*2004年06月28日:無神経な男
*2004年06月29日:暴力的なタイプミス
*2004年06月30日:部署の宴会
*2004年07月01日:サントリーの青いバラ
*2004年07月02日:ハウスメイドのお中元
*2004年07月03日:花博3回目
*2004年07月04日:夢日記は難しい
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*2004年06月28日:無神経な男


 入社してから数年目の、まだペーペーだった時代のことである。自動車のディーラーが、会社に、保険の契約更新等の話のためにやってきたのである。

 会社で契約?しているディーラーなので、ユーザーである社員は多い。順次、総務の担当者から内線で呼び出されて、応接コーナーで対応する。手狭なので、次の番の人と同席したりもするわけであるが..私の少しあとからやってきた、他部署(正確には、関連会社)のエライさんの行状が、なんともまぁ..

 先に座っていた私をさしおいて自分の契約更改の話を始めたのはさておくとしても..私が隣りに座っているのを完全に無視して、自分の(車の)話を20分以上も延々と。さすがにディーラーさんが居たたまれなくなって、「ちょっとお話を中断させていただいて、こちらの方の件を、先に..」。かのエライさんは、この時点ではじめて、私の存在を認識したようであったが..

 いくらペーペーとはいえ、私にも仕事があり、仕事の手を止めて対応に来ているのである。それを20分以上も待たせるという法があるものか。なんという無神経な奴だ..と、心底呆れたものである。

 結構、羽振り(というか“押し出し”)のいい部長だったはずだが..その後、役員になることもなく、退職したと記憶する。当たり前だ。彼は、そんな器の人間では無かった。

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*2004年06月29日:暴力的なタイプミス


 何度か書いていることであるが、ヤフオク等にアラートをしかけて、「手塚治虫」や「吾妻ひでお」をキーワードに持つ物品の出品状況に網を張っている。まぁ、未知の物件が出現する確率など0.1%も無いのであるが、ゼロではないのでね。

 ヤフオクへの出品の多くは「業者」からのものなのであるが、実は「業者」は、結構タイトルを間違える(というか、知らない)ものなのである。プロのくせに..と思わないでもないが、逆にプロだからこそ、毎日毎日膨大な量の(膨大なジャンルの)物件を処理しなければならず、手塚治虫等のタイトルにばかり「習熟」している暇はないのだ、と、同情的に考えることにしている。(これは、プロのオーケストラの団員は、特定の作曲家の特定の作品に深く入れ込んでいる暇はない(らしい)という話と、似ているかも知れない。)

 ヤフオクに出品された手塚治虫の作品の、タイトルの誤記の例を、いくつか挙げてみよう。

誤:フーマン
正:ノーマン

 ..まぁ、ファン以外にはマイナーな作品だし、ぱっとみ、字面は似てるわな。[;^J^]

誤:ペンタックス ばんざい
正:ペックス ばんざい

 ..気持ちは判る [;^J^]。しかしそんなCM漫画は、存在しない。[;^J^]

誤:ばるばあ
正:ばるぼら

 ..投げやりな気分が良く出ていて、なかなかナイス [;^J^]。ある意味、この作品(のヒロイン)の性格に相応しいかも。[;^J^]

誤:MW(ミウ)
正:MW(ムウ)

 ..これには参った。この(悪の勝利に終わる)ダークなピカレスクロマンが、まるで猫系 [;^.^]..

 しかし実は、上記は全て、一度か二度しか目にしたことがない「珍しい」タイプミス。圧倒的に多い、繰り返し繰り返し目に飛び込んでくる「タイプミス」は..

