*2017年03月13日:幻想美術選「死の喜劇」ロドルフ・ブレスダン
*2017年03月14日:4月の展覧会観覧予定
*2017年03月15日:有休終日日記執筆 [;_ _][;^.^]
*2017年03月16日:「横浜駅SF」
*2017年03月17日:レガシーソフト [;^.^]
*2017年03月18日:やはりドリフは面白い [^.^]
*2017年03月19日:「この世界の片隅に」
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*2017年03月13日:幻想美術選「死の喜劇」ロドルフ・ブレスダン


 「幻想美術選」の第55回は、前回のオディロン・ルドンからの引きである。

Picture

「死の喜劇」(ロドルフ・ブレスダン、1854年)

 Rodolphe Bresdin(1822〜1885)(Wikipedia(英文))は、超絶的な細密表現と、神秘的・幻想的・妄想的な画風で特徴づけられるが、特に後者は、初期の(黒の時代の)ルドンの幻想世界に、多大な影響を及ぼしたと考えられる。

 この絵の細部を注視してみると、さまざまな(生きている)魑魅魍魎が潜んでいるものの、全体としては「死」が「生」を凌駕しているこの小世界は、ハンス・ホルバイン(Wikipedia)の「死の舞踏」(Wikipedia画像検索結果)を想起させることは言うまでもない..というより、「死の舞踏」の直系の子孫なのである..

 ..と、言いきりたいところなのだが..いったいこれは、どういうシーンなのであろうか。見れば見るほど不思議な世界。少なくとも2人の人間の姿が見えるが、右の、小さな洞窟の入り口で顔を覆っている男も、左の、だらしなく足を投げ出している男も、まだいくらか生気が感じられるとはいえ、「死」への距離は近そうだ。あるいは、もはや生きられない(生きるに値しない)として棄てられたのであろうか..(ここで「孔子暗黒伝」(諸星大二郎)をうっかり想起してしまったあなたは、こちら側の人間である。抵抗しても無駄である。[^.^])しかしそういうテーマならば、この魑魅魍魎(あるいは妖怪、あるいは精霊)たちは、なんなのであろうか。不要ではないか。ブレているではないか。(よく見たら、キリストらしき男すらいるが、彼が何をしているのか、意味不明。)

 この、一見して、無駄な、過剰な、ベクトルもずれている、パラノイアックな描き込み..ここにこそ、この作品の(この作者の)独創性があり、「19世紀を代表する幻想画家(幻視者)」と称揚されるだけの資格があるのだ。

 自らの幻想世界に囚われ、幻想に生き、彷徨い、幻想に死んだブレスダン。彼の人生が幸せだったのか不幸だったのかは誰にも解らないが、その存在自体がロマン派であったことは、間違いない。(このようなレッテル貼りなど、彼にとってはなんの意味もないことだろうが。)

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*2017年03月14日:4月の展覧会観覧予定


 とりあえず、ざっくりまとめてみた。

*スパンアートギャラリー
 「吉田戦車 原画展
 3月25日(土)〜4月4日(火)まで

*MOA美術館
 「奇想の絵師 岩佐又兵衛 山中常盤物語絵巻
 〜4月25日(火)まで

*京都国立博物館
 「開館120周年記念特別展覧会 海北友松
 前期:4月11日(火)〜4月30日(日)まで

*東京藝術大学大学美術館
 「雪村−奇想の誕生−
 3月28日(火)〜5月21日(日)まで

*太田記念美術館
 「浮世絵動物園
 前期:4月1日(土)〜4月26日(水)まで

*平野美術館
 「富士と日本の名所
 4月8日(土)〜6月4日(日)まで

*国立新美術館
 「ミュシャ展
 〜6月5日(月)まで

*国立科学博物館
 「大英自然史博物館展
 〜6月11日(日)まで

*東京ステーションギャラリー
 「アドルフ・ヴェルフリ 二萬五千頁の王国
 4月29日(土)〜6月18日(日)まで

*東京都美術館
 「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
 4月18日(火)〜7月2日(日)まで

 ..ちょっと、多い。[;^.^](4月の予定に含めたが、「吉田戦車 原画展」は、3月26日に観る予定である。)会期に余裕があるものは、ゴールデン・ウィークをうまく使えばなんとかなるだろう。

 問題になるのは、私は原則として偶数月に京都に行くことにしていることである。京都国立博物館の「海北友松」展は、前期は4月だからいいが、後期(5月)を観られるかどうか..また、MOA美術館も、熱海なので、ちょっと機会づくりに苦労しそうだ。ゴールデン・ウィーク前に終わってしまうので、最悪、見送りになるかも知れない。

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*2017年03月15日:有休終日日記執筆 [;_ _][;^.^]


