*2004年08月09日:書籍を抱えて早めに帰宅
*2004年08月10日:倉田わたるのバス停の法則
*2004年08月11日:白い美酒
*2004年08月12日:石原豪人/竹久夢二/真鍋博
*2004年08月13日:驚異の大恐竜博/東宝特撮ワールド
*2004年08月14日:食虫植物、その後
*2004年08月15日:ネクタイの引退
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*2004年08月09日:書籍を抱えて早めに帰宅


 夏オフのアフターオフに参加するには、体力的に少々自信が無かったので、パス。

 マロウドインを9:50頃にチェックアウトして、地下鉄で東京駅へ。例によって、銀の鈴の大型コインロッカーにシンセを入れて、身軽になってから秋葉原へ。ここでは石丸3号店をチェックしたのみで、徒歩で神保町へ。源喜堂書店で、ずーっと探していた画集(洋書の古書)を格安で発見して驚喜! これで勢いがついて、三省堂その他で、片手ではぶら下げきれない分量の書籍を買い込んでしまう。(高丘書店では、ついうっかり「野蛮の園 2」(西川魯介、白泉社、ジェッツ・コミックス)を見つけてしまい、仕方が無いので買ってしまったり。[;^.^])

 銀の鈴に戻ってシンセ(12.5Kg)を担ぎなおして愕然とし、(学習能力無し [;^.^]、)なんとかこだまによろけ乗って、15:30頃には浜松へ。バス&徒歩は論外なので、タクシーで帰宅。シャワーを浴びて荷物の片付けだけして、昼寝(夕寝)&早寝。

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*2004年08月10日:倉田わたるのバス停の法則


 毎10分に発車するバス停があるとする。私はバスに乗るべく、このバス停にランダムな時刻に到着するとする。その待ち時間は平均4.5分、最長で9分である。もちろん、私は毎10分発ということを知っており、それにあわせて到着するようにしているので、待ち時間はこれよりも少なくなる..

 ..机上の計算では。

 実際には、以下のようになる。

 例えば19:10発に間に合うよう自宅を出ることを試みたにも関わらず、多少手間取って、19:11にこのバス停に到着したとする。このとき、19:10発のバスは(極めて高い確率で)1分と遅れず、定時どおりに出発し終えている。そして次の19:20発のバスは(極めて高い確率で)9分遅れ、19:29発となる。つまり、待ち時間は18分となる..

 この法則は、神の不在の..じゃなかった、「神の存在証明」に使えると思うが、如何? [;^.^]凸

 フェイ・レイ死す。享年96歳。

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*2004年08月11日:白い美酒


 長年、ジャックダニエルのジンジャーエール割りを飲んできたが、少々飽きてきたので、最近は、別の飲み方をしている。アイスミルク割りである。ホットミルク割りなら以前から(冬場に)飲んでいたのだが、今は暑いし、いちいちチンすることもあるまい、と、マグカップに少量の氷を入れ、冷えた牛乳を八分目まで入れ、あとは、ジャックダニエルを5ミリか1センチくらい入れて、よくかき回す..

 これがもう、べらぼうに美味くってさぁ!

 何が良いといって、これは「酒量を減らす効果」があるのだ。つまり、濃く作ると、不味いのである。ジャックダニエルのジンジャーエール割りも、薄く作るべき飲み方ではあるが、これはまぁ、濃くても飲める。単なる水割り、単なるロックに、限りなく近づくだけのこと。ところがミルク割りは、濃く作ると明らかに不味い..というより、変な味になるのである。だから、出来るだけ薄目に作らなくてはならない。つまり、アルコール摂取量が減る。

 そして、薄目に作ったアイスミルク割ときたら、とてもとても美味しいので、何杯も何杯もゴクゴクとがぶ飲み出来て..あれ? [;^.^]

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*2004年08月12日:石原豪人/竹久夢二/真鍋博


 今日から楽しい夏休み! いつもよりいくらか遅い8:45のひかりで上京。まず、千代田線の根津駅で降りる。目当ては、弥生美術館である。月曜日に神保町で買い込んだうちの1冊である「石原豪人」(中村圭子編、河出書房新社)というイラスト集の帯に、この美術館で開催されている「石原豪人展」のインフォがあったからである。

