2017年12月04日:幻想美術選「巨人」ゴヤ 2017年12月05日:「素数が最多の年賀状ソフト」 2017年12月06日:来春の展覧会観覧予定 2017年12月07日:自業自得な寒さ [;_ _][;^.^] 2017年12月08日:富岡八幡宮殺人事件 2017年12月09日:川合玉堂展/手塚治虫ファン大会2017 2017年12月10日:清原啓子展/いちょうホール目次へ戻る 先週へ 次週へ
「幻想美術選」、第93回。ゴヤは、「わが子を喰うサトゥルヌス」に続く再登場である。
知らぬものとてない、プラド美術館の油彩画(画像検索結果)が来ると思ったでしょうが [;^J^]、私は、このアクアチントバージョンも、好き。寓意を探るべきであろうか? その必要は、無いと思う。この寂寥感と孤独感は、この巨大さ、それ自体からくるものである。世界に、宇宙に、ただひとりしかいないのだ、この巨人族は。その巨大さ故に..
..どうしても、「巨人獣」(石川球人)を想起しないわけにはいかない。あの、トラウマ級のマンガの作者は、この作品を見たのではないだろうか?
目次へ戻る..[?_ _][?_ _][?_ _]..
..(あっ)「素材数が最多の年賀状ソフト」、でしたか [;^J^]。これは、空目する方に理がありますな。[^.^][^.^][^.^][;^.^]
目次へ戻るちょっと早いけど、1月以降から春先までの、確定している分だけ、備忘のためにまとめておく。
上野の森美術館
「生ョ範義展 THE ILLUSTRATOR」
1月6日(土)〜2月4日(日)まで
Bunkamuraザ・ミュージアム
「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」
1月6日(土)〜3月11日(日)まで
東京都美術館
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」
1月23日(火)〜4月1日(日)まで
京都文化博物館
「ターナー 風景の詩」
2月17日(土)〜4月15日(日)まで
国立西洋美術館
「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」
2月24日(土)〜5月27日(日)まで
珍しく(今のところ)ほとんど洋物だ。[;^J^]
目次へ戻るエアコンつけっぱで就寝すればなんとかならないこともないが、健康にも家計にもよくないし、実はそれでも、結構寒かったりする。(暖かい空気は下に降りてこないので、部屋のなかで立つとムッとするほど室温が高くても、布団を敷いて横になると冷えびえしたりする。)根本的な原因は..
..掛布団が、夏布団だということにある。[;_ _](そこの人、見捨てる前に、あと数行、読むだけ読んで。[;^.^])
これはまったく、無理もないことなのである。なぜなら、冬物の掛布団は暖かさの代償に、たいへん嵩張るものであるからだ。押入れの中に収めきれないのである。押入れ内の空間の過半が、書籍を詰めた段ボール箱に占拠されているのは言うまでもな(だから見捨てる前に(略))
目次へ戻るまことに不謹慎ながら..「横溝正史かよ!」、と反射的に思ったことは、白状しておく。[_ _]
それにしても、この事件に限ったことではないが、自分も死ぬ、というのが、なかなか理解できない..(理屈ではわかるのだが..)自分は、なんの得もしないのだ。それどころか、圧倒的に損をするのだ。にもかかわらず..
自殺することを前提として相手を殺す。相手が生きている以上、自分が生きている意味がない..それほどの激情を、私は知識としてしか、知らない。実感したことがない。幸か不幸か..(おそらく、幸いなことであるのだろうが..)
目次へ戻る快晴である。6:50に自宅を発ち、バスで浜松駅へ。7:51のひかり。富士山が美しい。9:18に恵比寿。よく利用している「さ竹」で朝定食。9:55、山種美術館。5分待つ。 「没後60年記念 川合玉堂 ―四季・人々・自然―」(後期:〜 12月24日(日)まで)である。
前期は観覧済みなので、差分を中心に。後期のみ展示の作品では、「深山濃霧」(画像検索結果)、有名な「彩雨」(画像検索結果)、画像検索できなかったが「渓村雨霽」など。通期展示作品では、改めて、「雨江帰漁図」(画像検索結果)、「雨後山月」など。
11:00、退出。御茶ノ水に向かい、11:45、ワテラスコモンホール。「手塚治虫ファン大会2017」である。
「ジャングル大帝 第1話」(1965 放映のアニメ)鑑賞、スペシャルトーク(辻真先氏、聞き手 二階堂黎人氏)、「火の鳥 −流砂編−」(2016、飯面雅子氏による砂アニメーション)鑑賞、「手塚マンガあの日あの時」(黒沢哲哉氏)、「出版記念トーク」(綿引勝美氏)など。辻真先氏のトークのメモから抜き書き。