誤:ブッタ
正:ブッダ

 ..なのである。(これはもうタイプミスなどではなく、「ブッタ」と憶えてしまっているらしい。)私は、これを目にするたびに、

 ブッダがブッタ〜〜っ!! [/_;][/_;][/_;]

 ..という、世にも情けないリアクションを余儀なくされているのである [;^J^]。善処していただきたいものである。[;^.^]

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*2004年06月30日:部署の宴会


 部署の、私の属するグループ(システム・サポート・グループ)の宴会である。(高丘町のちょんまげ屋という店。)私はこのグループに4月から移動してきており、その1ヶ月後にもう1名、移動してきている。ちょっと時期が遅れているが、一応、この両名の「歓迎会」的側面はある。(あくまでも「側面」である。なぜなら、会費が無料になったわけではないからである。[;^.^])

 所用があって、30分ほど遅刻したのだが、店の前の駐車場が満杯で難渋した。まぁ無理矢理停めたが..決して駐車違反では無いが..この件については、あまり突っ込まないでいただきたい..[;_ _](今となっては、証拠も無いことではあるし。[;^.^])

 楽しいおしゃべり。飲み放題。いい加減いい歳しているくせに、「飲み放題」だとついつい酒量を過ごしてしまうという、学生みたいなキャラの私であるが、今夜は別に飲み過ぎることも無かった。なかなか料理の美味い店だが、ラストオーダーを聞きに来なかったのは、大減点。そろそろ制限時間いっぱいだな、最後にこのカクテルを飲もうかな、と、オーダーしたら、「もう終わりですので..」、と、断られたのである。(業務マニュアルに則っていない)ケアレスミスであると信じたい。次回までに更正しておくこと。

 代行運転で帰宅。

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*2004年07月01日:サントリーの青いバラ


 日経新聞の朝刊から。


 「不可能を可能に」−−。サントリーは30日、世界で初めて「青いバラ」を開発したと発表した。青色色素を作る遺伝子をパンジーから取り出して組み込んだ。ほかの植物に与える影響などを検証したうえで、早ければ2007年にも商品化する。
 バラは青色色素を作るために必要な酵素の遺伝子が機能せず、青いバラは「不可能の代名詞」とさえ言われてきた。現在、販売されている青いバラは交配によって赤色を抑えて青色を出しており、「青色色素をほぼ100%含んだバラは初めて」という。

 写真で見る限り、なかなか良い色を出しているが..しかしそれでもなお、「鮮やかな青」ではない。なんにせよ、実物を早く見たいものである。

 夜。こだわりやまからの帰り道。をを、コンプマートが夜逃げの準備!? ..あ、改装でしたか。[;^J^]

 家電店「エイデン」と合体するそうな。つまり..地上2F地下1Fの合計3フロアを、PC/IT関連機器だけでは維持できなかった、というわけか。う〜ん、これが浜松の限界か。まぁ、ここに(シロモノ?)家電が入るのは、(ジョーシンが「キッズランド」になって、シロモノ家電を取り扱わなくなったこともあるので、)一応、歓迎できる。しかし..PC関係の書籍売場は広くて重宝していたのだが、大幅に縮小されるんだろうなぁ..

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*2004年07月02日:ハウスメイドのお中元


 有休取得。といっても、これといった予定は無い。上京などの行事も入れていない。ま、今の部署に移ってから、ほとんど休暇を取ってなかったし、溜まった雑誌でも片付けておこうかと思いましてね。そろそろ掃除もしたいしさ。[;^.^]

 ふと思い付いて、浜名湖花博の公式Webを覗いてみたら、やはり、昨日発表された「サントリーの青いバラ」に、言及されていた


バイオテクノロジーを用いた「青いバラ」がついに開発されました。
この「青いバラ」はサントリー株式会社とオーストラリアのフロリジン社が共同で開発したものです。
バラには青色色素デルフィニジンが含まれないため、交配育種によって作出することは困難とされています。この「青いバラ」はパンジーから取り出した青色色素を作る遺伝子を組み込むことにより、花弁を青くすることに成功したものです。
遺伝子組み換えにより作られた植物は法律により栽培、使用が規制されており、今のところ展示することができませんが、7月10日頃より「花みどり未来館内 青いバラ展示ブース」で写真による紹介を予定しています。
ぜひ、ご来場の上ご覧くださいませ。

 う〜ん、実物は見られないのかぁ..残念だけれど、仕方がない。

 ネットの各所を流し読みしていたら..わはははは、なんだこれは! →「ハウスメイドでお中元のご案内♪」。

 ちなみに私は要りません。こんなお中元を贈ってこられても困る [;^J^]。大体、うちに掃除や片付けに来られても..「こら、本に触るな!」「そこに積んである書類の順番を変えるんじゃない!」「ディスプレイをタオルで拭くな! 専用クロスを使え!」「(散乱している)紙片を捨てるな!(どれに重要なメモが書かれているか、俺も憶えていないし!)」..[;^.^][;^.^][;^.^]

