*2004年08月16日:二大怪獣恐竜の死闘
*2004年08月17日:国会図書館で数件チェック
*2004年08月18日:座頭市大図解
*2004年08月19日:希求書発見!
*2004年08月20日:楽譜と暗号
*2004年08月21日:花博4回目
*2004年08月22日:人体の不思議展
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*2004年08月16日:二大怪獣恐竜の死闘


 暑さが戻る。

 先日、観てきた「驚異の大恐竜博」つながりである。

 例によって例の如く、白亜紀の風景として、「二大怪獣恐竜」よろしく、ティランノザウルスとトリケラトプスが闘っている絵..というか、正しくは、闘いが終わった後の絵が掲示されていたのであるが..ティランノザウルスがトリケラトプスを血祭りに上げていた。

 「アメリカ式」である。

 この、「ティランノザウルス対トリケラトプス」という画題は、洋の東西を問わず好まれているのだが、他の国の事情はいざ知らず、日本とアメリカでは、明確に好みが分かれるという。アメリカ人が好むのは、「トリケラトプスを倒すティランノザウルス」である。それに対して日本人は圧倒的に、「ティランノザウルスを倒すトリケラトプス」を好むというのである..確かに私も、後者が好ましいと思う。

 この、日本人の「トリケラトプス贔屓」については、「“角”が戦国武将の鎧兜を思わせるからじゃ」、という、少々トンデモがかった説 [;^J^] を含めて、いくつかの説明を聞いたことがあるが..確実に言えるのは、アメリカ人の嗜好は、いかにも「力が正義」というか「デカさが正義」というか、よーするに、「圧倒的な武力を背景にでっちあげの言いがかりをつけて先制攻撃を仕掛けて恥じない国民相応の幼稚さ」にしか見えないが、如何? [;^J^]

 もひとつおまけ。この、「ティランノザウルス対トリケラトプス」という図式は、「宿命のライバル」として定番なのだが、現実には、彼らが好んで闘うことはまず無かった筈だ、と、金子隆一氏の著書で読んだ記憶がある。つまり、ティランノザウルスが、わざわざそんな不必要な危険を冒す理由が無い。なにしろ基本的には、「スカベンジャー(屍食者)」であったのだから。わざわざ不必要な危険(スポーツ・ハンティングとやら)を冒す愚かな動物は、人間だけなのであるから。

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*2004年08月17日:国会図書館で数件チェック


 9:26のバスで実家を発つ。手塚関係で多少のチェック項目が溜まっていたので、国会図書館によるのだが、ほんの数時間工程なので、かくのごとく、のんびり出立したという次第。

まんが行進曲 修学旅行のおみやげ::1(1コマ):少女ブック:57/06
W3(表紙絵)::1:少年マガジン:65/04/04
少年ジャンプ愛読者賞チャレンジ漫画家レポート(コメントとカット)::1:少年ジャンプ:73/02/19

 ..が、主たる確定項目。少年ジャンプは、まだまだ叩けば出そうだなぁ。

 「少年マガジン」の表紙に「W3(ワンダースリー)」!?..と、ギョッとするのは、「W3」が連載されたのは「少年サンデー」だということを知っている「普通のオタク」。ニヤニヤするのは、「W3」は元来「少年マガジン」連載だったが(ここでは子細は略す)事情により「少年マガジン」での連載は6回で打ち切られ、改めて「少年サンデー」に連載されたのだということを知っている「良いオタク」。では、「悪いオタク」のリアクションは..(面倒なので、略 [;^.^])。

 ひかりで浜松直帰。

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*2004年08月18日:座頭市大図解


 先日、観てきた「石原豪人展」つながりである。

 その昔、ありとあらゆる少年漫画雑誌に、さまざまな「大図解」が掲載されていたものであるが、今でも(微妙に)印象に残っているもののひとつとして、「座頭市」の「図解(というか、特集)」がある。内容はほぼ完全に忘れているが、座頭市(勝新太郎)が例の姿勢で構えている絵にさまざまな「解説」がつけられているページを、妙に憶えているのである。

 その「コメント」群も、ほとんど記憶に無いのであるが..(どうせ、「耳の力は云々」とか、「居合い抜きの速度は」云々とか、書かれていたに決まっているが..)極めて印象的だったのは、図中の「仕込み杖の先端」から線を引っ張って、「空気の動きをここで感じ、敵の動きを知る」..とかなんとか、書かれていたことである。

 子どもだったとはいえ、さすがに、「どう考えても、それは無理だろう」「つーか、空気の動きなら、ほっぺたとか手の甲とか、直接感じられる場所がいくらでもあるじゃん! なぜに仕込み杖の先端!?」、と、突っ込み入れまくったものではあったのであった。[;^J^]

 ま、例えば、「耳の力は、10キロ先で針が落ちた音をききわけられる」、とまでは書かれていなかったのは確かなので、セーフではあったかな..(つーか、それじゃ怪獣だろ! [;^.^])

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*2004年08月19日:希求書発見!


