*2024年05月27日:粘土を棄てる
*2024年05月28日:直島旅行 初日
*2024年05月29日:直島旅行 二日目
*2024年05月30日:直島旅行 三日目
*2024年05月31日:直島旅行 最終日
*2024年06月01日:粘土をけずる
*2024年06月02日:川砂を敷く
*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*2024年05月27日:粘土を棄てる


 曇天。午後には降るらしい。

 先々週末の土曜日にゴミ袋に詰めてウッドデッキに置いておいた9袋の粘土を、ゴミ出し。燃えないゴミとして無事に回収していただけた。「土」や「石」が「不燃ゴミ」の範疇であるというのは、非常に助かる。ありがたい。[_ _][^J^]

 10:30頃から、ポツポツ降り始める。明日、大雨になるとのことなので、苔山を保護するためにブルーシートを被せた..ものの、苔は蒸れに弱い。明日から旅行なのだが、ブルーシートを4日間かけっぱなしというのは蒸れてまずそうなので、やはり外した..ものの、大雨に強風もともなうということなので、これはやはり保護しとかなければならないのでは..と迷いに迷って、結局、被せ直した。二度手間三度手間。[;^.^]

*目次へ戻る


*2024年05月28日:直島旅行 初日


 予報通り、朝6:00に降ってきた。当初の予定では直島に午前中に着くつもりだったのだが、午後14時か15時頃まで直島は大雨らしいし、明日のアンサンブルの準備としてピアノの練習(というか譜読み)の時間も取りたいので、出発時刻を遅らせることにした。

 6:50、大雨。このあと降ったりやんだり。9:16のバスで発つが、それなりの降り。9:50に鶴ヶ峰を発つ頃にはそこそこの降りに収まってきて、10:31に新横浜に着いた頃には上がっていた。まぁ、西からの雨がこれから襲来するのだが。今日は昼食の時間を取れないので、焼売を買って10:31ののぞみに搭乗。すぐに本降り。車内で焼売ブランチ。

 13:25、岡山着。ここまでは別に遅れなし。問題はここから。岡山駅から各方面への便が片端から「運転見合わせ」[;^.^]。ただし、私が向かう宇野方面行きだけは生きている [;^J^]。12:42発のマリンライナー31号高松行きが台風接近で54分遅れており、13:35の発車に飛び乗れた。このあとしばらく、宇野方面行きも来なくなるとのことで、滑り込みセーフである。[;^.^]

 徐行運転のため、茶屋町に着いたのが、14:19。やはり遅れていた宇野行きが出たのが、14:24。よくあることだが、ひとつ前の遅れの便に次々と乗り継いで、うまい具合に14:46、宇野着。

 フェリーは遅れ無し。15:30に出る..目視だが、数十人いる乗客の96%は、外国人 [;^J^]。もしかしたら日本人ではないかと思われる乗客が私以外に1人いたぐらいで、まるでこちらが外国人 [;^.^]。15:50、宮浦港着。直島、初上陸である![^J^]

Picture Picture

 まずはもちろん、宮浦港にまします、お約束の「赤カボチャ」(草間彌生)。[^.^]

 歩いてすぐの、直島銭湯「Iラブ湯(「ラブ」は、正しくはハートマーク)。見学だけは不可。中を見たければ入浴しなければならない。(つまり、男性は女湯の、女性は男湯の内装を見ることができない、ということである。[;^J^])大竹伸朗の作品であるが、あぁ、これは実に楽しいなぁ [^.^]。湯船の底のタイルなどに印刷されているのは、江戸時代の春画、映画のポスター/スチール写真、ビキニ、ヌード、温泉(女性)。脱衣所に設置されているテレビゲーム型のベンチで上映されている海女の映画。要するに、昭和のエロガキのスクラップブックである。[^.^]



Picture Picture

 宮浦港を16:53に発つバスで、5分後には島の反対側の本村エリアの、農協前バス停。これだけで島を西から東に横断している。歩いても30分程度か..位置関係をいちいち言葉で説明するのが面倒なので [;^J^]、地図を貼っておく。