 今日は有休取得済み。(今年度の有給休暇は、これで残り21.5日。なんとか今月中に、有休残20日まで持ち込めそうだ [;^J^]。来年度に持ち越せるのは最大20日なので、どうにか腐らせずに済んだかな。[;^J^])6:30に起動して、いろいろ片づけ、郵便局、クリーニング出し。

 9:50に車で出て、10:05に湯風景しおり。ちょっとだけ湯につかってサウナに入って、あとは例によって読書..ではなく、持ち込んだノートPCで、今夜更新の廃墟通信を、ひたすら執筆執筆執筆..[;_ _] 今日は最初からエコモードにしておいたが、3時間でブラックアウト。まぁ、こんなものかな。

 16:15、帰宅。執筆の続きと、日記に貼る画像のスキャンを延々と..[;_ _][:^.^]

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*2017年03月16日:「横浜駅SF」


 書き忘れていたが、先日、横浜駅SF」(柞刈湯葉、カドカワBOOKS)を読了したのだった。

 これは、お薦め! これは、面白い!

 なによりも、まず、タイトルである [;^J^]。「横浜駅SF」って..[;^.^] 普通は、「SF横浜駅」だろう。しかしこれでは当たり前過ぎる。「横浜駅SF」の、メタな(あるいは「釣りメタ」(← たった今つくった造語。面倒だから意味は説明しない。各自、読解せよ)かも知れないが)破壊力は、ボディーブローのように効いてくる。

 大正4年の開業以来、100年以上にわたって一度たりとも工事が中断していない横浜駅は、サグラダ・ファミリアと異なり、ゴールがないからこそ工事か終わっていない状態が常態であり、生物になぞらえることができることから発想したらしいが..

 増殖する「横浜駅」は本州を埋め尽くすが、海は容易には越えられない。北海道を防衛する(青函トンネルという(横浜駅にとっての)突破口があったのだ)JR北日本はサイバーで、九州を防衛するJR福岡は武力で、それぞれ横浜駅(エキナカ)の侵攻と戦っているが、四国は既に侵略されている..という設定が最高で、キャラクター造形の薄さは、全く気にならない。(もう少し有効活用せいよ、という、もったいないキャラを、使い捨て状態。[;^J^])

 日本SFの裾野は広い。

 黄金時代である。

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*2017年03月17日:レガシーソフト [;^.^]


 昨夜録画した、「浦沢直樹の漫勉:山本直樹」。(NHKを誹る人は多いが、彼らにとって残念なことに、この番組は、NHK。こんなに面白い番組を作れる放送局は、NHKだけなのである!(敢えての言い切りっ))

 面白いのは、フルデジタルで描いている山本直樹が、非常に古いソフト(名称不明。何しろMacなので..)を使っていることである。1993年にバージョンアップが止まったとのこと。しかし彼は、それでなんら不便を感じてはいないのだ。「白黒の静止画を描く機能としては、この時点で完成している。その後は、フルカラーとか3Dとか..」..なるほど。

 実際、私のPCの主たる使い方は「書き物」なのだが、それに使っているソフトは、「VZ Editor DOS/V Ver 1.57a'」..1992年版だ [;^J^]。日本語テキストを書く機能としては、この時点で完成しているのだよ。[^.^]

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*2017年03月18日:やはりドリフは面白い [^.^]


 9:40に出て、9:55に湯風景しおり。読書。出た時刻は忘れたが、15:25帰宅。

 3日ほど前に録画した「志村けんのだいじょうぶだぁ ドリフみんな大集合スペシャル」を観る。ドリフの(生き残りの)4人が、いかりや長介の葬儀以来(何年ぶりだ?)に顔合わせしたトークがまず面白いし、往年のコント、12年ぶりの新作コント、いずれも面白い。ゲストとして芸人3組「サンドウィッチマン」「千鳥」「ヒロシ」がネタを披露したが、いずれも見事。

 ヒロシは好きなんだけどなぁ..やはり、このパターンだけでは、飽きられるのかなぁ..5年か10年ごとに現れてはウケて、また沈んでいく、というパターン? 一発屋と言われればそうかも知れないが、(無用の炎上を避けるために他の芸人を引き合いに出すことはしないが [;^J^])少なくとも、「輝ける一発屋」だと思う。お笑い史に名を残せる一発屋だ。今回のネタも、全て面白かった。もしかしたら旧作の使い回しかも知れないが、しかしネタの再利用は、誰でもやっていることである。それに、「不倫をすれば..俺もテレビに出れますか..?」..は、間違いなく新作だろう。[;^.^]

 ひとり、やたらと可愛いソフトエロ要員(スカートを脱がされたり、スカートの中を覗かれたりする程度だが)がいるな、と、色めきたち [;^.^]、チェックしてみたら、「夏目花実」であった。名前、知りませんでした [_ _]。しばらく前からときどき起用されていたようだが、ドリフ特番やバカ殿を、毎回毎回観ているわけではないし、目立たなかった場合、「その他大勢」の名前までいちいち確認しないしな。

 心に留めておこう。[^.^]

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*2017年03月19日:「この世界の片隅に」


 快晴。8:25に自転車で発つ。8:40に浜松の街中、有楽街のシネマイーラの前を通り過ぎたら、既に30人程度並んでいた。慌てて(近くの)ザザシティの前の駐輪場まで自転車を置きに行き、引き返す。40人目ぐらいかしらん?

