*2020年05月04日:「ファウストの劫罰」「ももクリ 2018」「MOMOIRO CLOVER Z」
*2020年05月05日:「MomolcoMania2019」
*2020年05月06日:「トリスタンとイゾルデ」
*2020年05月07日:「爆弾散華」
*2020年05月08日:「Go STOP」
*2020年05月09日:「手塚治虫アーリーワークス」
*2020年05月10日:「ジュラシック・ワールド/炎の王国」
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*2020年05月04日:「ファウストの劫罰」「ももクリ 2018」「MOMOIRO CLOVER Z」


 朝方小雨。曇り。ヒッキー。

 午前中、ファウストの劫罰」(ベルリオーズ、ERATO、0190295417352、John Nelson 指揮、オケストル・フィラルモニク・ド・ストラスブール、他)を視聴。ネルソンのベルリオーズは、ハズレがない。逆に言うと、際だって尖ったところが無いとも言えるわけだ。この曲の全曲盤の購入はこれで25セット目なので [;^J^]、なんらかの意味で突出している、超個性的な盤に目を向けがちになるのは否定しないが、そういう点がなくとも、総合力で優れているこの盤は、これからまだ何度か聴くことになりそうだ。

 歌手では、Michael Spyres(ファウスト)、Nicolas Courjal(メフィストフェレス)、Joyce Didonato(マルグリート)の主役陣はもちろん安心して聴けるのだが、端役ではあるが、ブランデル役の Alexandre Duhamel が、合唱の演出ともどもなかなかよかった。ライブ盤。7曲抜粋のDVDが付属している。演奏中に奏者や合唱団の出入り/入れ替えを行っているのが興味深い。曲間で演奏を止めたくないということだろう。とにかく、生気に満ち溢れている名演だと思う。

 ももいろクリスマス2018 DIAMOND PHILHARMONY -The Real Deal- LIVE Blu-ray」(ももいろクローバーZ、EVIL LINE RECORDS、KIXM-392~4)を視聴。タイトルからもわかるように、通常のバンド(ダウンタウンももクロバンドと称する)のほかに、24人編成(だったかな)の弦楽オーケストラが加わっており、それに合わせて大きくアレンジを変えた曲もあるのが、見どころ聴きどころ。ちなみに2DAYS(つまり、2日分のライブのフル収録)である。

 MOMOIRO CLOVER Z」(ももいろクローバーZ、KING RECORDS、KICS-93787)を視聴。5枚目のアルバムであり、CDとBDのセット。CDが本編であり、BDには「ジャパンツアー「青春」2018.11.30 中野サンプラザ公演」のフル収録と、CDに収められている曲のうち6曲のMVが収められている。つまり、位置づけとしては、CDが本編、BDに収録されているMVが付録、ライブ映像はさらにそのおまけ..なのだが、CDが65分、MVが70分、ライブ映像は2時間30分である。どうもバランス的に釈然としないところである。[;^J^]

 ちなみに、上記の3タイトルを、1日で視聴したのである。ももクロだけで、ライブ3日分 [;^.^] で9時間弱、特典映像+MV+CDで3時間弱という、荒行 [;_ _]。これに加えて、「ファウストの劫罰」が、CD2時間10分+DVD40分..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2020年05月05日:「MomolcoMania2019」


 快晴。浜松西郵便局で、昨日不在通知を受け取っていた手塚治虫アーリーワークス」(888ブックス)を受け取る。今週中に読む予定である。楽しみだ。[^J^]

 コタツ布団をクリーニング出しして、午後からMomolcoMania2019 - ROAD TO 2020 - 史上最大のプレ開会式 LIVE Blu-ray」(ももいろクローバーZ、EVIL LINE RECORDS、KIXM-415~8)を、片付ける..いや、正確には「視聴する」なのだが [;^J^]、1日目が3時間10分(+特典映像30分)、2日目が3時間30分(+特典映像30分)なので、もう、「片付ける」としか、言いようが..[;^.^][;^.^][;^.^]

 ちなみに、ももクロの夏の大型ライブといえば、「水」である。初めてライブ映像を視た人は驚くと思うが、複数のキャノン砲(嘘)から上空に向けて、何度となく繰り返し「水の塊」が射出されている。それが地上に降ってきたときには「ミスト」などという生やさしいものではなく、大粒の「雨」なのである。そして..

