2020年06月29日:カメラ修理見積もり [;_ _] 2020年06月30日:豪雨の季節、到来 2020年07月01日:安全地帯からの愉しみ [;_ _] 2020年07月02日:幻想美術選「安全ピン」オスカル・ドミンゲス 2020年07月03日:ZOOM宴会初体験 2020年07月04日:筒井康隆/北野勇作/瀬下耽 2020年07月05日:弱火でパラパラチャーハン目次へ戻る 先週へ 次週へ
快晴。テレワーク(..むかつく..[;_ _][;^.^])
ニコンから、カメラ修理の見積もりが届いた。25080円(部品代6000円+工賃15600円+消費税+送料)..[/_;][/_;][/_;] しかしどうしようもないので、修理、GOの連絡をいれた。[;_ _]
そりゃまぁ、冷静に考えたら、この金額になるわなぁ..どうして私は、カメラの修理の見積もりにいちいち驚いているのかと考えてみるに..多分、このD750の最初の「修理」が、「リコール対応」だったからだ。よく憶えていないが、送料プラスアルファ程度の金額だったような気がする。どうもそれで、「カメラの修理は高くない」、と、刷り込まれてしまったのではなかろうか..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]
目次へ戻る昼以降、特に会社からの帰途、しばしば(車の運転すら不安になるほどの)豪雨。風雨強し..
シルク・ドゥ・ソレイユ、破産。シルク・ドゥ・ソレイユですら..である..
目次へ戻る(本日の日記には、いくらか人倫にもとる内容が [;_ _] 含まれております。[;^.^][;^.^][;^.^])
帰途、車を運転していてすら、多少の危険を感じるほどの雨である。厖大な雨量と、強風。傘を斜めにして歩いている歩行者や、バス停で待っている人たちの難儀もさることながら、本当に大変なのは、自転車である。中高生たちは、信じがたいことに、この豪雨の中、自転車をこいでいるのである。むろん、ビニールコートを着ているのだが、フードについては「あってもなくても一緒」というわけか、外している男子も、ちょいちょい見かける。最近のフードの性能は知らないが、大昔のフードは、外界の音が聞きにくいものであった。この大雨の轟音の中、フードをかぶっていたら、雨が打ちつける音で、自動車の音がますます聞きにくくなって危険なのかもしれない。いずれにせよ、シャワーを浴びたようなというよりほとんど、着衣のままプールに飛び込んだような濡れ方だろう。とにかく私は、こんな雨の中、自転車を走らせるなんて、絶対に嫌だ。
..と書いてからこんなことを言うと、人格を疑われることは必定なのだが [;_ _]、ここは正直に書いておこう [_ _]。悪天候の中、自動車を走らせるのは、実はかなりの快感なのである [;^J^]。無論、視界は確保できていて、スリップの危険もない、という条件付きだが..フロントガラスに猛烈に叩きつけてくる大雨の中、エアコンの効いた乾燥した運転席でハンドルを握るのは、実に、実に悪くない..[;^J^]
これは、「台風マニア」の心理と同じだと思う。世の中には、台風が近づくとワクワクする人々が、大勢いる。彼らがすんでいる場所は、沖縄・九州・四国・中国などの、台風地帯ではない。そんなに深刻な事態にはならないが、しかし、豪雨と強風は「必要十分に」襲い来る場所にいるのである。そこで、雨戸に、あるいは可能ならば雨戸も閉めずにガラス窓に、叩きつけてくる豪雨と強風を、「愛でる」のである。(歳がばれるが、BGMに「吹けよ風、呼べよ嵐」(ピンク・フロイド)も、いいだろう。もちろん、「田園交響曲」(ベートーヴェン)や「ウィリアムテル序曲」(ロッシーニ)でも構わないが。)
なぜ「愛でられる」のか。自分は「安全地帯」にいると確信できるからである。(河の増水を見物に行ったりしないことは、言うまでもない。)いまこの瞬間、命と財産が危機に瀕している(あるいはすでに失った/失いつつある)人々のことは、思いやれないのだ..(昔から、「火事」は「娯楽」でもあったではないか..)開き直るわけではないが、これが、人間というものだ。[_ _]
この、「わが内なる“悪徳”」に気がついたのは、小学生時分である。「危険な環境の中での安全地帯は“気持ちがいい”」ことを“自覚した”のは..それは、「鉄腕アトム」の初期の傑作、「赤いネコの巻」である。発表されたのは1953年だが、私がカッパ・コミクス版で読んだのは、おそらく1964年(6歳の頃)だったはずだ。
とあるマッドサイエンティストの発明、超短波催眠装置によって、東京中の獣と鳥が人間に叛旗を翻し、群れを成して襲撃し始める。建物の中に逃げ込み籠城する人間たち。小学生たちを学校から脱出させようとしたアトムは、誤ってビルに突っ込み、壊れてしまう。そのアトムを助けようとした四部垣(シブガキ)少年も、アトムともども路上に墜落してしまう。迫りくる猛獣たち..
