*2019年07月22日:大雨の中、帰宅
*2019年07月23日:やばいよやばいよ..
*2019年07月24日:「アポロ13」について、
*2019年07月25日:ルトガー・ハウアー、逝去
*2019年07月26日:バカリズムライブ「image」
*2019年07月27日:日本SF大会 2019 第一日
*2019年07月28日:日本SF大会 2019 第二日
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*2019年07月22日:大雨の中、帰宅


 残業中、大雨となった。ついでに瞬電 [;^J^]。問題が起きていないか、社内の要所を軽く巡回。(この程度の瞬電ならまったく問題はないのだが、念のためにね。)

 20:00頃、3人、居残っていたのだが、「ドソドミソーー」のカノン [;^.^]。緊急速報。わりと近いな。半端ない降り方。ガラス越しに屋外の通路を見ると、雨(というか「滝」)が「下から」降っている..どういうことかと言うと..雨どいの中を大量に落下してきた雨水(の塊)が側溝で跳ね返って、50cm以上の噴水となっているのである。

 いくらかでも雨脚が弱くなった間合いを見計らって、駐車場へ..駐車場全体が、単一の水たまりになっている..[;^.^] 雨が強まったり弱まったり呼吸している中を、自宅へ車を走らせる。

 帰宅後も、緊急速報の連続。22:25には、車で5分程度の佐鳴台1丁目が、警戒レベル3になった。

 23:00までには、風雨は大体収まったか..

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*2019年07月23日:やばいよやばいよ..


 夏オフの仕込みに手が付かないよ..心乱されることが多すぎるよ..

 昔は、こんな状態でも、「手」は動かせていたのだが..もう堂々と認めてしまうが、「老い」である..[;_ _][;_ _][;_ _]

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*2019年07月24日:「アポロ13」について、


 会社の朝礼で「アポロ13」ネタ。「危機管理」の例としてね。

 だいぶ前から頭の中で予行練習(シミュレーション)をしていたのである..「「アポロ13」という映画を観たことがある人、挙手してください」(30人中、5〜6人が手を上げる)「それでは、この映画の元となった、アポロ13号の事故を“知らない”人、挙手してください」(10人前後が手を上げる)「無理もないです。半世紀も昔のことですから。これはNASAの宇宙開発史上、最大の事故で(後略)」」..とかとか。ところが実際は..

 観たことがある人は、10人弱。OK。アポロ13号の事故を知らなかった人。1人(..[;^.^])ここでプランが崩壊し、このあとのスピーチのテンポが乱れてしまったというのは、ここだけの話だ [;_ _]。準備不足。修行が足りん。[;^.^]

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*2019年07月25日:ルトガー・ハウアー、逝去


 京都アニメーション。死亡者34人中、26人が焼死..なんということだ..

 この犯人を(無理だろうけど、望ましくは)死刑にしてはならない。10年か、遅くとも20年後には、社会に戻してほしい。その頃には、まだこの凶行のことを忘れていないアニメファンが、闇社会にも大勢いることだろう。彼らは必ずや、こいつを表社会から見えないところへ、法律の向こう側へ、連れ去っていってくれるだろう。そして、十分に長い時間を(年単位、数十年単位で)かけて、適切に処理してくれるだろう..

 ルトガー・ハウアー、逝去。享年、75歳。

 既に数百万人が同じことを述べているだろうが、「ブレードランナー」の終盤、ロイ・バッティの死のシーンこそは、映画史上の、永遠の名場面である。

I've seen things you people wouldn't believe.
Attack ships on fire off the shoulder of Orion.
I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate.
All those moments will be lost. In time
like tears… in rain….
…Time to die.
お前ら人間には信じられぬものを 俺は見てきた
オリオン座の近くで燃えた宇宙船
タンホイザー・ゲートのオーロラ
そういう思い出も やがて消える 時が来れば…
涙のように… 雨のように…
その時が来た
             (字幕:岡枝慎二)

 上記の邦訳(字幕)は、私が最初に買ったLDからの引用である。その後いくつもの版のソフトを購入してきたが、この訳が、一番素晴らしい。

 問題点もある。「like tears… in rain…」は、やはり、「雨の中の… 涙のように…」だろう。しかしこの程度の傷など、まったく問題にならない。決定的に素晴らしい訳(超訳)が、「I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhauser gate」につけられた、「タンホイザー・ゲートのオーロラ」である!「C-beams」という「造語」(だと思う)に対して、「オーロラ」!