 私が大好きな、「ココナツ」という曲の中間部では、メンバーが直接、客席に向けて「水流」を放出するのである。「極楽門」(2011年のライブ)の頃は、まだ「大型水鉄砲」だったのだが、いつが変化点だったのか、近年はホース付きの「放水銃」なのである [;^J^]。それも、上空に放出して、客席に放物線で水を落とす、などという「やさしい」ものではない。「水平撃ち」である、「水平撃ち」。[;^.^]

 いつの年の夏のライブの映像だったかなぁ..ドーム内をゆっくりと旋回するクレーンの上から、逆光気味のしおりんが放水している、いくらか狂気じみたシーンが、忘れがたいのである [;^J^]。むろん、ただのケレンではない。「ココナツ」は、素晴らしい音楽なのだ。

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*2020年05月06日:「トリスタンとイゾルデ」


 一昨日と昨日は積視聴していたパッケージソフトの日だったが、今日は録画の消化日である。

 まず、「PULSE/驚異 1994」。ピンク・フロイドである。実は私は、ピンク・フロイドについては、おおむね「時空の舞踏」ぐらいまでしかLP/CDでは聴いていないという浅さなのである。このソフトの前半に収録されているのは(タイトルから想起されるように)もちろん、「狂気(The Dark Side of The Moon)」全曲である。納得のいく演奏と演出であり、満足した。

 それにしても、この邦題は今でもOKなのか。キング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」は、「21世紀のスキッツォイド・マン」などというおぞましくも愚劣な邦題に改変されてしまったのにね。[;-_-]凸(「トゥエンティファースト・センチュリーズ・スキッツォイド・マン」なら、まだ許せるのだが。)

  「トリスタンとイゾルデ」(ヴァーグナー、メトロポリタン・オペラ・ライブ、Simon Rattle 指揮、Mariusz Trelinski 演出、2016)。良い。耳のコンディションが(今のところは)良いこともあるのだろうが、音色が良いと感じた。もちろん、音楽(就中(なかんずく)管弦楽書法)自体の音色が一番だが、楽器とアンサンブルの音色、各歌手の声の音色。

 いわゆる読み替え演出だが、これはかなり納得がいく、無理のないものである。舞台を現代の軍艦内部や病室に移しており、波やレーダーのイメージ映像をうまく使っている。もちろん、もともと現代劇ではないので、「剣」とか、「捕虜を殺して首を送ってきた」とか、違和感を感じるセリフや歌詞や設定は、ときどきあるのだが、さほど気にならない。しいていえば(この演出の思いつきであるところの)第3幕で病床のトリスタンを訪れる少年(トリスタンの少年期の幻影?)が、多少煩わしく感じるぐらいか。

 トリスタンを演じる Stuart Skelton も、イゾルデを演じる Nina Stemme も、さすがの貫禄。しかし私がもっとも感動したのは、ブランゲーネ役の Ekaterina Gubanova である! 声も演技も、とにかくカッコイイ!(ほか、マルケ王役は、Rene Pape、クルヴェナール役は、Evgen Nikitin。)

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*2020年05月07日:「爆弾散華」


 朝、玄関前で、iPhone6 を胸ポケットから落下させた。「またか」、である。これが何十回目だか、わからない。そのまま、気にもせずに出社したのだが..会社でポケットから取りだして、初めて気がついた。

Picture Picture

 左写真を見ていただきたい。これまで何十回も落としながらかすり傷で済んできたものの、ついに悪運つきたさまである [;_ _]。金属部分にいくつもの傷がついているのは、今朝の傷ではなく、これまでの落下の痕。この角度で落としても、どうということはないのだ。また、保護シートというか保護ガラスが貼られているのだが、これ自体も、多少「欠けている」ことがおわかりいただけるだろうか。しかしこれも今朝の落下に由来するものではない。この角度で(保護ガラスから)落ちても、どうということはないのである。

 今朝は、この保護ガラスの外側、保護されていないエリアのガラス面から落ちたのである。この(iPhone 全面の端から端まで走っている)放射状の傷は、「保護ガラスの下」にあるのである。(だから、この傷自体は「保護されている」わけだ。)ちょっと「保護ガラス」の面積が小さすぎたねぇ..

 一方、右写真は、川端龍子の傑作、「爆弾散華」。終戦直前の空襲で母屋に直撃弾を受け、菜園の野菜が吹き飛んだ瞬間を描いた作品であり、右下から飛び散る金箔が爆風を表している。この凄惨な瞬間を、これほどの「美」として昇華させた凄み。

 ..それはいいのだが、ただちにこれを想起してしまったことにより哀しみが癒されてしまったというのは、問題があるのではないか。[_ _][;^.^]