 昨日から今月いっぱい、「この世界の片隅に」のアンコール上映なのである。「ららぽーと磐田」まで行けば、ずーっと(今も)ロングランしているのだが、遠いしな(車で片道4〜50分かかる)。それに今日、こんなに並んでいるのは、監督の舞台挨拶があるからである。その整理券の配布が9:30からというわけで。

 さすがに列が伸びすぎたと判断したか、9:10から配布を開始してくれた。(37番であった。)上映自体は12:05からで、11:30には来るようにとのことだったので、まだ動き出す前の(10:00前の)街中をちょっと散歩して、10:00の開店を待って、ビックカメラへ。PLフィルタを買う(2万円弱)。さて、これで、どのくらい空が青く写るのであろうか。[^.^]

 11:00過ぎに、ラーメンで昼食。12:05から、ようやく観ることができました、「この世界の片隅に」。

 極力情報は遮断していた..といっても、ものごとに限度はあるのであって、そのパラノイアックな取材(というか過去の再現)とか、呉と広島を舞台とする終戦をはさむ時代の物語である、とかは、いやおうなしに予備知識としてもっていた。

 なんというか..非常に、普通に、「なんということもなく」、素晴らしい映画だと思った。ディスっているのかと思われたら心外である。「幻想美術選」や、お薦めの書籍を見ていただければおわかりのとおり、私は、「普通でないもの」が好きなのである。「普通のもの」に感動することなど、数年に一度と言えば大げさだが、滅多にないことなのである。

 それを支えているのが、おそらく、徹底した取材(再現)なのであろう。私は(戦前の)これらの街を見たことなどなく、また、歴史オタク・軍事オタク・航空機オタクでもないので、どこまでが事実に忠実な再現で、どこからがフィクションなのかは、わからない。しかし、にも関わらず、一種異様な臨場感が感じられたのは、「(極力)ウソがなかった」からであろう。この方向性が正しく(尊く)、ウソが多い映画(フィクション)は位が低い、と言っているわけではないので、誤解無きよう。突き詰めれば、ここまで来るのか、と、感心しているだけである。

 そしてもちろん、「臨場感を抜いたら何も残らない、事実の再現だけの映画」、ではないのだ。(そもそも登場人物たちは、架空の存在だし。[;^J^])ディテールはいちいち素晴らしいが、書いていたらきりがないので、ひとつだけ。(おそらく、多くの人が同じ感想を抱いたのではないかと思うのだが)最初と最後に出てくる、化け物。普通に考えたら、あれはいらない。(「リアリティ」もクソもあったもんじゃないしね。[;^J^])何故、これが必要だったのか。「民話化」することによって、「永遠化」しようとしたのでは、ないだろうか..(← 僅か数分間の、穴だらけの考察である。[;_ _][;^.^])

 その後、監督の舞台挨拶。サインももらいました。[^J^]

 14:45に退出。まだ快晴。佐鳴湖岸で、「AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR」にPLフィルタをつけて、撮影練習。木蓮の木を見つけたので、それを素材に。確かに背後の青空は色濃くなったが、期待したほどではない。黒に近いほどの藍色(あるいは群青色)になるわけではない。というか、まだ、PLフィルタの使い方・生かし方がわかっていない。使いこなしは、案外、難しそうだ。

 驚いたのは、アップで捉えた木蓮の花びらがどうしても黄色がかって写ってしまうので(ホワイトバランスの調整が必要なのかな?)、白くするためにビルトインフラッシュを炊いたら、背景の空の色まで、薄く、水色になったこと。空までフラッシュ、届いたのかしら?(← ボケです、念のため。[;^.^])

 16:15、帰宅。本日撮影した写真をPCでチェックしていたら、木蓮の木全体を、引きで(つまり広角で)撮った写真のみ、四隅が、黒ずんでいた。なるほど、これが噂に聞いていた「ケラレ」というやつか。これで私も一人前だ [^.^](違うよ。[;^.^])

 クシャミ、鼻水、目が痒い。鼻風邪に決まっているが、原因不明である。[;_ _]

 クシャミ、鼻水、目が痒い。鼻風邪に決まっているが、原因不明である。[;_ _]

 クシャミ、鼻水、目が痒い。鼻風邪に決まっているが、原因不明である。[;^.^]

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*解説


MASK 倉田わたるのミクロコスモスへの扉
Last Updated: Mar 23 2017
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