*2025年03月10日:いろいろ段取り
*2025年03月11日:東京国立博物館/目黒区美術館/東京オペラシティ アートギャラリー
*2025年03月12日:楽器リペアドットコム
*2025年03月13日:除草など
*2025年03月14日:CoCo壱ガーリック事件 [;_ _]
*2025年03月15日:レコ芸特別講座「21世紀音楽への招待」
*2025年03月16日:SA−09落札しようか..
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*2025年03月10日:いろいろ段取り


 昨日の日記に書き忘れていたが、スーパービバホーム長津田にフライパンを買いに行ったのであった。ついでに、セダム(Wikipedia画像検索結果)の9cmポットが廉かったので7品種買ってきて、まだ少し時期が早いのだが、しばらく様子を見るため、駐車場から玄関に向かう一角に試験的に植えてみたのであった。

 今日は快晴。冷房をいれた。[;^J^]

 かながわ県民センターの「県民の声相談室」に、来週月曜日の14:30からの予約を入れた。某金融資産の解約方法(受け取り方)次第で税額が変わってくるので、その相談(確認)のためである。

 「楽器リペアドットコム」のフォームから、シンセ(Fantom−S)のオーバーホールを依頼した。

 Kさんから、3月23日のクランクレーデの演奏会のチケットが届いた。行くつもりであるが、兵庫県(西宮北口駅)なので新幹線で行くのははばかられる。[;^J^](ひと財産、吹っ飛んでしまう。[;^.^])というわけで、例によって高速バスのチケットを買う。3月22日の22:40に横浜駅東口を発って23日の6:30に大阪の梅田タワーの前に着く往路と、3月23日の22:40に梅田タワーの前を発って24日の6:50に横浜駅東口に着く復路、それぞれ約6300円である。

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*2025年03月11日:東京国立博物館/目黒区美術館/東京オペラシティ アートギャラリー


 曇天。寒くない。7:20のバスで発ち、鶴ヶ峰駅前の松屋で朝食。8:50、上野。5分後に東京国立博物館。開館時刻は9:30だが、列の先頭から10人目。必要以上に早く来なくてよかった。[;^J^](最終的には200人以上の列になったが。)

 「開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」」(〜3月16日(日)まで)である。

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 左2点は、渡辺始興の「野兎図」。兎がラブリー [^.^]。右2点、伝渡辺始興の「竹林七賢図」



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 左端写真は、「御冠の間 再現展示」。以下右へ、狩野山楽の「牡丹図」、同じく「紅白梅図 」。作者不詳の「柳桜図」



 10:50に発ち、徒歩で15分後、鶯谷の古書ドリス。10冊弱購入して、12:20に出る。重い [;_ _][;^J^]。昼食は、ドリスの向かいの「きみはん 総本店」で、中華そば。

 山手線で目黒に向かう。13:40、目黒区美術館..ここ、来たことがあると思っていたのだが、駅からの経路も美術館の佇まいも、なんら憶えていない。[?_ _](検索したら、2011年に来ていた。記憶機能が..[;_ _])

 「中世の華・黄金テンペラ画 − 石原靖夫の復元模写 チェンニーノ・チェンニーニ『絵画術の書』を巡る旅」(〜3月23日(日)まで)である。

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 シモーネ ・ マルティーニの「受胎告知」の、テンペラ画による復元模写。テンペラ画というのは中世の絵画技法で、顔料を「卵黄」で練るのである。若い頃にそのことを知ったときには、「なんと不安定な。腐食しないのだろうか..」と心配したものであるが、実は発色も保存性も極めてよい、堅牢で、細密描画にも向いている技法だとのこと。

 論より証拠。金箔と組み合わせた、この描写力・表現力を観ていただきたい。



 15:15に退出して、初台へ。16:00、東京オペラシティ アートギャラリー。ここで開催されている複数の展覧会を観る。

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 まず、「今津景 Kei Imazu タナ・アイル Tanah Air」(〜3月23日(日)まで)。インドネシアに拠点を移した日本のクリエイターの個展である。左から、「Bandoengsche Kininefabriek」「Nautilus goblet」「Memories of the Land / Body」。右端は、展示風景。



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 左端は、「project N 97 福本健一郎」(〜3月23日(日)まで)から、「光のかけら #22」