 ネットで、普段とは違う検索の仕方(詳述しない)をして、数年前(10年近く前?)から探し続けていた画集(洋書の古書)を発見した! つい10日前には、神保町の源喜堂書店で、別の(やはり長年探し続けていた、洋書の古書)を発見しているし、もしかしてツキが回ってきているのかしらん?

 北海道の、K書房である。確か以前、「少女アリス」誌(伝説的な自販機本であり、吾妻ひでお作品の初出誌の中でも、特に重要なもの)のバックナンバーを何冊か購入したところでもあるし、なかなか使える店といえるのだが..それはいいのだが..ウェブページの設計に難あり。

 発注ボタンを押したが、本当に発注メールが発信されたのか、わからない。2回押したくない。(二重発注になってしまう。)48時間以内に在庫を確認して返信してくれるらしいが、つまりそれまでは、発注できたのか否かわからないということだ。うーん、気配り不足だぞ。発注ボタンを押したら、「受理しました、ご連絡をお待ち下さい」ページに切り替わるか、「受理しました、ただいま在庫確認中です」メールを送信してくれるか、望ましくはその両方を行うべきだ。

 なんにせよ、楽しみである。発注できてるといいが。品切れでなければいいが。美本ならばいいが..

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*2004年08月20日:楽譜と暗号


 「楽譜」と「暗号」ネタで、二題。

 40年近く昔の記憶。「少年」誌の読み物(連載または読み切りの小説)だったと思うが、当時のレーシングカーブームを反映した、自動車の開発競争が題材であった。その中で、設計図がライバル企業に漏れないように、「楽譜に擬装する」というシーンがあった。

 「おぉ、なかなかカッコイイ!」、と、感心する一方、「いくらなんでもそれはムリなのではないか?」、と、子ども心にも思ったことである。その「擬装楽譜」が、ちょっとでも楽譜を読める人の目にふれたら、それがほとんど「ありえない」音楽であることなど、すぐにバレるのではないか、と。

 もう一件。「蝶々夫人」のヒットに気をよくした作曲者のプッチーニが、柳の下のドジョウというわけではあるまいが、さらなる素材として、日本から日本の音楽(旋律)の楽譜を取り寄せたら、税関でひっかかって取りあげられてしまい、プッチーニの手元に届かなかったというのである。なぜなら、それは(普通の西洋音楽しか聞いたことのない税関の担当者の耳(目)にとっては)「あり得ないメロディー」であり、つまり、暗号ではないかと疑われたからだという。

 これは多分、実話だと思う。話が出来過ぎていて面白すぎるところが怪しいと言えば怪しいが、十分にリアルだ。

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*2004年08月21日:花博4回目


 いまいち(晴れだか曇りだか)はっきりしないしない空模様だが、とにかく、花博に出発。今日で4回目である。ちょっと間が開いちゃったなぁ。

 9:00に会場着。開場は9:30だというのに [;^.^]。早朝は晴れていたのに9時に近づくにつれて雲が広がり、とてもヤキモキしていたのだが、9:30を過ぎると再び晴れ間が広がり、ひと安心。

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 安心した理由は、モネの庭の睡蓮である。ようやくまともに150輪ほどが咲いているのを観ることができた。(拙い写真でわかりにくいと思うが、池の奥の方まで、点々と睡蓮の花が散らばっているのである。)なにしろ、朝のうちしか開かず、陽光が翳るとすぐに閉じてしまう、という、我が儘なやつらなのである。



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 これはインド庭園の近くのバオバブ。開花している。屋外で開花するのは国内初の快挙らしく、ほぼ撮影会状態 [;^J^]。これがまた、高い木のてっぺん付近なので肉眼では良く見えず、望遠鏡が何台も設置されていた。右の写真は、ズルして、接眼レンズに接写しました。[;^J^]



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 睡蓮と並ぶ本日の二大テーマである、食虫植物。左端の写真のウツボカズラは、国際花の交流館の外壁にずらっと並んでいたもの。右のハエトリグサは、花みどり未来館の「食虫植物展」。実演は観られなかったが、ご覧の通り、食い残し(というか食いかけ)の蠅の残骸が観られたので、よしとする。ちなみに、パクンと口を閉じるのは、大変な量のエネルギーを消耗するものしく、一度口を閉じたら、次に開くまで一週間かかるとのこと。



 それにしても、絶好の行楽日和である。晴時々曇りであるが、陽が射しても、もはやそれほど暑くない。もちろん汗ばみはするが、汗が流れることはない。そして終日、爽やかな風が吹きまくっている。

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 花博の良いところは、ご覧のように、いたるところに休憩所がある点である。それもただのベンチではなく、この写真のように奥行きがあるものが多く、ごろ寝ができるのである。南北運河沿いのこの休憩所のベンチは特にすぐれもので、コップホルダー付きで、強風でも大丈夫。



 このあたりで14時すぎまでゴロゴロウトウトしてから、どれぼちぼち、と、再起動したら..勤務先の同僚の、Hさん夫妻とMさんの3人連れと、ばったんこ。しばらく立ち話してから、以降は4人で移動する。

