*2018年07月02日:幻想美術選「死と火」パウル・クレー
*2018年07月03日:バッテリーがへたってきたかな?
*2018年07月04日:やはり白内障..
*2018年07月05日:なにもそこまで..[;_ _]
*2018年07月06日:麻原彰晃、処刑
*2018年07月07日:エッシャー展/琳派展/江口寿史展
*2018年07月08日:プーシキン美術館展
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*2018年07月02日:幻想美術選「死と火」パウル・クレー


 「幻想美術選」、第122回。この画家も、どの作品を採り上げるか、迷ったのだが..

Picture

「死と火」(パウル・クレー、1940年)

 Paul Klee(1879〜1940、Wikipedia)の、死の年に描かれた作品。「意味」を探ること自体「無意味」かもしれないが、しかし、「読みとる」ことは、さほど難しくない。中央にいるのは、あきらかに「骸骨」または「死者」であろう。背景の「赤」は、「火」。この色に気がつくと、すぐに「黄」と「白」と「青」と「茶色」が目につく。「赤」との対比で「青」は「水」か。「白」は骸骨に結びついて「死」。とすると「黄色」の球体は「生」か「魂」か..?

 背後の「人物」は、「死神」または「死の使者」なのだろうか..? ヒントを求めてとある画集の解説をひもといてみたら、「カローン」と解釈されていた。なるほど。そこには、この骸骨の頭上の三本の黒い線が「暴力」と「苦難」と「破滅」だとも書かれていたが、根拠をききたい。[;^J^][;^J^][;^J^]

 不思議な絵である。どうして、いつまでも見ていられるのだろう..?

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*2018年07月03日:バッテリーがへたってきたかな?


 数年来使っている iPhone6、さすがに少々バッテリーがへたってきたのかな? 朝100%で、帰宅時に50%、ぐらいのペースだったのだが、最近たまに、帰宅時に20%を切っている。別に使い方がヘビーになったわけでもないし..まぁ、様子を見るか。

 しかしバッテリー交換となると、面倒だなぁ,.その場でやってくれるのだろうか。数日間手ばなすとなると、適当な代替機がないし..

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*2018年07月04日:やはり白内障..


 あらかじめ有休取得済み。朝いちで海谷眼科へ。予約なし。十分早い6:55に着き、8:30頃から検査してもらえた。

 結果、白内障である。まいったなぁ..

 なるほど、歳をとると目がかすむ、というのは、このことだったのか。先日の日記にも書いたが、これまで私は、これは「眼鏡の(しつこい)汚れ・曇り」だと思い込んでいたのである。なぜなら、強度の近視である私は、眼鏡を外すと「曇り」も見えなくなるからだ。だから、これは眼鏡の問題ではなく眼自体の問題であるということに、まったく気がついていなかったのである。

 別件で、網膜の検査を、11月13日に予約済みである。そのときに方針を決めましょう(それまでに心積もりしておいてください)とのこと。手術という選択肢ももちろんあるし、それがリスクをともなうのも、当然である。医者の立場としては、この程度の段階(視力が落ちているわけでもなし)では、手術に賛成しないのではあるまいか..

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*2018年07月05日:なにもそこまで..[;_ _]


 確かに、カラ梅雨は勘弁してくれ、梅雨は梅雨らしく、たっぷり雨が降ってくれと書いたし、望みもした..が、ものには程度というものがある。

 浜松でもかなり降ったが、西日本は、その比ではない。もうほどほどにしてくれ..

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*2018年07月06日:麻原彰晃、処刑


 午前中は、昨夜来の大雨。帰宅時にはあがっていた。

 麻原彰晃ら、処刑。


 「佯狂(ようきょう)」という言葉がある。昨今はどうだか知らないが、少なくとも20年前には、相当珍しい言葉だった。日常生活で使っている人は、ほぼ皆無。意味を知っている人も、果たして何%いたであろうか。1%を下回っていたのではあるまいか。

 そこで私は、待ち構えていたのである。もしも誰かが「佯狂」の意味を訊きに来たら、「珍しい言葉を知っているねぇ..簡単に言えば、狂人のふりをすることだよ。もっとも有名な例を挙げると(仮に本当に「佯狂」であるとすれば)、麻原彰晃だね」..と、(上から目線で)説明してやろうと。

 しかし..この20年間、ついに誰も聞きに来なかったのである..も、もしかして、私は、ハブ? [/_;] そんなことあるわけないよ。そんなことあるわけないよ..私の周囲の人が、誰も「佯狂」という言葉に接する機会がなかったか、あるいは、既に意味を知っていたからに決まってるよ。そ、それに、今では読み方すらわからない言葉でも、検索窓にコピペするだけで意味がわかるしさ。今の人は、わざわざ他人に訊いたりしないんだよ。そうだよ、そうに決まってるよ。私の問題ではないよ..[/_;][/_;][/_;][;^.^]

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*2018年07月07日:エッシャー展/琳派展/江口寿史展


