*2017年09月18日:幻想美術選「シャーロットの乙女」ジョン・アトキンソン・グリムショー
*2017年09月19日:「猫は宇宙で丸くなる」
*2017年09月20日:10月の展覧会観覧予定
*2017年09月21日:わりと我慢ならん [;_ _]
*2017年09月22日:スパム判定 [;_ _]凸
*2017年09月23日:ぶらり途中下車の旅
*2017年09月24日:マーラーかよ [;^J^]
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*2017年09月18日:幻想美術選「シャーロットの乙女」ジョン・アトキンソン・グリムショー


 「幻想美術選」、第82回。ちょっと変化球が続いたので、今回は、幻想絵画らしい幻想絵画をご覧に入れよう。

Picture

「シャーロットの乙女」(ジョン・アトキンソン・グリムショー、1878年)

 ラファエル前派の画家、John Atkinson Grimshaw(1836〜1893、Wikipedia(英文))は、「月夜の画家」とも呼ばれている。

 アーサー王伝説にもとづくテニスンの詩、「シャーロットの姫君」。騎士ランスロットに恋したが去られ、それでも小舟で彼を追う乙女。彼女は死に、その屍が舟で漂い、アーサー王の城、キャメロットに流れ着く..

 私は、「光の魔術師」に弱い。けっして声高ではなく控えめな、光の効果..ロマンティックな情景を明るく照らしだしながらも、遠くに去り行くがごとき、仄かな月光..この画題の作品は(特にラファエル前派には)多いが、全ての作品に私が惹かれているわけではない。とりわけ偏愛している、このグリムショーの作品のどこが違うのかと問われれば、やはり、この「光」としか、答えようがない..

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*2017年09月19日:「猫は宇宙で丸くなる」


 猫は宇宙で丸くなる 猫SF傑作選」(中村融編、竹書房文庫)、読了。

 「パフ」(ジェフリー・D.コイストラ)−素晴らしい。期せずして天才子猫を作り出してしまったのだが、それはやはり、愛らしいだけではない、人間には不可解な残忍さ(飼い主に対してすら)を持っていた。「ピネロピへの贈りもの」(ロバート・F.ヤング)−突っ込みどころ満載の [;^.^] 大甘な話だが、まぁいいだろう [;^J^]。「ベンジャミンの治癒」(デニス・ダンヴァーズ)−猫は脇役。死者を蘇らせる能力を持ってしまった青年の業。「化身」(ナンシー・スプリンガー)−「マン・イーター」(高橋葉介)を、なんとなく想起。123頁、知識の泉ではなく、知恵の泉だと思うけど。「ヘリックス・ザ・キャット」(シオドア・スタージョン)−ちょっと、この猫、憎らし過ぎて辟易..まぁ、そういうものだとは承知しているが。[;^J^]

 「宇宙に猫パンチ」(ジョディ・リン・ナイ)−グレート! 理屈抜きでグレート! 「共謀者たち」(ジェイムズ・ホワイト)−高い知能を得た実験動物たちの大脱走作戦。動物たちのアサインもうまいのだが、いまひとつ乗り切れなかった。「チックタックとわたし」(ジェイムズ・H.シュミッツ)−定型のひとつ。この猫族型エイリアンの魅力のみに、独自の価値がある。「猫の世界は灰色」(アンドレ・ノートン)−いい話だとは思うが、読後感はマイルド。「影の船」(フリッツ・ライバー)−既読。やはりグレート! 吾妻ひでおを強く想起したが(「悶々亭奇談」、「狂乱星雲記:霧の町」)、前回の読書記録には、その指摘なし。本作の初訳は、1972年のSFマガジン、吾妻作品はいずれも、1979年。吾妻ひでおが影響を受けた可能性はあるだろうか。視覚異常に近い強度の近視から、メガネ装着で世界認識の転換に至る、それをSFならではの、世界認識の転換の衝撃と重ね合わせる。うまい。

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*2017年09月20日:10月の展覧会観覧予定


 9月までにかなり片づけておいたので油断していたのだが、実は、このありさまであった。[;_ _](11月も視野に入れたリストアップである。さらに増える可能性がある..)

*京都国立博物館
 「開館120周年記念 特別展覧会 国宝
 1期 10月03日(火)〜10月15日(日)まで
 2期 10月17日(火)〜10月29日(日)まで
 3期 10月31日(火)〜11月12日(日)まで
 4期 11月14日(火)〜11月26日(日)まで
 ※1〜4期は主な展示替であり、厳密に言えば8期に分割されている。

