*2013年05月20日:夢を書き留める
*2013年05月21日:コリン・デイヴィス、逝去
*2013年05月22日:「更新」じゃないでしょ
*2013年05月23日:美術的備忘
*2013年05月24日:北斎/暁斎/松本零士/多賀新
*2013年05月25日:空想の建築展/ルドン展
*2013年05月26日:江戸絵画展/ダ・ヴィンチ展
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*2013年05月20日:夢を書き留める


 目覚めてすぐに、今観たばかりの夢を寝惚け眼(まなこ)をこすりながら書き留めた..という夢を観た。[;^J^](年に数回、観るんですよ。[;^.^])むろん、(この現実に)本当に目を覚ましたときにはメモは残っていないし、「2階層下の夢」(おっと「インセプション」[^.^])など、ほとんど思い出せないし、よしんば思い出せたところで、つまらなくて使えないんだよなぁ..[;^.^](ちなみに、「“この現実に”目を覚ました」のはいいとして、それが「本当の」目覚めである(つまり、「この上の階層」の「現実」は、ない)ということを、なぜ、確信できるのかな? [^.^])

 DENONのAVアンプのリモコンが、思うように機能しなくなってしまった [;_ _]。どこをどう触ってしまったのか..当面の不具合は、ファンクションを選べないこと。本体で選べるので、致命的ではないものの..

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*2013年05月21日:コリン・デイヴィス、逝去


 今月号の「レコード芸術」誌で、初めて知った。

 4月14日に、サー・コリン・デイヴィスが亡くなっていたのか。享年85歳。(日本経済新聞にも載っていたらしいのに、なぜ、見落としていたんだろう..?)4月15日には、ジャン=フランソワ・パイヤールが亡くなっていた。同じく、享年85歳。(うーむ..アンテナが錆付いているどころか、ほとんど機能しておらない..)

 コリン・デイヴィスは、私の人生の恩人のひとりである。ベルリオーズの「レクイエム」や「トロイアの人々」は、今でこそ、数多くの録音に恵まれているが、それらを聴き比べても、私が中学生時代に初めて聴いたコリン・デイヴィス盤こそが(あらゆる録音を聴いたわけではないものの)最高の盤であると、今でも思う。

 合掌..

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*2013年05月22日:「更新」じゃないでしょ


 久しぶりに早朝サイクリング。55分、16キロコース。

 矢口真理の不倫自体は、まぁどうでもいいのだが、一連の報道のなかに、あぁ、まただよ、この言い回し..「毎日更新していた彼のツイッターは」..ちがうでしょ。

 「ツイッター」は、「更新」するものじゃないでしょ。「ブログ」や「フェイスブック」や「ホームページ」(あるいは「ウェブページ」)ならともかく..「ネットに何か書くことを“更新”と呼ぶ」のだと思っているんだろうなぁ、この記者は..ちゃんとならいなおして来いよ、何か書く前に。

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*2013年05月23日:美術的備忘


 今夜はネタもないので、手短に。

 先週末に録画した日曜美術館「ラ・トゥール:灯火の前のマグダラのマリア」より。

 「ラ・トゥールの作品には、窓が描かれていない」..なるほど。

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*2013年05月24日:北斎/暁斎/松本零士/多賀新


 6:10に発つ。浜松駅前ロータリーから7:00の高速バス(渋谷新宿ライナー浜松号)で、渋谷マークシティ着は、定刻より20分ほど遅れて、11:05。まったく想定内。タワレコに直行し、CD(ベルリオーズの序曲集)を1枚買って、11:30に発つ。(今の耳のコンディションでは、クラシック音楽を聴く気にはなれないのだが、意地で、買い続けているのである..)