 雨はかろうじて上がっている。長傘ではなく折り畳み傘として、6:10に出て、7:19のひかり。8:55、上野の森美術館。「ミラクル エッシャー展」(〜7月29日(日)まで)である。先頭集団、30人目ぐらい。定刻は10:00だが、少し早め、9:50から入れてもらえた。

 ..さすがに、スキャン画像の添付はいらないでしょ? [;^J^] 画像検索結果へのリンクも勘弁してちょうだい [;_ _]。普通に知られているエッシャーの代表作は、全部、観られるからさ。

 私がもっとも好きな彼の作品(のジャンル)は、実は、数学的/幾何学的たくらみに満ちた作品群ではなく、初期のイタリア風景画である。本当に素晴らしいのだ。それらもたくさん、観られる。[^J^]

 それにしても改めて、この展覧会の観客たちに、思い知らされたのだ..私は、なんて薄汚れてしまったのだろう、と..[;_ _][;_ _][;_ _]

 別にエッシャーに限ったことではない。私は、未知の画家、未知の作品が多く展示されている展覧会ならば、虚心に観ることもできるが、今回のように、旧知の画家の旧知の作品が大多数を占めるような展覧会の場合、大抵は「差分の確認」に来ているのである。手元に多くの画集があるが、それらは「必ず」本物とは色彩が違う。解像度も違う。そこでそれらが「どのように異なっているのか、本物と照合する」ために、来ているのである。そして、「なるほど、実物の“空”は、微かに赤みがかっているのか」とか「林の外れのグラデーションのレゾルーションは、想像していたほどには高くないな」とかの“差分情報”をもちかえる。その情報は、自宅で画集を観るときに、逆にバイアス/オフセットをかけるために、用いられるのである..

 ..なんと、薄汚れていることだろう。なんと、薄汚れていることだろう..この混雑した会場で、大学生のカップルや親子連れたちが、「あ、手が手を描いていて、描かれた手が、また、元の手を描いていて..なにこれ、面白ーい!」「階段を登っているだけて途中で降りてないのに、元の場所に戻るんだ..不思議ー!」「はめ絵のパターンが、鳥でしょ..地の部分が、蛙でしょ..魚でしょ..全部ピッタリ埋まってるんだ..すごいすごーい!」..そうだよ、そうなんだよ..エッシャーの絵って、面白くて、不思議で、すごいんだよ..そのリアクションが、正しいんだよ..私自身は、もう、何十年もできていない、その、素朴なリアクションが..その、素朴な喜びが..いつかは私もまた、ピュアな感覚を取り戻せるのだろうか..[;_ _][;_ _][;_ _]

 興味深いのは、図録(の装本)。この美術館(上野の森美術館)の方針なのかな? 以前ここでやった「生頼範義展」の図録もそうだったのだが、「コデックス装(糸かがり製本)」で、ページが180度開く。面白いのはポップで、「コピーするときに影ができにくく..」もちろんそのとおりで、大変助かるのだが [^J^]、「コピーの便宜を図ってます♪」という書籍の売り方は、非常に珍しいと思うぞ。[;^J^]

 11:20に退出した時点で、40分待ちの行列ができていた。つまり私は、朝1時間並ぶことによって、昼に40分間並ばずに済んだのである..得してるのかな [;^J^]。昼食は上野駅のエキナカ(エキュート上野)の「蕎香」。

 12:20、国会図書館。フォローアップしそこなっていた雑誌のキャッチアップと、美術系の調査(というか確認)をして、13:45に退出。14:30、山種美術館。「琳派 ―俵屋宗達から田中一光へ―」(後期:〜7月8日(日)まで)である。

 「琳派(の美意識、技法)の継承」にフォーカスした展覧会。いわゆる琳派のスーパースターたちの作品からは、俵屋宗達の「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」画像検索結果)、伝 俵屋宗達の「槙楓図」画像検索結果)、尾形光琳の「白楽天図」画像検索結果)。酒井抱一の「月梅図」画像検索結果)、同じく「飛雪白鷺図」画像検索結果)、鈴木其一の「四季花鳥図」画像検索結果)など。

 「継承」は4つのカテゴリーにわけられていて、「トリミング」という切り口からは、西郷孤月の「台湾風景」画像検索結果)など、「構図の継承」としては、菱田春草の「月四題」画像検索結果)、速水御舟の「翠苔緑芝」画像検索結果)など、「モティーフと図様の継承」という視点からは、小林古径の「夜鴨」画像検索結果)、松尾敏男の「彩苑」画像検索結果)など、「装飾性とデザイン性」という観点からは、加山又造の「華扇屏風」画像検索結果)など。

 また、展覧会のタイトルにも含まれているが、「現代の琳派」として田中一光を採り上げている。「武満徹―響きの海へ」画像検索結果)など。

 15:55に退出して、恵比寿駅に戻る。ここ(多分 [;^J^])で17:30頃(多分 [;^.^])に待ち合わせをしているのだが、予想外にスケジュールが巻いて、時間が余ってしまった。そこでいったん、有楽町へ。16:40、スパンアートギャラリー。「江口寿史 イラストレーション展 [step]」(〜7月22日(日)まで)である。

