*2011年09月05日:歯間フロスについて
*2011年09月06日:ほとんど肌寒い
*2011年09月07日:ヘキサゴン、ねばる [;^J^]
*2011年09月08日:GPSの謎の不調
*2011年09月09日:箱根ガラスの森美術館/恐竜博2011/「炎舞」
*2011年09月10日:東京都庭園美術館/耽美の誕生/ラフォーレ原宿
*2011年09月11日:多摩図書館/異形博物誌/サントリー美術館
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*2011年09月05日:歯間フロスについて


 私は、虫歯に罹ったことがない。虫歯の痛みを知らないのだ(..と、こう言うと(書くと)、大概の人にイヤな顔をされる。「いつか不幸になれ」と言わんばかりの目付きをされる [;^J^]。ちょっとした(裏返しの)自虐ネタなのである。[;^.^])

 といって、模範的な手入れをしているわけではない。歯磨きするのは(毎食後ではなく)朝食後だけであるし、正しい方法で丁寧に磨いているつもりではあるが、普通の歯ブラシを使っているだけなので、隅々までは行き届かない。それでも半世紀以上虫歯に罹っていないのだから、体質的なものもあるのだろう。

 現在、定期的に歯の状態を診てもらっているK歯科医院でも、歯の状態は大変良く、歯周炎にも罹っていない、と、太鼓判を押されているものの、「(今の状態を末永く保ちたければ)やはり、歯間フロスを併用するほうがいいですよ」、と、教育的指導をされたのが、今春のこと。

 これまでの年月において、さまざまな歯医者に何度か同様の指摘をされ、それに応じてその時々に購入した歯間フロスあるいは類似のツールは、数えてみたら片手以上 [;^J^]。そのほとんどは、未開封のままか、あるいは少し使っただけで放置 [_ _]。要は(自明のことだが)面倒だったのである。また、出血するかも知れない、という恐怖感もあった。

 ..が、さすがにそろそろ、実行するか、と、何年前に買ったのか記憶にも無い [;^J^]「使い捨て歯間フロス(50本セット)」を開封し、1日1回使い始めたのが、夏休み直前のことだから、そろそろ一ヶ月..

 ..なんと、今では、朝晩、してるのである。それは、気持ちいいからだ。歯ブラシでは絶対に取り出せない場所に嵌り込んでしまったカスを除去できるのは、快感以外の何物でもない。これなら、続けられそうだ。

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*2011年09月06日:ほとんど肌寒い


 自転車通勤。なんとも涼しく、爽やかである。特に帰路、すっかり日が短く暗くなった道をTシャツ1枚で飛ばしていると、向かい風が寒いほどである。なんどかクシャミをしてしまった [;^J^]。まぁ、また暑さが戻るらしいが..

 浜松市中央図書館から、先日依頼していたコピーが届いたとの連絡あり。

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*2011年09月07日:ヘキサゴン、ねばる [;^J^]


 帰宅してから、改めて車で浜松市中央図書館へ。北海道教育大学附属図書館所蔵の資料のコピーのお取り寄せを依頼していたのである。

児童雑誌論ノート:3:子どものしあわせ:61/10

 従来、タイトルは把握していたものの実見していなかった、手塚治虫のエッセイである。ページ数も「?」としていたのだが、今回、「3ページ」と判明したので、このリストの精度を、1バイトほど上げることができました。[^.^](ま、タイトルも微妙に違っていましたが。)

 さて。「水曜日の19時だけど、もう、ヘキサゴンはやってないんだよなぁ。(寂しいなぁ..)先々週は、急遽別のバラエティ番組の再放送を放映していたけど(先週はどうだったっけ?)今週はどうするのかなぁ..」、と、何の気なしにチャンネルを合わせてみたら..

 ..あらら。ヘキサゴン、やってる [;^.^]。しかも、しばらく状況を把握できなかった。つまり、ネタ(ゲームの種類)が“古い”のだ。「仲間を救え!底抜けドボンクイズ」(チームのメンバーが2分以内に所定の数の問題を解けない場合、代表者がプールに落下する、という、例のやつ)。それで、「なるほど、再放送か..」、と、一瞬、納得しかけたが、それはおかしい。何故なら再放送なら、島田紳助が「映ってしまう」からである..それに、矢口真里の髪型が、今年の矢口真里の髪型である..って、こんなことに気が付いてしまう私もどうかと思うが [;_ _][;^.^]、少なくとも、かつて底抜けドボンクイズがさかんに行なわれていた頃の矢口真里とは、明らかに雰囲気が違う。“今の”矢口真里なのである。再放送にしては、違和感がある..