*京都国立近代美術館
 「絹谷幸二 色彩とイメージの旅
 〜10月15日(日)まで

*太田記念美術館
 「葛飾北斎 冨嶽三十六景 奇想のカラクリ
 9月30日(土)〜10月29日(日)まで

*岡田美術館
 「歌麿大作「深川の雪」と「吉原の花」―138年ぶりの夢の再会―
 〜10月29日(日)まで

*出光美術館
 「江戸の琳派芸術
 〜11月5日(日)まで

*サントリー美術館
 「天下を治めた絵師 狩野元信
 〜11月5日(日)まで

*美術館「えき」KYOTO
 「ミュシャ展 〜運命の女たち〜
 10月14日(土)〜11月26日(日)まで

*上野の森美術館
 「「怖い絵」展
 10月7日(土)〜12月17日(日)まで

*世田谷文学館
 「SF・再始動
 10月7日(土)〜4月8日(日)まで
 「澁澤龍彦 ドラコニアの地平
 10月7日(土)〜12月17日(日)まで

 ..かなり、危機的な状況である [;_ _]。10〜11月には、週末が合計8回しかないのに、まず、そのうち4回を京都の「国宝展」にとられる。[;_ _](← そういう言い方やめろ。[;^.^])大道芸ワールドカップin静岡で、1回。展覧会のために、10月と11月、各1回の上京は必須と考えると、ここまでで、計7回。残り1回しかない [;_ _]。この2個月のあいだ、浜松の自宅で土日をフルに使える週末が1回しかない、というのは、非常に不都合である。[;_ _](もちろん、その残り1回が休日出勤でつぶれる可能性も、低くない..というか、多分ある。[;_ _])家事が滞るばかりでなく、長尺の(概ね2時間以上の)映像ソフト(録画を含む)が、確実に積み上がっていく..

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*2017年09月21日:わりと我慢ならん [;_ _]


 小ネタを思いだしたので、書いておく。

 今年の夏オフ(8月)の初日に食事をしにいったカレー屋で、食事中に眺めていたテレビ番組。サンデージャポンというのかな?(見たことなかったのである。)爆笑問題がMCで、中尾彬や西川史子が出ていた。眺めながら、思わず突っ込んだというか顔をしかめざるを得なかったのは..

 番組の終了間際のカウントダウンテロップ。「番組終了まで**秒前」..あのなぁ..[;_ _][;_ _][;_ _]。今さら書くのもだるいけど、正しくは、「番組終了まで(あと)**秒」! または、「番組終了**秒前」! ..もう、どうにもならんのかなぁ..[;_ _][;_ _][;_ _]凸

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*2017年09月22日:スパム判定 [;_ _]凸


 毎週、廃墟通信の更新日に、Mixi と Facebook にほぼ同内容の告知をアップし、Twitter には簡略版をアップしているのだが..今朝は、初めてのケースに遭遇した。

 Facebook で、その告知記事が、スパムコンテンツの疑いありとして削除されたのである。[;*.*](Mixi では問題なし。)削除されたのは、下記の記事である。


廃墟通信の今週号にも書いたが、先週末、新宿のマップカメラで、
以前から気になっていた「Ai AF DC-Nikkor 135mm f/2D」を短時間試用し、
撃沈というか、効果がよくわからなかったのであった。[;^J^]

「ボケ味コントロール」という、世にも珍しい機能をもつレンズなのだが、
後景との距離が十分とれていない店舗フロア内の試用では、
所詮、能力が発揮できなかったのかもしれない。

また、日を改めて(確認方法の作戦を立てて)リトライするつもりである。


廃墟通信、更新しました。

http://www.kurata-wataru.com/ruin/ruinb79b.html

(今週号の目次は、

 2017年09月11日:幻想美術選「近づく青春発動期、またはプレイアデス」マックス・エルンスト
 2017年09月12日:コミック2題
 2017年09月13日:薬を変える
 2017年09月14日:10月の上洛予定
 2017年09月15日:無謬でなければ全否定
 2017年09月16日:太田記念美術館/三井記念美術館
 2017年09月17日:東京都美術館/手塚オフ

 なぜか、今週に限って、最後の閉じ括弧を忘れているが [;^J^]、それを別とすれば、なんら問題があるとは思えない。しかしながら、「投稿が削除された理由:この投稿はスパムのように見えるため削除されました。この投稿がスパムではないと考える場合は、お知らせください。」、ときたもんだ [;_ _]凸。強いて言えば、この「廃墟通信」へのリンクだが、これまで何年間も問題なかったのである。

 出社前のこととて、腰をすえて調べている時間がない。とりあえずリンクを外して再アップしたら、削除されなかった。リンク無しでは廃墟通信に来てくれないかもしれないので、投稿に「廃墟通信へのリンクのみ」のコメントをつけた。これも削除されない。(リンクのみのコメントの方が、よほど怪しいと思うけどな。[;^.^])

 この状況で出社。「削除されたぜっ! ["^.^]凸」という投稿も別途しておいたので、そちらにいろいろコメントを頂いた [_ _]。帰宅してから検討。私自身、一番疑っていたのは、「スパム判定アルゴリズムの一時的な誤動作」だったのだが..Sさんからの指摘に、思わず「膝を打った」(← ほんとにこんなことする人いる? [;^.^])。Facebook で廃墟通信(に限らず、よそのサイト)へのリンクを貼ると、リンク先のページの最初の画像、またはそのページ内の最初のリンクのリンク先の画像が、Facebook の投稿内にサムネイルとして表示されるのだが、今週の廃墟通信の最初の画像は、「近づく青春発動期、またはプレイアデス」だったのである。「これが、裸判定されたのではないか」、とのこと! なるほど! だから、今週に限って!