 なんという詩情、なんという宇宙的幻想美だ..!

 .. RIP..

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*2019年07月26日:バカリズムライブ「image」


 バカリズムライブ「image」の録画(2019年5月、草月ホールでの収録)を観ていて気になったのだが..イントロの掴みで、この公演のチケットを購入してくれたお客さんに対して、

仕事を抜け出しチケットぴあで購入し
システム手帳のカレンダーに記入し

 ..なんか、古くない? それとも意図的? 草月ホールのチケットって、ネットで予約できないの? いまどきはシステム手帳よりも、スマホやタブレットのスケジューラが普通なんじゃないの?

 私の感覚がずれているのかなぁ..? まだまだ、チケットはリアル窓口で買い、予定は手帳に書きこむ時代なのかなぁ..?

 夜になって、降り始める。

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*2019年07月27日:日本SF大会 2019 第一日


 5:00に、徒歩で発つ。雨は今はやんでいるが、天気予報が不穏なので、長傘持参である。5:55に、浜松駅南のすき家。卵かけご飯を食べて店から出たところで、どかっと降ってきた [;^J^]。自宅から55分歩いてる間は降られなかったわけだし、長傘が無駄にならなかったので、ベストである。[^.^]

 6:20のこだまで上京。8:00に東京に着くだいぶ前から、快晴。9:44、大宮。「第58回日本SF大会 彩こん」である。

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 10:00からの開会式は10:30までには終わり、11:00からの1コマ目の企画が始まるまで、第1展示場などをそぞろ歩く。第1展示場の一角に、ドールが居た。[^J^]

 旧知のBさん、Tさん、Kさん、Sさんと会う。一緒に車で来たらしい。しばらく同行したが、このあとの各コマでは、別行動をとった。



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 日本SF大会の名物企画である、加藤直之のライブペインティング。この作品は、確か、2016年のいせしまこんから描き続けられているはず。



 1コマ目の企画群からは、「ダーティペア40周年」を選ぶ。もちろん、高千穂遙のしゃべりである。

 (当時、画期的と言われた件について)「女性2人組で成功した例はこれまでなかった、と言われた。そのあと、どんどん出てきたけどね(笑)」「安彦さんの絵はうますぎて(アニメの原画としては)難しい。作画監督を自分でやらないと、作画崩壊がおこる。安彦さんは、キャラデザインはやりたがっていたが(作監はしなかった)..細野(不二彦)にやらせたら、すごく良かった」。ドルロイとのタイアップ企画について。2つの雑誌で、違う作品を同時連載しつつ、それらを同期させてキャラ/設定を相互乗り入れさせ、ひとつの事件をふたつの視点から同時に描く企画は、「死ぬかと思った(笑)。三人称と一人称で描写しわけるのは、無理がある」

 ダーティペアフラッシュの経緯について。「絵描きは、近所のうどん屋で暇つぶしにマンガ雑誌をパラパラしていて見つけた。るりあ046。人間の名前かよ(笑)。やってもらったら、すごく良かった」

 2コマ目はパスして、食事に出る。近所の中華料理屋で、とんこつラーメン、餃子、生中。ベタにもほどがある [;^J^]。

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 ディーラーズルームでは、ローカルヒーローがうろうろ。

 3Dプラネタリウム(人力3D)は、例年楽しみにしている名物企画である [^J^]。チープな素材で作られたドーム(今年は、さらにそれがハーフであった)の内側に「影絵」を写す。それを赤青メガネで見ると、驚くほどのリアリティをもって、3Dのヴィジョンが襲ってくるのである。「スター・ウォーズ」や「分子模型」は定番として、絶品ネタが「進撃の巨人」なのである。[^.^]

 永野のり子さんに、ご挨拶。薄い本を何冊か購入。

 別フロアのコレクターズマーケットで古本を漁りつつ、ディーラーたちと古書談義。実に楽しい。[^J^]



