2021年10月18日:飯島敏宏、逝去 2021年10月19日:幻想美術選「焔」上村松園 2021年10月20日:12歳の夏休みに、 2021年10月21日:「NOVA 2021年夏号」 2021年10月22日:まんだらけ、書類送検 2021年10月23日:浜名湖ガーデンパーク/ノンリアルタイムアンサンブル 2021年10月24日:今日も浜名湖ガーデンパーク目次へ戻る 先週へ 次週へ
享年、89。死因は、誤嚥性肺炎。(気のせいなのだろうが、少なくとも私が日記に書き留めておく必要を感じる訃報についていえば、膵臓癌と誤嚥性肺炎の率が、非常に高いように思う..)ほぼすべての報道で「バルタン星人の生みの親」と紹介されているが、私の認識としては(上位概念である)「ウルトラの人」であった。
合掌..
目次へ戻る「幻想美術選」、第270回。いっけん、幽霊画のようだが、実は描かれているのは幽霊ではない。
上村松園(1875〜1949、Wikipedia)とくれば「美人画」であり(画像検索結果)、とりわけ名高いのが「序の舞」(画像検索結果)であるが、本作もまた「恐るべき」美人画なのである。
源氏物語に依る..とくれば言うまでもなく、六条御息所の生き霊と知れよう。嫉妬のあまりに源氏を取り巻く女君たちを殺めようと、生き霊にまでなってしまったことを、しかしこの時点では彼女はまだ気がついていないのか、あるいは既に気づいていてその浅ましさに身もだえせんばかりなのか..白い打掛の蜘蛛の巣の文様が恐ろしく、また、寒色系の色彩が、限りなく美しい..
「恐怖の美」の、最高の具現化のひとつである。
目次へ戻る..麻薬と酒場の悪徳への憧憬を私に植えつけたのは、間違いなく、「グレー・レンズマン」(E・E・スミス、1939、小西 宏訳、創元推理文庫)であった。
悪書じゃないか。[^J^]
弾圧すべきなんじゃないの? [^.^]
目次へ戻る「NOVA 2021年夏号」(大森望編、河出文庫)、読了。このアンソロジーシリーズを読むのは久しぶりだ。やはりいいな。以下、ネタバレにならない程度の感想である。
「五輪丼」(高山羽根子)−東京オリンピック(2021)の期間中、入院して隔離されていた男。本当に開催されたのか、開催された体(てい)を社会全体が装っているのか..「オービタル・クリスマス」(池澤春菜)−素直に感動的な、軌道上のクリスマスストーリー。「ルナティック・オン・ザ・ヒル」(柞刈湯葉)−月面上での戦争に従軍している兵士たち。やがて自分はシミュレーションではないかと疑い始める。「その神様は大腿骨を折ります」(新井素子)−普通のディスカッション小説の趣あり。内容はごもっとも。ただし前作「やおよろず神様承ります」の「順番順番いっこっつ」の神様ほどには共感できないというか、忙しい人にも言い分が有ろうに。この主人公は「俺がんばるな」の神様に帰依したことにより、精神と生命の危機から脱するのだが、それは彼のかわりに他の人に転嫁されるのであり、しかも多くの場合上司でも社長でもなく、同僚あるいは部下が精神と生命の危機に見舞われるのだ。この作品には、その視点が(欠けているとは言わないまでも)希薄である。
「勿忘草」(乾緑郎)−未読のシリーズものの一挿話だが、世界観はなかなか魅力的。「自由と気儘」(高丘哲次)−感動的な猫SF。「無脊椎動物の想像力と創造性について」(坂永雄一)−遺伝子組み換え蜘蛛によってもたらされる世界の破滅。蜘蛛たちには特に知性も意志も「女王」もなく、単なる生理学的な必然として設定されているところがリアルである。「欺瞞」(野崎まど)−傑作。過去から未来までをみはるかす視座に立つと、生命現象は(生命の意味も)無意味なゲームの「捏造」に近いという視点は、我が意を得たりである。途中で「アレのことか」と気がつくが、どこに着地させるつもりなのかと、楽しくつきあえた [^.^]。「おまえの知らなかった頃」(斧田小夜)−チベットの草原でのサイバー犯罪と闘うハッカー、それに中国神話の怪物たちが絡む。舞台と素材の組み合わせの妙。「お務め」(酉島伝法)−この作者にしては、圧倒的な読みやすさ。これは食用か治療か、と、ミスリードしておいての正体明かしは、それなりに意外。
目次へ戻る自動車出勤。午後半休。
あぁ、これはダメだなぁ..
