*2002年11月18日:15年前の「サイエンス」誌
*2002年11月19日:深夜の繁華街が好き
*2002年11月20日:3軒茶屋の2階のマンガ屋、店舗閉鎖
*2002年11月21日:「魔法の猫」
*2002年11月22日:能率手帳
*2002年11月23日:「死の姉妹」/Nさん資料、第19便
*2002年11月24日:e+/ベルレクチケット購入/横山水滸伝/「第二段階レンズマン」
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*2002年11月18日:15年前の「サイエンス」誌


 ヤフオクにトータル3ヶ月ほど出品し続けている(つまりこの間、全く入札が無い)物件がある。

*「サイエンス 日本版」1986/7月号〜1986/12月号、計6冊。専用バインダー付き。年代相応の焼け・染み有り。7月号のみ、数ページにラインマーカー入り。開始価格500円。
*「サイエンス 日本版」1987/1月号〜1987/12月号、計12冊。専用バインダー付き。年代相応の焼け・染み有り。開始価格1500円。

 ..である。

 需用無いのかなぁ? 開始価格の設定からもおわかりのとおり、私には高く売りさばこうなどという意図は毛頭無く、ただただ、本棚のスペースを空けたいだけなのである。ならばこんな手間暇かけずに廃棄、あるいは資源回収に出してしまえばすむことなのだが..それは出来ないという心理的理由については、説明するまでもあるまい。

 実のところ、処分したい(書棚の場所食いである)サイエンス誌は、このあと15年分あるのだ。(定期購読していますのでね。)それらとまとめて一気に出品すべきなのかも知れないなぁ。15年前のバックナンバーの「1年セット」「半年セット」などは中途半端すぎて、かえって敬遠されているのかも知れない。

 相場を測るためにも(パイロットとして)1.5年分だけ出品して様子を見ていたのだが、反応皆無では様子見もクソもない。全部出品してみるか..とはいえ、バインダーにまとめているのをいちいちバラしてデジカメで撮るのも大変なんだよなぁ..30巻もあるし..売れるかどうか、全く目処立たずの状況なので、モチベーション貧血気味だし..

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*2002年11月19日:深夜の繁華街が好き


 私が良く出入りしている「こだわり山」は、浜松の繁華街の(対照的な性格を持つ)ふたつの「目抜き通り」の、連結点にある。つまり、この店があるあたりから、一方向に「有楽街」が始まって延びており、その逆方向には(大通りを隔てて)「モール街」が始まって延びている。

 「有楽街」は、まぁなんというか、キャンキャンした、けたたましい「若造の街」である。それに対して「モール街」は、ややアダルト仕様。そしてモール街そのものは「“やや”アダルト」に留まるが、そこから1本裏に入ると、もろにアダルトなバーとクラブの、オヤジの街である。街を歩く客層が、全く異なる。

 繁華街には、こういうさまざまな機能が必要なのであり、特定の層、特定の年代に偏ると、寂れてしまうのだ。その意味で不満なのは、この近辺には、21時以降に使える「書店」が無いことである。(5分程も歩けば、21:30まで開いている谷島屋があるが。)夜更けに酔い覚ましに活字浴をしようとしても、結局、コンビニの雑誌コーナーしかない。ここらへんが改善されると、随分いい街になると思うんだけど..

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*2002年11月20日:3軒茶屋の2階のマンガ屋、店舗閉鎖


 ..という話である。

 別に潰れたわけではない。現在、完全にネット販売(通販)が主体になっており、店舗を構えている意味がなくなった、ということだろう。実際、随分前になるが、三軒茶屋の店に出向いたところ、もはや「店」というより「倉庫」であって、店頭売り用の在庫は極端に乏しく、客などほとんど入っていなかった(単にその時にいなかったというより、そもそも客が来ているような気配が無かった)からねぇ..

 で、来春を目処に「ネット商売に好適な地」に移転するとのこと。どこに行くのかは知らないけれど、店の名前は残すんだろうなぁ..ま、頑張ってくれ。

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*2002年11月21日:「魔法の猫」


 またぞろ、未読の雑誌の山が高くなって来たが..ここは心を鬼にして、(雑誌ではなく)書籍の積読を減らしにかかる。例によって何年も前に買いおきしていた、「魔法の猫」(アンソロジー、Jack Dann & Gardner Dozios 編、扶桑社ミステリー)。「猫」が(主要な要素として)登場する、SF・ファンタジー集。

 買った時点では、目次にさっと目をとおして、「あぁ、やっぱ、「鼠と竜のゲーム」(コードウェイナー・スミス)は収録されているんだな」..と納得していただけなのであったが..参った。傑作・佳作が山盛りである!

 「鼠と竜のゲーム」は言うまでもないが、超特選は、「猫の子」(ヘンリー・スレッサー)。この尊い“自己犠牲”の物語(愛する息子のために、己の“知的”人生を“棄てる”)のもたらす感動は、普遍的なものである。(自分にこんなことが可能だろうか?..と、胸に問うてみるのもいいだろう。)「人間交差点」(矢島正雄/弘兼憲史)にも、類似のエピソードがあった。

 他、「猫に憑かれた男」(バイロン・リゲット)、「生まれつきの猫もいる」(テリー&キャロル・カー)、「跳躍者の時空」(フリッツ・ライバー)、「魔性の猫」(スティーヴン・キング)、「猫は知っている」(パメラ・サージェント)、「グルーチョ」(ロン・グーラート)、「魔女と猫」(マンリー・ウェイド・ウェルマン)、「ささやかな知恵」(R・シルヴァーバーグ&R・ギャレット)、「愛猫家」(ノックス・バーガー)、「ジェイド・ブルー」(エドワード・ブライアント)、「トム・キャット」(ゲリー・ジェニングス)、「古代の遺物」(ジョン・クロウリー)、「シュラフツの昼下がり」(G・ドゾワ、J・ダン&M・スワンウィック)等など。

 ちょっと掘り返しただけで、こんな逸品が出てくるのである。全く、私の狭い自宅の積読書籍の山ときたら..まさに宝の山ではないか!