 ..そもそも、紳助が、映らない! 声も聞こえない! ..ここに至って、ようやく、違和感の根本的な原因がわかった。中村仁美アナの隣りで、つるの剛士とフジモン(藤本敏史)のふたりが、MCをしているではないか [;^.^]。つまり、再放送では、なかったのである。

 なるほどね〜。よく考えてみたら、これ以外の「解」は、ありえなかったのである。この人気番組をいきなり終わらせることはできない(改編期も過ぎたタイミングで、すぐには次の番組を立ち上げられない)状況で、しかも、本来、「紳助以外の司会者は、ありえない」番組である。「“司会者”は到底勤まらないにせよ、半人前のMCとしては使えるかもしれない“ファミリー”のメンバー」で、回す以外の方法は、なかったのだ。とはいえ、この手法で1クールもたせるのは難しかろう。あくまで緊急措置なのだろう。

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*2011年09月08日:GPSの謎の不調


 ここ最近(特に会社からの帰路の「序盤」)、iPhone のGPSの受信が不調である。私見では、GPSは iPhone の最大の弱点のひとつで、特に(大都市の)街中ではまともに使えないことが珍しくないが、ここ浜松では、結構受信状態がいいのである。おかげで、毎朝毎晩のサイクリングのログも取れるわけであるが、何故か、ここ数日間、17:25頃から17:40頃まで、断続的にしか受信できていないのである。時刻依存? 場所依存?(米軍の陰謀? [;^.^])まぁまず間違いなく、いつの間にか症状が消えてしまうことと思うが..

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*2011年09月09日:箱根ガラスの森美術館/恐竜博2011/「炎舞」


 今日は、勤務先の「節電休日」。また、月曜日は有休、火曜日は午前半休取得済みである。月曜日の夜にサントリーホールでコンサートを聴くのだが、その終演時刻が21時を回るはずで、まぁ、この日記を書いている今になってよく考えてみれば、浜松行きの最終こだまを品川でさほど無理なくつかまえられるはずなのだが、数週間前にプランニングした時点ではそれはリスキーだと判断して、東京駅八重洲口を23:50に発つ夜行バスのチケットを確保し、それは火曜日の朝6時に浜松駅前に着き、帰宅は7時になるのであって、それから出社することは論理的には可能だが倫理的にはあり得ないので [;^.^] 午前半休をとったという次第であるが、つまり要するに4.5連休。優雅に思えるでしょうが、実は美術館と博物館と図書館の歴訪スケジュールがパンパンで、遊んでる暇なんか無いのである..じゃなくって、えーと..[;^.^][;^.^][;^.^]

 6:10に自宅を発つ。この時点では多少曇り気味でたまに小雨がパラついていたが、ほどなく、大概にしろ的な晴天になる [;^J^]。6:48浜松発のこだまで東上、7:53小田原着。駅前を8:10に発つ箱根登山バス(桃源台行き)に乗り、「俵石・箱根ガラスの森前」に着いたのが、9時ちょうど。

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 箱根ガラスの森美術館 に、「華麗なるヴェネチアン・グラス展」を観に来たのである..が、何しろここに来るのは初めてなので、「美術館」だけではなく(さほど広くはないとはいえ)「森」全体が鑑賞対象であるということが、わかっておりませんでした。[;^J^](写真左は、不気味な(もちろんガラス製の)オブジェ。写真右は、わかりにくいと思うが、ガラス製の「ススキ」が約100本、1本に100粒で、計1万粒のクリスタルガラスが、そよいでいる。)

 美術館に展示されている作品で、とりわけ惹かれたのは、「点彩花紋蓋付ゴブレット」(その深い青!)、「レース・グラス白鳥形脚コンポート」、「風にそよぐグラス」、など。(いちいち挙げているときりがないので、このくらいで打ち切る。)


 カフェでパフェとコーヒーをいただいてから、10:25に発ち、10:29のバスで小田原駅に戻り、11:41のこだまで上京。(ここまで来れば、目と鼻の先である。)12:27上野着。駅なか(ecute)の「蕎香」でかき揚げ蕎麦を食し、12:50、国立科学博物館 へ。「恐竜博2011」である。

 夏休み期間中(8月17日)に立ち寄ったときには、お子様がたで大変な混雑だったので見送らざるを得ず、本日出直して、どうだざまみろ9月の平日だぜガキどもなんかいやしないぜ! ..という、おとなげない振る舞いに及んだという次第であった。[;_ _][;^J^]

