*2013年07月22日:今年の夏オフは..
*2013年07月23日:気持ちはわかるけどね..
*2013年07月24日:いずれ大きな地震が来たら..
*2013年07月25日:朝の自家用車出勤時、
*2013年07月26日:「解説」という字は..
*2013年07月27日:ルーヴル美術館展/日本沈没展/マンガのちから展
*2013年07月28日:大妖怪展/村上芳正展/<遊ぶ>シュルレアリスム展
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2013年07月22日:今年の夏オフは..


 ..ハープの出番は多いのだが、(私が見落としていない限り)グリッサンドの箇所が無い。仕込みの手間が省けるので、楽である。

 楽じゃないのが、鍵盤奏者の参加者数の少なさ [;^J^]。このままだと、いくつかの重要なパートを、私が弾かざるを得ないかも知れないのだが、練習している時間が取れるだろうか..

*目次へ戻る


*2013年07月23日:気持ちはわかるけどね..


 ..ま、矢口真理の件である。なんども名前を書くのも気の毒な気がするので、以下、YMと略記することにする。

 大前提として、芸能マスコミなど、信ずるに足りない。だからといって、報道は一切信ぜず、自分の直感だけに全幅の信頼を置く、というのも(いっけんカッコイイが)ただの馬鹿である。馬鹿と言って悪ければ、ガキだ。また、既存のマスコミは信用できない、ツイッターやラインやフェイスブックから仕入れた(「草の根の」「SNSの」)情報だけを信じる、という手合いが、言うまでも無く、一番始末におえないオバカサンである。

 ..話がそれた、えーと..YMの件か [;^J^]。要するに、彼女の件についても、本当のところは(外野からは)わからないのだが、「既存のマスコミ」やら「SNS系」やら、さまざまなソースを組み合わせて推測するに、おそらく不倫をしたのは事実、離婚をしたのも(こちらは客観的な)事実。さて、ここまでなら、別に珍しくも無いエピソードである。

 珍しいのは、徹底的に「雲隠れ」していることである。いっさい、表面に出てこずに、自宅に引き篭もっているらしい。こんなことをしていると、パパラッチ共の食指を必要以上に刺激するだけなのであるが、そういう冷静な判断ができる状態ではないのであろう。風の噂によると、「自分のことをみんなが忘れるまでは復帰しない。5年間は貯金で食いつなげる」、と、親しい人に語っているらしいが、ソースがひとつしかないので、これはもちろん鵜呑みにしてはいけない情報。しかし、真実味は、ある。

 消えてしまいたいのであろう。無かったことに、したいのであろう..その心情は、よくわかる。数ヶ月前、寝坊して舞台を休演に追い込んでしまった俳優がいて、彼に関する話題でも、私は同じことを書いた。(「2013年04月23日:消えたくなるよね〜 [;^J^]」)YMのやらかしたことに同情の余地は(ほぼ)無いとしても、彼女を上から目線で批判する気には、私はなれない。むしろ、上から目線で批判している連中に対して、批判的である。(上から目線で。[;^.^])

 多くの人がコメントしているように、初動を間違えたのだ。先述したように、「不倫 → 離婚」自体は大事件ではないのだから、「よくある事件」のひとつに「矮小化」してしまえばよかったのだ。先手を取って、即日即刻記者会見して、「全て私の不徳のいたすところ。1年間は謹慎して、自分を見つめなおし、心を鍛えなおし勉強しなおし、それから、もしもまだ芸能界に私の居場所が残っているのなら..少しずつ、仕事を再開できたら、と思います..」、と、神妙に頭を下げれば、それで済んでいた話なのである。その記者会見自体は(まさに芸能記者たちの餌食となって)針のむしろであっただろうが..この「いっときの苦痛」を回避したがために、抜き差しならぬ事態に落ち込んでしまった。もちろん、5年後には、この事件のことなど、みんな忘れているであろう。しかし、復帰した瞬間に、誰もが思い出すであろう。5年前に、大勢の関係者に多大な迷惑をかけておきながら、なんのフォローも後始末もせずに逃げ出してしまったタレントがいたことを..