 徒歩1〜2分で、3泊お世話になる宿(Naoshima Backpackers Guesthouse)。右写真は宿ではない。宿のすぐそばの「直島港ターミナル」である。



 17:36のバスで南下し、天皇下バス停へ。17:40、「直島パスタREGALO」。FCLAの友人であるMさん、Oさんと落ち合う。Mさんはここの店員であり、今日はお仕事。明日は休暇であり、Oさんと私と、遊んでいただくのである。

 というわけで、今日のところはお久しぶりのOさんと(Mさんにお薦めを伺いながら)食事。注文したのは、レシート(2人分)を見ると、空海ビール、スーパーアルト、ブッラータチーズのカプレ、野菜のグリル、生ハムサラダ、骨付きポーク、オリーブ牛のポロネーゼ、ゴンゴンゾーラのクリームパスタ。かなり満腹したぞ、私は。[;^.^]

 私は宇野からフェリーで上陸したのだが、大型スクーターで長旅をしているOさんは、高松からフェリーで直島に来たのである。宇野からのフェリーは外国人ばかりだったという話をしたら、高松からのフェリーは、逆に、8割が日本人だったとのこと。なるほど、さもありなん。外国人はジャパンレールパスを使って新幹線で移動するケースが多いので、つまり、岡山→宇野が、直島への表玄関になるのである。

 20:20に出て、島の東岸を徒歩15分北上。20:35に宿。

*目次へ戻る


*2024年05月29日:直島旅行 二日目


 雲があるが晴天。やがて雲ひとつない快晴。今日は終日、Mさん、Oさんと3人で行動する。最初は「釣り」ということで、「REGALO」に朝5時に集合なのであるが [;^J^]、ご存知のとおり私は超早起き。5時なんざ、朝飯前である。(実際、朝飯の前なんですけどね。[^.^])4:40に宿を発ち、徒歩で5:00に REGALO。隣りにある「HOTEL WRIGHT STYLE」のロビーでOさんと落ち合う。(Oさんはここに泊まっているのである。)

Picture Picture Picture Picture

 REGALO から歩くと、すぐに海である。素晴らしい夜明けを愛でつつ、3人で釣り。私は(多分)人生初の釣りである [;^J^]。道具の使い方もわからず、完全におんぶにだっこ [;_ _]。それでもフグが一匹釣れたので、良かったよかった [;^J^]。7:50に引き揚げるまで、3人で5匹、釣れた。



Picture Picture Picture

 8:00に REGALO に戻り、朝食。いろいろとお喋りをして、9:00に発つ。このあと各自別行動で、10時に農協前バス停で落ち合うことになった。なぜ個人行動にするかというと、Mさんは自転車、Oさんはスクーター、私は徒歩で、各自の移動速度が異なるからである。[;^J^]

 写真を撮りながら、ぶらぶら北上。本村エリアに早めに着いたので、ここも散策。



 9:50、農協前バス停でMさん落ち合う。「釣り」の次は「アート鑑賞」。この島には多数のアートスポットがあり、今日はこのあとの予定もあるので、全部を回ることは当然できない。そこでターゲットを絞り、まずこの本村エリアで「家プロジェクト」から何軒か観たあと、美術館エリアの「地中美術館」に行く、という段取りなのであるが..とりあえず、Oさんが迷子 [;^J^]。スクーターにカーナビが搭載されていないのであった。[;^.^]

 それでもなんとか最初に予約していた「南寺」の予約時刻10:05に遅れること3分で滑り込めた。[;^J^]