まんだらけを書類送検 中野区の禁止区域でアダルトDVD販売容疑
禁止区域でアダルトDVDなどの販売店を営業したとして、警視庁保安課は22日、運営会社の古物商「まんだらけ」(東京都中野区、辻中雄二郎社長)と同社の法務担当役員で店舗責任者の男性(60)=千葉市=を風営法違反(禁止区域営業)容疑で書類送検した。
書類送検容疑は9月9〜14日、中野区中野5のビル内で、200メートル以内に病院がある営業禁止区域であるにもかかわらず、アダルトDVDなどを販売する「まんだらけ禁書房」を営業したとしている。役員は「違法とは認識していたが、どうせ商品の入れ替えをするから大丈夫だろうと安易に考えてしまった」と容疑を認めているという。
..釣りなの? それとも捨て身のギャグ?「法務担当役員」とか「違法とは認識していたが、どうせ商品の入れ替えをするから大丈夫だろう」とか..突っ込みどころが多すぎてマトを絞れない。もしや「散らす」作戦なのか!? [^.^]
目次へ戻る快晴。9:30過ぎに車で発ち、浜名湖ガーデンパークに着いたのは10:00過ぎ。なんか久しぶり。(自転車で来ようという甲斐性はないのかよ..→ [;_ _][;^J^])パーク内の「のたね」という食事処でブランチのカツ丼を食してから、コスモスの写真を撮り、昼前には帰宅..
..ぎょぎょぎょっ、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR を使ったのだが、確認したら、ワイド端(24mm)で撮った写真のみ、周囲が派手にケラレている(カドが削れて写っている)..[?_ _] テレ端(120mm)側で撮影した写真には問題ないのだが..理由はすぐにわかった。フードがきちんとはまっていなかった(ロックしていなかった)ために、写りこんでしまっていたのだ。やれやれ、基本中の基本だぜ..[;_ _] と、あまりにも悔しいので、再度、車で浜名湖ガーデンパークへ。(なにやってんだか。[;^.^])
というわけで、午前中ではなく昼過ぎの光の中で撮った写真である。[;^J^]
広角で撮ろうが望遠で撮ろうが、あなたが(私が)この写真を見るときの画角は高々10度ないし30度ぐらいであって、45度以上ということは、まずあるまい。その狭い視野の中に、現実の風景の周囲いっぱいに拡がる「幸福感」をどうやって再現するのかは、本当に難しい..
帰宅してから、某「オンラインアンサンブルオフ」の準備にとりかかる。オンラインアンサンブルといっても、リモートでタイミングを合わせて同時に演奏する、という形ではなく、各自がそれぞれ自分のパートの演奏の録画を提出し、それを動画合成して、後日みんなで(オンラインで)鑑賞する、というものである。そうなると当然「コンダクター」というか、何に合わせるのかというガイドが重要になるのだが、ここがこの企画のなかなか巧妙なところで、ラベルの「ボレロ」を演奏するのである。ほぼ一定のテンポが維持される曲とはいえ、メトロノームに合わせて演奏するわけではなく、主催者が YouTube で探してきた手ごろな映像にあわせて、各自が自分の楽器を演奏する様子を(スマホ等で)録画し、mpegファイルを送る。私が担当したのは例によってシンセサイザーで、ハープとチェレスタと銅鑼。(ちなみに音が「(無駄に)多すぎる」箇所については、適宜省略させていただいた。[;_ _][;^.^])
この用途のために購入しておいた GO:MIXER PRO に、シンセサイザーのライン出力を入力し、ヘッドフォンをつないで音が来ていることを確認し、スマホ端子から iPhone にライトニングケーブルで接続して、アプリ(4XCAMERA)でテスト録画..あっけなく成功。やはりこれ買っといて正解だったな [^J^]。問題は、iPhone の固定方法だが..