 ..「時の癒し」という、美しい言葉があるが、それを適用することは、このケースではできないであろう..

*目次へ戻る


*2013年07月24日:いずれ大きな地震が来たら..


 ..ま、典型的な、オタの部屋だ。私の寝室の北側の書棚は壁に取り付けられているので、倒壊する可能性は極めて低いが、他の方角の書棚(とCDラック)はね..

 来るべき大地震の日に、頭上に降ってくるに違いない書籍群で、私は必ずや怪我をするであろう(怪我ではすまないかも知れない)が、しかしそんなことよりも、そのとき、必ずや傷んでしまうであろう書籍たちを想って、今から胸を痛めている私なのであった..(← 実話。[;^.^])

*目次へ戻る


*2013年07月25日:朝の自家用車出勤時、


 みちがすいてて、むかつく..[;^.^]

 夏休みだからかどうかは知らないが、少なくとも今この時間帯に普段は自家用車出勤をしている連中。(たまたま今日だけ)他の時間帯にシフトしているのならば許可するが、出勤とは違うことをしているのならば、不許可である。むかつく..[;^.^][;^.^][;^.^]凸

*目次へ戻る


*2013年07月26日:「解説」という字は..


 ..「解脱」に似ている。わざと空目してみるのも一興..と、ここまで書いたところで、干乾びかけてる灰色の脳細胞の記憶機能が僅かに働き、念のために検索してみたら、13年前に同じことを書いてるんでやがんの [;_ _][;^.^]。もちろん、時効どころではないので、なんの問題もない。(長く続けていると、使いまわせる元ネタが増えるので、得である。[^.^][^.^][^.^][;^.^])

 ちなみに、うっかり「既視感(デジャヴュ)」と書きそうになったが、今回の事例は「過去の現実の記憶」なので、「既視感」は誤り。廃墟通信は、わかりやすくてためになる。[^.^][^.^][^.^][;^.^]

*目次へ戻る


*2013年07月27日:ルーヴル美術館展/日本沈没展/マンガのちから展


 自宅をやや早めの6:55に発ち、7:51のひかりで上京。9:30、上野の東京都美術館着。「ルーヴル美術館展―地中海 四千年のものがたり―」である。

 スペシャル級の名画・名作を並べている展覧会ではないので、そういう期待で訪れると、マイルドな印象を受けるであろう。私自身は、長い(4000年の)時の流れを「ゆったりと」見せてくれる展示に、好感をもった。(こういうコンセプトの展覧会の場合、突出した有名作品は(流れの)邪魔になりかねない、という側面は、確かにある。)

 「受け皿を持つ女性の形の奉納用スプーン」のシリーズの、形態の面白さ。「ロゼッタ・ストーン」は、もちろんレプリカであるが、さすがの迫力。ギリシア文字、デモティック(古代エジプトの草書体)と並べてみて改めて感じ入る、ヒエログリフの美しさ。

 やはり、目玉は「アルテミス:信奉者たちから贈られたマントを留める狩りの女神(通称:ギャビーのディアナ)」画像検索結果)ということになろうか。実に美しい。観る角度によって、表情が微妙に変化するのだ。

 11:30に出て、昼飯は久しぶりに、上野駅の切符売り場の上の「ぶんか亭」。せいろうどんとミニ山かけ丼セット。

 12:25に、水道橋の米沢嘉博記念図書館。(私は、この施設については、その日のアプローチの仕方によって、「御茶ノ水の」「神保町の」「水道橋の」等など、適当に呼びわけております。[^.^])「小松左京『日本沈没』-未来へのヴィジョン-展」である。

 キーとなる場面の原稿や、50人から寄せられたメッセージなど、見所は多いが、やはりもっとも感銘深かったのは、算盤や計算尺ではおっつかないから、と、大枚はたいて購入した「電子計算機 キャノーラ1200」の展示なのであった。[;^J^]

 13:30に発ち、14:15、東京都現代美術館。まったく迷わずに来れたのは、実に、今回が初めてである [;^J^]。「手恷。虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」。