 ..えーと、真っ暗である [;^J^]。ガチの暗闇の中を歩くのである [;^J^]。「左手を壁から離さず、右手を前に出して前の人とぶつからないように」、と、何度か注意されるが、公共の建造物でこれほどの暗闇というのは(お化け屋敷も含めて)経験がない [;^J^]。そして辿り着いた暗黒の部屋の中に10分以上放置されたあと、ごくごく微かな光のスクリーンが見えてくる..もちろん、この「光の発見」が肝なのである。作者のジェームズ・タレルが従来から手掛けてきた「アパチャー・シリーズ」の一環らしいのだが、これまでの作品は(妥協して)最初から少しは見えるように作られていたのだが、完全な闇から始めるという、本来やりたかったことが、ここで初めて実現できたというわけ。「日本人は我慢強いから、時間がかかっても大丈夫だろうと考えた」とのことだが..えーと、観客はほとんど全員、外国人なんですけれど。[;^.^]

 そしてあとから思い至ったのだ。暗闇の中で先ほどの注意を何度かしていた場内案内スタッフは、もしかして「暗視ゴーグル」を装着していたのだろうか、という、恐い考えに..[/_;][;^.^]

 次のスポットに行く途上立ち寄った八幡神社にて、

Mさん「神社での作法って、三三九度だったっけ?」
私  「二礼二拍手一礼!」

 ..[;^.^]

Picture Picture Picture Picture

 左端の写真は八幡神社。右の3枚は、10:45に着いた「護王神社」。ガラスの階(きざはし)が地中まで降りており、そこには古墳がある。一段低い場所に入口があり、この地下古墳空間を見学できるのだが、その通路は極端に横幅が狭く、一部の(多くの?)外国人は通ることができないと思われる。[;^.^]



Picture Picture

 この神社も海沿いにあるのだが、海上を近づいてくるものを発見した。これはもうどう見ても、「海竜祭の夜」(諸星大二郎)である![^.^](ここは瀬戸内海だしな。[/_;][;^.^])



 引き続き、「角屋」、「碁会所」、「石橋」、と回る。「角屋」に展示されているのは、屋内の暗い部屋のプールに沈められたLEDのデジタルカウンターたちなど。「碁会所」は、一種のシンメトリー崩し。

Picture Picture Picture Picture

 いずれも「石橋」に展示されている千住博の作品。左2枚は襖絵だが庭と一体となった作品(「空(くう)の庭」)。庭の写真は石橋のリンクを参照してください。右2枚は、蔵に展示されている「ザ・フォールズ」。暗いためISOは25600まで振り切っているし、どうやらオートフォーカスも外れてるっぽいのだが [;_ _]、絵の題材が題材なだけに、別にこれでもいいような気も。[;^.^]



Picture Picture Picture Picture

 11:30、「はいしゃ」。これまたとっちらかった、おもちゃ箱のような作品である。中に巨大な「自由の女神」が設置されているが、この像のタイトルは「女神の自由」である。[^.^]

 11:50、「カフェサロン 中奥」(右端写真)で食事。オムライス(カレーソース)をいただいた。



Picture Picture

 12:40に出て、ここからまた各自別行動。13:00に「地中美術館チケットセンター」で待ち合わせることになった。

 右写真は、途上に展示されている巨大なゴミ箱(「もうひとつの再生 2005-N」)。



 今度は時刻どおり、全員集合。13:05、「地中美術館」へ..

 ..ここは写真はないので、前記リンク先を見て欲しいのだが..ここは、想像を遥かに越えていた! 表層的な予備知識はあって「ポーラ美術館みたいに地中にあるんでしょ、要するにモネでしょ睡蓮なんでしょ [^.^]」、と下に見ていたのだが(← 地中なだけに(← やかましい![;^.^]))、とにかく、完全に想定外!

 なによりもまず、安藤忠雄による建造物自体である! 外からはほぼ見えず、いわば巨大な「地下基地」あるいは「地下聖堂」なのであるが、にも関わらず、自然光が燦々と降り注いでくる。回廊の構造(移動方向)や角度! 作品点数はごく僅か。クロード・モネの睡蓮が5点と、ウォルター・デ・マリアが1点、ジェームズ・タレルが3点。モネ以外は、この美術館に合わせ込んで創られたものであり、すべて永久展示。

 こればっかりは、もう、言葉では説明できないなぁ..とにかく現場に来て、観て、体験していただかないことには、これらの作品(及び展示空間)の真価を伝えられない。しいて1点だけあげれば、ウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノー・タイム」。この空間には、文字どおり息を呑んだ。参考までに画像検索結果をリンクしておくが..