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*2004年07月03日:花博3回目


 晴れた。花博日和だ。ほかにやるべきこともいっぱい、い〜〜っぱいあるのだが、トップ・プライオリティなんだから、仕方が無い。

 ..といっても、さすがに夏オフ関係業務の手を抜くわけにはいかず、それ関係の書き込みをニフにしていたので、朝一番というわけにはいかず、(9:30の開演時刻には間に合わず、)10:15頃だったかな、会場に着いたのは。

 既に2回来ているので、主要なパビリオンやスポットは、もう見ている。だから今日の狙いは、落ち穂拾いと、朝のうちにWebで確認した「今週のみどころ」である花と、あとはゴロゴロすることである。

 まずは落ち穂拾いから。「浜名湖館フルレ」。「水鏡シアター」が売りだが、まぁ、他に見るものが無くなったら見ればいいんじゃないの? というレベル [;^J^]。それでも、「E〜RA」の「うるおいリウム」とは比較にならないほど優れているが。[;^J^]

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 本日最大のヒットが、これ。「今週のみどころ」のひとつである、「ブラックキャット」という、東南アジア原産の多年草。確かに黒猫にみえるが..それ以上にこれはどうみても、「デーモン族(しかも下っぱ)」でしょう [;^.^]。(「デビルマン」か「魔王ダンテ」のどこかのページに、これとそっくりの顔をした奴がいたと思うが、面倒なので探さない。)ウェブの説明によると、「バッドフラワー、デビルフラワーとも呼ばれます」、とのこと。うんうん、そうだよなぁ。

 この花博には、各種食虫植物、ラフレシア、ケロニア、グリーンモンス、といった猟奇系が来てないのが残念なのだが、なかにはこういう逸品もあるのだから、気が抜けない。


 さて、モネの庭である。睡蓮である。晴れた日を狙って花博に来ているのは、睡蓮は曇っていると開花状況が寂しくなってしまうからなのだ。昼に向かって、ますます快晴なので、今日こそは池一面の睡蓮が見られるだろうと、ルンルン気分だったのだが..「朝方は120輪ほども開いていましたが、昼に向かって、ほとんど閉じてしまいました」だと〜〜! なんちゅう我が儘なやつらだ。[;^.^]凸

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 腹いせに、「睡蓮の蕾をむさぼり食う水鳥の連続写真」を掲載してやる。これは「制裁」である。



 「落ち穂拾い」その2。地上50メートルの「きらめきタワー」からの展望..悪いことは言わないから、まだ他にどこか見るべきものが残っているのなら、わざわざ並んでまでこれに登るのは、お止めなさい [;^J^]。別に眺めが悪いとは言わないし、写真も何枚か撮ったのだが、とにかく、展望室が狭くて、僅か10分少々しか居られないにも関わらず、その10分間の間が持たないのである。土産物屋でもあれば、まだ暇潰しになるのだが。[;^J^]

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 口直しに、美しい花の写真も掲載しておこう。ジャカランダである。



 園芸文化館を再訪したあとは、もっぱらゴロゴロ買い食いである。南北水路ぞいのテラスで発泡酒と缶チューハイを飲りながら、先月号のレコード芸術誌を読みつつ、居眠り。極楽である。もう3回目だということもあるし、10月までやってるということもあるし、何しろ地元なので、がっついて見て回る必要など無いのだ。

 ..居眠りしつつ、水路の向こう側の「水辺の劇場」からもれてくるブラバンの響きを、聴くとはなしに聴いていたのだが..どうもコンサートらしくない。曲と曲の間隔が一定していないし、同じ曲(「勇者は帰る」とか)を何度も演奏しているし..なにやってんじゃい、と、橋を渡ってみにいったら..このような有様であった。[;^J^]