 もしもあなたがマンガファンならば、これはやはり、観ておくほうがいいと思うぞ。このふたりの作品世界の幅の(途方もない)広さを考えると、最低でも、この2〜3倍の量の展示が必要なのではないかとも思えるが、しかし、この展示ですら、ひととおり観るために、3時間半以上もかかってしまったわけであり。[;^.^]

 もちろん、図録を買う予定だったのだが..なんと、半完成品なのであった [;^.^]。さまざまなアーティストによるオマージュ作品が多数展示されていたのだが、この図録には、そのうちのいくつかが(時間的に間に合わなかったらしく)収録されていない。特に、「ももいろクローバーZ」が収録されていない! 論外である! ["^.^]凸 8月に出る予定だという増補版には、すべて収録されるらしいので、今回は、スルー。

 ちなみに、ももクロがやってるのは、009のコスプレである。はっきりいって、ももクロが009に扮する必然性は(人数も合わないし)まったく感じられないのだが [;^J^]、しかし、「ももクロは、何をやっても、許可!」[^.^] 当然のことである。[^.^]

 閉館時刻の18:00に、蛍の光に追い出されて出た。渋谷に移動し、18:50に、タワレコ近くのいつもの店。定刻の19:00を10分ほど過ぎてから、手塚ファンのミニオフ。今回はこぢんまりと、8人である。私は、いつもは何かしら手土産(どこぞの図書館やオークションから発見/発掘した新規資料)を携えていくのだが、今回は、手ぶら [;_ _]。ここ半年以上、まったく、調査に時間を割けなかったしね。逆に、Tさんに、初期作品「ターザンの王城」の調査資料を見せていただいた。(その場で iPhone で撮影した。[;^J^])従来、この作品の初出誌は「英文こども新聞」とされており、これを全く発見できずに、なかば諦めていたのだが、実は、「新大阪新聞社」発行の「ジュニア・ニュース」なのであった。この名前で検索すると、国会図書館に(ごく一部ではあるが)存在する。しかも、「プランゲ文庫」である。うーむ、私もまだまだ、粘り足りないなぁ..

 22:15頃に散会し、例によって、23:10に、水道橋のスパ ラクーア。以前、タイ古式マッサージを施術してもらい(2013年05月24日の日記の末尾あたり)、様ざまな意味で [*^.^*] 非常に良かったので、もしもまだ受け付けが終わっていないのならば、是非とも、と(軽く汗を流してから)期待に胸を弾ませて、エステやマッサージの受付が並んでいるエリアに行ってみたら、まだやってるではないか! そそくさと申し込んだら、待ち時間無し..あれ? そんなにすいてるサービスだったっけ? ..と、疑問に思った時には、もう遅い [;^.^]。受け付けのすぐ裏手にある、「タイ古式マッサージ」とは異なる、別のマッサージルーム(しかも大部屋)に招じ入れられたのである。しかもしかも、施術師は(若いとはいえ)男性である。[;_ _]

 もちろん、彼に罪があるわけではないので [;^J^]、そこは寛容に、別のサービスも試してみるか..と、心を開いたのではあるが..これ、効果あるのかなぁ..ただひたすら、中途半端に痛いだけなのである。背骨や肋骨を、時間をかけて、ひとつひとつグリグリやる系 [;_ _]。施術師が(若い)女子なら、もちろん、「痛ければ痛いほど、ウェルカム!」なのだが..私は、男に痛めつけられて喜ぶような変態では、ない。[;^.^](あとから気が付いたのだが、ラクーアには、エステ系とマッサージ系のサービスが、非常に多数あるのであった。気を張っていないと、寝ぼけまなこでは、絶対に間違える。[;^J^])

*目次へ戻る


*2013年07月28日:大妖怪展/村上芳正展/<遊ぶ>シュルレアリスム展


 8:35にラクーアを発ち、9:20、東京駅から歩いてすぐの、三井本館1Fの「Caffe di FESTA」で朝食。10:00、同ビル内の三井記念美術館。「大妖怪展 −鬼と妖怪そしてゲゲゲ−」の前期展示である。