 以下、「紙の上の芸術 収蔵品展082 寺田コレクションより」(〜3月23日(日)まで)から。左から、難波田史男の「無題」、フジイフランソワの「迦陵頻苑」。柄澤齊の「七福神(芝)」は、西洋風の七福神というところが面白い。



 17:25に発って、渋谷へ。18:00に居酒屋の「一休」。現在、生ビールが廉いのである。20:00に出た頃には、ポツポツ。21:10、鶴ヶ峰。

 21:15、スナック“K”。0:10に出たときには辛うじて降っていなかったが、徒歩での帰宅途中に降り出した。0:40、帰宅。

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*2025年03月12日:楽器リペアドットコム


 昨夜の雨は辛うじて上がっている。曇天。昼過ぎには、また雨。

 17:10、楽器リペアドットコムのK氏来訪。シンセ(Fantom−s)のオーバーホールを依頼していたのだが、ハードケースが無いので宅配便で送るのは心配だし、車で持ち込むのも都合を合わせるのが難しいということで、受け取りに来て下さったのである。ありがたい。

 訪問者にはもれなくマウントを取ることにしており [^.^]、例によって書庫を案内する。同年輩のようで、手塚治虫漫画全集はもちろん、吾妻ひでおのリトグラフに鋭く反応したので、「私は吾妻ひでおの権威ですよ、関連書籍に作品リスト等を提供するなどしています [^.^]」、と畳みかけたら、「僕も同じようなものですね。手持ちの電子楽器を博物館や展覧会に貸し出したりしています」、と返され、おろろ [;^.^]。シンセを「800台」所有されているとのことで [;^.^]、この勝負、もしかして私の負け? [;^.^][;^.^][;^.^]

 17:30に、Fantom−Sを車に乗せて帰られた。最長2ヶ月ほどかかるかも知れないとのこと。まぁ、夏オフには間に合うか。[;^J^]

 こんなに時間がかかるのは、人手不足だからでもある。私が元ローランド社員で今は何もしていないということを知られてしまった。何やら含むところのありそうな表情をされていたのが気にかかる..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2025年03月13日:除草など


 快晴。午後は、旭混声合唱団の練習会。今日は別の先生がヘルプで来られていて、いろいろ勉強になった。

 将来的にセダムを植えることを見据えて、前庭と東エリアの雑草に除草剤を噴霧するが、途中で足りなくなった。この除草剤はネットで買ったのだが、その後、どこかのホームセンターでも見かけたような気がする。ま、買いに(捜しに)いくより、ネットで再発注した方が早いかな?、と調べてみたら、アマゾンの買い物履歴にはない。ネット店舗のフォームから直接発注したらしいが、どこの店舗だったのやら [;_ _]。発注確認メールが残っているはずなのだが、ざっと検索しても見つからない [;_ _]。まぁいいや。火急の案件ではないし。[;^J^]

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*2025年03月14日:CoCo壱ガーリック事件 [;_ _]


 快晴。10:00前に車で出て、まずフォレオ。ここのホームセンターには、捜している除草剤はない、2Fのマルエツ、3Fのセリアで買い物をしてから、スーパービバホーム長津田へ。

 ここにありました [^J^]。「草退治シャワーワイド」である。ほかにもいい除草剤はいくらでもあるのだろうが、周囲の有用植物に影響を及ぼさずにピンポイントで雑草のみ枯らすことができた、という実績がありますのでね。ついでにセダム売場もチェック。先日はなかった品種が4つあったので、追加購入。

 昼食は、CoCo壱 緑区中山店。ここで大事件発生!(というか判明)[;_ _] なんと、トッピングのガーリックが無い! 2月末で廃止になったとのこと [/_;]。なんで? なんで? チキンにこみカレーにガーリックをドン引きするほどぶちこむのが私の定番だったのに..[/_;](← やめなさい [;^.^])とにもかくにもアンケートハガキに特筆大書した。復活することを祈念する..[;_ _][;^J^]

 スーパー、ドラッグストアを回って、昼過ぎに帰宅。15時過ぎに近所の公園へ。移動スーパーが来る日であり、今日は私が協力当番なのである。公園では子どもたちが遊び回っているので、危険がないよう、見守るのだ。だるまさんがころんだやら、ドッジボールやら、バスケやら、謎ルールの得体のしれない遊びやらに興じている小学生たちを眺めているのは、なんとも愉しいことである。