 石原豪人(1923〜1998)というのは、万能の大衆イラストレーターで、特に良く知られているのが、昭和40年代の少年漫画誌の「魔物系」「怪人系」「怪獣系」「妖怪系」の「挿絵」や「大図解」である。現在、30代後半以降の人なら、大概、どこかで目にしたことがあるはずである。晩年に到るまで精力的な活動を続けており、近年はどちらかというと、林月光名義によるSM雑誌のイラストで知られていた。

 実に力強い画風であり、一見の価値はある。ただ、上記イラスト集は実質的にこの展覧会の図録であり、展覧会の内容をほぼ完全にカバーしているので、原画、あるいは初出誌からの切り抜きの「迫力」を求めない向きであれば、特に無理してこの展覧会を観るには及ばない。

 ちなみにこのイラスト集、(異様な迫力に圧倒される)表紙絵のデータがどこにも記載されていないのだが、この展覧会で(一応)判明したので、記しておく。「怪奇恐怖特集 大魔境人(構成:斎藤守弘)」の扉絵で、題材は、村上信彦作「永遠の植物」より「化木人」である。(但し、掲載誌は不明。)

 併設されている竹久夢二美術館にも、足を運ぶ。私自身はこの画家の画風にさほど入れ込んでおらず、画集も持っていないのだが、しかし、このようにしてひとつの「世界」としてまとめられると、それなりに感ずるところはある。こぢんまりとした美術館であり展示であるが、端から端まで丁寧に観た。(蛇足だが、夏オフの常連参加者の某さんが夢二系の美人であることを、再確認した。差し障りがあるかも知れないので、名前(頭文字)は伏せておく。[;^J^])

 東京駅に戻り、東京ステーションギャラリーへ。真鍋博展である。当たり前であるが、単行本や文庫本の表紙や装幀の展示(現物、原画)が多い。(SFマガジンやミステリマガジンのイラストの原画も、たくさんある。)なかでも、創元推理文庫の「レンズマン・シリーズ」が特別扱いされていたのは、我が意を得たりである [^J^]。日記も展示されていたが、日常生活が分単位で記録されている。[;^J^](図録は買わなかった。既に知っている(所有している)図版が多いということもあるが、縮小して掲載されているので、ディテールが(虫眼鏡でも)見えない図版が多かったからである。コストとかの事情は理解できるが、「ディテールが見えない真鍋博のイラスト」に、何の意味があるのか。関係者の猛省を促したい。)

 渋谷に回り、久しぶりにタワーレコードへ。ナクソスなど数枚。これまた久しぶりに、まんだらけ渋谷店へ。いくらか模様替えしているな。収穫無し。

 横浜の実家へ。

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*2004年08月13日:驚異の大恐竜博/東宝特撮ワールド


 実家前のバス停から7:21のバスで、幕張メッセに10:35着。「驚異の大恐竜博」である。

 主として、近年の中国での新発見(新発掘)にフォーカスした内容であり、大変、バランスが取れている。(地味ではあるが)昆虫、両生類、植物の化石まで目配りが行き届いているのが、好印象。巨大な「チュアンジエサウルス」よりも、小型の(しかし目一杯個性的で重要な)「ミクロラプトル・グイ」(及び、羽毛恐竜群)の方が人気を集めていた。恐竜ファンたちの目が肥えてきている証拠かも。

 あちこちで流されているガイドビデオに出演している中国人科学者に見覚えがあると思ったら、董枝明教授である [;^J^]。お懐かしや。私はちょうど10年前に、北京で董枝明教授と会見&会食(&ツーショットで記念撮影 [;^J^])している。お暇なら、「シルクロード 恐竜紀行 '94」の第19章を参照のこと。

 この博覧会は、写真OK(フラッシュもOK)である。以下、写真4枚ほど載せておく。他にもたくさん撮ったのだが、「公式カタログ」に同じ写真が(当たり前だが遙かに良い状態で)掲載されているものについては、省略する。また、公式カタログに載っていようがいまいが、ここで紹介する価値のある「ミクロラプトル・グイ」については、ちゃんと撮れていなかった [/_;] ので、やはり載せない。(上述のごとく黒山のひとだかりで、撮りにくかったのである。)グーグル等で適当にイメージ検索していただきたい。