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*2020年05月08日:「Go STOP」


 快晴。今日はテレワーク。

 山口綾子という怪談師を追いかけているわけではない。今まで、ふたつのバラエティ番組で見かけただけである。「ももクロChan」の「高城オカルト倶楽部」という番組内コーナーと、「柴田阿弥の金曜TheNIGHT」(AbemaTV)の「肝試しドッキリ」の回。印象は大変強烈で、録画を見返すたびに、少しドキッとしてしまうほどである。どうやらこういうタイプが私のツボだったらしいのだが..とにかくもうどうしようもないので彼女のDVDをヤフオクで(プレミア価格で)落札したのが一昨日。(ちなみに、彼女の本業たる怪談ライブではない種類のDVD(ヒント:生写真及び生チェキ付き)である。廃盤なので商品情報へのリンクは省略するが、なんなら検索するがいいよ [;^J^]。「Go STOP」という。)

 ..で、本日届いたのだが..これは、良いものである..これは、非常に良いものである!

 もちろん、ボディも素敵なのだが、なんといっても、顔と表情がいい。特に、上目遣いでこちらを見つめる(小悪魔的な)微笑のアップ! 11分45秒から12分17秒にかけての約30秒間のアップの表情変化には、とりわけ目を奪われた。11分50秒と12分6秒の2回、まさに魔的な瞬間が訪れる。カメラアングルのマジックと相俟って、頬のラインが尖り、目は異様に大きくなり..人間離れというよりは「地球人離れ」。古いSFファンでないとわからないたとえだとは承知しているが、ほとんど「シャンブロウ」なのである..

 こんな魔女に、●り殺されたい!  ..[;_ _][;_ _][;_ _][;^.^]

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*2020年05月09日:「手塚治虫アーリーワークス」


 手塚治虫アーリーワークス」(888ブックス)、読了。

 どういう作品群が収録されているのかは、リンクをクリックしていただければ大体わかるだろう。価格も価格だし、常人 パンピーはスルーしてオッケー。しかし、手塚治虫の(おおむね「鉄腕アトム」以前の)初期作品に興味があるのならば、必読とまでは言わないが、一読の価値はあると思う。図書館に購入依頼を出すとか。

 なかでも、最終頁まで一応物語は続いているものの欠落頁が多く、おそらくは中断作品と考えられる「ロマンス島」が、なかなか感興深かった。

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*2020年05月10日:「ジュラシック・ワールド/炎の王国」


 朝から小雨。

 ジュラシック・ワールド/炎の王国をWOWOWから録画して、前半は適当に飛ばして、後半をじっくりと観る。

 ..後半を繰り返し、じっくりと観る。

 ..後半を繰り返し(以下略。[;^.^])

 もちろん、2018年に映画館で観ている。かなり好きな作品である。突っ込み始めるときりがないのは言うまでもないが [;^J^]、特に後半、ゴシックホラーになる展開が面白い。

 このシリーズの最大の欠点といっていいのかな..「人間の命を、恐竜の命よりも軽く見る」傾向は、はっきりとしている。オーウェンは、恐竜の闇オークションをぶっつぶすためにスティギモロクを会場に放つが、当然、重軽傷者が続出。(映画の中でははっきりとは描かれていないが)死者も出たはずである。また、インドラプトルの檻が格納庫に回収されるのを妨害し、オークション会場に留め置く、という意味不明の行動を取り、これが、インドラプトル脱走の遠因となった。また、ジアはヴェロキラプトル(ブルー)を檻から出してしまうが、まぁ自衛のためだし、百歩譲ってこれは良しとするとしてもだ [;^J^]、本当にアカンのは、カタストロフの最終局面で、メイジーが(ある理由から)恐竜たちを(草食、肉食問わず)解放してしまったこと。(及び、オーウェンらが、彼女の行為を結果的に追認したこと。)ここは絶海の孤島ではなく、カリフォルニア州の内陸なのである。彼女の動機には大きな説得力があり、同感もできるのだが、それによって、数百数千(あるいは最終的にはその桁ではすまないかも知れない)人命が失われることになった。

 しかし彼らの「人命軽視」は、なぜか、第2作「ロストワールド/ジュラシック・パーク2」において、主人公たちが、恐竜ハンターたちの恐竜の檻を開け放ち、それによって、恐竜ハンターたちの命を危険にさらした行為に比べると、あまり気にならないのである。その理由は、なんとなくわかる。後者はいわば「環境保護団体」によるテロ行為であり、それが(私の)嫌悪感を引き起こすのだ。また、「炎の王国」の終盤のこの展開は、イアン・マルコムが最後にまことに印象的に宣言した「(人間と恐竜が共存せねばならない)ジュラシック・ワールドへようこそ」、という、雄大なヴィジョンにつながっていることも、一種の爽快感を生み出しているのだろう。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: May 14 2020
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