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 まず、「庭文化創造館」へ。ここは月替わりで「アーチスト」が創作庭園を開陳しているのであるが、今月のテーマは「ロボットの庭」である。まことに暗い写真で申し訳ないが、何しろフラッシュは使うなと言われましたのでね。(幽鬼の如き人間が写っているのがわかりますか?)この群れをなしている丸いデカい奴が「SWARM」というロボットで、人間を認識すると近づいてきて、手前で止まる。(光っているのは、フラッシュでも照明でもなく、自照しているのである。)

 ..物足りない。ドイツ人がデザインしたものであるが、ロボットの国・日本に、こんなチャチいものを持ってくるんじゃねーよ [^.^]。せめて反乱するぐらいの芸が無いと..(もしかしてフラッシュを焚くと、認識システムが麻痺して人間を探知できなくなり、暴走して、人間を押しつぶしまくったのだろうか? 試してみれば良かった、惜しいことをした。[;^.^])

 「国際花の交流館」を観て、スクラッチ宝くじを買って、(私はもちろん、スカ。H夫人は1000円ゲット。)「園芸文化館」へ。盆栽を中心とする日本の伝統園芸植物であり、花博のもっとも優れたパビリオンのひとつであるが、ここもほぼ週変わりで展示内容が変わるのだが、今回のヒットは一連の「変化朝顔」。写真撮影禁止なので残念なのだが、これは凄いよ。幻想的で、(ある意味)病的で、そしてほとんど超現実的なフォルム群。下手なシュルレアリスム絵画を遙かに凌駕しているのである。

 「昭和天皇自然館」を観てから、晩飯は「浜名湖うなぎ館」。いつ来ても長蛇の列だったのだが、今日は、微妙に時刻が早いせいか、20分かそこらで食べられるらしいので、並んでみた。なにしろ「浜名湖養魚漁業協同組合」直営店で、気合いの入り方が違うらしいのである。きけば、近年は浜名湖の鰻が地盤沈下気味で、他の地方の鰻にナンバーワンの座を取られかねない状況らしく、この大博覧会で、再び名をあげよう、という魂胆らしい。

 確かに美味かった! 満足である。このあと、3人はまだバオバブの花を観ていなかったので、もう一度インド庭園に回ってから、いろどり運河のナイトクルーズ。

 この金土日は、花博の夏祭りで、閉園時刻も遅く、夜の催し物がある。このナイトクルーズも、そのひとつ。昼間は全体にすいていて、はや、花博もフェイドアウトのフェーズかと実感していたのだが、夜にかけて、猛烈に混み合ってきた。やはり祭りはこうでなくっちゃね!

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 せっかくのデジカメの能力を生かせないへぼカメラマンである上に、暗いし、ボートは結構速いし、フラッシュ焚くと、空中の埃が反射してろくなことにならんし、で、ボケボケの写真しか撮れないのだが、ひとつだけご紹介。国際庭園の中のライトアップされていたフィギュアのひとつ。花博には、こんな化け物もきているのである。無論、このボケ具合は、狙った効果である。ほんとだよ。[;^.^]



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 祭りとくれば花火である。まず、手筒花火。これまたボケかたが心地よいね。エル・グレコ風でしょ。[;^J^]



 このあとの打ち上げ花火が豪華なもので、15分で1000発。花博だからか、花の造形の花火も多かった。堪能した。最初は必死に撮影していたのだが、すぐにバカバカしくなってやめてしまった。花火というのは、ファインダー(あるいは液晶モニター)越しに観るべきものではない。[^J^]

 8時過ぎに3人と別れて、バスで帰宅。

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*2004年08月22日:人体の不思議展


 ちょっと迷ったが、花博はパス。花博の「夏祭り」は今日までなのだが、どうも午後は雨模様らしいし、昨日(昨夜)十分に堪能したし..というわけで、クリーニング出し、書店、酒屋。

 19日にK書房に発注した件、48時間経っても確認メールがこないので、改めてメールで発注する。

 午後からは街中に出かける。浜松科学館で「人体の不思議展」。こんなに混んでいる博覧会は、久しぶりだ [;*.*]。身動きが取れない [;^.^]。いうまでもなく、実物の死体を樹脂などで固めたものであり、私はちょうど7年前に、横浜で見ている。前回も(今回も)図録を買わなかったので、詳細なデータは不明なのだが、多分、同じ興行主催元ではあるまいか。お馴染みの「人」が来ているかと思ったが、見当たらなかった [;^J^]。あの輪切りは、スライスの厚みが違うようだし..

 浜松科学館を15:30頃に出たら、雨がパラつき始めていた。花博をパスして正解だったかな。帰宅したらK書房からメールが届いていた。どうもやはり、発注できていなかったみたいだ。今から在庫確認するとのこと。在庫あるかなぁ、在庫あるかなぁ..(ウェブ上で「在庫有り」になっていても、全く安心できないものなのだ。とっくに店頭で売れてしまっているのに、ウェブのメンテが追いついていない、というケースは、いくらでもあるのだから。)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 25 2004 
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