Picture

 13:55に出て、宮浦港の「海の駅」をゴールとして、また、個別行動。徒歩で海の駅に着いたのが、14:25頃。Mさん、Oさんは先に着いていた。

 ソフトクリームなどを食べてから14:45に出て、直島町西部公民館に着いたのが、14:50。



 会議室を借りて、Mさん、Oさんはフルート、私はピアノで、小アンサンブルオフ。ピアノパートを弾いたのは3曲程度だが、それにしても、せっかく事前に譜面を送っていただいたのに練習量が足りず、要するにボロボロであったのだが、まぁまぁなんとかなんとか..[;_ _][;_ _][;_ _]

Picture Picture Picture

 次の予定は18:00に REGALO である。徒歩(+バス)の私は少し早めの17:20に退出して、宮浦港のバス停へ。17:30のバスで、17:38に天皇下バス停。近場を少し散歩して時間を潰す。18:00、REGALO。今日はMさんも(休暇を取得しているので)客として、3人で食事。今夜のメニューはメモし忘れた。



 それにしても、なんの話をしたんだったかなぁ..[;_ _] ほんとにもう、記憶力が壊滅的で..[;_ _] 遥か以前からこのことは自覚していて、だからこそ、あとから記憶を呼び覚ますフックになるように、日記を書いているのだが、逆に、日記に書いていないことは思い出せないという..[;_ _][;_ _][;_ _] 手元に、この晩に書いたと思われる「南浦和 こじまや うなぎ」というメモはありましたけど。[;^J^]

 21時過ぎに散会。Oさんとはここでさようなら。私は例によって徒歩で宿に向かうが、途中までMさんと同行。宿に着いたのは、21:25。

*目次へ戻る


*2024年05月30日:直島旅行 三日目


Picture Picture Picture

 快晴。昨日、直島のエリアマップをどこかに置き忘れてきたので、手に入れなければならない [;^J^]。宿には常備されていなさそうだ。宮浦港の「海の駅」にはあるだろう。さて、そのためにはバスの時間は..

 というわけで、4:50にいったん宿を出て、農協前バス停で時刻を確認。始発は6:41か。そこまで早く起動しなくてもいいかもしれないが。



Picture Picture Picture

 暇なので [^.^] 付近を散歩。本村エリアのぶらぶらそぞろ歩きを何度もしているので、かなり土地勘がついてきたぞ。[;^.^]



Picture

 6:25に宿に帰り、身支度をして出る。6:41のバスで、宮浦港。「海の駅」でなおしまエリアマップを入手。さて朝食だが、この時刻では、島で唯一のコンビニ(セブンイレブン)でおにぎりを買うしかないかと思っていたところ、なおしまエリアマップによれば、7:00からモーニングをやってる喫茶店が、すぐ近くにあるではないか![^.^]

 ということで、7:00過ぎに、「アカイトコーヒー」。ブレンドコーヒーとたまごチーズトーストをいただきながら、今日の作戦を練る。昨日、「家プロジェクト」をオールクリアしたので、今日は、美術館エリアのオールクリアを目指そう。おっと、「杉本博司ギャラリー」は、時間指定で要予約なのか..他の美術館の所用時間が読めないので難しいが、13:00とした。



Picture Picture Picture

 7:55に出る。美術館エリアに向かって、島の西岸を時間測定しながら歩く(南下する)。李禹煥美術館の前を、8:45に通過、ベネッセハウス ミュージアムに着いたのが、8:55。