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 ここ(国立科学博物館)で開催される恐竜博(に限らず、博覧会一般)が好きなのは、幕張メッセなどと異なり、会場が広すぎないので、疲れる前に見終えられることである。今回の恐竜博の基本コンセプトは「基本に帰る」?「温故知新」? [;^J^] とにかく、毎年毎年毎展覧会毎展覧会、新発見と新情報を競い合っているかのごときこの業界。ここらでいったん、整理しましょう、ということで、ルドルフ・ザリンガー(イエール大学)が描いた有名な壁画『爬虫類の時代(The Age of Reptiles)』(1947)(画像検索結果)に立ち返り、しかしもちろん、これは芸術的には今なお高い価値を有するものの、学問的には古くなってしまっている。それはどこか..という組み立て方。これはなかなか、良いですよ。最新情報をキャッチアップできていない(数年ないし数十年前の知識しかもっていない)多くの人々にたいして親切であるのはもちろん、学問の連続性(絶え間ない更新)が(はやりの言葉で言えば)「見える化」されている。


 ティラノサウルスの全身骨格の「待ち伏せ姿」の復元、トリケラトプスの前足のつき方の最新学説に基づく変更、などもみどころ。また、第2会場「東北地方にみる恐竜時代の仲間たち」では、東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた数多くの博物館の現状と、その復旧作業も紹介されており、改めて、言葉を失う。現地に出向いて手伝うことはなかなかできないので、せめてその代わりに、義捐金箱に多めに投入した。

 14:40に発ち、恵比寿の 山種美術館 に着いたのが15:35。「日本画どうぶつえん」(9月11日まで)である。既に一度観ているのだが、3作、展示替えされているので、改めてそれを観に来たのである。(つまり、この3作だけのために、追加で1000円、巻き上げられたというわけだ。[;^.^]凸)展示替えされたのは、「猫」(小林小径)と「無花果」(小茂田青樹)、そして、速水御舟の「炎舞」(画像検索結果)である! いやはやまったく、この「炎舞」たるや..!! 蛾の細密描写も凄いが、とにかく、この炎!! どれだけ観ていても見飽きることが無く、思わず絵の中に、吸い込まれそうになってしまう。危険である。

 16:05に発ち、渋谷タワレコに着いたのが16:30。CDを2枚買って、18:25に横浜・鶴ヶ峰の実家着。

 明日も朝いちからガンガン回るつもりだったのだが、昼過ぎに実家の耐震工事の下調査のために業者が来るとのことで、最後まで付き合う必要は無いにしても、少なくとも顔合わせはしておくほうが良いだろう、と、予定変更。午前中は読書等にあて、午後から出動することにする。

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*2011年09月10日:東京都庭園美術館/耽美の誕生/ラフォーレ原宿


 というわけで、午前中は読書。13時過ぎに耐震工事関係の業者が見えられたので挨拶だけして、13:30に出発。バスを待ってる時間が惜しいので鶴ヶ峰駅まで歩き、目黒駅から徒歩10分ほどの 東京都庭園美術館 に着いたのが、14:50。「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」である。

 どういう巡りあわせか、2日連続でヴェネチアン・グラスである [;^J^]。いやもちろん、この展覧会に出展されているのはヴェネチアン・グラスだけではない。特に魅かれたのが、ヴェネチアの「皿」「手付花器」「チョコレートカップ(トランブルーズ)と受皿」、ボヘミアの「デザート用鉢」、ドイツの透明エナメルによる絵付けがされた一連のタンブラー、アール・ヌーヴォー期のフランスの「クレマチスの花と葉、巻きつく茎を描いた花器」、ロシアの「4種の飲み物(ウォッカ、ラム酒、マデイラ酒、ワイン)用のデカンター」(これはデカンターの中が4つのエリアに分けられていて、注ぎ口を上から見ると「+」の形で区切られている。つまり向きを変えて注ぐことにより、注ぎ分けられるのだが..お前は三色ボールペンか、と [;^.^])、「「メディチ」形花器」、そして、今なお製作方法が完全には解明されていないという「栓付デカンター」など。

 16:20に発ち、目黒駅に戻る。駅の30メートルほど手前で、まだ日も高いというのにタクシー待ちの列が長いのに気がついた。妙だな..と切符売場に近づいたら、構内放送が繰り返されている。大崎で人身事故で山手線、ストップ [;^.^]。都営三田線に切り替えて、神保町へ。