「GO:MIXER PRO」にはスマホの置台(というか切れ込み)がついているのだが、角度が合わない。スマホ用のスタンドを今からビックカメラに買いに行く気にはなれないし牛刀だし..と、雑貨ボックスを漁ってみたら、大昔に購入したらしい華奢で小さな(コンパクトカメラ用の?)三脚が出てきた。一眼レフを載せるのは少々心配だが、iPhone ならばノー問題。とはいえカメラ用であって「板」を固定するようには出来ていないので、ひと手間かけて、カップスープの外装箱を上下逆に差し込んで垂直な平面を作り、そこに iPhone を輪ゴムでとめたのである(ハイテクである)。
せっかくなので、写真を撮ってみた。シンセに向かって座ったまま、適当にピントを合わせた一眼レフを持った右手を伸ばして、適当にシャッターを切ってみたら、偶然にも傾きもせず、また、iPhone にだけピントが合って、なかなか悪くない出来である。座っている私の 前門 前方には壁一面のCD、後方には壁一面の書物で、まさに絶体絶命(なにが [;^.^])。なんにせよ、「バエる」でしょ、「エモい」でしょ。[^.^](← こうゆうのが、今風なんでしょ? [^.^])
そしてよく見ると、この写真は期せずして、なかなか複雑な構造となっているのである。一種の「自撮り」ではあるのだが、鏡に映っている自分を撮っているのではない。iPhone のモニター画面に映っている私は、iPhone のアプリで自分を撮影している動画をモニターしている映像であり、それを、撮られている私自身が(「「iPhone」と「私」」の「系」の外側から)撮影している..あたかも、西洋美術史上の最高傑作のひとつであり「絵画の神学」とまで謳われたベラスケスの神品、「ラス・メニーナス」(1656、Wikipedia、画像検索結果)の謎めいた視点と主体客体の関係すなわち主役である国王夫妻は鏡に映っておりつまりこの絵を見る者の位置におり絵の中にいる画家はその国王夫妻の肖像画を描いているところだと思われるのだがということはこの絵の外側に存在する彼らは鏡に映ることによってこの絵のなかに封じられというまさに合わせ鏡のごとき意味の迷宮をほうふつ(もうやめとけ。[;^.^])
目次へ戻るおや、今日も快晴である。昨日浜名湖ガーデンパークに行ったのは、今日は(降らないまでも)曇天になるという予報だったからなのだが..というわけで、朝いちで参議院静岡県選出議員補欠選挙に投票したその脚で(車で)、今日も浜名湖ガーデンパークへ。
一眼レフを持ち歩く人々の多くは「“水流を見たら無意識のうちにシャッター速度を1/6秒にセットしている”病」に罹患していることと思うが(もしかしてマイノリティなの? [;^.^])、いつもいつも無意識のうちにでは悔しいので、今日は意識的に(さらに遅い)1/3秒にしてみた [;^.^]。さすがにこのスピードでは手持ちでは不可能であり、(例によって三脚を持ち歩いていないので)カメラをホールディングしている手を、比較的頑丈な木の枝に押し付けてなんとか固定したのである。帰宅してから確認したら、20枚中3枚は、なんとか手ブレしていなかった。[;^J^](まぁ、残り17枚も、縦1600ピクセルのjpegにしてしまえば、そんなには目立たないんですが、拡大しちゃうとね。[;^J^])
左2枚は、パンパスグラスという「花」。実物は非常に格好いい(エモい)んだが、絵になる角度がわからない。(かなり背が高いのである。)
午前中の早い時刻に引きあげ、昼食は「青空きっど 零壱」。ここのつけ麺は半端なく美味い! 湯風景しおりで読書してから、帰宅。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Oct 28 2021
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