“マニアなら読んでるはずの”作品のトリックのネタバラシ」という特有の問題があるので、どうしても「引用元」「流用元」の作品(古典)を先に読んでもらいたい、という事情は、ある。たとえば、カーの「三つの棺」は真の傑作であって、カーを1冊、ということならば、まず、これを読んで欲しいぐらいのものであるのだが、本書には有名な「密室の講義」の章が含まれていて、ここで、古今の主要な密室トリックの壮大なネタバラシ大会が繰り広げられているので、それらより先に本書を(初心者に)読ませるわけにはいかないのである。

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*2013年08月09日:諸星大二郎&吾妻ひでお原画展


 これは嬉しい、ご案内。

諸星大二郎原画展

11月15〜20日、西武池袋本店にて。初期作品から最新作まで、原画200点以上を展示する過去最大規模での開催! カラー原画に加えてモノクロ原稿もたっぷり公開、諸星ワールドの全貌を網羅します!

吾妻ひでお原画展

11月21〜25日、西武池袋本店。デビュー45周年を迎える吾妻ひでおの百貨店での初個展が決定! 美少女カラー原画を中心に、SF、不条理などあらゆる題材を網羅した原画200点以上を展示します。

 楽しみなことである。楽しみなことであるのだが..2週連続の上京を“強いられる”わけですか。そうですか。[;^.^]凸

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*2013年08月10日:妖怪展をハシゴする


 咳がなかなか治まらないなぁ..

 6:00過ぎに自宅を発ち、浜松駅前ロータリーを7:00に発つ高速バス(渋谷新宿ライナー浜松号)で、渋谷マークシティ着は、定刻より50分以上遅れて、11:40過ぎ。8月10日なのだから、この程度の遅れは全く想定内である。

 渋谷で昼飯を食うか..と、駅に向かう途中で見つけた、とある中華レストランで、担々つけ麺を注文したのだが..ハズレであった [;_ _]。この店のファンの方もいるかも知れないから、店名は伏せておくが..麺が(たちまち)乾いて団子状になってしまったのは、味以前の問題だと思う。

 銀座線で、三越前駅へ。12:35、三井記念美術館着。先日、前期展示を観た「大妖怪展 −鬼と妖怪そしてゲゲゲ−」の、後期展示を片付けに来たのである。われながら時間の使い方に余裕が無いが [_ _]、基本的に、「差分」(前期になくて、後期にある作品)の確認のみ。

 月岡芳年の「和漢百物語 頓欲の婆々」画像検索結果)、は、もちろん、舌切り雀のクライマックスシーン。恐さよりも諧謔に軸足がおかれており、特に、巨大な三つ目のお化けのフォルムが面白い。おむすび型の頭部のお多福お化けがアッカンベーしてるが、それは冗長では? [;^J^] 歌川芳藤の「五拾三次の内 猫の怪」画像検索結果)は、国芳直系と言うべきか。土佐光貞の「百鬼夜行絵巻」は、初公開作品。寒色系の、不思議なセンスに味わいがある。龍亭遊梢の「百鬼絵巻」も、今回初公開。

 慌ただしく13:25に発ち、14:15に、横浜そごう美術館。「幽霊・妖怪画大全集」の、前期展示である。(13日からの後期展示は、15日に観る予定。)受け付けで前売り券をもぎってもらっていたら、場内から、子どもの「こわい! こわい! こわいーーーーーーー!!」という、マジ号泣が聞こえてきた [;^J^]。いい感じである。[^J^](← 鬼畜。[;^.^])もちろん、私はオトナだから、泣いたりしない。これらの絵に怯えて泣ける感受性が、本当に羨ましくて仕方がない..私も、半世紀前なら、怯えて号泣しただろうに..

