*2021年09月13日:歯もメンテしなくては [;^J^]
*2021年09月14日:薬を減らしてみる
*2021年09月15日:悪魔のツール
*2021年09月16日:幻想美術選「糸杉」フィンセント・ファン・ゴッホ
*2021年09月17日:これは別件?
*2021年09月18日:機材をひとつ発注
*2021年09月19日:「竜とそばかすの姫」
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*2021年09月13日:歯もメンテしなくては [;^J^]


 きとう歯科医院で、3ヶ月ごとの定期メンテ。例によって問題ないのだが、以前から気になっていた「左前歯の根本の削れ」について相談したところ、来月5日に、充填施術をしてもらえることになった。まぁ、放置していてもへし折れて差し歯、という事態にはならないと思うんだけど [;^J^]、早め早めにね。

 それにしても、2年後に横浜に転居したら、もうここには通えないわけだ。どこか、予防歯科を紹介してもらえるかしら。これも来月、相談しよう。

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*2021年09月14日:薬を減らしてみる


 曇天。降るらしい。今日は車で出社。

 終業後、富田整形外科。鎮痛剤を少し減らして(神経系のタリージェ錠を3/4にし、炎症を抑えるザルトプロフェン錠は、痛いときだけ)、2週間様子を見ることになった。この際、効果(というか因果関係)をはっきりさせるため、実験条件を振り切って、服用はタリージェ錠のみとし、ザルトプロフェン錠を止めてみよう。

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*2021年09月15日:悪魔のツール


 読了した本を、読書DBに登録する。ポストイットした個所を iPhone のアプリ「Adobe Scan」で PDF 化し、そこからDB(テキストファイル)にコピペして、誤認識がないかどうか、ひととおり読み比べて確認し、ミスがあれば直して終了..実に便利である。便利であるのだが..

 ..「お兄さま、あなたは堕落しました」((C) 究極超人あ〜る) ..いや、別に堕落というわけじゃないんですけどね。[;^J^]

 以前は、手入力していたのである。いまでも実は、その方が早いことが多いのだが、ある程度まとまったページ数となると、これはもう、機械力に頼った方が楽である。楽であるのだが..これではまるで「仕事をしている」みたいである。プライベートで自分のために読書をし、自分のために抜き書きをしているという実感が、希薄なのだ。手を動かして書き写している時と比べて、「身に付く」感覚が乏しい。要するに「切り貼り」なのだから。

 南方熊楠の手記を読んでいると、とにかく「文献からの抜き書き」と「粘菌の顕微鏡像のスケッチ」に費やしている時間が長いのに、驚かされる。「コピーとカメラがある時代に生まれていれば、彼は数倍・数十倍の仕事を残せただろうに..」と嘆ずるのは、早合点。熊楠自身、筆写するからこそ憶えるのだ、と、どこかに書いていた。これは別に特別なことでもなく、「手を動かして憶える」というのは、勉強法の基本である。(昨今の教育法は知らないが。)

 しかし、もう遅い。もうダメだ。楽な手段を見つけてしまった以上、後には戻れない..

 ..だから、「悪魔のツール」なのだ。

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*2021年09月16日:幻想美術選「糸杉」フィンセント・ファン・ゴッホ


 「幻想美術選」、第265回。ゴッホ(1853〜1890、Wikipedia)登場。(この Wikipedia の記述は、長すぎる。前にも書いたことだが、百科事典は、情報量が多ければいいというものではないのだ。)

Picture

「糸杉」(フィンセント・ファン・ゴッホ、1889年)

 「幻想美術選」にゴッホが出てくるのは、場違いだと思われるだろうか? まるで「SF・ミステリ・ホラー」縛りのアンソロジー(あるいは文学全集)に「純文学」が紛れ込んできたような居心地の悪さを感じられるだろうか?

 もちろん、そんなことはない、と断言する。私はこの絵に、「怪物」を見たのだから..

 私が2019年の「ゴッホ展」で、この絵に相対(あいたい)したときの驚愕は、 「2019年12月28日の日記」に詳述しており、実のところ、それに追加することなど、ほとんどないのであるが..朝いちで並んで先頭集団で入り、最初の部屋から順番に観ている連中をしりめに早足でいっきに最終室へと進み、そこに展示されていた、この「糸杉」を、たっぷり15分ほども独り占めして、あらゆる角度と距離から見尽くしたのである。そう、「身動きもせずに、凍りついたように、ただ、見入り続けた」のではない。見る方向によって(まったく異なるとまでは言わないが)実に様々な色彩と影と表情を見せるのだから。なぜならこれは、「油絵」というより、ほとんど「レリーフ」に近いからだ。糸杉が、そして糸杉だけでなく草むらも、山も、雲も、空も、立体的に盛り上がっているからなのである。

 そして、この「糸杉」の、異様な存在感..見る方向によってザワザワと「蠢(うごめ)く」、この巨大な質量..まさに、「異形の怪物」..展覧会場で、私は本当にそう実感し、慄(ふる)えたのである..