 ここも素晴らしい。ここも安藤忠雄の設計であり、建家(の構造)自体が、美術品である。

Picture Picture Picture

 いくつか紹介していく。左写真の床にあるのは、リチャード・ロングの「瀬戸内海のエイヴォン川の泥の環」。壁にあるのは、同じく「瀬戸内海の流木の円」

 中写真もロングの「十五夜の石の円」。右写真は、張曉剛(ジャン・シャオガン)の「血縁: 大家族 No.10」



Picture Picture

 左写真は、屋上に展示されている「シップヤード・ワークス 船底と穴」(大竹伸朗)。問題は、同じく屋上から撮った右写真だが..遥か彼方の崖の中腹に、白い「点」が見えるでしょう。(白い建物ではない。その右側。)また、砂浜のそばの草原の上に、黄色いものと黒いものが見えるでしょう。種明かしは、あとで。



Picture Picture Picture

 安田侃の「天秘」は、大理石なのだが、まるで、柔らかいお餅のようである。あとから来た女学生?グループが、この上に寝ころんで写真を撮っていた。[^.^]

 中写真は、杉本博司「カンブリア紀」。右写真は、ブルース・ナウマンの「100生きて死ね」。撮影したタイミングでは全点灯しているが、これらの生と死のメッセージのネオンが、順次(あるいはランダムに)点滅するのである。



Picture Picture

 杉本博司の、「タイム・エクスポーズド」。彼の代表作である「海景」シリーズで、「原始人がみた海」という設定の、空虚な茫洋たる空間が広がってる。このタイトルを、ちょっと、憶えておいていただきたい。



 屋内展示をひととおり観てから、全20点の「屋外作品」を探し回る [;^J^]。地図には記載されているのだが、巧妙に隠されているものもあるのよ [;^.^]凸。手間かけさせやがって。[;^.^]凸

Picture Picture Picture Picture

 左2点の写真は、ウォルター・デ・マリアの「見えて/見えず 知って/知れず」。地中美術館の「タイム/タイムレス/ノー・タイム」と呼応している。右2点は、大竹伸朗の「シップヤード・ワークス 切断された船首」「シップヤード・ワークス 船尾と穴」



Picture Picture Picture

 蔡國強の、「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」。これを撮るためだけにも、超広角レンズを持ってくるべきだった![/_;][;^.^]



Picture Picture Picture Picture

 ..さて、さきほど、屋上から遥か彼方に見えていた物体を観に、砂浜を200メートルほど歩く..靴に砂が入るのである。[;_ _]凸 [;^.^]

 崖の中腹に展示されているのは、杉本博司の「タイム・エクスポーズド カリブ海、ユカタン」。彼の「タイム・エクスポーズド」は、テラスにも展示されていたでしょう?

 黄色と黒の難破船は、屋内展示されている「黄色と黒のボート」(ジェニファー・バートレット)が、屋外にもあふれ出してしまっているのである。



 靴の中の砂を払い落として [;^.^]、砂浜からこの美術館の別館ともいうべき「ヴァレーギャラリー」に入ったのが、11:05。

Picture Picture Picture Picture

 草間彌生の「ナルシスの庭」である。立体水玉とでもいいますか。[^.^]



 11:15、向かいにある李禹煥美術館。ここも安藤忠雄の建築。やはり自然光が効果的に使われている。ここは(屋内は)撮影できなかったので、ミュージアムショップで購入したポストカードからスキャンした。

Picture Picture Picture Picture

 左から、「照応の広場」「出会いの間」「影の間」「瞑想の間」。「影の間」は、石の影の中に映像を映しているという、ある意味単純なアイデアなのだが、実に効果的で感動的である。



 11:50に出て、10分後にベネッセハウスミュージアムに戻った。

Picture Picture

 館内のカフェで昼食。クリームパスタ、パンプキンスープ、ソライロコーラフロート。



 12:45に出る。12:55、杉本博司ギャラリー 時の回廊 。写真とオブジェの展示である。

Picture Picture Picture Picture

 左写真は、「松林図」である。おわかりいただけただろうか。この部屋はこの写真よりも遥かに暗く、この作品の前に立っても、真っ黒にしか見えない。一段低くなった隣りのフロアからの見上げる角度(この写真の角度)で、初めて、何が映っているのかが、見えてくる。