(脚本を書いていたのだが、当時のプロダクションは)クリエイターにはお金を惜しまなかった。 当時の相場は30分2万円だったが、30分5万円もらった。もっとも、「リボンの騎士」では7掛けにされたけど(笑)。 5万も珍しいが、値切るのも珍しい(笑)。 ジャングル大帝は、エピソードごとにばら売りするので(どういう順序で放映されてもいいように)1話完結にさせられた。びっくりした。 アメリカの放送局は、財布の都合で、5本、10本、全部、とか、いろいろな買い方をする。 ライオン(レオ)は、何を食べているんですか?という視聴者の声。困った(笑)。逃げてはいけないので、魚とか、虫とか.. アニメでミュージカル。脚本は後付けで苦労した。 リボンの騎士は、ジャングル大帝と同じ事情で、原作とは全然違う話になった。 富野由悠季氏は、ドラマ感覚だった。当時の監督の多くは、絵になればいい、という感じだったが、それとは違った。 バンパイヤは、1話だけ脚本を書いた。 部落問題にひっかかった。山奥の集落という設定が、NG。東京のテレビ局は、わりと鷹揚なのだが、大阪が敏感。 西崎さんは、●●●のような人(笑)。(ピーッいれときました。いちおう、オフレコの約束なので。[;^J^]) 富野氏の海のトリトンは、伏線の張り方、回収の仕方が見事。脚本を書いていて感心した。
綿引氏のトークも面白かった。なぜか吾妻ひでおネタが多く [;^J^](「コミックヒーロー」がらみだが)、吾妻氏の隠れた傑作「SF玉手箱」への言及も。
抽選企画では、珍しくも、靴(サンダル)が当たった [^.^]。「RegettaCanoe」というブランドの、ブラックジャックモデル(顔の傷が刺繍で表現されている)である。もちろん、サイズを指定できる。届くのは5月になる。楽しみだ。[^J^]
懇親会は17:00から、隣接しているカフェスペースでスタート。大変興味深かった砂アニメーションの作者の飯面雅子氏から、興味深いお話を伺ったり。
19:10にお開き。二次会というかクールダウンに、8人ぐらい?で、すぐ近くの上島珈琲店へ。19:15から20:55まで。その後、Mさんらと新宿駅南口に、火の鳥のモニュメントを見に行く。ここで散会。
微妙な空腹感が残っているので、歌舞伎町入口付近の「笑笑」に、21:40。ハイボール1〜2杯と、軽いもの。すぐ目の前の定宿、はたごやに着いたのは、23:00過ぎ。
目次へ戻る7:55、チェックアウト。快晴である。朝食は、はなまるうどんで釜玉うどん。9:15、八王子駅。9:30、八王子夢美術館。開館は10:00なので、ベンチで読書しつつ待つ。
「没後30年 銅版画家 清原啓子」である。この人の作品をまとめて観るのは、多分初めて。(夭折故に作品数が極めて少なく、全作品が展示されている。)
図録(というか画集)を購入したので、スキャンしておく。全作品が掲載されている。(これまで、一部の作品の複製しか手元になかったので、助かる。)ここでは、久生十蘭の「魔都」にインスパイアされた三部作、「魔都」(左)、「孤島」(中)、「魔都霧譚」(右)だけをご紹介しておく。尋常ではない超細密世界が、縦1600ピクセルのjpegファイルで伝わるかどうか..
彼女が愛した画家たちの作品も展示されている。カロ、ブレスダン、ルドン、モロー..もう、私の直球ど真ん中 [^,^]。ほかに、ボッシュ、ダッド、メリヨン、若冲らを愛していたというが、これまた、どストライク [^,^][^,^]。ちなみに文学作品では、久生十蘭、夢野久作、埴谷雄高、中井英夫、三島由紀夫に耽溺していたというが..なんというかもう、なんというかもう..[^,^][^,^][^,^]
11:15、退出。時間調整のため、美術館のホワイエのベンチで、12:30まで読書。その後、5分少々歩いて、いちょうホール。『第24回 “癒し”としての自己表現展』(主催:平川病院、今日が最終日)である。今回は、吾妻ひでおさんの作品の出展はない。
「ヒラメの上陸した世界」という作品が、面白い。変形(変容)した架空の地球の地図の上のあちこちに、その地方に棲むさまざまな怪獣や妖怪、異生物の類がぎっしりと描き込まれ、その説明が手書きでこれまたぎっしりと書き込まれている。それぞれのクリーチャーの姿のオリジナリティは高く、単なるウルトラ怪獣の借り物ではない。クトゥルーからの影響も見られるが、それにとどまるものでもない。書き文字が読みにくいのが、唯一の難点。[;^J^]
14:40、退出。吾妻ファン(古老クラス [;^.^])5人で、八王子駅周辺で昼間っから空いている居酒屋を、ネットで探す [;^J^]。結構、いくらでも見つかったのだが、14:50、風流山桜。さすがに健康ネタから [;^J^]。誰それが癌、とか、自分の健康状態とか..あと、マンガ復刻関係、出版業界の裏話、等など..
18:20に散会。18:43に八王子を発つJRで、19:46、新横浜を発つこだま。21:21、浜松。21:55、帰宅。
やれやれ。これで..10月初旬から始まった、10週間に及ぶ週末の強行軍、
10/07(土)〜 10/09(月) 京都 10/14(土)〜 10/15(日) 東京 10/21(土)〜 10/22(日) ---- 10/27(金)〜 10/29(日) 京都 11/03(金)〜 11/04(土) 静岡 11/11(土)〜 11/12(日) 京都 11/18(土)〜 11/19(日) 東京 11/23(木)〜 11/26(日) 京都 12/02(土) 神奈川 12/09(土)〜 12/10(日) 東京
..は、終了である [;_ _][;^J^]。あと2週末、浜松でおとなしくしていて(というか、自宅で処理すべき溜まりに溜まった案件の処理に追われ [;_ _])、その次の週末は、もう年末の帰省である。
目次へ戻る 先週へ 次週へLast Updated: Dec 16 2017
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