 11:50、原宿。「麺菜家 北斗」という店に入ってみて、汁なし担々麺。まぁこんなものかな。12:15、太田記念美術館。「北斎と暁斎―奇想の漫画」の前期展示である。

 作品リストに印をつけた作品を、作品リストの順番に。葛飾北斎の「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」画像検索結果)は、例の超現実的な図像。(とっくの昔にお気づきだと思うが、私は「シュール」という形容詞を使わない。このこだわりについては、長くなるので、今夜は略す。)

 以下、河鍋暁斎の引用が続くが..「風流蛙大合戦之図」画像検索結果)は、有名な風刺画である。「美人観蛙戯図」画像検索結果)も、楽しい。「天竺渡来大評判 象の戯遊」画像検索結果)、「暁斎楽画 第二号 榊原健吉山中遊行之図」画像検索結果)。「暁斎百鬼画談」画像検索結果)は、引用の集成。「暁斎楽画 第一 地獄の開化」画像検索結果)、「暁斎楽画 第四 極楽の文明開化」。葛飾北斎の「新編水滸画伝 巻之一」は、うまく画像を検索できなかったが、まさに劇画的な集中線が、凄いっす。

 13:30に退出。14;20に若山美術館。美術館というより画廊だが、「松本零士漫画家生活60年記念展 パート1 松本漫画の原点」。リンク先を見るとおわかりのとおり、パート3まで開催される。ごく小規模な展示なので、1000円(パート3までの通しパスが2000円)という観覧料は、平均的な美術館の平均的な展覧会で観られる量を考えると、見合うかどうか、微妙なところと考える人がいても不思議ではない。パート1では初期の珍しい作品を観ることができるし、パート2&3への期待料も含めて、私は、通しパスを買いましたけどね。[;^J^]

 15:20、三井記念美術館。「河鍋暁斎の能・狂言画」である。(暁斎、連チャンだな。[;^J^])

 「雷図」「膏薬煉図」「石橋・猩々図屏風」画像検索結果)は、検索結果中、右上から左下に紅い絨毯(というのか? [;^J^])が敷かれている作品である。「伯母が酒図屏風」「能画図式」画像検索結果)。「猩々・手長と手長猿と手長海老」画像検索結果)は、うまく検索できてるかな? タイトルどおりの絵なんですが [;^J^]。暁斎の娘の河鍋暁翠の「猩々図」も、面白い。

 何時に退出したんだったかな。Kさんとの待ち合わせ(@水道橋駅)までの時間調整のために、有楽町駅へ。17:30、スパンアートギャラリー

 おお! 単なる時間調整のつもりだったのだが、現在開催されているのは、「多賀新 銅版画展 - 乱歩&魚シリーズ -」ではないか!(ちゃんと、下調べしておきなさいよ。)仮にあなたが多賀新の名前を知らなくても、乱歩シリーズ画像検索結果)を一瞥すれば、ピンと来るのではないか。春陽堂の文庫版選集のカバーを飾った作品群である!

 魚シリーズも素晴らしいと思ったが、こちらは、うまく検索できない。画廊の中には作者がいらっしゃり、面白いお話を聞かせて頂いた。(こういうのが、美術館における大規模な展覧会では得られぬ、画廊での小規模な展覧会ならではの楽しみなのである。)「魚シリーズ」を観ていて、「ピーター・ブリューゲル」というキーワードが浮かんできてうずうずしていたのだが、多賀新さんからブリューゲル、と仰ってくださり、ほっとした [;^J^]。初対面の画家に向かって、いきなり、他の画家の作品(との類縁性)に言及するほど、私は失礼でも非常識でもありませんよ [;^J^]。(もちろん、「魚シリーズ」は、どこからどうみても多賀新の作品であり、ブリューゲルの作品に似ているというわけではない。)サイン入りの作品集を購入。

 18:05に画廊を発ち、19:00に水道橋駅でKさんと落ち合う。「魚バカ」という店で飲み食い。河岸を変え、21:00に「和伊わい亭」。22:30に散会し、23:00にラクーア。

 Kさんお薦めの「タイ古式療法(マッサージ)」を、初めて試してみた。従来から、興味が無いことはなかったのだが、大体、0時を遥かに越えて着いていたので、受付時間が終わってたんだよね。今日は珍しく早く着いたので。