 以前、まったく無意味に走り回り続ける子どもたちを「バカじゃないの?[^.^]」と揶揄した私であるが、無意味といえばブランコもなかなかのものである。永久機関に組み込まれたかのごとく果てしなく果てしなくブランコをこぎつづけて、いったい何になるというのだ。知恵のたりない子どもは困ったものだ。[^.^]

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 私ぐらいになると、ブランコとくればデフォでフラゴナールだからな。これがオトナの教養というものさ![^.^]



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*2025年03月15日:レコ芸特別講座「21世紀音楽への招待」


 明るい曇天。9:30に車で出て、スーパービバホーム長津田へ頑丈なブックエンドを買いに行くが、昔はいろいろあったはずなのにラインナップが1つだけに整理されており、しかもあまり強くない。見送る。無駄足というのも業腹なので、如雨露を買う。[;^J^]

 ザ・ガーデンへ転進。セダムの在庫は、もっぱらぷくぷく系(といいますか [;^J^])で、かつ、スーパービバホーム長津田よりもかなり高い。まぁ品種も違うしな。本格的に出回るのは、もっと暖かくなってから。

 フォレオへ。比較的頑丈そうなブックエンドがあったので買っておくが、本当は、もっと強いのが欲しいところ。なか卯で親子丼を食べて、13時頃に帰宅。

 14:00から15:40まで、レコ芸特別講座第5回『21世紀音楽への招待〜そのめくるめく世界〜』(沼野雄司)をオンラインで受講。なかなか面白い内容であった。現代音楽の新しい潮流についてはまったく不案内だったので、勉強になった。

 学生に「新しい音楽」へのアプローチを問うと、「音の素材(音色)を新しくする」か「構造を新しくする」かになる..という話をつかみとして、21世紀音楽を、「ノイズ」「マルチメディア」「引用・コラージュ・編曲」「アメリカ」の4つの視点から俯瞰していく。

 「ノイズ」については、「20世紀のノイズ(音楽)」は、なにやら意味ありげであるが、「21世紀のノイズ」は、もっとカラッとしている、という面白い指摘。

 「マルチメディア」については、まずは20世紀の代表として、スクリャービンの「プロメテ」。100年以上前に実施された「音と色のリンク」の実験であるが、実はいまだに、このレベルの試みすら、あまりないとのこと。サンプルとしていくつか映像を見せてもらったが、なかからひとつ、高橋宏治(1986-)の「長い終わり」というオペラ(2024)。沼野氏は「アーカイブに残るところでこういうことはあまり言いたくないのだが(汗」と気にしつつ、「日本には(「夕鶴」みたいなのばかりで)ろくなオペラがないのだが([;^.^])彼はオペラに真摯に取り組んでおり、先が楽しみである」とのこと。「“レクチャー”と“歌”のはざまに切り込んでいく」ような作品であるが、ごく短時間の視聴ではなんとも言えないのだが、私には、「モーゼとアロン」(シェーンベルク)の呪縛から逃れられているのか、気になった。まぁそういう(シェーンベルクを超克している)作品が、どの程度あるのかは知りませんが。

 「引用・コラージュ・編曲」について。20世紀のチャンピオンは、またかと言われようとも、ベリオの「シンフォニア」。21世紀の試みとしては..

 Danger Mouse(1977-)の「The Grey Album」(2004)は、ビートルズの「ホワイトアルバム」とジェイ・Zの「ブラックアルバム」を単に重ねた(同時に演奏する)作品。当然、発禁になった [;^.^]。Georg Friedrich Haas(1953-)の「Tria ex Uno」(2001)は、ジョスカン・デ・プレのミサのアニュス・デイを彩色していく。Alberto Posadas(1967-)の「Anklange an "La Cathedrale Engloutie"」(2018)のタイトルは、「「沈める寺」に良く似たもの、思い起こさせるもの」という意味。ドビュッシーの作品の編曲・引用ではなく、「沈める寺」という作品のアイデア、コンセプトのみを借用し、自分なりに再構成している。Alexander Schubert(1979-)の「Black Out BRD」(2017)は、音階の十二音全部を鳴らし続けているのだが、そのなかからドイツ国歌のメロディーの音だけを「抜いている」。いわば「ネガ」の音楽。昨今の極右台頭の世相に対する異議申し立てであることは、言うまでもない。