 次の写真は、左が「ノートルダム・デュ・オー礼拝堂」、右が「ワールド・トレード・センター」..オートフォーカス、外れてるかも。[;_ _][;^.^]

 右2枚は、「硝子の茶室『聞鳥庵』」。茶室を透明にしてしまったという稚気は、わかりやすい。



 屋外展示について、いちいち全部は触れないよ [;^.^]。そんなことしてると、この日記、書き終わらん。[;^.^]

Picture Picture Picture Picture

 ダン・グラハムの「平面によって2分割された円筒」。左写真が全景だが、透明な円筒が平面によって分割されているということはわかりますね。

 中に入って、内側から撮影していたら、女性がやってきて..

 よくみたら彼女は幽霊で(透けていて)..

 消えてしまった..という作品である(嘘である。[;^.^])



Picture Picture

 そして屋外展示エリアの最後の作品は、草間彌生の「南瓜」(黄カボチャ)である [^J^]。ご覧の通りの撮影会状態であり、この中に入って順番待ちをするのは性に合わないので [;^J^]、望遠でパチリ。

 これで、美術館エリア、オールクリア! 14:00に離脱して、14:05、つつじ荘バス停。14:27のバスで、14:34、農協前バス停。

 14:45、ANDO MUSEUM。直島のアート建造物の多くを手掛けた安藤忠雄の仕事についての美術館であり、小規模とはいえ、重要な施設である。

Picture Picture Picture

 まず、その佇まいに驚く。まったくの古民家なのだが、その中に、このような微妙な角度、微妙なカーブのコンクリートの構築物が埋め込まれている。



Picture Picture Picture

 ある意味、直島の巨大建造物群のエキスともエッセンスとも言えると思う。



 15:10に出て、15:20、いったん、宿に戻る。15:53のバスで、16:05、宮浦港。16:13、今日も直島銭湯「Iラブ湯。16:38に出る。さて、酒だ![^.^]

 すぐ近所に早い時刻から開いているバーがあることは、確認していた。16:41、「Queen's-Q」。まず、「エビスマイスター樽生」をいただいたあと、「エスプレッソマティーニ」。ウィスキー、シェリー、エスプレッソで作る。美味しい [^J^]。本店は東京で、今年1月に開店したばかりとのこと。

Picture

 18:23に出る、食事がてら居酒屋に行きたいところなのであるが、この直島にある居酒屋は、なおしまエリアマップで見る限りでは、小規模な、カウンターの、親父と差し向かいになるタイプが多そうで、それもいいのであるが、話しかけるな私は読書とスマホで忙しい、というタイプには向かない [;_ _][;^.^]。普通の食堂で手を打つか、と、探していたら、なんのことはない、灯台もと暗し、Queen's-Q の真向かいに「直島横丁」という、普通のというかカウンター式でない居酒屋があるではないか。[^.^]

 開店から1年たっていないらしい。だからマップに載っていないのか。角ハイボール、コークハイ、鶏皮餃子、牛すじ煮込み。まったく問題なし。



Picture Picture Picture

 20:15に発つ。写真は左から、夜の直島銭湯「Iラブ湯」「直島パヴィリオン」「BUNRAKU PUPPET」



 20:33、島で唯一のコンビニ(セブンイレブン)で、ビールを2缶。(21:00閉店らしい。[;^.^])目の前の東宮ノ浦バス停から20:48のバス。これが終バスである。20:52に宿に戻る。

 宿の共用スペースで買ってきたビールを空けながら、以下の文章をSNSにアップした。

三泊四日の直島旅行の最後の夜なのだが、
現代美術のファンであるかまたは興味があるそこのあなた。

万障繰り合わせて直島に来いっ!!

