*2018年10月08日:フラワーパークで専ら蜘蛛 [;^.^]
*2018年10月09日:芸術学勉強会:アントナン・アルトー
*2018年10月10日:11〜12月の展覧会観覧予定
*2018年10月11日:年末までの週末パズル、仮完了
*2018年10月12日:幻想美術選「世の終わり」マクシミリアン・ピルネル
*2018年10月13日:体が動かない..[;_ _]
*2018年10月14日:年金セミナー
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*2018年10月08日:フラワーパークで専ら蜘蛛 [;^.^]


 快晴。久しぶりにフラワーパークを訪れてみたが..まぁ、事前にわかっていたことではあるが、今は(屋外では)これといった花が無い。(コスモスが見頃だったらしいが、見落としてしまった。)

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 むしろ、蜘蛛たちが目立ったので、そちらを重点的に [;^J^]。ちょっと山道的なところに入り込んでは、蜘蛛の巣を顔で突き破ってしまった回数が、片手ではきかなかった始末。[;^.^]



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 まぁこれだけでは殺伐としているとおっしゃるむきもあるだろうから、大温室の中のベニヒモノキのアップも。



 早めに帰宅。せっかくの休日だというのに、帰宅してしまうと、生産的なことが何ひとつできない..[;_ _] 心因性だということは、わかっているのだが..[;_ _]

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*2018年10月09日:芸術学勉強会:アントナン・アルトー


 残業せずに帰宅。月いちの「芸術学勉強会」である。先月は台風で中止。今月も、本当は先週だったのだが、台風による停電で、1週間スライドしたのであった。

 今回の題材は、アントナン・アルトーの「神の裁きと訣別するため」(宇野邦一訳)である。バタイユに比べて、字面を追いやすく量的な負担も軽く、わりと楽に読了できてしまったのだが、その分、肝心なところを通り過ぎてしまいやすいという罠があるな..と、しばらく前に読了したときに感じたので、すぐに、同じくアルトーの「演劇とその分身」も、参考にすべく入手して目をとおしていたのだった。こちらは、はるかにわかりやすい、演劇論である。今でも現役の教科書(テキスト)として、おおいに読まれているらしい。

 今夜の勉強会で、アルトーのポジションと、彼がどういう人だったのかが、ある程度掴めたような気がするが..まぁ、代表作とはいえ2冊読んだだけなので、「理解した」などとは、口が裂けても言わないが [;^J^]、それでもやはり、バタイユよりは、「腑に落ちやすい」人格だと思える。なんというか、「キレ方」というか、「境界からの踏み出し方」の「ベクトル」が、私の理解の「領域内」なのである。

 来月は、フーコー。テキストは、「レーモン・ルーセル」。つまり、あらかじめ、ルーセルの著作も読んでおかなければならない..とまでは言わないにせよ、読んでおかないと、かなり取っつきにくいはずである。幸い私は、かなり昔になるが、「アフリカの印象」を読んでいる。読書DBには、「前半が、白日夢のごとき儀式と演芸会。後半が、それに至る前史と「種明かし」。なかなか見事な構成である。幻想的な演し物の数々は、絵画化すれば直ちにシュルレアリスム展に出展できる類のものだが、それらの「組合せ」がまた幻想的なのである。個々の展示の中では、特に最後の自動描画装置が面白い」、と、記している。どうです、面白そうでしょ [^.^]。この、前半と後半の構成、「カメトメ」っぽいでしょ [^.^]。これの再読と、フーコーの「レーモン・ルーセル」を発注しての通読。以上が、来月までの(楽しい)宿題。[^J^]

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*2018年10月10日:11〜12月の展覧会観覧予定


 とにかく、リストアップしてみたのだが..