 Nさんから、手塚治虫関連資料の第19便が届いたが、今夜のところは手つかず。週末に整理しよう。

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*2002年11月22日:能率手帳


 私の勘違いというか、探し方が悪いだけならそれに越したことは無いのだが..もしかして「能率手帳」のサイズの規格が変わった?

 「日本能率協会」が作製している、この手帳。学生時代以来だから、ほとんど20年ほども使い続けているのだが..その、毎年購入している「普及版」というサイズが、見当たらないのである。通勤路にある、いきつけの書店・文具店に置かれているのは、ひと回り小さい「小型版」か、やけに大きい各種の版だけ。これらの店の品揃えが乏しいだけ? それならいいんだが..

 サイズが変わると何が困るといって..差し替え式のアドレス帳が使えなくなってしまう。私はこれを差し替え差し替え、15年以上もポケットに入れ続けてきたのである。だからそれはもはやボロボロで変色もしていて..

 そこがいいんだ、そこが! [;^.^]

 ..いまさら、真新しい小綺麗なアドレス帳なんか使いたくないんだよぅ..せっかく、ここまで丹精したのに..[;^.^]

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*2002年11月23日:「死の姉妹」/Nさん資料、第19便


 積読の山から、もう1冊。「死の姉妹」(アンソロジー、Barbara Hambly & Martin H.Greenberg 編、扶桑社ミステリー)。女性の吸血鬼が登場する、書き下ろし作品集。

 特選が、「夜の仲間たち」(デボラ・ウィーラー)。佳作が、「吸血獣」(ダイアナ・L・パクスン)、「ママ」(スティーヴ&メラニー・テム)、「貴婦人」(タニス・リー。この海上幻想は美しい)、「マリードと血の臭跡」(ジョージ・アレック・エフィンジャー)、「<夜行人種>の歌」(ラリイ・ニーヴン。これは「リングワールド」の世界である)、「死の姉妹」(ジェイン・ヨーレン)。他、「マードリン」(バーバラ・ハムリー)、「真夜中の救済者」(パット・キャディガン)、「受け継いだ血」(マイケル・クーランド)、「犠牲者」(クリスティン・キャスリン・ラッシュ)、「ダークハウス」(ニーナ・キリキ・ホフマン)など。

 一昨日届いていた、Nさんからの手塚治虫関連資料の、第19便を整理する。LPやLDのライナーノーツ(というか寄稿、インタビュー)など。LP、LDということは、当然ながら、アニメ系である。私のリストは「アニメ作品自体」は対象外としている。従って、こういう「アニメ作品に付随している文章系の仕事」は、どうしても洩れがちなのだ。まだまだ大穴がボコボコ空いているのは確実なのだが..気が重いねぇ..[;^J^]

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*2002年11月24日:e+/ベルレクチケット購入/横山水滸伝/「第二段階レンズマン」


 先日、FCLAのRTで、この年末にN響が「ベルレク」(ベルリオーズ作曲のレクイエム)を演ることを知った。忙しいとか心境の問題とかいろいろあって、ここんとこコンサートにはご無沙汰していたのだが、これは駆けつけずばなるまいよ。(ちなみに、この曲について知りたい方には、拙筆で恐縮ですが、基本文献 [;^J^]「死者のための大ミサ曲」、及び「鳴り止まぬティンパニ」の一読を、お薦めする。)

 RTで紹介されたURL(N響のページ)からチケットを購入しようとすると、「e+(イープラス)」に誘導された。上述のごとく、ここんとこコンサート通いもしていなかったので、当然のごとく未登録であった..ので、登録した上で、購入申し込み。12/13(金)にNHKホールのS席。

 ..そうこうしているうちに、ニフティ接続用に使っている「秀term」が起動しなくなってしまった [;^J^]。どこがブッ壊れたのかわからないので、例によってワークエリアのバックアップを取った上で、VFATBAKで、1ヶ月ほど前の(安定していた環境の)フルダンプイメージのリストアを開始しておいて、(宵闇迫る時刻になったので)例によって外出。こだわり山。

 横山光輝版「水滸伝」読了。文庫本で全6巻。(20年以上?ぶりの、再読である。)原作には、主人公たちの人間性を(中国人にはどうだかわからないが、少なくとも日本人には)強烈に疑わせる、残酷極まりないエピソードがいくつもあるのだが、このマンガ版ではそれらはカットされていたことを、再確認した。もちろん、作者(横山光輝)の判断であり、それはそれで全く構わない。

 「第二段階レンズマン」(E.E.Smith、小隅黎訳、創元SF文庫)読了。やはり無茶苦茶面白い。初読は32年前だが、「ノスタルジー故に眼が曇っている」、とは思わない。負の球体 → 惑星爆弾 → 太陽ビーム、という、超巨大兵器路線の裏側で、密かに進行していてそれら以上の成果をあげてしまった、ナドレックの心理攻撃、という対比の妙。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Nov 27 2002 
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