 軽くひと風呂浴びてから、えーと、確か、90分バージョンを、23:40から1:10まで。(60分バージョンだったかも?)なるほど。悪くないね..というか、非常にいいね。[^.^]

 もちろん、健全なサービスなのであるが、シチュエーションが..どうやら女子のリクライゼーションエリアの一角のようで、しかも、この時刻には、このフェイクリゾートエリアは、寝静まっている。(床のあちこちで、女子が雑魚寝している。)そのエリアの最上階っぽいところに、ロッジのような一室があり、そこに(可愛い)施術師とふたりで入り、90分間みっちりと、そこそこ密着度の高いマッサージをしてもらうのである。可愛い施術師に..

 ..別にエロくはないのだ。邪推するなよ [;^J^]。あくまでも、ここにいたるシチュエーションが、ムーディーなのである。[;^.^]

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*2013年05月25日:空想の建築展/ルドン展


 8:20にラクーアを発ち、(ウルトラ警備隊)西へ。10:00前に、町田市立国際版画美術館。ここに来るのは初めてだが、公園の中の階段を134段も降りた先にあるのだ [;^J^]。「空想の建築―ピラネージから野又穫へ―」である。

 実に見応えのある展示である。ナポレオンの「エジプト誌」画像検索結果)からスタートして、コイズミアヤのオブジェ(画像検索結果)。ルネサンス、バロックの建築幻想。ニコラ・ルドゥーの、有名な「芸術的見地から熟考された建築」画像検索結果)は、検索結果の中に埋もれているかな? 田園の中の球体の建築である。

 ジョン・マーティンの作品からは、「ミルトンの失楽園」画像検索結果)など。エリック・デマジエールもいろいろ来ているが、例えば「バベルの図書館」画像検索結果)。カール・フリードリヒ・シンケル、アントニオ・バゾーリの舞台図。

 そしてもちろん、ピラネージ。「牢獄」画像検索結果)は基本中の基本だが、「壮麗なローマ」画像検索結果)も、私が40年来、愛惜してやまない逸品。

 ほかにも、摩天楼の幻想風景などが展示されているのだが、最後を締めくくる(最後の部屋をまるまる与えられている)のが、展覧会のタイトルにもある、野又穫の諸作品(画像検索結果)である。(30点以上あるので、個別にリンクを探す手間は、省略させていただきます。[;_ _][;^J^])

 11:30に発ち、町田駅近くで中華そば。13:30に江戸川橋の現代マンガ図書館。用件を済ませて20分後に発ち、14:40に新宿の損保ジャパン東郷青児美術館。「オディロン・ルドン ―夢の起源―」である。

 いやもう、ルドンの展覧会は何度も観ているし、特に前半生の「黒の時代」の主要作は、ほぼ全部観ているはずである。確か最初にルドン展を観たのは15歳の時分。1973年にT君と観た神奈川県立近代美術館での展覧会であるから、もう、40年。こうもつき合いが長いと、どの絵の検索結果を紹介したものやら、マジで悩む [;^J^]。全て、私(の精神世界/内宇宙)にとっては日常風景みたいなものですからね。

 とはいえ、展覧会の最初の部屋は、ルドン以前の画家たち。ロドルフ・ブレスダンの「死の喜劇」画像検索結果)、「善きサマリア人」画像検索結果)は、これまた何度も展覧会で実物を観ている逸品。画集でも持っているが、ここまで細かいと、本物よりも、テレビのハイビジョン番組で取りあげられて接写されるのを心待ちにしていたりする [;^J^]。ルドンならともかく、ブレスダンだと機会が無いかも知れないなぁ。