完全に甘く見ていた。
これほどの場所だとは想像していなかった。
あえて控えめに例えると、
天国である。

地中美術館とベネッセハウスミュージアムだけで完全に元がとれるが、ほかにも、
李禹煥美術館とか、杉本博司ギャラリーとか、まだまだ山ほどある。
実にクールでスタイリッシュな作品から、昭和のエロガキのスクラップブックみたいな下世話で楽しい作品まで、揃っている。

無い種類の作品もある。それは、
現代美術にありがちな、「眼」にも「観念」にも「痛い」、観ることが辛くなるような作品群である。
「それはどうよ」、と、メタな視点から批評することはできよう。
しかしまずは、観なくては何も言えないはず。

悪いことはいわないから、一度は来なさい。
ここは天国。

 (ちなみに最終行の「ここは天国」は、もちろん、「ももクロのニッポン万歳!」の、しおりんの歌詞の引用である。[^.^])

*目次へ戻る


*2024年05月31日:直島旅行 最終日


Picture Picture

 小雨。6:50頃から7:30頃まで散歩。9:00に、宿から徒歩3歩 [;^.^] の「直島キッチン148」で、バームクーヘンとコーヒーのモーニング。



 9:30、チェックアウト。実は「角屋」で、1作品見落としていたので、「本村ラウンジ&アーカイブ」でワンサイトチケットを購入し、10:00に角屋。得心がいきました。[;^J^]

Picture

 10:11、農協前バス停からのバスで、10:17、宮浦港着。フェリーのチケットを購入し、最後の名残に赤カボチャを再び撮影して、11:10のフェリーで、直島から発つ。

 実に楽しかった! また必ず、この島に来る!



 11:30、宇野港着。「どらや」で「鶏そば醤油味 揚げ餃子セット」。次の宇野線が13:40なので [;^J^]、バスにする。12:09の岡山駅方面行きバス(来たのは、12:14)。

 13:13、岡山駅。13:20ののぞみで新横浜へ。16:35、鶴ヶ峰。バスで、17:05、帰宅。

 苔山を保護していたブルーシートは、風に負けて捲れてた。[;^.^]

 やはり、広角ズームレンズが欲しいな。どれにしようかな..

*目次へ戻る


*2024年06月01日:粘土をけずる


 曇天。8:30頃からK園が来て、庭の表層の粘土を削って袋詰めする作業。10:40に終了。29袋になった。あとは、粘土詰めされたこれらの袋を棄て、削ったあとに、川砂を敷く。実のところ、粘土の表層を削っても、結局まだ粘土っぽいのであるが、その上に川砂を敷くことで、雨後などの濡れた状態でもまともに歩ける(作業できる)地面を作るのである。

 とりあえず、手持ちの川砂1袋(10リットル)を、ウッドデッキの前に敷いてみた。ほかの撒いていない(粘土層むき出しの)エリアと雨のあとの状態を比較してみることにする。

 苔山の苔が(元気そうではあるものの)なかなか根を出さず下の土に定着しないのが気になっているのだが、気に病む必要はないとのこと [;^J^]。そもそも苔というのは地面に根を張る(というか、栄養や水分を根から摂取する)必要はない。気になるのなら、押し付けてみたり、別途苔を購入して隙間に足してみたりすればいいと。

*目次へ戻る


*2024年06月02日:川砂を敷く


 朝から雨だが、ほどなく雨は止んだ。ウッドデッキ前の川砂エリアはOK。それ以外はやはりねっちゃねちゃ粘土。想定通りの結果である。午後から再度降り始めるらしいので、朝いちでスーパービバホーム長津田店。川砂(10リットル)を3袋購入し、帰宅してから、苔山の周辺に川砂を敷いた。

 5月28日に放映された「仰天ニュース…80億円盗む完全犯罪? 銀行金庫までトンネル掘って夜間に強奪成功」の録画を視る。なかなか面白くはあったのだが(特に犯人たちの末路)、しかしどうして誰も「赤毛連盟」に言及せんのかな。["^.^]凸

*目次へ戻る *先週へ *次週へ


*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jun 6 2024
Copyright (C) 2024 倉田わたる Mail [KurataWataru@gmail.com] Home [http://www.kurata-wataru.com/]