Picture Picture Picture Picture

 左から純に、ルーフェンゴサウルス(発掘状況)、ギガノトサウルス(獣脚類中最大の頭骨)、人間どもに襲いかかる獣脚類の皆さん、及び、ユタラプトルである。



 13:15に、ひととおり見終わった。ちなみに、音声ガイドの最初と最後に流れるテーマミュージックが、どう聴いても「ジュラシック・パーク」(第1作)のパクリなんだが、こういうのはもう、仕方がないのかなぁ [;^J^]。お土産は奮発して、虫が入った琥珀..笑えよ。[;^.^]

 横浜に戻り、横浜高島屋で開催中の「東宝特撮ワールド」も観ておく。とてもこぢんまりとした展示であるが、これはこれでインティメートで良い。予告編メドレーがなかなか楽しい。12/4公開予定の「ゴジラ ファイナル ウォーズ」の粗筋が掲示されていましたが..これ、支離滅裂ではありませんか? [;^J^]

 帰宅後、晩飯食いつつテレビを眺めていたら..おやおや、ナベツネ辞任。へぇぇ〜〜。スカウトに絡む不正(裏金)の道義的責任をとって、ということらしいが..道義的であろうがあるまいが、200万で辞めるタマかよ。ま、口実(というか、何かの作戦)であろう。辞めたい理由は、ほかにあったのであろう。(ついでに言えば、アテネ五輪の開会式とぶつけて、極力目立たないタイミングを狙ってるし。)

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*2004年08月14日:食虫植物、その後


 浜名湖花博の問い合わせ窓口に、「食虫植物ワークショップをもう1回やって欲しいよ![/_;](8/11は都合がつかなかったし [/_;])」..というメールを、今日の夕方に出したのだが、2時間後に返事が来た。素晴らしいレスポンスであり、感心した。(問題は無いと思うので、全文引用する。)


浜名湖花博インフォメーションセンターでございます。
この度は「食虫植物」につきまして、お問い合わせをいただき
ありがとうございました。

誠に申し訳ございませんが、8月11日に国際花の交流館で行われた
ワークショップ「食虫植物の魅力と栽培」につきましては、
今のところ再度開催する予定はございません。
何卒ご了承下さいますようお願いいたします。

なお、花みどり未来館では8月31日まで、サラセニア、ウツボカズラなど
約20種の食虫植物を展示しています。

お客様のご来場を心よりお待ちしております。

 ..残念は残念だが、訊いてよかった。ぐずぐずしていると、次に出向くのは9月になるところだった。とにかく8月中に時間を作って、出かけなくては..(8月中には、週末には台風、来るなーーーっ!!)

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*2004年08月15日:ネクタイの引退


 早朝から雨。肌寒い。猛暑もひと息ついたか。東京では、記録(40日連続真夏日)は達成したようだからOKか [;^J^]。実際、30日を越えた頃には、早く終わって欲しいという声も(当然ながら)多かったにせよ、ここまで続いたんだから、この際記録を狙って欲しい、という人々もいたようである [;^J^]。その気持ちは、実に良く理解できる。ここまで我慢してきたんだから、その「かい」があったと思いたいのである。これで記録にも残らなかったとすると、これまでの苦しみはなんだったのか、と..記録にさえなれば、のちに自慢もできようか、と..(人間って、哀しいね。[/_;][;^.^])

 帰省して以来、やたらと安っぽい音楽が何度もテレビから流れてくるのに気がついていたのだが..これ、どうやら(日本の)オリンピックのテーマソングなのね..なんだかなぁ..そこらのCMソングとなんら区別がつかないというのは、オリンピックの大衆化(通俗化)という意味では時流にかなっているのかも知れないが..もう少し(非日常的な)「夢」とか「ロマン」とか「詩情」とかがあるべきではなかろうか? 考えてもみなよ、「アテネ」でやってるんだぜ、「アテネ」で!

 私のネクタイ(縞柄)は、実は年老いた蛇であった。彼が余生を過ごすために..というか死に場所を求めて、自宅の隣りの林の中によろよろと這い入っていくのを、私は優しく見守っていたのだが..

 ..という夢を(昼寝していて)見たのだが、これは一体、なんなのさ。[;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 18 2004 
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