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 3コマ目の「スタジオぬえ作品の魅力とは」は、高千穂遙、松崎健一、青井邦夫、加藤直之による座談会。

 柴野さんの話。松崎「柴野さんは冗談を解説しないと通じない。リングワールドの翻訳を読むと、うっすらとわかる。原著の冗談を一生懸命解析して、日本語にしているようである」

 「さよならジュピター」「マクロス」「クラッシャージョウ」などなど、話題は拡がるひろがる..(松崎「クリエイターと社長の兼任は、絶対にしたらダメ!!」)その他大量の面白い話は、メモが追い付かなかった。



 星雲賞贈賞式。結果は適当に検索してくれ(← 投げやり。[;^J^])

 恒例の「星雲賞メッタ斬り」企画(司会:大森望)で、もっとも印象的だった(というか、驚いた)のは、「メカ・サムライ・エンパイア」の裏話。私は未読なのだが、これは一応、男女が結ばれる的なハッピーエンドだとのこと。しかし最初の形では、これはアンハッピーエンドだったらしい。男女が結ばれずに別れる的な..これが、アメリカのエディターというかエージェントに嫌われたのだという。バッドエンドは、歓迎されないのだという..

 ..

 ....

 アメリカ人って、馬鹿なの? 中二なの?

 ちなみに、この時点で、長傘を紛失している [;_ _]。こうも天気がよければ、全く無理もないとしかいいようがないのだが [;_ _]、会場内で紛失したのなら、おそらく本部に届けられるだろう..

 Bさん、Tさん、Kさん、Sさんと落ち合い、食事をしにいくことになったが、ホテルにチェックインするのが先。私のホテルにも回ってもらうことになるのかな少々面倒だな..と思っていたら、なんと、同じホテルだったことが判明した。[;^.^]

 20:40にそろってチェックイン。徒歩で店を探す。21:00「牛タン いろ葉」。大当たり。やすくて美味い。22:30に発ったが、ひとり4600円なら、全然アリだ。

 雨。(ちなみに傘を紛失してるので、ホテルで借りた傘を使っているのだった。[;^J^])23:00、ホテル直近の「宇佐美」で飲み足す。23:50に発って、ホテルに戻る。

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*2019年07月28日:日本SF大会 2019 第二日


 雨は上がっている。9:15にチェックアウトして、5人で車で発つ。近くの喫茶店でモーニング。10:00に発って、10:30に会場入り。当然、9:30からの1コマ目は、パスである。このあと、私はまた別行動。

 2コマ目は、「天冥の標」の作者を迎えての、「天冥の標が示すもの 〜完全ネタバレインタビュー〜」を選んだ。これの聴講メモについては、さすがに完全ネタバレなので、別ページとした。読みたい方は → こちら をどうぞ。

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 3コマ目は、ヨコジュン追悼企画である。「横田順彌追悼:「一の日会」メンバーが語るヨコジュン」。森下一仁、井口健二、川又千秋、鏡明、林芳隆、小泉博彦..「超革命的中学生集団」の時代から半世紀近く経っているのである。そりゃさすがに(容姿的には)見る影無いわ..などと、失礼な感慨に耽ってから、同じ時間が自分にも流れていることに思い至りました。[;_ _][;^.^]