 だから、ここに、この「幻想美術選」に、この絵は、この糸杉は、居るのである。(二次元のjpgファイルなどでご紹介して、本当に申し訳ないのだが、しかし私には、これ以上のことが、できないのだ..)

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*2021年09月17日:これは別件?


 曇天。テレワーク。自宅にいる日は毎朝15分間散歩をして、右脚の状態をチェックしているのだが、ここ数日間、ほとんど問題は感じられない。

 夜から雨。明日にかけて、14号の影響で降るはず。

 右膝の内側が、少しチクリチクリと痛んでいるな..これは別件の、変形性膝関節症かな?(以前、この件で富田整形外科にかかったとき、適当なところでリハビリをさぼってやめてしまったので、まぁなんとなく「残っている」のである [;^J^]。どのみち「全快」するような性質のものではないんですけどね。)

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*2021年09月18日:機材をひとつ発注


 朝から雨。昼頃にはやんだかな。

 やはりどうしても某案件に必要であることが判明したので、「GO:MIXER PRO-X」を発注する。なんのために必要なのかは、秘密だ(..実は少し前の廃墟通信に書いているんですけどね。[;^J^])

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*2021年09月19日:「竜とそばかすの姫」


 明るい曇天。午前中は、車でサンストリート浜北へ。トーホーシネマで「竜とそばかすの姫」である。(「竜そば」と略されると、腹が減ってしまうなぁ。[^.^])

 うむ。これは良い。特に気に入ったのは、物語中の「わかりやすい悪役たち」、すなわち「自分勝手な正義を振りかざすジャスティン」、あるいは「竜の真の敵」に対して、(ある程度、痛めつけはするが)決定的な決着をつけていないことである。そこを物足りなく思う人がいても当然だが、「そういうことではないのだよ」という監督の意図は、よくわかる。

 案の定、「美女と野獣」のパクリだという「論評」[^.^] が吹き荒れているようであるが、「取るに足りない」という形容詞がこれほど相応しい評言も珍しく、狼狽えてしまうほどである!\[^O^]/ 「オマージュという言葉を知らんのか」「言葉は知ってるとしても意味を知らんのか」「そもそも“美女と野獣”はディズニーのオリジナルではないことを知らんのか」などなど、突っ込みどころが多すぎて、手に負えないぞ!\[^O^]/

 「美女と野獣」の「祖型」が組み込まれているのだが、それは全体の一部であり、まったく異なる感興を呼ぶ作品に仕上がっていることは一目瞭然。それにそもそも、先行作品を土台として新たな要素を付け加えて創作することは、立派な創造行為である。映画でも、音楽でも、美術でも、文学でも、そして漫画でも。そういうことを何もかも知らんのか、「美女と野獣」のパクリだとか言ってる連中は。[^.^][^.^][^.^]

 「美女と野獣」と、そしてもちろん自身の「サマーウォーズ」。あと、感心したのは、「サイバーパンク」(死語?[^.^] もしかして「電脳空間」も? [^.^])の始祖である、ヴァーナー・ヴィンジの「マイクロチップの魔術師」(1981、Wikipedia)直系の、作者が40年前の時点で早くも鋭くも洞察していた「トゥルー・ネーム(The True Name)」のテーマを、作品の本質として組み込んでいることである。つまり、「筋がよく、風格があり、品位が高い」のだ。

 難癖もつけておきましょうかね [^J^]。「50億アカウントからひとりを探しだすことなんかできるのか!?」..すぐに見つかったやんけ [;^.^]凸。この「捜索」過程で、人知を尽くしたミステリ的な感興をかき立てられるのか、と(予告編以来)期待してたんですけどね [;^.^]凸。ま、尺の問題だということは、わかります。オトナですから。[;^J^]

 ということで、一見をお薦めする。

 「竜そば」からのそばつながりで、サンストの1Fの「中華そば 楽描」で、浜北コーチン中華そばを食べ、帰途、湯風景しおりに寄る。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 23 2021
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