そこに、お茶の水博士が救出に駆け付ける! そのビークルが、かっこいいのだ! 上半分は全面ガラス。これだけでもかっこいいが、マジックハンドでアトムとシブガキ少年を取り込んだ車内には、アトムを修理できるだけの設備(機器)とパーツボックスがある。
特に好きなのが、シブガキが部品(真空管 [^.^])を取りだすために、窓際の引き出しを開けるシーンである。解放感あふれる天井のガラスいっぱいに張り付き、ガラスを割って車内に侵入しようとする猛獣たち! しかしお茶の水博士は、「そのまどは硬質ガラスだ ちっとやそっとではこわれん」
そう、私は、これを読んだ瞬間に、「安全地帯から危険を愛でる快感」に目覚めたのであった! [^.^](ついでに、「ちっとやそっとでは」、という「変な」言い回しも、ここで憶えたのであった。[^.^])
「幻想美術選」、第202回。Oscar Dominguez(1906〜1957、Wikipedia、画像検索結果)は、「骨格のあるコンポジション」以来の、2回目の登場であるのだが..
..いやまったく、ただ、これだけの絵なのである [;^J^]。なにか語るべきことがあるであろうか [;^J^]。言葉を弄して絵解きをするのも虚しくなる、無意味なイメージ。
この、清々しくも広大な空気感に、私は魅了されるのだ。敢えて「現実」にマッピングするのであれば、おそらく地上数千メートルの地点。そこに奇妙なオブジェがあること自体には(ある意味)不思議はないが..(なにしろ、世界のどこでも山は「神域」、つまり「魔の世界」でもあるのだから..)しかしなぜに「安全ピン」..?
「シュルレアリスム絵画」の精髄を極めた、傑作である。
目次へ戻るテレワーク。19:00からは部署の歓送迎会だが、このご時世なので、初の試みとして、ZOOMで開催された。私としても、初体験である。
25人以上いるので、そもそも宴会として成立するのだろうかと疑っていたのだが、ZOOMの機能を使った企画も行ったりして、結構面白かった。特によいと思ったのは、(機能名は忘れたが)4人ぐらいのサブの会議(分科会と言うべきか)に、時間を区切って参加者を分散させる機能である。実際の宴会は、細かい単位にわかれるものであり、これに近い感覚が得られる。各「分科会」に「出入り」しやすくなるとさらによいと思うが、すでにそういう機能が実装されているのかどうかは、今日のところはわからない。
集合写真(スクショ)。もちろん、私以外の全員に、モザイクをかけておいた。
午前中、高丘のアマノ書店。昼はCoCo壱。午後、雨。
読書量が激減している昨今だが、それでも気力を振り絞って最近読了した3冊の、インプレを書いておこう。
「筒井康隆、自作を語る」(筒井康隆、日下三蔵、ハヤカワ文庫)。SFマガジンに連載されていた前半は既読。とにかく面白く興味深い。全著作リストは、極めて有用!
