*2018年08月20日:幻想美術選「雪白ちゃんとバラ紅ちゃん」藤城清治
*2018年08月21日:サントリー角ハイボールを..
*2018年08月22日:焚き火か?
*2018年08月23日:W台風接近中
*2018年08月24日:「十三番目の人格 -ISOLA-」
*2018年08月25日:縄文展
*2018年08月26日:ルーヴル美術館展
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*2018年08月20日:幻想美術選「雪白ちゃんとバラ紅ちゃん」藤城清治


 「幻想美術選」、第128回。この画家を知らない日本人が、いるであろうか。

Picture

「雪白ちゃんとバラ紅ちゃん」(藤城清治、1981年)

 藤城清治(1924〜、Wikipedia)の作品世界を、私のノスタルジーから切り離すことは、不可能である。私の幼年時代、少年時代の数多の記憶の、その背景の奥底を探っていくと、(あたかも、「ブレードランナー」でデッカードが1枚の写真から抽出したように)どこかに、この画家の作品がある。

 だから、ここでご紹介する作品は、どれでもよかったのだ。これは、1981年に「暮らしの手帖」誌に掲載された絵物語(グリム童話による、香山多佳子作)の挿絵。実はこのとき私は既に23歳。まだ大学に通ってはいたが、すでに実家暮らしではなかった。帰省するたびに何か月分か溜まっているこの雑誌のバックナンバーを読むのを、楽しみにしていたと思しい。(記憶の中では、この絵は、ティーンエイジャーの頃に見ていたのだが..)

 物語の内容は..ここに書くまでもないだろう。この、夢のような色彩、光と影の響き合いにふさわしい、夢のように美しい世界であった..

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*2018年08月21日:サントリー角ハイボールを..


 ..サントリーホールと空目するのは、クラシックファンなら基本だろう。

 しかし、「グリーン車」を「不倫車」と空耳するのは、いかがなものか [;^J^]。まぁ、そういう客も、いそうだけどな。[;^.^]

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*2018年08月22日:焚き火か?


 帰宅時、駐車場への途上、左眼の視界が白くなった。焚火の煙かと、周囲を見回したが..そんなものは、ない..

 ..白内障の症状なのである。まばたきしたり、まぶたの上からそっと押さえたりしていると、白い霞みは、どこかに消えた..(一時的に..)

 ..悪化しなければ(というか、悪化の速度が十分に遅ければ)いいのだが..

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*2018年08月23日:W台風接近中


 帰宅時、雨。駐車場の車に向かう時だけ、大雨。私が戸外を歩いている時は、大雨。

 ずぶ濡れになって車に駆け込むのを見計らうようにして、雨量、大幅に減る。[;^.^]凸

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*2018年08月24日:「十三番目の人格 -ISOLA-」


 これも、先日の西日本への旅の途中で読み終えていたのだった。十三番目の人格 -ISOLA-」(貴志祐介、角川ホラー文庫)

 既に映画化・漫画化もされているとはいえ、未読・未見の人はいるわけなので、ネタばれにならないように書くと..多重人格と幽体離脱との組み合わせ。(ここまでは書いてもいいだろう。)阪神・淡路大震災が背景になっており、事件のきっかけにもなっている。決着のつけかたは、エクソシストを想起させる。続編を作れるような「引き」のエンディングとなっているが、作られたのだろうか。作っても仕方がないとは思うが。

 よくできた作品だと思う。

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*2018年08月25日:縄文展


 6:00に発つ。毎日、この時刻には涼しいんだよな..ひかりで上京。東京は快晴。もちろん結局、暑い。東京国立博物館に着いたのは8:30過ぎで、1時間近くの読書タイムだ [;^J^]。「特別展「縄文―1万年の美の鼓動」」(〜9月2日(日)まで)である。

 「縄文」のイメージが変わるような、包括的な展示である。たとえば国宝土器は、いずれも何度か観ているのだが、他の同時代の展示物群と合わせて一堂に会すると、迫力が違う。なによりも、展示空間が「カッコイイ」のだ。最近の展覧会でしばしば見られる傾向だが、展示デザインにかなり金がかかっている。特に前半の展示室は、まるで荘厳な「縄文神殿」であるかのごとくである。

