2003年08月25日:「SF宝石」誌に新発見 2003年08月26日:怠惰の罰 2003年08月27日:ニフティの品質劣化 2003年08月28日:極刑判決 2003年08月29日:「謎の円盤UFO」 2003年08月30日:「死都伝説」など 2003年08月31日:「精神寄生体」「死国」「スモール・ワールド」目次へ戻る 先週へ 次週へ
「SF宝石」誌(20年以上昔に、2年ほど刊行されていた雑誌)に手塚治虫の座談会が掲載されていることに今ごろ気がつき、リストに追加する。実のところ、「新発見」ですらない。とっくの昔に、私はこれを読んでいる。つまり、“忘れていた”のである。[;^J^]
「倒産」しないといいSFは書けない!?(座談会)(北杜夫氏):13:SF宝石:80/04
(..あのな..「座談会」じゃなくて「対談」でしょーが [;^J^]。来週までに直しておこう。)とにもかくにも、水平展開。同誌を全部洗い直す。(僅か12号で潰れた雑誌なので、すぐに終わる。)これ以外には、何も無し。
さて..我が家にバックナンバーが(全巻)揃っている、その他のSF雑誌だが..[;^J^]「SFマガジン」と「スターログ」については、絨毯爆撃済み。問題は、「奇想天外」と「SFアドベンチャー」である。「奇想天外」については記憶が曖昧だが、「SFアドベンチャー」については、たしかに、端から端まで舐めてはいない。そして私のリストには、この雑誌に掲載された手塚作品は1本も載っていない。エッセイも、対談も、インタビューも、コメントも..これは確かに、少々不自然である..何かが埋まっている可能性は、ある..発掘..しなけりゃならんのだろうなぁ..トホホ..[/_;][/_;][/_;][;^.^]
目次へ戻るあ゛ーーっ、またやってしまった! 編集中のファイルが..[/_;][/_;][/_;]..仕事中に、業務用のPCの「電源スイッチ」を、いきなりオフってしまったのである..ま、それはいいとして(よくないが)、そもそもどうして、こんな事故が起こりうるのか、説明すると..
数年前に購入した、ショップブランド物のタワー機の電源が、ある日、入らなくなってしまったのである。一応慌てたが、ほどなく、これは単に「電源スイッチ」が物理的に変形して、オンできなくなってしまっただけである、と判明。さっそく、PCショップで電源スイッチを購入してきて、マザーボードに装着..ここまでは、いい。問題は、当時のその日の私には、ケースに作りつけになっている「スイッチ」部分の「変形」を直している暇も根性も無かった、ということで..結局、その新品の「電源スイッチパーツ」は、ケースの内側でしかるべく配線されるのではなく、ケースの背後の空きスロットの隙間から外に「ニョロッ」、と出され、その日以来、私は毎朝、これをオンにしている、という始末なのである。ケースの背後に手を回すのだから、当然、いくらかは手間なのだが、なにせ一日に一回の作業。改善しなければならない..というほどの切迫感は、無い。
で、このタワー型PCは、私の足元(机の下)に置かれており、従って、この(なにものにも固定されていない)電源スイッチパーツは、私の足元に転がっており..当然の帰結として、私はこれを週に一度は蹴飛ばして(というか踏んで)しまい、いろいろと作業をチャラにしているのである [/_;]。
もちろん、まともに配線して、ケースの外側の床の上に電源スイッチが裸で転がっている、などという危険な状況を終わらせるのが、根本的な解決策なのだが..そんな面倒なことをするくらいなら、これからもずっと、危険と隣り合わせで我慢するよ..[/_;][/_;][/_;](← ちょっと待て [;^.^])
目次へ戻るニフティの接続の、品質劣化が著しい。RT(いわゆるチャット)中に落とされやすくなったことは、以前にも書いたような気がするが..数日前から、「ログインしそこなう」ケースが、頻発しはじめた。
すなわち、テルネット接続が確立してから、最初に「SVC」と(マクロ、または手動で)タイプするのだが、おおよそ10回に1度くらいの頻度で、この時点で反応がない。この場合、テルネット接続を切って、やり直さなければならない。
確かに、昔はこういうことがよくあった..近年には完全に見られなくなっていた現象だが..体感として、5年以上昔の品質に逆戻りしてしまっている感じである。もう、全然メンテしていないのではあるまいか..
目次へ戻る大阪教育大付属池田小学校事件の宅間被告に、死刑判決。
まことに、当然であろう。当然であろうが..死刑廃絶論者たちは、もちろん、この判決にも反対しているのであろうなぁ..私には、理解できないが。
「死刑」に関する私の思索は、「ある抗議書」(菊地寛、「日本探偵小説全集 11」(創元推理文庫)等に所収)を初めて読んだときの衝撃に、強い影響を受けている。今回の宅間被告について言えば、この小説で示された「恐るべきヴィジョン」よりも遙か以前のレベルなので、ある意味、問題はシンプルなのであるが..