 Mark-Anthony Turnage(1960-)の「Hammerd Out」(2010)は、ビヨンセの(僅か2年前の)曲(Single Ladies(Put a Ring on It))を、そのまま持ってきて埋め込む、という、大胆な手法。(著作権処理はしているのだろうが。)私がここで思いだしたのは、冨田勲のこと。たとえば「イーハトーヴ交響曲」(2012)には、ダンディの「フランスの山人の歌による交響曲」やラフマニノフの「交響曲第2番 第3楽章」のメロディーが、「普通に組み込まれている」のである。そこには「引用」という感覚すら、ないように思える。まるで、「パブリックドメインの音楽素材を使っているだけ」、というか。(ここでは、このこと自体の評価・価値判断をしているわけではない。)

 そしてもっとも興味深かったのが、「アメリカ」。以上の3つの切り口(視点)とは、次元が異なる(本来、並置できない)のだが、それでも4番目として項をたてざるを得ないほど、この切り口は重要だ、と、沼野氏は言う。ひとことで言えば、「もう、ヨーロッパの後を追っていない」。

 「20世紀のアメリカ音楽」の代表として、コープランドの「アパラチアの春」という、ロマンティックな音楽が紹介されたが、21世紀のアメリカ音楽も(乱暴に言ってしまえば)似たようなものである(と、私は思った)。

 たとえば(ぎり20世紀ではあるが)Jennifer Higdon(1962-)の「Blue Cathedral」(1999)。世界の200以上のオケ(多くはアメリカのオケではあるが)で演奏されている超有名曲であり、アメリカを代表する現代作曲家の曲であるが..聴いてみると、普通の映画音楽? ロマン派? ヨーロッパで、これが現代音楽の新作として発表されることはありそうもない。Kevin Puts(1972-)の「The Hours」(2022)も、「現代音楽」とは到底思えない、耳に優しい聴きやすい音楽。メトロポリタン歌劇場も、アメリカンな新作を積極的にとりあげるようになっているのだが、たとえば Terence Blanchard(1962-)の「Fire Shut Up In My Bones」(2019)は、新作オペラなのだが、ジャズ的、ミュージカル的。

 「アメリカが(ヨーロッパからの)音楽的独立を目指している」という、大きな潮流があるように見える。(日本SFファンには)言い古されていることではあるが、「アメリカの壁」(小松左京)ということか。

 やや異なる視点からのサンプルとして、Steve Reich(1936-)の「WTC 9/11」(2010)。あの事件の現場の航空無線と消防署の無線の音声を、そのまま使っている。日本では、まずあり得ない。

 2010年以降のピューリッツァー賞音楽部門受賞者一覧を見ると、女性と男性が、ほぼ完全に交互。人種も交互。2020年以降は、非白人ばかり。もう、白人男性のはいる枠はない? ポリティカルコレクトネスの行き過ぎ? これはある意味、「民主党的」とも言えるが、先述の「ヨーロッパから決別する」という方向は、「共和党的」と言うべきか..

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*2025年03月16日:SA−09落札しようか..


 ヤフオクに、Roland Saturn 09 SA-09の極美品が出ている。懐かしい。学生時代に使っていて、その後、手放してしまった楽器である。音作りの方法が個性的なポリフォニックキーボードで、そのサウンドはおそらくかなりチープだったはずであるが、今となっては脳内で美化されてしまっている [;^J^]。落札してもいいのだが..微妙な価格である [;_ _][;^J^]。どうしようかなぁ..

 15:31の横浜駅西口行きバスで発つ。16:15、着。待ち合わせの店(Italian Kitchen VANSAN 横浜店)の場所を確認してから、軽く散策して時間をつぶす。

 17:30、スナック“K”のMさんと会食。要するに同伴である [;^J^]。 生ハムサラダパスタ、チーズフォンデュ、パンコントマテ、イタリア郷土料理ライス、生搾りモンブラン、クラシックホイップパン。(以上、注文は全部ひとつずつで、シェア。)それとドリンク。

 雨である。「こんな日は「ブレードランナー」を想起するとアガるよ [^.^]」と言っても、案の定、通じず [;_ _]、Mさんは U-Next で検索。「シリーズがたくさんあるけど?」..そっか。「“2049”以外は全部同じ作品だから、どれ観てもいいから。[;^J^]」。ディレクターズカットとかファイナルカットとか、多すぎるんだよな。[;^.^]

 19:30に出て、鶴ヶ峰へ。雨。スナック“K”で22時まで。雨。22:30、帰宅。

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*解説


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Last Updated: Mar 20 2025
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