 17:00に、米沢嘉博記念図書館。「耽美の誕生 ボーイズラブ前史」である。ようやく、観に来れました [;^J^]。6月以来、先送りを繰り返しているうちに、3ヶ月も経ってしまった。うかうかしてると、10月2日の閉展ガラガラ〜(← 論評を禁ずる [;^.^])を迎えてしまうところだった [;^J^]。JUNEを中心にコンパクトにまとめられており、勉強(基礎知識の整理)になる。

 17:30に発ち、原宿(明治神宮前)に着いたのが、18:00。5番出口から徒歩1分の ラフォーレミュージアム原宿 へ。「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展 〜映画とその周辺〜」である。

 さまざまな傾向(系列)の作品が展示されているが、私がもっとも魅かれたのは、最初のコーナーに展示されている、黒魔術っぽい(ルドルフ2世っぽい [;^.^])オブジェたちである。「触覚芸術」作品群は、言うまでも無くコンセプト先行 [;^J^]。(確かダリの素描にも、「触覚映画」の(しょ〜もない [;^.^])アイデアスケッチがあったはず。)いくつか、触ってよい作品も展示されているのだが、マテリアルが石膏系と剛毛系だけで、フォルムのバリエーションしか無いのが残念なところ。もっとその、なんというかその、エロチックな触感を期待してその..[;^.^][;^.^][;^.^]

 ギミックとして面白いのは、大掛かりな自慰機械(稼働中)である。(「オナニーマシン」と書くと(何故か)いくらか恥ずかしいが、「自慰機械」なら(何故か)アカデミックで大威張りである。[;^.^])映画の予告編とメイキングには、さほどの興味は惹かれなかったが..

 今回の展覧会の(ひとつの)目玉は、日本の妖怪画とのコラボ(?)である。(上記展覧会ページのリンク先で、サンプルをいくつか観ることができる。)これはこれで結構面白かった。

 19:30に退出して、21:05に実家に帰宅。(午後からの起動になったが、こんじょ出して3件、片付けました。[;^.^])

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*2011年09月11日:多摩図書館/異形博物誌/サントリー美術館


 実家前のバス停から7:01のバスで出発。立川の多摩図書館に着いたのが開館15分前の9:15。12:10まで、バリバリ調べまくる。

 もちろん、手塚治虫関連調査である。Nさんから久しぶりに情報をたくさんいただき、(私のほうの事情で、数年間、ご無沙汰していたのです [;_ _]、)それに関連して、いろいろと。

 何を今更ではあるが、どの雑誌もこの雑誌も、叩けばホコリはまだまだ出るのである。(← もう少し言い方を、なんというか、その..[;^.^])「やめどきは、無い」..[;_ _][;_ _][;_ _][;^J^]

 立川駅にほど近い蕎麦屋で盛り蕎麦を食べてから、茗荷谷の 東京大学総合研究博物館 小石川分館 に着いたのが、13:45。「BIOMECANICA(ビオメカニカ)― 河口洋一郎の異形博物誌」である。これはもう、説明するのも面倒なので、前記リンク先の「ABOUT」をクリックして頂戴。(← 手抜きである。[;_ _][;_ _][;_ _][;^J^])

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 “東京大学総合研究博物館小石川分館では、東京大学の歴史的な学術標本による常設展示「驚異の部屋」を公開してきました。そこに現代アーティストの創造力を重ね合わせることにより、アート&サイエンスの新たな展開を実験的に模索してまいりました。今回、その1人として東京大学大学院情報学環教授の河口洋一郎氏を迎えます。”(前記「ABOUT」より)



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 クリーチャーたちの出来は、なかなか、悪くない。やや残念なのは、ベースとなる「小石川分館」の常設展示自体が、「驚異の部屋」としては(健闘はしているものの)いささか“浅い(薄味である)”と思えることであるが..ことこの件に関しては、こちらの要求水準が高すぎるという自覚は、ある。[_ _]



 14:35に退出。15:35に、サントリー美術館。「あこがれのヴェネチアン・グラス」展である。全くもって、どういう巡りあわせか、3日連続でヴェネチアン・グラスなのである。[;^.^][;^.^][;^.^]

 「ダイヤモンドポイント彫り脚付鉢」「ドラゴンステム・ゴブレット」「レースグラス・ゴブレット」「レースグラス皿」「脚付鉢」(..以上、同じ名称の作品が多数あるので、タイトルだけでは同定不能ではありますが [;^J^])、現代作品の「ハンカチ」「海の形」「Spin」「愛と音楽の神イシス」など。ここは都内でもアクセスしやすい場所なので、一見をお薦めする。(10月10日まで。)

 17:15に退出し、18:55に、実家に帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 15 2011
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