*東京ステーションギャラリー
 「横山華山
 〜11月11日(日)まで

*町田市立国際版画美術館
 「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅
 〜11月18日(日)まで

*スパンアートギャラリー
 「わたなべまさこ原画展 マンガ原稿編
 11月3日(土・祝)〜11月18日(日)まで

*ポーラ美術館
 「ルドン ひらかれた夢ー幻想の世紀末から現代へ
 後期:〜12月2日(日)まで

*箱根ガラスの森美術館
 「─奇跡のガラスを生んだ─ 華麗なるバロヴィエール一族展
 〜11月25日(日)まで

*静岡県立美術館
 「不思議なアート
 〜12月2日(日)まで
 「めがねと旅する美術展
 11月23日(金)〜1月27日(日)まで

*国立新美術館
 「生誕110年 東山魁夷展
 10月24日(水)〜12月3日(月)まで

*世田谷文学館
 「筒井康隆展
 〜12月9日(日)まで

*パナソニック 汐留ミュージアム
 「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ
 〜12月9日(日)まで

*京都国立近代美術館
 「没後50年 藤田嗣治展
 〜12月16日(日)まで

*東京富士美術館
 「国立ロシア美術館所蔵 ロシア絵画の至宝展 夢、希望、愛─アイヴァゾフスキーからレーピンまで
 〜12月24日(月)まで

*東京都庭園美術館
 「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し
 〜1月14日(月・祝)まで

*国立西洋美術館
 「ルーベンス展―バロックの誕生
 〜1月20日(日)まで

*東京都美術館
 「ムンク展―共鳴する魂の叫び
 10月27日(土)〜1月20日(日)まで

*Bunkamuraザ・ミュージアム
 「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア
 11月23日(金・祝)〜1月27日(日)まで

*松濤美術館
 「終わりのむこうへ : 廃墟の美術史
 12月8日(土)〜1月31日(木)まで

*上野の森美術館
 「フェルメール展
 〜2月3日(日)まで

*明治大学|東京国際マンガ図書館|米沢嘉博記念図書館
 「魔夜峰央原画展
 〜2月11日(月・祝)まで

 ..常識で考えろよ..多すぎるだろ、いくらなんでも..スクロールが終わらないんだよ..[;_ _][;_ _][;_ _]

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*2018年10月11日:年末までの週末パズル、仮完了


 ..とにかく、昨日の日記に書いたような始末なので、まだ早いと思われるかも知れないが、年末までの週末の予定のパズルを、いったん完了させた。展覧会群は、来年1月に回す2件と、流動的な1件を除いて、全部はめこんだ [;^.^]。展覧会以外の主な(週末の)予定としては、「大道芸ワールドカップin静岡」(11月2〜3日に観覧予定)、京都旅行(11月17〜19日)、キングクリムゾン大阪公演(12月9日)がある。ほか、冬コミ(12月29日のみ参加予定)など。ざっくり、こんな感じであるのだが..↓

*10/20東京
*10/27〜28(浜松)
*11/2〜4静岡、東京
*11/10〜11(浜松)
*11/17〜19京都
*11/23〜25箱根、東京、静岡
*12/1〜2東京
*12/8〜9大阪
*12/15〜16(浜松)
*12/22〜24(浜松)
*12/28〜30東京

 ..なんとなく気がついたのだが..私の週末のスケジュールが、かくもパンパンに埋まってしまうのは、もしかすると私は、「観たい展覧会を、我慢せずに、極力全部観に行ってしまう」からではないだろうか..[;_ _][;_ _][;_ _] 何を今さらな、意外な真相。[;^.^][;^.^][;^.^]

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*2018年10月12日:幻想美術選「世の終わり」マクシミリアン・ピルネル


 「幻想美術選」、第134回。この画家は、ご存知ない人が多いでしょう..

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「世の終わり」(マクシミリアン・ピルネル、1887年)

 Maxmilian Pirner(1854〜1929)の説明を、Wikipedia(チェコ語)だけですませると、不親切だな [;^J^]。(大体、没年もよくわからない。信頼性が高いと思われる手元の美術全集には 1929 と記載されているのだが、前記 Wikipedia では、1924 である。)

