*2020年09月07日:幻想美術選「運命」ヤン・トーロップ
*2020年09月08日:ZOOM会議の暗黒面
*2020年09月09日:ドコモ口座の件
*2020年09月10日:苔の庭
*2020年09月11日:百科事典がなぜ必要なのか、
*2020年09月12日:切手を処分
*2020年09月13日:なんだこの記号 [;^.^]
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*2020年09月07日:幻想美術選「運命」ヤン・トーロップ


 「幻想美術選」、第212回は、いささか異色のこの画家の「代表作」。

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「運命」(ヤン・トーロップ、1893年)

 Jan Toorop(1858〜1928、Wikipedia)は、当時オランダ統治下にあったジャワ島出身のオランダの画家..という予備知識をもってこの作品を見ると、なるほど確かに出自はジャワか..と納得しそうになるが、早合点してはいけない。この画家は19世紀から20世紀にかけて百花繚乱の様相を呈していた様々な流派の影響を片端から受け、様々な様式の作品を描き続けた。この「代表作」に特徴的な「ジャワ芸術のフレーバーと象徴主義の混交」様式とでもいうべき傾向の作品群は、実はほとんど1890年代に集中している、むしろ少数派なのである。(画像検索結果 参照。)

 それにしても、なんという絵画世界か..[;^J^] 画面の中央で浮遊している不吉な女の脚は、厚みのない幅広の帯となって、黒衣の女性に巻きついている。画家自身の説明によると、この浮遊する女が「運命」を表しているらしい。さすれば、ほぼ同じ描線で描かれている左下の三人の女も、「運命」の姉妹たちなのだろうか。

 ..しかしどうも釈然としない。普通、そういう設定ならば、この「運命」と、それに巻きつかれている(囚われている)女を、もう少し対比させるものではあるまいか。たとえば、いかにも陰険な「黒衣の女」ではなく、清純な「白衣の処女」として..「無垢な美少女を待ち受ける不吉な運命」という画題であればこそ、われわれは心を痛め、あるいは涙しようものを、ぶっちゃけ、この黒衣の女は「悪者」にしか見えない [;^J^]。どんな運命に憑かれていようが、別に知ったことでは..[;^.^] あぁ、そうか、いらん運命に憑かれているからこその「黒衣の女」なのかな? もう暗黒界に落ちてしまったあとという..? [;^J^]

 背後で行進しながら祈りを唱えている?女共も、どうも縁起でもなさそうな..「運命」たちの眷属にしかみえないし、唱えている「祈り」がまた、不気味な可視化をされているし..

 ..とまぁ、すっきりしないもやもや度がかなり高い作品なのであるが [;^J^]、だからこそ、深い印象を残すのだ。この作品、きらいじゃない。部屋の中に飾るのはまっぴら御免だが [;^.^]、たまに画集を開いて眺めては、「いったいなんなんだよ、お前はよ..」、と、呟くのもまた、楽しからずや。[^.^]

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*2020年09月08日:ZOOM会議の暗黒面


 とあるSF系の同人誌に、面白いエッセイが載っていた。ZOOM会議についてのぼやき [;^J^] である。

 勤務先で定期的に開催されている数十人規模の会議において、通例、発言する立場にあるのは5名程度で、その他は列席して拝聴しているだけだとのこと。これはよくあるケースである。そしてエッセイの筆者は「発言する立場にある(発言しなければならない)」人なのだが、意見もアイデアも(他の「発言する立場にある」人たち共々)少しも絞り出せず、う〜ん..と、沈黙が続いてしまうことがままあるらしいが、これもまぁ、問題はないというか、仕方がない。[;^J^]

 ただ、従来のリアル会議であれば、こういう空気のときは、お互い目を伏せたり逸らしたり、そっとため息をついたり、なんなら隣の人に軽いジョークを耳打ちしたりしてなんとなく間をもたせ、「お前らがなにか言わないと終わらねーだろこら!」という「発言する立場にない人たち」からの無言のプレッシャーをかわすことができたのに、ZOOM会議で「全員に正面から見すえられている」とそうもいかず、そのプレッシャーをすべて受け止めなけらばならずに地獄だという..[;^J^] 確かにそのとおりである。

 ついでに言うと、「発言する立場にない(列席して拝聴しているだけの)人たち」にしても、退屈だからといって目を伏せたり泳がせたりしていると全員にまるわかりになるので、真剣に聞いたり考えたりしているふりをしなくてはならなず、これはこれで辛いのである。[;^.^]

 もちろん、まだまだ ZOOM会議の使いこなしが手探り状態だからであり、たとえば、「発言する立場にない(と自覚している)」人はカメラをオフにする、という運用もありえ、これはそれなりに理にかなっているが、見ようによっては「発言する(参加する)意思がないのかこいつは」なので [;^J^]、これはこれでなんとも。[;^.^]