目次へ戻るジョーシンで、「謎の円盤UFO COLLECTORS’ BOX PART 1」を、ついうっかり、買ってしまった。定価24800円。ポイントカードで、一割引相当。
一体、いつ観るんだい? ..という、例によって例の如くの問題もさることながら..ケース裏をよく読んだら、この箱、最初の1クール分だけじゃないか。それで、このお値段かよ〜。トホホ..この番組、全部で何クールあったっけ? あ〜もぅ、調べるのがイヤっ! [;^.^]
目次へ戻る玄関脇の棚をひとつ廃棄し、ストッパーボックス×14(縦7×横2)に置き換える。この棚は、収容能力的にムダが多かったからである。ストッパーボックス(IRIS製「SB−6.6」、342×207×166mm)は、店によっては「工具」に分類されている、プラスチック製の半透明の箱。「ストッパー」というぐらいで、積み重ねたときに安定している。これに、「文庫本」「CD」「文房具」「薬」「PCパーツ類」「ケーブル類」「小型玩具類」などを詰めわけて、生活空間を「カプセル化」しているのである。とても便利。確か既に150個くらい、使っているのではあるまいか。
さて、今週末のテーマは、積読消化である。今日は3冊。
「死都伝説」(Clive Barker、宮脇孝雄訳、集英社文庫)。
..バ、バンパイヤ..[;^.^]..別にデッカー医師がロックだというわけではないが [;^J^]。「本物の怪物」である「夜族」よりも、「怪物的人間」であるデッカーの方が、遙かに邪悪で残虐、という図式は、リチャード・レイモンの「野獣館シリーズ」に通ずるところがある。映画化されているらしいが、未見。一読する価値はある佳作。再読するかどうかは..なんとも言えない。
「また、つかぬことをうかがいますが…」(Mick O'Hare、金子浩訳、ハヤカワ文庫)。
「つかぬことをうかがいますが…」の続編。ニュー・サイエンティスト誌の読者投稿(&回答)欄に寄せられたさまざまな質問と、それへの回答を抜粋したもの。「どうして、卵は卵形なの?」「どうして水は透きとおっているの?」などなど、約100問。質の良い暇つぶしになった。
「愛のトンデモ本」(と学会、扶桑社)。
これもまた暇つぶしになったが..費やした時間の「質」については、なんとも..[;^J^]..と学会の(文献紹介系の)類書を読んだ場合、大概、「あ、これ読みたい!」、と、何冊かメモするのであるが..(それを実際に購入することは、必ずしも多くないが..)今回は、そういうのは、無し。楽しく読んで、そこまで。ま、「後腐れ」が無いぶん、タチはいいのかも知れないが。[;^J^]
目次へ戻る紳士服の「はるやま」で、特売のスラックスを3本購入。カーマホームセンターで、ストッパーボックスを15個発注。
今日も3冊。
「精神寄生体」(Colin Wilson、1967、小倉多加志訳、学研M文庫)。
コリン・ウィルソンのSF小説は、「賢者の石」(1969)しか読んでいなかった。書かれたのは、こちらが先である。ともに「意識の拡大 → 人間能力の拡大」を扱う。
デビルマンよりは、幻魔大戦に近いか..[;^J^] 「クトゥルー」については、ほんの借り物で、枠組みにもなっていない。それにしても、意識の拡大(要は、気の持ちよう? [;^J^])によって、どーしてこれほど大規模な超能力が発現するのかとも思うが..(数十人のサイコキネシスで「月」をポイしてしまうのだから、幻魔大戦の東丈チームよりも、遙かにつおい [;^.^])作者がヴァン・ヴォークトの友人とあっては、いたしかたあるまい [;^J^]。19世紀以降の(ロマン主義)芸術家たちを襲う運命、という切り口は、うまい。精神闘争の描写には、それなりの迫力がある。
「死国」(板東眞砂子、角川文庫)。
これ、4年以上前に、映画を観ているのだが(当時の感想)、その時、原作本も買ったまま忘れていたのを発見し、片付けた。
映画版よりは、さすがに厚みがあるのだが..あまりいい点数は、あげられない。映画を70点とすれば、79点といったところか。おおまけにまけて、81点。何が不満かというと..「死国」現出によって死者が続々と生者の世界に蘇ってきた、という(映画版ではほとんどカットされている)盛り上がりが、期待したほどではなかった点である。死者の蘇りの描写が、散発的なのだ。ここは、「加速度的、物量的描写」で、パニックを演出して欲しかった。また、文也が、神の谷の中心部に「石柱」を立ててしまったことが“決定的”だったようであるが、この行為と、照子の「逆打ち」との因果関係がはっきりしないのも、いまいちである。
「スモール・ワールド」(Tabitha King、みき遙訳、扶桑社ミステリー)。
作者は、スティーヴン・キング夫人。
これさぁ..唐沢俊一のあとがきでは、「呆れ返ったバカ小説」、と、称揚 [;^.^] されているので、期待したのだが..ただの駄作じゃん。とにかく、テンポが鈍くて、かったるい。メインである「縮小されたレイナをドリーが迫害する」パートが生温く、ちっとも盛り上がらず、イライラする。また、作品全体として、ドール・ハウスに対する思い入れが無いと、かなりつらい。ラストの「感動」もまぁ、こんなもんでしょう。(この設定だと、これ以外の幕切れを思い付かん。)ま、殺されるべき悪役をきっちりとぶち殺した(惨殺した)ので、いちおう許可。(この「最低限のカタルシス」すら与えられないのではないか、と、読みながらヒヤヒヤしていたのだ。[;^J^])
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Sep 4 2003
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