 チェコのアカデミーで堅実なキャリアを築いた彼の作品は、幻想的・象徴的・寓意的な色彩が色濃い。画像検索結果をご覧になれば、一目瞭然だろう。

 不思議な作品である。タイトルによれば、世界の終末。善と悪、光と闇の対立(争闘)を寓意画として描いているのだろうが..「善」あるいは「光」の象徴が、竪琴を手にした「ミューズ」、すなわち、芸術の女神。「悪」あるいは「闇」の象徴が、「メデューサ」という、意外な組み合わせである。「闇」としてのメデューサは、まぁイメージどおりではあるが、しかし決して(世界の幕引きをする)「ラスボス」ではないぞ。ましてや、闇に対抗する光の勢力の象徴が「ミューズ」とは..(戦闘力、ゼロだろ。[;^.^])

 手前に眠っている3人は、ぱっと見、ノルンの三女神(北欧神話の運命の女神)のように見えるが、良く見れば、ギリシア神話のモイライ(同様に運命の三女神、クロートー、ラケシス、アトロポス)である。(鋏をもったアトロポスがいる。)彼女らが目覚めたとき、世界は終末を迎えるのだろうか..メデューサは彼女らを目覚めさせようとしているのだろうか..ミューズはそれを阻止しようとしているのか、あるいは傍観しているのか..

 ..いずれにせよ、そのような神話は、伝承されていない。画家による「創作神話」である。「メデューサが世界の終末をもたらし、ミューズが地球と人類の最後を看取る」、という、この上なく独創的で耽美な幻想を、私は愛する。

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*2018年10月13日:体が動かない..[;_ _]


 明るい曇天。朝いちでO内科医院。ガソリン補給、クリーニングだし。

 車で街中へ。現金を下ろし、新幹線のチケットを購入。北海道物産展をやっていたので、寿司弁当とスイーツを購入。ビックカメラに寄り、午後早いうちに帰宅したのだが..

 ..再起動できない [;_ _]。やらなくてはならないことが山積しているというのに..諸手続きはもちろんのこと、もう何か月も、手塚治虫リストも、吾妻ひでおリストも、メンテナンスできていない。ネタはあるのに..

 気力が、酷く低下しているのである。どうかすると、自宅にいても、ただ横になっているだけ。就眠時刻が来るのを待っているだけ..そう潤沢には残っていない人生の残り時間の無駄遣い以外の何物でもないので、読書だけでもしようと必死に努力はするのだが..(というわけで、今日もせっかく街中にでたのに、「やらまいかミュージックフェス」を観る気力もなかったのである..)

 計画を立てて、出来るだけ頻繁に東京や京都の展覧会に行くという行為も、実はこの文脈上にある。無理矢理にでも新幹線に乗って動いてしまえば、その予定は消化せざるを得ないからである。もちろん、展覧会に行けば必ず気分は高揚するので、カンフル剤として大いに機能している。日常生活のルーチンから外れるせいか、移動中は読書が捗るという効用もある..

 この気力減退から、早く脱しないと..

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*2018年10月14日:年金セミナー


 朝方は僅かに雨。じきに上がり、雲は多いが好天となる。

 8:00頃に車で出て、湖西市健康福祉センターへ。「セカンドライフセミナー」である。要するに、老後(退職後)のお金の話、年金の話。皆さんのご想像どおり、こういう方面には本当にズボラでいい加減な私だが、さすがにこの歳になりますとね [;^J^]。お金を使い切って死ぬのは、何よりも美しいと思うし、私もそれを目指しているのだが、なかなか計算通りにいくものではない。使い切る前に死んでしまったら、まぁそれはそれで仕方がないと思うが、使い切っても死ななかった場合、一気にリアルホラーの世界に突入するわけですからね。[;^J^]

 12:00頃に会場を出る。この時点ですでに、朝は満タンだった iPhone6 のバッテリーが、残り30%弱。確実に劣化している。買い直せということだろうが..2〜3年かそこらのインターバルで10万以上の製品を買い直すほど、スマホに淫してはいない。当分は、USBエネループを持ち歩いてしのぐさ。

 イオン浜松西店で買い物をして、帰宅。昨日に引き続き、無気力状態となって倒れる..[;_ _] こういうことなら、早めに帰宅しない方がいいのかな。喫茶店でも湯風景しおりでもどこでもいいから、長居できる「外の場所」にいる方がいいのかなぁ..でも、無駄に金がかかるからなぁ..[;_ _][;^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Oct 18 2018
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