 おや、江口寿史が在廊していて、サインに応じている。これまた予想外。公式のスケジュールには、今日の「サイン会」はなかったはず。つまり、ふらりと立ち寄られたということかな。そのためか、ギャラリーも特段混雑しておらず、サインの行列も、ほぼない。もちろん、画集を購入して、サインしてもらう。[^J^]

 17:10に退出し、17:40、再び恵比寿駅のホーム。ここでYさんと、少し遅れてKさんとは改札で、落ち合えた。店を探すが、候補にあがっていたいくつかの店は満席だったので、店が見つかりやすい新宿に河岸を変える。18:25、サームロットというタイ料理の店。あとからY君も合流。

 おしゃべりの内容は、憶えていない [;^J^]。いやまぁ大体、そうなるよ [;^J^]、「いつものメンバーとの歓談」なんてのは。だからつまり、私の記憶力の問題では、なんら、まったく、いっさいないのだ。余計な疑義を差し挟むな、そこの読者! [;^.^][;^.^][;^.^]凸 ..ま、もちろん憶えていることもあって、それは私の「タイ料理」克服企画。はるかな昔、何かの機会に「トムヤムクンは苦手だ(私の味覚には合わない)」、と、刷り込まれておりましてね..それが今なお有効な「呪い」であるかどうかの、検証。

 結果、なんら問題はなかった。昔、このスープが「嫌だ」と思った理由は、わからない。要は、慣れの問題だったのだろうが..

 20:25頃、地震。結構長い。スマホで地震速報を見る。震源地は千葉で震度5、東京都23区は震度3か..この時点で豪雨の記事の見出しに気がつく。死者46人..尋常ではない..

 二次会は、ゴールデン街へ。土曜日のこの時刻だからだろうが、4人でフリで入れる店というのは、この街には多くない。もちろん、がら空きの店もあるのだが、それはそれで「悪い知らせ」かも知れないしさ [;^J^]。最終的に腰を落ち着けた店の店名は失念。ツマミは抜きで、1〜2杯飲み足して、23:30までには散開。Kさん、Yさん、Y君は帰り、私は居残り。横浜・鶴ヶ峰に帰れる終電にぎりぎり間に合うかもだったのだが、そんなファイトが残っているわけもなく、それは諦め。始発直近までこの店のカウンターで粘るという選択肢もあったが(閉店は4:00である)、それも体力的に無理なので [;^J^]、0:00前後に店を出る。

 水道橋駅前の屋台でラーメンを食べて、1:00、スパ ラクーア。軽くひと風呂浴びてから、寝る。

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*2018年07月08日:プーシキン美術館展


 昨夜の就寝時刻は確実に1:30以降だというのに、起床時刻は4:20である [;_ _]。仕方がないので、軽く朝風呂してから、4:50に発つ。

 7:00に、横浜・鶴ヶ峰の実家。(朝食は、コンビニのおにぎりで済ませた。)9:00頃に妹たちが来て、打ち合わせ。

 10:50に実家を発ち、車で二俣川駅まで送ってもらう。12:50、上野の東京都美術館。「プーシキン美術館展―旅するフランス風景画」(〜7月8日(日)、つまり今日まで)である。

 全6章構成。「第1章 近代風景画の源流」では、クロード・ロランの「エウロペの略奪」画像検索結果)(..ロランにしてはいまいち..私はロランのファンであるだけに、ロラン作品の品質にたいしては厳しいのである [;^.^])、ニコラ・ランクレの「森のはずれの集い」画像検索結果)、ジャック・ド・ラジューの「狩猟後の休息」画像検索結果)(フラゴナールっぽいブランコ。[^.^])

 ユベール・ロベールの「水に囲まれた神殿」画像検索結果)(..ユベール・ロベールにしてはいまいち..私は彼のファンであるだけに、彼の作品の品質にたいしては厳しいのである [;^.^])、ニコラ・アントワーヌ・トーネーの「アルカディアの牧人たち」画像検索結果)、フェリックス・フランソワ・ジョルジュ・フィリベール・ジエムの「ボスポラス海峡」画像検索結果)、など。

 「第2章 自然への讃美」では、ジャン=バティスト=カミーユ・コローの「夕暮れ」画像検索結果が絞れていない..どれだっけ? [;^.^])、など。

 「第3章 大都市パリの風景画」では、エドゥアール=レオン・コルテスの「夜のパリ」画像検索結果)、など。

 「第4章 パリ近郊――身近な自然へのまなざし」では、クロード・モネの「草上の草食」画像検索結果)、ポール・セザンヌの「ポントワーズの道」画像検索結果が絞れていない..どれだっけ? [;_ _][;^.^])、など。

 「第5章 南へ――新たな光と風景」では、ルイ・ヴァルタの「アンテオールの海」(うまく検索できなかった)、など。

 14:15に退出し、15:03のひかり。詳述しないが多少の紆余曲折(ヒント:昨夜の睡眠時間は3時間ありません)の末、18:40、帰宅。[;_ _][;^J^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Jul 12 2018
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