 そーかそーか。こーいうエロい画像を載せているようなサイトは、悪質サイトに決まってる、てか ["^.^]凸。そーいうサイトへのリンクを載せているような投稿は、スパムに決まってる、てか ["^.^]凸["^.^]凸。清く正しく美しい Facebook の世界が穢れるってか。["^.^]凸["^.^]凸["^.^]凸

 そういうことなら(無駄な [;^.^])ファイトが湧いてくるぞ![^.^] Facebook の誇る「スパム投稿自動駆除アルゴリズム(流行りの言葉で言えば「AI」かね(← 何周、回ってるんだ [;^J^]))」の精度と限界を、バグ出ししてやろーじゃねーか![^.^]

 ゴヤの「裸のマハ」画像検索結果)や、アングルの「泉」画像検索結果)(へのリンク)を載せるとスパム判定→削除されるであろうことは、火を見るよりも明らか。それでは、マネの「草上の昼食」画像検索結果)は、どうか。19世紀には大スキャンダルになったんだぞ。21世紀の Facebook のAIもきっちり削除して、せめて19世紀水準には追いついていることを見せてみろや。ピカソの「アヴィニヨンの娘たち」画像検索結果)ぐらいは、裸と認識できるかもしれんが、20世紀の生み出した一番ヤバイ作品のひとつ、デュシャンの「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」画像検索結果)は、どーよ!

 ..んなことしてたら、アカウントを凍結されるかも知れん。[;^.^]

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*2017年09月23日:ぶらり途中下車の旅


 「ぶらり途中下車の旅」という人気番組を録画して、見てみた。この番組を観るのは初めて。今回、手塚治虫が一時期暮らした「並木ハウス」にぶらりぶらりと入っていく、という情報が手塚治虫系MLで流れていたので。当初は、並木ハウスのくだりだけ切り出して保存しておこうかと思ったのだが..いやいや、なかなかどうして。どこも捨てるに惜しいシーケンスでした。

 見所はいろいろあるが、「今回の旅人」である佐藤仁美の、ふっくら ふくよか 豊満 安定感 安心感のあるシルエットに、癒される..[^.^]

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*2017年09月24日:マーラーかよ [;^J^]


 まぁ、今さらな話ではあるが(しかも同案多数なことは判っているので、けっしてぐぐらないが [;_ _][;^J^])、Windows も Mac も、「9」を飛ばして、「8」から「10」(あるいは「X」)って..マーラーかよ。[;^J^]

 クラシック音楽ファンじゃないとわからないネタで失礼 [_ _]。マーラーという作曲家は、ベートーヴェン、シューベルト、ブルックナーなどの、「大・交響曲作曲家」が、みな、交響曲を第9番まで書いて死んでしまった(第10番を書けなかった)ことを怖れ、自身の9番目の交響曲にわざと番号をつけず、「大地の歌」と名付けたのである。そして第9番を飛ばして交響曲第10番を完成することによって、第9交響曲を完成すると死ぬ、というジンクス(運命)の裏をかいた..つもりだった。

 しかし彼は、「大地の歌」も「交響曲第10番」も初演を聴けずに、僅か数年後に死んでしまった。そして後世の人々は、マーラーの「交響曲第10番」を、「交響曲第9番」と呼んでいる..

 ..クラシック音楽史における、もっとも(もの悲しくも)ロマンティックなエピソードのひとつである。もちろん、突っ込みどころはいくらでもあって、そもそも、モーツァルトやハイドンは何十曲も交響曲を書いているぞ、とか..しかし、それがマーラーのオブセッション(強迫観念)だったのだから、仕方がない。

 言うまでもなく、マイクロソフトやアップルにこのようなポエジーがあるわけなどなく、ごくつまらない散文的な理由で「第9」が飛ばされたということは、存じ上げている次第である。


2017年09月28日 20:45 追記:

 既に読者諸氏もお気づきのとおり、この09月24日の日記には重大な錯誤がある。Windows 9 は存在しないが、iOS 9 は存在するのである。このことを「全く」思い出せなかったという事実の心理的分析は個人的に興趣深かったが、他人が読んでもつまらんので割愛する。

 むしろ問題は、この日記を書き直すべきかどうかだったのだが、公開直後ならともかく、既に20時間近く経過しているので、潔くない。ここは恥を晒しておくことにする。

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Sep 28 2017
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