 ビッグコミックに連載されている「C級サラリーマン講座」(山科けいすけ)の最近のネタに、ヤクザの総会(幹部会)をZOOMで行ったところ、全員の凶暴な顔を正面から見続けるハメになった総長がブチ切れる、というのがあったことであるよ。[;^.^]

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*2020年09月09日:ドコモ口座の件


 テレワーク。快晴。夕方には雨。

 ドコモ口座の不正送金の件。まだまだ状況把握が進行中のようだが..ドコモの甘さと銀行の甘さの合わせ技? 要するに本人確認をまともにしていない..なんかデジャヴ。同じようなことを、業界全体で、何度も何度も何度も何度も繰り返していないか?[;_ _]凸

 不正送金被害にあっていないかどうか、各金融機関の口座の入出金ログを確認しなくてはならない。手間だ手間だ..[;_ _]凸

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*2020年09月10日:苔の庭


 ..というのは、デヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」のB面の3曲目だが、そんなことはおいといて。(「B面」がわからなければぐぐれ。[^.^])

 今年1月に掛川花鳥園で買ってきた苔のテラリウムは、数か月は元気にしていたのだが、ある日気がついたら、枯れ野原状態となっていたのである [;_ _]。「月に一度、霧吹きで水やりすればいいですよ」という販売員の言葉を鵜呑みにした私が悪かったのだが [;_ _]、やむを得ず、テラリウムの容器自体は廃棄。しかし中の苔は枯れかけているとはいえ、まだ生きており、捨てるのは可哀想なので、私が住まうアパートの駐車場の片隅にある植木の根本に、植えてというか置いておいたのである。

 雨がほとんど降らぬ酷暑の季節には、薄茶色というか白っぽく硬くなり、いよいよ本格的に死んだかと気に病んだりもしたが、しかしここで水やりしてはダメだ、と、天に任せ、首尾よく台風シーズンとなると、息を吹き返した。[^J^]

 それやこれやで、ここのところ毎日、駐車場の隅の小さな茂みの奥の木の根元まで足を運んで、覗き込んでいる。なぜ「覗き込む」必要があるのかというと、最初に苔たちを置いた時点では、その周囲には何も生えていなかったのに、いつしかオシロイバナの群生が生え始めたと思ったら、まさに一雨ごとの急成長で、いまやその苔の周囲は、すっかり覆われてしまっているからである。当初は気に病んでいた直射日光の問題は、十分な影ができたので、解決。逆に、雨にあたりにくいのではないか水分が足りなくなりはしないかと余計な気をもみそうになったが、なに心配はない。地中の浸透圧、あるいは雨の日の空気中に充満する水蒸気から、十分な水分を補給できるだろう..

 ..しかし..これだな。

 3年後に迫っている横浜への退去とそれに先立つ実家のリフォーム。いまだに最終プランに到っていないのだが、部屋の拡張にともなって庭の面積が約半分になることは、ほぼ確定。結果、「坪庭」ではないにしても、まぁまぁ手狭な庭になる。それはまったく構わない。もともと私は、「狭い庭」が好きだからね。

 ただ、そこをどうまとめるかが、思い浮かんでいなかったのだ。たとえば、緑の芝生で埋めて、真ん中に常緑樹(あるいは柑橘系の果実樹)を1本だけ植える、というのはカッコいいと思うが、なんか狙ってる感が否めないし [;^J^]、箱庭式の日本庭園も素敵であるが、このずぼらな男に維持管理できるわけもなく [;_ _]、いっそ、コンクリートの石畳を敷き詰めて植木鉢を幾何学的に配置するのもなかなかスタイリッシュだとは思うものの、どうもいまいち乗り切れずに困っていたところ..

 ..これだな。

 ..苔庭だ。

 私は、京都とか福井(平泉寺白山神社)とかで、素晴らしい苔庭をたくさん見てきており、それなりに目は肥えているという自負がある。もちろん、あれらの素晴らしい庭園のマイクロレプリカを作ることなど、毛頭考えていない。(そもそも多くは自然の地形を生かしており、住宅地の中の準坪庭では無理な話。)そうではなく、そのセンス/感覚/美意識に倣うのだ。それならできる..