「100文字SF」(北野勇作、ハヤカワ文庫)。素晴らしい! アベレージの高さに驚くが、著者のツイッター企画「ほぼ百字小説」約2000編から精選された200編とのこと。個々の作品はミクロな結晶。全体でひとつのマクロコスモスとなる。
「瀬下耽探偵小説選」(瀬下耽、横井司、論創社、論創ミステリ叢書)。「選」と題されてはいるが、寡作な著者の、実はこれが全作品集。創作時期は、ほぼ、1927〜53年である。
「柘榴病」こそは著者の代表作であり、この1作で、ミステリ(探偵小説)史上に不滅の名を残したのである! 渇きに耐えつつようやく辿り着いた無人の孤島に残されていた、おぞましい病変に冒された死者たち。そのうちのひとりは、持ちきれないほどの量の黄金と宝石を、全身にまとっていた。いったい、この島で、何があったのか..その衝撃的な世界観で、よくも悪くも作者のイメージを決定付けてしまった(実際には軽いコントなどもものするバラエティ豊かな作風なのに、「怪奇幻想」専門として斯界に刷り込んでしまった)この傑作は、さまざまなアンソロジーに採られている。未読の方は、なんとかして読んでいただきたい。
ほか、印象に残った作品をあげておくと、山岳ミステリの「綱」。監獄から出入りする「裸足の子」。真相がせつない「古風な洋服」。「四本の足を持つた男」の足跡トリックは、少し古いかな。「海底」は、舞台も雰囲気もいい。「R島事件」も同様。「仮面の決闘」のオチが割れていると思うのは、すれているこちらの問題。
「女は恋を食べて生きてゐる」は、この展開ならばそりゃこういうオチになるわと思うのは、悔しい後知恵 [;^J^]。“やばい女にひっかかってしまった男”[;^J^] に感情移入させられてしまった、読者の負け [;^.^]。「欺く灯」の、ビザールな趣向。「海の嘆」の、海底での潜水夫たちのドラマ。「幇助者」は、切れ味のよいショートショート。「手袋」も同様。「罌粟島の悲劇」、「空に浮ぶ顔」も、悪くない。前作から23年ぶりに1976年に発表された「やさしい風」が、最後の作品。後味のよい、素敵な絶筆である。
目次へ戻る朝のうちは明るい曇天だが、結局もちろん、雨になる。
今週火曜日(6月30日)の、「すイエんサー」の録画。弱火で15分で作るチャーハンのレシピが紹介されていた。正確に言うと、以前、紹介されていたのだが、そのレシピに従って作ったら、パラパラにならずにベチャベチャになってしまった、というクレームが結構きたらしく、間違えやすい箇所を洗い出して確実に成功できるレシピを確定する、という(番組側の)リベンジの回だったのである。[;^J^]
ブランチとして、試しに作ってみたところ..おや、(意外にも [^.^])あっさり成功した [^J^]。結構パラパラになるじゃん。念のため、夕食でも同じ作り方をしてみた。再度、成功。再現性がある。
レシピは極めて簡単である。米を大さじ3程度の水でほぐして、水を切っておく。フライパンを火にかけて油と溶き卵。ここで重要なのが、「15分間、最初から最後まで(フライパンに火が当たらない程度の)弱火を保つ」ことである。すぐに米を入れて広げたら、あとは「フライパンを振らない」。ときどき少し木ベラでいじるだけ..これで十分、パラパラになるのである。
肝は、米全体をコーティングできるだけの(必要十分な)量の卵を使うことと、フライパンに対して米を多くしすぎないこと。そしておそらく、「弱火」がポイントなのだろう。(通常のチャーハンの作り方の常識には反するが。)弱火なので卵に火が入って固まるのが遅く、米粒をコーティングする時間を稼げているのだろう。だとすれば、コーティングが終わったあとの後半の工程では、弱火である必要はおそらくなく、中火〜強火にして時間を短縮できるかもしれない。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Jul 9 2020
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