 まずは、長沢廬雪の「九相図」画像検索結果)。谷文晁の「幽霊図」は、幽霊画としては珍しい表情である。(ニヒルなイケメン? [;^J^])これとは対照的に、生首の頭髪を銜えて振り回している、河鍋暁斎の「幽霊図」画像検索結果)は、物凄い。

 小林永濯の「お菊の亡霊図」は、全然恐くなく、むしろ可愛い♪ 諸星あたるになってしまいそうである(← 意味不明。[;^.^])豊原国周の「おろちと才次郎 因幡小僧雨夜噺」の、絢爛たる残虐美。伊藤若冲の「付喪神図」画像検索結果)の筆致というか世界観は、やはり傑出している。展示の中でも、ここだけはっきりと空気感が違うのである。

 作者不詳の「怪奇談絵詞」画像検索結果)のローカルな鄙びた味わいは、ゆかしく思われるし、月岡芳年の「新形三十六怪撰 平惟茂戸隠山に悪鬼を退治す図」画像検索結果)の緊張感溢れる、瞬間の切り取りもまた、見事である。一番驚いたのが、同じく芳年の「西郷隆盛霊幽冥奉書」画像検索結果)。知らなかった。こんな作品があったのか..凄い迫力である。[;*.*][;*.*][;*.*]

 そしてこの展覧会の目玉のひとつ? [;^J^] が、円山応震の「妖怪図」画像検索結果)である! まぁ観てご覧なさいよ、このなんともラブリーな、疲れ果てたる琵琶法師を!(妖怪のクセに働いてるのかよ。[^.^])そして最後に再び幽霊画に戻り、吉川観方の「朝霧・夕霧」画像検索結果)。お菊とお岩の化粧図である。1948年に描かれた、幽霊画の伝統を今に伝える(復活させた)傑作である。

 16:30に会場を出たところ、入口に、小学校低学年ぐらいの女の子の手を引いた母娘づれ。母親が受け付けでチケットをもぎってもらいながら、娘に、先に行ってなさい、と、身振りで伝え、入口に向かった娘が..ふと、立ち止まり、少し後ずさる..(これ..やばいよ..)追いついてきた母が、さ、入りましょ入りましょ、と、手を引く。娘が、抵抗する..いいね、いいね。いい勘してるよ、きみぃ。[^.^][^.^][^.^]

 ..と、いつまでも見物しているわけにもいかんので [;^.^]、エスカレーターで降りて、相鉄線へ。17:40に横浜・鶴ヶ峰の実家着。18日までは、何度か外出するが、基本的には実家でごろごろな夏休みである。

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*2013年08月11日:「うちのメイドは不定形 2」


 夏コミは昨日から明日まで。私がもっぱら渉猟している評論系は、例年、3日目なのだが、今回は2日目、すなわち今日なのである。今日なのであるが..

 ..もしかして、今日は、非常に暑くなるのではあるまいか [;_ _] ..もしかして、今日は、非常に混み合うのではあるまいか [;_ _][;_ _][;_ _] ..よし、今日はパスしよう! 気温はたいして変わらないかもしれないが、人混みは明日の方がマシだろう。今回は評論系ではなく、3日目のゲーム系を見て回ることにしよう。毎回毎回、同じサークルばかり回るのも芸が無いしね。評論系の新刊は買い逃がすことになるかも知れないが、どうせ、冬コミでバックナンバーを買えるだろうし..というわけで、苦行 [;^.^] は明日に、先送り。

 ふた掴みほど持ち帰った文庫本群から、今日は、うちのメイドは不定形 2」(森瀬繚、静川龍宗、スマッシュ文庫)を読了。第1巻が出た(読んだ)のは、なんと3年前であり、当然、内容などほとんど憶えていないのだが、3年前の日記には、実に冷ややかな感想を書いておりますな [;^.^]。まるで、「うちに届けられたメイドは..なんと、ショゴスだったのです!」、という、出落ち一発の作品であると言わんばかりの。[;^.^][;^.^][;^.^]

 どうなっていることやら..と、この第2巻を読んでみたら、意外にまともな(と言っては失礼だが [;^J^])、それなりにハードな展開に向かっていることに驚いた。あとがきを読むと、どうやらマジなクトゥルー・サーガを構想しているらしい。そういうことならば、第1巻のスロースタートぶりも、(ペース配分の観点から)頷けるというもの。

 いずれにせよ、「這いよれ!ニャル子さん」(逢空万太)シリーズとは全くアプローチが異なる、クトゥルー・ラノベである。今後の展開が楽しみだ。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 15 2013
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