鏡: 最後の一の日会の忘年会で「もう仕事は全部やめた」と言っていた。普通、作家はそういうことは言わない。そのあとの訃報だったので「自殺だったらイヤだな」と思った。そうでなくて、ほっとした。自分の寿命を、ある程度予期していたんだな、と。物書きらしいな、と。人生を全うしたな、(変な言い方だが)良かったな、と。
森下: 新聞受けに新聞が溜まっていたので、亡くなられていることがわかった。溜まっていたのは、東京中日スポーツ(笑)(倉田注:横田順彌は、中日ファンとして有名であった。)
森下: 病気の巣みたいな人(毎日病院のハシゴ、薬50錠/日)だったが、それをギャグにしたりするので、可愛そうという気はしなかった。鬱病だったが、これでも鬱病なの?という感じもあった。
川又: (若手がリレーした「太陽が消えちゃう」のこと。)(横田さんの不眠症の悩みのこと。)
井口: 永井豪の結婚式のパーティーにて、ヨコジュン、井口、高信太郎らの席だけが、爆笑の連続だった。
森下: 高信太郎は、まだご存命なんですか?
鏡: 高信太郎のモットーは、「味方にしても何の役にも立たないが、敵に回すと恐ろしい」だった。これは、いいな。
森下: 横田さんは、誰にでも馴れ馴れしくなれる人。
森下: 一の日会で、皆がマージャンや酒ばかりだということに憤慨し、SFクラブという雑誌を立ち上げた。
川又: 今見ても、読み応えのある雑誌。
鏡: 当時、ある人が、休日に勤め先(銀行)に入れてくれて、そこで印刷してた(笑)。いーのかよ、という(笑)。お祭りみたいだった。
森下: SFクラブの最後の号に載せた横田さんの作品が「宇宙ゴミ大戦争」で、これがその後の横田さんを決定づけた。

 しばし、麻雀関係の話題が膨らみ..

森下: 「宇宙気流」で、日本古典SFに登場する英雄(ヒーロー)の紹介をした。だから、ハチャハチャSFを始めたときの文体には、違和感はなかった。落語の文体。
宇宙ゴミ大戦争でSFMにデビューするとき、森優編集長が(これを載せていいのか、と)迷っていたときに、強力に推したのが。浅倉久志氏。
鏡: 彼が本当に書きたかったのは、童話ではなかったか。マーケットも業界もきつくて、なかなか入っていけないことにいらついていた。
鏡: 作家が「書けない」とかいう場合、大体、それは甘えである、ところが、横田さんが「書けない」という場合、それは本当に、シリアスに書けていない。
話をきくと、一晩に20枚書いたものの、それを全部に没して(破いて)「書けない」と悩んでいる。俺に言わせれば、それは「書けている」状態だ。自己評価が厳しい、完璧主義者だった。

 ヨコジュンの独演会のDVD(TOKON Vだったかな?)の「火焔太鼓」の冒頭を観賞。

 ヨコジュンの仕事ぶりについて。

井口: 伊藤典夫さんの遠回しな苦言(助言)(「最近の若いSF作家は、SFMで没になったら、自分の同人誌に載せればいいや、と考えているようだが..」)を伝えたら、刺さったようだった。
鏡: 古典SFを発見(というか発明)した人。小松左京が高く評価した。古本の値段が(自業自得で)あがった。現物にあたらなければならないことの大変さ。もっと褒めておけばよかった。

 日本における「空想科学小説」概念の歴史について、しばし話が膨らんで..

森下: この企画に参加するために、今朝、家を出たら、雨が降っていた。さすがだ(笑)(倉田注:ヨコジュンの代表作のひとつ「おたまじゃくしの叛乱」の1行目、「朝だ。雨がふっている。朝だ雨だ」は、日本SF史上に燦然と輝く「不滅の冒頭行」である。)
鏡: 偲ぶ会もいいけれど、ヨコジュンにはそれは似合わない。SF大会で、こういう話をわいわいするのが、いい。
北原直彦: とはいえ、偲ぶ会をやります(笑)。これは、関係者でクローズドで。オープンな追悼企画は、東京古書会館で、10月に追悼展示をします。

 4コマ目は、「空想音楽大戦 2019」。まずは追悼企画。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(京都アニメーション)。ミシェル・ルグラン追悼で、「火の鳥」の各バージョン聴き比べなど。埼玉企画では、「翔んで埼玉」、ゆかりの作曲家菅野祐悟の「サイコパス」「亜人」「ニンジャバットマン」、その他いろいろ。「実写の音楽は、今はサウンドエフェクト的。アニメのように、音の輪郭をくっきりとさせず、アンビエント的。明快にするとギャグっぽくなる?」..なるほど。

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 例年どおり、閉会式はぶっちする。

 加藤直之のライブペインティング、今年はここまで。



 をを、長傘、やはり本部に届いていた! [^.^] 16:40に会場を退出して、大宮駅へ。18:03、東京。19:30、浜松。20:05、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 1 2019
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