 ルドンの黒の時代の版画シリーズ、「夢の中で」「エドガー・ポーに」「起源」「ゴヤ頌」「夜」「悪の華」は、本当に、何度も観ている作品たち。うまく画像を検索できなくて申し訳ない。「永遠を前にした男」画像検索結果)は、前述した40年前の展覧会で衝撃を受けた作品。ある意味、私にとって、ルドンの(あるいは西洋美術の)原風景のひとつとすら、言える。「蜘蛛」画像検索結果)は、ご存知の方も多かろう。この展覧会のパンフレットにも使われている、もっとも広く知られ、愛されているルドンのキャラクターのひとつ。ゆるキャラにしたいぐらいのものである。[;^J^]

 ほか、「騎馬兵の戦い」「オルフェウスの死」「ペガサスに乗るミューズ」「深海の幻影」「聖母」など。この展覧会の巡回先のページも紹介しておこう。図像が比較的多く紹介されているので、ご参考まで。

 16:00に退出し、18:00に、横浜・鶴ヶ峰の実家。

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*2013年05月26日:江戸絵画展/ダ・ヴィンチ展


 実家前のバス停を7:51に発つバスで、開館時刻9:30ほぼジャストに、両国の江戸東京博物館。「ファインバーグコレクション展 江戸絵画の奇跡」の前期展示である。

 俵屋宗達の「虎図」画像検索結果)。鈴木其一の「群鶴図屏風」画像検索結果)は、検索結果の中でも、鶴があっちゃこっちゃ向いてるやつである。以下、うまく検索できなくて申し訳ないが、池田孤邨の「雷神・暴れ馬図」、鈴木其一の「山並図小襖」、池大雅の「雪竹図」。岡田米山人の「蘭亭曲水図」の奇矯なオブジェは、まるで諸星大二郎である。[;^J^]

 渡辺玄対の「武陵桃源図」画像検索結果)は、運がよければ、やたらと青い絵が検索に引っかかってるはずだが、それ。なんだ、この青!

 谷文晁の「秋夜名月図」画像検索結果)、円山応挙の「鯉亀図風炉先屏風」。鈴木松年の「月に雲図」画像検索結果)は、雲間から覗く巨大な白い月の図像が検索されているだろうか。それ。この信じられない立体感。まるで、巨大な浮遊生物である。

 伊藤若冲の「菊図」画像検索結果)もまた、SF系 [;^J^]。三幅図の中央図の菊は、まるで意志有るエイリアン。もしかするとトリフィド的な?

 同じく若冲の「松図」画像検索結果)の筆致! 曾我蕭白の「鉄拐仙人図」。松野親信の「立姿美人図」画像検索結果)は、顔はタイプじゃないのだが [;^J^]、フォルムのリズム感と、自在な筆圧の妙。

 礒田湖龍斎の「松風村雨図」画像検索結果)の、抑制された色彩。歌川豊春の「春景遊宴図屏風」は見るからに楽しげである。奥行きと、遠近感。葛飾北斎の「源頼政の鵺退治図」画像検索結果)は、鵺を直接描かないというプランが見事。

 11:00に退出し、美術館の7Fのレストランで深川めし。11:50に、東京都美術館。「ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ展〜天才の肖像」である。

 メインの展示は、レオナルドの「アトランティコ手稿」(の、ごく一部)である。美術作品としては、ジャンピエトリーノの「聖ロクスと奏楽の天使のいる降誕」画像検索結果)、ジャンピエトリーノの「福音書記者聖ヨハネ」、ロンバルディア地方のレオナルド派の画家の「洗礼者聖ヨハネ」など。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの「音楽家の肖像」画像検索結果)は、なんというかもう、気品? 教養? しばし足が動かない..この美しさは、一体、どこから来るのだろう..

 ジャック・カロの「日本における殉教者」画像検索結果)もまた、興味深い。13:45に退出。

 まだ、東京藝術大学大学美術館の「夏目漱石の美術世界展」に楽勝で回れる時刻なのだが、マジで疲れているし、浜松で、多少の懸案事項も待っているので、14:26東京発のこだまで、17:10、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 1 2013
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