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 「自由演奏会 in 浜名湖花博」。この写真では判りにくいと思うが、舞台上にはユーフォニウムとチューバ、打楽器がずらり。客席の前半には、(舞台に向かって)トランペット、トロンボーン、ホルン、サックス、その他木管がずらり。数百人はいる。舞台上の前面には、それに加えてスタッフらが大勢並んで、「翼をください」を歌っているところ。このあと、「世界でひとつの花」(花博にちなんで?)とか、その他、オーソドックスな吹奏楽のレパートリーも。



 さらに買い食いしつつ、「落ち穂拾い」の続き。「フジフィルムイメージングスクエア」は、単なる写真の展示ギャラリーなので、軽くスルー。「しずおかふるさと館」もざっと流しておくだけにしようと思っていたら..

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 ..いい感じに狙っている看板なので、思わず並んでしまった [;^J^]。内容はもちろん、看板倒れ [;^.^] の立体映画。専用の眼鏡をかけるのだが..赤青セロハンじゃないのね [;^J^]。時々、ちーと不自然な遠近感で目が痛くなったりもしたのは、客席の端っこに座っていて、スクリーンを正面から見ていなかったからかも知れない。



 帰宅したら、「魔弾の射手」のボーカルスコアが届いていた。(厳密には、佐川の不在通知が届いていたのであり、「帰ったよ〜」、と佐川の担当ドライバーに電話したら、数十分と待たずに届けてくれたのである。)銀座ヤマハに昨日電話して、24時間以内に届くんだから、便利な世の中だ。ま、カード番号とか有効期限とか住所氏名とか、昨今はやりの「個人情報」ってやつを、目一杯開示したからであればこそだが。[;^J^]

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*2004年07月04日:夢日記は難しい


 つーわけで、金・土・日、と、三連休だったわけだが..三連休の3日目って、面白くもなんともないんだよなぁ [;^J^]。朝からどんよりと曇っていて、今の気分とのシンクロ率が、いい感じに高いしさ [;^.^]..

 ..さて、気を取り直して..こんなムードの時は、うしろ向きの話題に限る [;^J^]..たとえば、「夢日記は難しい」。

 ま、今さら言うまでもないことですね。目覚めた直後の半覚醒状態では、実に素晴らしい夢、実に素晴らしいイメージに思えることが、まぁ今でも週に数回はあるのだが..目が覚めきってから思い起こすと、ほとんどの場合は、「なんじゃこれ」ってなもんである。実につまらん。書きとめるにも紹介するにも値しない。但し、「半覚醒状態」で書きとめることが出来た場合は、いくらか状況が違う。覚醒時には思い付くはずの無いイメージを記録できていることがある。しかしながら、「半覚醒状態」の時に、後でちゃんと読めるような記録を残すこと自体が、難しいのでね..

 「夢日記」というか「夢の記録」で有名なのは、例えば内田百けんであろう。しかし私の場合、彼の(珠玉とされている)短編作品ですら、半数以上は、面白いとは思えない。「他人の夢の、夢のロジック」についていくのが、しんどいからである。例えば、有名な「冥途」の面白さが、何度読み返してもわからない。(何度も読み返すという行為自体が、間違っていると思うが。[;^J^])その一方で、「件」「北溟」「虎」などは、思いっきり、きてしまう。

 つげ義春も、悪くない。「つげ義春旅日記」(旺文社文庫等)に収録されている「夢日記」には、あとでなんの脚色も加えていないが故の、夢のリアリティ(夢の迫力)がある。

 私も、この日記で、何度か「夢日記」を公開している。それらのうち、今でも結構「読める」と思えるものへのリンクを、以下に貼っておく。(もしもあなたが今、暇で退屈でほかにやることが無いのなら、読んでみるのも、そう悪い考えではない。)ざっと探してみたところ、再読に値するものは僅かに5本しかなかった。しかも、1996年から1999年にかけてである。近年の私は、もはやこのジャンルに対する情熱を、失っているらしい..


* 悪魔憑きについて(1996/04/10)
* 悪夢について−白い猿(1996/04/20)
* 悪夢について−閉塞宇宙(1997/01/26)
* スキャナー/頭痛/悪夢(1998/11/08)
* タラディ(夢日記から)(1999/09/03)

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 7 2004 
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