 ..しばらく楽しく悩むとするか。[^J^]

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*2020年09月11日:百科事典がなぜ必要なのか、


 ..釈然としなかった時代がある。中学生時分だったかなぁ。もちろん、当時から(というか小学生時代から)百科事典っ子であり、便利に使っていたわけである。ではなぜ、その存在意義に疑問を感じたのか。

 アイザック・アシモフのせいである [;^J^]。「銀河帝国の興亡」だ [;^.^]。この大長編は「百科事典編纂者」の物語から始まるのである。ある大科学者(心理歴史学者)が銀河帝国の滅亡とそれに続く暗黒時代の到来を予言する。そしてその滅亡は回避不能なのだが、文明が再興するまでの暗黒時代の期間を少しでも短くするために、銀河文明の精髄を集約した「百科事典」を編纂するための機関(「ファウンデーション」)を設立する..

 ..なぜわざわざ「情報を圧縮しなければならない」のか。百科事典を新たに作るまでもなく、帝国の大図書館にいけば、そこには厖大な量の..まさに「厖大な量の」、科学/産業/芸術などなどのありとあらゆる分野についての、銀河帝国文明の情報群があるではないか。なぜそれらをわざわざ削り落として要約して百科事典の1項目にしなくてはならないのか。

 もちろん、今なら即答できる。巨大すぎる情報量は、「使えない」からである。合理的な時間内に摂取/咀嚼できない情報量は、本質を捉えるためには、逆に邪魔になるのだ。たまに Wikipedia でも、読んでも読んでも読み終わらない、長大な文章量の項目があるが、それは、百科事典のなんたるかが、どのように使われるのかがわかっていない人が執筆した項目なのである。

 10年ぐらい前によく聞いたライフログの研究は、今でも隆盛を極めているのだろうか。アイデア自体は古くからあるのだが、それが記録デバイスの進化によって、かなり具体的に実装/実現されるようになった。私自身は、自分の生活のすべてを記録するなんてまっぴら御免だが(●●●な行為に及んでいる時間とか [;^.^])、意味も理想もわかるのだが、やはり問題は、その桁違いの情報量の取り回しだろうね。86400秒/日が記録されるのだ。あとからどうやって検索する? まさか86400秒かけるわけにはいくまい。早回しでも追いつくまい。「AI」に検索させるしかあるまい..つまり、自分の「人生の記録」を、AIに委ねることになる。AIのバグにより(あるいはAIの「恣意」により)自分の「人生の記録」が欠落(あるいは「変容」)していく..というSFを、最近ちょいちょい読んでるような気がするなぁ..[;^J^] でも作品名をさっぱり思い出せない。こんなことならライフログを(略)

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*2020年09月12日:切手を処分


 暑い。曇天。イオン浜松西店のWという店へ。古い切手の処分のためである。今日は試しに、かなりまとまった量のシート切手をもってきてみた。

 いろいろ教えてもらった。私がもっとも気にしていたのは、古い時代の中途半端な金額の(しばしば少額の)切手など、商品価値がないのではないか、買い取り価格が低くなるのではないか、ということだったのだが、一切杞憂であった。単純に、額面で判断する。シート切手なら50%、バラ切手なら30%が、それぞれ最低ライン。(「シート」の条件は、周囲の耳が全部残っていて、10枚以上であること。だからお年玉つき年賀状の景品の切手は、完品であっても、シートではない。)

 このレート自体は、私が知っている他の業者とほぼ同じである。もっと捜してもいいのだが、ここは大手だし、まぁこのへんで手を打っておくか、と、査定してもらった。今回はシートの条件もいいので、60%。問題なし。

 この店では、スタンプサービスもやっているのであった。2万円越えの売却で、1スタンプ。10万円でも20万円でも1スタンプである。なるほど。次回からは小分けにしよう。[;^.^]

 湯風景しおり。

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*2020年09月13日:なんだこの記号 [;^.^]


 昨日に引き続き、イオン浜松西店のWに切手のシートを持ち込む。額面46000円弱なので、売却価格は23000円。「スタンプサービスを効率よく稼ぐためにお手数ながら小分けにして持ち込む所存であります」「えぇえぇ構いませんとも」[;^J^]

 湯風景しおり。

 フェイスブックで仕入れた情報。「昭和7年の和製英語が意外です。そして「より」で変換すると【※環境依存文字】が出るの知ってました?」というタイトルで、「Daily Portal Z へんな辞典を紹介します その5」というページが紹介されていたのだが..

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 「句読点、記号・符号活用辞典」(小学館辞典編集部)という辞典からの抜粋。「平仮名の「よ」と「り」の合字。動作の起点や比較の基準などを表す助詞の「より」に当て、「より」と読む」..恥ずかしながら62年生きてきて、始めて知ったぞ、この記号 [;*.*]。「よ」と「り」を、どう合成すればこうなるのかが、わからない [;^.^]。環境依存なので、画像として貼っておく。私の手近の環境では、だいたい、「より」で変換できた。



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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 19 2020
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