 ほとんど全て、既知の図像であるが、改めて面白いと思ったものを、ピックアップしておこう。歌川国芳の「相馬の古内裏」画像検索結果)は、どなたもご存知の例のやつ。歌川芳盛の「昔噺舌切雀」画像検索結果)は、検索結果から捜して欲しい(すぐに見つかるはず)。月岡芳年の「和漢百物語 清姫」は、うまく検索できなかった。

 喜多川歌麿の「化け物の夢(夢にうなされる子どもと母)」画像検索結果)も、多少検索結果に埋もれてるかな? 子どもの夢が吹き出しで表現されていて、その中で化け物たちが会話している、面白いアイデアの作品。フィギュア展示「外道を調伏する安倍晴明」画像検索結果)も、大層面白い [^.^]。元ネタは、狩野永納の「不動利益縁起(泣不動縁起)」の中の1枚だが、非常にうまく3次元化されている。どこぞのゆるキャラに売り込みたいぐらいのものである。[^.^]

 「道成寺絵巻物(西尾市岩瀬文庫)」画像検索結果)は、これまた検索結果に埋もれていそうだが..紅い蛇女の生々しい不気味さ。「付喪神絵詞」は、とてもラブリー。伝土佐吉光の「百鬼ノ図(百鬼夜行絵巻)」は、黒雲に呑み込まれ、影と化すという、劇的な幕切れが印象的である。鳥山石燕の「画図 百鬼夜行」は、説明不要。(展示品には、年代ものの派手な落書き入り。[;^.^])「百鬼夜行之」(西尾市岩瀬文庫)も、カラフルで面白い。

 11:45に出て、根津へ向かう。12:35、弥生美術館に隣接している「港や」でパニーセット。13:05に弥生美術館。「村上芳正展」である。彼のまとまった規模の展覧会は、今回が初めてらしい。

 もちろん、「家畜人ヤプー」の挿画が中心である。ほか、澁澤龍彦や倉橋由美子らの(幻想的な)著作の挿画の存在は知っていたし、改めてみても変わらず面白く楽しめたが、そういうけれんみの無い原田康子の著作の挿画が、意外に印象的であった。

 意外と言えば、挿画以外の仕事。「ルードヴィヒ 神々の黄昏」のポスターを描いていたとは知らなかった。それと、レコードのジャケット。ドラティ/デトロイトの「春の祭典」のジャケットは、そりゃ確かに言われてみれば、村上芳正だわ [;^J^]。どうしてこれまで、気がつかなかったかなぁ..[;^J^]

 14:10に発って、新宿へ。15:00、損保ジャパン東郷青児美術館。「<遊ぶ>シュルレアリスム」である。

 シュルレアリスムを「遊び」という側面から切り取る企画は、いっけん、いかにも夏休み向けの子どもだましに思えそうだが、実はそうでもない。シュルレアリスムの本質を捉えているのである。また、特にダリの作品の解説文において、「超現実」を「強度の現実」と、「正しく」解説しているのに感心した。長くなるので深くは突っ込まないが、「超現実主義」とは、「超」+「現実主義」では、無い! 「超現実」+「主義」なのである! そして「超現実」の「超」は、「超える」を意味しない。「程度を強める」という意味なのである。つまり、「強度の現実」。

 もっともわかりやすく例えれば、「ちょ〜可愛い〜!」、の、「ちょ〜」である。「ちょ〜可愛い〜!」は、言うまでもなく、「可愛いを超えた何か」、という意味ではない。「ものすごく可愛い!」、という意味である。それと同様に、「超現実」とは、「現実を超えた何か」、という意味ではない。「ものすごく現実!」、という意味なのである。(「ちょ〜現実〜!」)..

 ..まぁ、今日のところは、このへんにしといたるわ [;^J^]。別にこんな観念的な理屈っぽい展示ではないので、ご安心あれ [;^J^]。なかなか良い展覧会ですよ。自分は「シュルレアリスム」に対してシロウトである、と自覚している方々には特にお薦め。[^J^]

 16:40に発ち、17:34に品川からこだまに搭乗。19:23、浜松着。19:50、帰宅。

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 2 2013
Copyright (C) 2013 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]