 堪能した。[^J^]

 11:30に出る。上野駅のエキナカで蕎麦。12:35、国会図書館。

 吾妻ひでお関係と美術系の調査をして、16:25に離脱。横浜駅へ。ちょっと時間が余ったので、有隣堂書店へ行くためにダイヤモンド地下街へ向かって..迷宮に迷い込む [;^.^]..いや、迷宮というほどのことはないのだが、まったく予想外のところに(工事の)隔壁が出現しており、それに沿って迂回するのだが案内指示が不親切で、どこに向かって歩いているのか、わからなくなる [;^.^]凸。さすがは、「横浜駅SF」を生み出した駅である。[;^.^]

 18:10、鶴ヶ峰駅で妹と落ち合い、税理士事務所へ。手続き数件。19:00には終わり、駅前で別れ、ひとりで実家へ。晩飯は、近所のわたりどり。22:30過ぎに実家に戻る。

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*2018年08月26日:ルーヴル美術館展


 快晴。電池などを買うために、朝方、近所のコンビニへ。午前中、妹たちと打ち合わせ。そのあとの雑談で、横浜駅の隔壁は毎日変更されており、この駅を常用している人ですら、迷うとのこと。やっぱり、「横浜駅SF」じゃねーか [;^J^]。実家前のバス停から11:31のバスで発つ。

 13:00、国立新美術館。あらあら、混んでる [;^J^]。入場まで20分弱並ぶ。「ルーヴル美術館展 肖像芸術――人は人をどう表現してきたか」(〜9月3日(月)まで)である。

 「1.記憶のための肖像」セクションでは、まず、「ボスコレアーレの至宝 エンブレマ型杯」画像検索結果)。当時は珍しくもなかったのかも知れないが、このフォルムには、度肝を抜かれる [;^J^]。これで食事をする気になれる? [;^.^] 「ブルボン公爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルヌ伯爵夫人ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム」画像検索結果)は、腐乱し虫がわいている死骸の「肖像」。九相図的な発想か。ジャン=ルイ・ダヴィッドと工房の「マラーの死」画像検索結果)は、(中学高校でまじめに教科書を開いてきた人なら)誰もが知っている有名な作品の、作者自身(とその工房)によるレプリカ。オリジナルではないからといって、価値が劣ることにはならないと思う。むしろ、当時、どういう「複製」ならば「よし」とされたのかの実態がわかって、興味深い。

 「2.権力の顔」セクションでは、まず、「トガをまとったティベリウス帝の彫像」画像検索結果)の、整然たる量感。アントワーヌ=ジャン・グロの「アルコレ橋のボナパルト」画像検索結果)は、有名な作品の「習作」。確かに完成度や仕上げの緻密さでは、完成版の方が上なのだが、その滑らかな仕上がり故に、失われるものもあることを痛感。この習作の、線のスピード感と生命力! クロード・ラメの「戴冠式の正装のナポレオンI世」画像検索結果)は、まぁ、「こと」ここに至れりというかなんというか [;^J^]。そして、位人臣を極めようとも、行き着く先は、フランチェスコ・アントンマルキの「ナポレオンI世のデスマスク」画像検索結果)。ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングルの「フランス王太子、オルレアン公フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン=オルレアン」画像検索結果)は、誰が何と言おうとも、腕が長すぎると思うぞ。[;^.^]

 「3.コードとモード」セクションでは、ウィリアム・ビーチーに帰属の「イギリス人の将校の肖像」が、残念ながら画像検索できず。ヴェロネーゼの「女性の肖像(美しきナーニ)」画像検索結果)の、夢見るような瞳..焦点があっていないんだよね。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(画像検索結果)も、同様なのである。そして、エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの「エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」画像検索結果)! エロすぎるだろ、これ。エロすぎるだろ、これ![;^.^][;^.^][;^.^] 若い連中にはどうだか知らんけど、オヤジ殺しだぜ、これ..[;^.^][;^.^][;^.^] そして最後に、ジョゼフ・デュクルーの「嘲笑の表情をした自画像」画像検索結果)。この、こちらを指している指先が、さいこーに、ムカツク![^.^][^.^][^.^]

 品川からこだまで浜松へ。18:15、帰宅。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Aug 31 2018
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